RGE-G2100 クランシェ(Clanche)
- 登場作品:機動戦士ガンダムAGE
- デザイナー:海老川兼武
- 分類:量産型可変モビルスーツ
- 装甲材質:不明
- 全高:17.6m
- 重量:26.5t
- 主動力:不明
- 開発組織:地球連邦軍
- 主なパイロット:シャナルア・マレン、ジョナサン・ギスターブ、デレク・ジャックロウ、オーデック・ヤダン、デビッド・クロウ、他
地球連邦軍が開発した量産型モビルスーツ。カラーリングはジェノアスやジェノアスIIと同じく赤と白のツートン。
アデルマークIIと同時期に生産されていた機体でガンダムAGE-2のデータを基にした飛行形態への可変機構を採用している。変形は専用OSによりオートで行われ、変形機構も簡略化されている。ウェイボードに乗った非可変機を超える機動性を持ち、航続距離にも優れている。脚部や腰部には着陸用ランディングギアも格納されているが、AGE-2とは違って車輪が付いている。なお、MS形態時も単独飛行は可能。
これまでの連邦軍量産機の例に漏れず、頭部の前面はセンサーを防護する為のバイザーで覆われている。また、センサーはH字のライン状の物を1基設置している。
優秀な性能を持つ機体ではあるが、装備している武装の多くはどちらの形態でも使えるように開発された専用の物ばかりで他の機体からの流用がほとんど利かず、またアデルと違ってウェアシステムを採用していない事から運用面での汎用性も問題視されている。可変機構の採用についてもMS・飛行の両形態を使いこなせるだけの技量がパイロットに求められ、それに対応できずに本機を敬遠する者もいた。この事もあって、アデルマークIIと比べて量産体制が小規模であり、生産数も多くない。
従来の連邦軍のMSはガンダムを除きコックピットは共通していたが、本機はガンダムAGE-2と同じタイプのコックピットを採用している。
第31話では砂漠での戦闘の際にディーヴァ搭載機はクランシェカスタムも含めて全機が砂漠戦仕様に変更されているが、外見上の差異はない為、パーツを換装しているのか、機体を調整して砂漠に合わせたのかも不明。シャナルアのセリフから砂漠戦仕様でも完全に砂漠に合わせている訳ではないと推測出来る。
ガンダムAGE-1の量産機としてアデルが製造されたように、本機はガンダムAGE-2の量産機として開発されているが、AGEシステムを除きAGE-1の性能を再現した上で改良を加えて量産したアデルとは違いプロトタイプの時点でいつくかの問題点によりAGE-2の性能を完全に再現している訳ではなく、外観もAGE-2の面影はない。
A.G.160年代では空(大気圏内)は本機が、地上はアデルマークIIが地球連邦軍の主力機となっている。
小説版では偵察仕様の機体も存在する。
また、こちらではガンダムAGE-2に搭載されていた疑似斥力システムが高価な為に導入されず、代わりにマッドーナ工房や新生テクノソロン社から提供されたゼダスの可変機構や光波推進システムが採用されている。言わばゼダスとアデルの折衷機であり、ウェア換装システムも採用されていない事もあって厳密にはAGE-2の量産機と言う訳ではなくアデルの後継機に近い。
MOEではラ・グラミス攻防戦の時にアマデウス所属の紺色の機体が登場している。
登場作品と操縦者
- 機動戦士ガンダムAGE(第三部)
- 主なパイロットはシャナルア・マレン、ジョナサン・ギスターブ、デレク・ジャックロウ、オーデック・ヤダン、デビッド・クロウ。
オリバーノーツでの戦闘でヴェイガンのダナジンやレガンナー等と交戦し、これらを撃破するが、デビッド機も撃破された。また、オーデック機は大破し、セリック・アビスのクランシェカスタムに回収されて基地へ帰還した。
ディーヴァの実戦投入が決定するとシャナルア機とジョナサン機、デレク機が艦載機として配備され、敵部隊と交戦している。その後、ロストロウラン基地到着時にシャナルアがスパイだった事が判明し、彼女は機体と共に逃亡。ダレスト・グーンのウロッゾと交戦し、自分を追いかけてきたキオ・アスノのガンダムAGE-3 フォートレスを守って相討ちとなった。 - 機動戦士ガンダムAGE(第四部)
- ディーヴァ所属機の他にも多数がルナベース奪還作戦にアデルマークIIと共に投入されているが、ジラード・スプリガンのティエルヴァによって多くが破壊されている。ラ・グラミス攻略戦にも多数が投入され、デレク機は戦闘中に不審な砲撃を行っているヴェイガンの戦闘艦に向かう途中でラ・グラミスのディグマゼノン砲を受けて破壊されている。ジョナサン機も同戦闘でフラム・ナラのフォーンファルシアに攻撃を仕掛けるが、返り討ちにあって撃墜された。
装備・機能
特殊機能
- 変形
- 飛行形態に変形可能。
武装・必殺攻撃
- ドッズライフル
- 本機の主兵装。飛行形態時には機首になり、MS形態時には背部にマウント可能。アデル系のドッズライフルとは違い、銃身が二枚板バレルになっている。威力は従来のドッズライフルよりも向上しているが、従来のドッズライフルと共通性がない事が問題視されている。
- ビームサーベル
- 接近戦用の武装。シールドの裏側に携行式の物を1本マウントし、両腕にも内蔵式の物が1基ずつ装備されている。。
- ビームバルカン
- 頭部に2門内蔵された速射式ビーム砲。主に牽制やミサイル等の迎撃に使用される。
- シールド
- 主に左腕に装備。飛行形態への変形機構を考慮してか、アデル系のMSのシールドよりも小型化されているがAGE-2やジェノアス系のシールドよりかは大型になりビームサーベルが装備されている。