第一次オールズモビル戦役 (Second Olds Mobile movement)
宇宙世紀0122年に勃発した戦役。第一次オールズモビル戦役で壊滅したと思われたオールズモビルが再起し、地球連邦軍に対して武装蜂起したもの。
宇宙世紀0122年、火星での戦闘から1年半経ったものの、地球圏にはオールズモビルの勢力が残存し続けており、シャルル・ロウチェスター少佐が中心となり、ブッホ・コンツェルンの支援を受ける形で、再度の武装決起を引き起こした。この事態を重く見た連邦軍上層部は、反地球連邦組織討伐部隊を結成し、再びオールズモビル討伐に乗り出す事になった。
そんな中、オールズモビルはガンダムF90を狙い第13艦隊所属のラー・カイラム級戦艦「エイブラム」を襲撃。ベルフ・スクレット少尉の搭乗したF90によって撃退される。その後、オールズモビルは地球にモビルスーツ部隊を降下させて地球連邦軍の基地に攻撃を開始。これを追って地球へ降下した第13艦隊のモビルスーツ隊を含む地球連邦軍と引き続き戦火を交える事となる。
宇宙・地球の双方を舞台にオールズモビルと地球連邦軍の激戦が展開された末に、最大勢力であったシャルル艦隊は壊滅。残された残存勢力を集めたシャルルは、クロスボーン・バンガードの指揮下に入る形で月のマスドライバーを占拠。マスドライバーで打ち出された隕石による地球への直接攻撃という最後の賭けに出るものの、エイブラム隊の活躍によって作戦は失敗。完全に追い込まれたオールズモビルは、クロスボーン・バンガードの宇宙要塞に立て篭もるも、エイブラム隊の追撃を受けた末に壊滅。40年もの長い年月の間「ジオンの栄光」を信じ続けていたジオン軍人達の妄執も、遂に潰える事になった。
一方のクロスボーン・バンガードにとって、オールズモビルの戦いは連邦の注意をそちらに向ける為の陽動程度の物にしか過ぎず[1]、その1年後となる宇宙世紀0123年に、クロスボーン・バンガードは武装決起してコスモ・バビロニア建国戦争を引き起こす事になった。
登場作品
- 機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122
- 初出作品。
- 機動戦士ガンダムF90FF
- 各章の合間にフォーミュラー戦記の出来事が挿入され、そこからF90本編の時系列への回想が始まる形式で物語が構成されている。F90のミッションパックについては、ガンダムF90-Wタイプなどの運用も行われている。
関連用語
- オールズモビル
- 火星独立ジオン軍。同組織の残党が結託して地球で武装蜂起したのが本戦役となる。
- 第一次オールズモビル戦役
- 宇宙世紀0120年に勃発したオールズモビルと連邦軍との戦闘。