リック・ディジェ

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リック・ディジェ
外国語表記 Rick Dije
登場作品 機動戦士ムーンガンダム
デザイナー 形部一平
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スペック
分類 試作型モビルスーツ
生産形態 改修機
型式番号 MSK-008R
全高 24.0m
全備重量 56.7t
主動力 熱核融合炉
装甲材質 ガンダリウム合金
原型機 ディジェ
改修 ロンド・ベル
所属組織 地球連邦軍
所属部隊 ロンド・ベル
主なパイロット アムロ・レイ
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概要

ロンド・ベルに編入された当初のアムロ・レイの搭乗機。地球連邦内ではアムロにガンダムタイプの機体を提供することが危険視されており、ガンダムタイプの運用には制限が課せられていた。しかし、次期主力機のジェガンは配備前、現行機のジムIIIもアムロの技量を発揮することができないというロンド・ベル司令部の判断から、カラバ時代のアムロの搭乗機であったディジェを宇宙用に改修する事で対応している[1]

宇宙用に適応した改修が施されており、背部にはリック・ディアスのブースターバインダーを発展させた物を装備し、各部スラスターも宇宙用の物に変更。同じく背部の放熱フィンも真空での放射冷却専用の材質に変更している。また元々装備されている右肩部のシールドに加えて左肩部にもシールドを追加しており、防御性能を向上させている。

さらにコックピットの乗降方式は効率的な考えから、頭部側面より乗り込む形から、頭部を後方にずらし胸部上面のハッチを開けて乗り込む形に変更されている。頭部ユニットも変更され、空いた後頭部スペースにはバルカンの弾倉拡充に充てられている。

機体カラーはロンド・ベルが発足して間もなかったため、伝説のエースであるアムロ・レイ大尉の参加を印象付けるように、改修を担当したメカニックにより当時アムロのパーソナルカラーとして認識されていた18TFAS時代のテスト機カラーを踏襲した色となっている。また、各部にアムロのパーソナルマークが描かれている。

登場作品と操縦者

機動戦士ムーンガンダム
初出作品。episode 1冒頭にアムロ・レイの機体として登場。宇宙世紀0091年のサイド1近くの宙域で通報のあったティターンズ残党と交戦し、急遽投入されたG-ドアーズとも交戦。敵機が見たこともないサイコミュ兵装を扱う機体であったこともあり苦戦し、各部を損傷するも撃破した。その後、アムロがラー・ザイムに配属された時にリック・ディジェ改に改修された。

装備・機能

特殊機能

バインダー
バックパック側面のアームを介して2基装備されている多機能バインダー。リック・ディアスのブースターバインダーを発展させた物で、プロペラントタンクやスラスターを備えている。またその形状からスタビライザーやAMBAC肢としても機能する。
放熱フィン
バックパックに2基装備されている放熱フィン。材質変更により以前より小型化されている。

武装・必殺攻撃

頭部バルカン
頭部に左右一対2門内蔵されている機関砲。コクピットの乗降方式が変更されたため、そこに生まれたスペースに大型弾倉が追加されている。
ビーム・ライフル
改修前のディジェと同様のビーム・ライフル。
クレイ・バズーカ
同じく改修前も使用した汎用バズーカ。
ビーム・ナギナタ
柄の両端からS字にビーム刃を発振する両刃型のビーム・サーベル。ライフルやバズーカと同じくベース機からの転用装備。非使用時には腰背部にマウント可能。
ハイパー・メガ・ランチャー
Ζガンダム等と同様の大型ビーム砲。対艦用兵装だが密集陣形をとる敵部隊にも有効で、優れたパイロットであれば乱戦の合間を縫って撃ち抜くことも可能であった。非使用時には左肩部のウェポンラックにマウント可能。
ラウンド・シールド
右肩部に装備されているシールド。改修前から引き継がれた装備。
シールド
左肩部に装備されているシールド。改修時に追加されたシールドで、左肩部のウェポンラックと干渉しない設計となっている。
グレネード
シールド裏面に4発装備されている擲弾。手で投げることなく直接撃ち出すことが可能。

対決・名場面

宇宙(そら)はおれに冷たいな……
ティターンズ残党との戦闘中、G-ドアーズサイコ・プレートで左腕と右足、バックパックを破壊され窮地に立たされながら、ハイパー・メガ・ランチャーを囮にした戦法で目標に接近、コクピットにビーム・ナギナタを突き刺し、これを撃墜した。
かつてガンダムのパイロットとして連邦のプロパガンダに利用されてきたアムロがガンダムをその手で撃墜した瞬間であった。

関連機体

ディジェ
原型機。リック・ディアスをベースに地上用に改修した機体。
リック・ディジェ改
現地改修機。肩部などにジェダのパーツが使用されている。
シャア専用ディジェ
奇しくも同じ宇宙世紀0090年代初頭に運用されていた宇宙用の紅いディジェ。

リンク

脚注

  1. ディジェの原型機は宇宙用のリック・ディアスであるため、結果的に地上用から宇宙用の機体に戻した形となる。