GNドライヴ(Gundam Nucleus Drive)
『機動戦士ガンダム00』に登場する半永久機関。「Gundam Nucleus Drive(ガンダムの中核を成す炉)」の略称。
その原理は、重粒子を蒸発させることなく質量崩壊させる事で、エネルギーへと変換するというものである。さらにエネルギー変換効率がほぼ100%で廃熱が殆ど無く、更に半永久的に動作可能とされている。また、重粒子の崩壊によってGN粒子という光り輝く粒子が発生する事が大きな特徴。これを搭載した機体は基本的に活動領域を問わない。GN粒子は一種の光子(光)であり、それを大量に放出する為、「太陽炉」の別名で呼ばれている。
「TDブランケット(TD=トポロジカルディフェクト=位相欠陥、の略)」と呼ばれる部品が中心部に使用されているのが特徴で、これが無いものはGNドライヴ[Τ](タウ)、通称「擬似太陽炉」と呼ばれる。
その設計は、完全に量産を度外視しており、製造には木星のような高重力環境が必要となる。製造にも数十年レベルの時間がかかる[1]為に生産性は皆無。この為、西暦2312年時までは5基しか存在しておらず、その性能も一定ではなく個性のようなものが存在した。そして、その関係から各ドライヴ毎に「同期させる為の相性」が存在している[2]。また、これらのブラックボックス部にはイオリア・シュヘンベルグが仕込んだ「トランザムシステム」が搭載されている。
欠点としては、「半永久的に稼動する」為に停止させる事が出来ず、ドライヴ本体の改良は出来ない事が挙げられる[3]。この為、改良が進んだ疑似太陽炉には瞬間的な出力で劣る場合があるとされる。
登場作品
- 機動戦士ガンダム00(1stシーズン)
- ソレスタルビーイングが4基所持。GNドライヴとGN粒子によって、CBは各国軍事技術の何世代も先を行く独自の技術力を有し、初期の武力介入における絶対的なアドバンテージを保っていた。
- 機動戦士ガンダム00外伝
- 西暦2307年時には支援組織フェレシュテが0ガンダムに搭載された1基を所持。GNドライヴ1基を作戦内容に応じて各第2世代ガンダムに換装し、作戦を遂行した。後にこのGNドライヴはソレスタルビーイングに引き渡され、ダブルオーガンダムに搭載される事になった。
- 機動戦士ガンダム00(2ndシーズン)
- フェレシュテから返還された物を含め、ソレスタルビーイングが5基所持しており、内0ガンダムとガンダムエクシアの物がダブルオーガンダムのツインドライヴシステムに用いられた。イノベイドとの最終決戦ではダブルオー、セラフィムの3基が戦闘で失われる事になった。
- 劇場版 機動戦士ガンダム00
- 木星にてツインドライヴ用に新造した2基がソレスタルビーイングにもたらされ、ダブルオークアンタに搭載された。
エピローグでは地球連邦でも製造され、サキブレ等に搭載されているが、相変わらずドライヴの絶対数は少ないとされている。
関連する用語
- 木星
- イオリア・シュヘンベルグ
- ソレスタルビーイング
- GN粒子
- 動作によって生じる粒子。
- トランザムシステム
- ブラックボックスに組み込まれたシステム。
- ツインドライヴシステム
- トランザムシステムの解放とともにもたらされた理論。