ハイパーデュートリオンエンジン(Hyper-Deuterion Engine)
ザフトが開発した、モビルスーツ用動力機関。核エンジンとデュートリオンエンジンを組み合わせたハイブリッド機関で、二種の動力機関が相互に補完し合う事で既存機以上の超高出力を得られるようになった。
その性質上、核エンジンを稼働させるためにニュートロンジャマーキャンセラーも併せて搭載されているが、Nジャマーキャンセラーの軍事利用はユニウス条約に抵触するものであり、デスティニーはこの事実を隠蔽する目的で型式番号から核搭載機を示す「A」は故意に削除され、代わりに旧来のセカンドステージシリーズを示す「S」が付け加えられている。このシステムの開発と搭載は、第2次連合・プラント大戦の勃発によりユニウス条約が空文化した事を意味していると言えた。
登場作品
搭載機
搭載機
資料により搭載の有無が異なる機体
- ストライクフリーダムガンダム / インフィニットジャスティスガンダム
- 当初は「新型エンジン」としか表記されておらず、一部では「レーザー核融合エンジン」であるとする資料もあったが、現在はほぼ「ハイパーデュートリオンエンジン」で統一されている。
関連用語
余談
- 理論上、パワーダウンを起こさない本技術だが、TV版『SEED DESTINY』PHASE-42のオペレーション・フューリーでデスティニーガンダムがストライクフリーダムガンダムとの戦闘でパワーダウンを起こしてしまった事例が見られる(計器類の「HYPER CAPACITOR」(=コンデンサ)の残量も足りない描写もある)。
- これは「DESTINY-I.Q.」では「まだロールアウトしたばかりで充分に実戦データの採取やそれに伴う調整が不十分な状態のデスティニーが明確な戦闘意思を持ったストライクフリーダムと本気で戦ったせいでポテンシャルを最大限に引き出してしまい、その結果どちらかのエンジンが何らかの不具合を起こして相互補完できなくなってしまったのではないか」としている。ただ、この説も(公式サイトで発表されたものとはいえ)あくまで憶測であり、後に「スペシャルエディション」でこの描写が削除されている為に「単なる設定ミス」という可能性も否定はできず、真実は不明である。
- 劇場版『SEED FREEDOM』ではブラックナイトスコード カルラとの戦闘でストライクフリーダムガンダム弐式が同様のパワーダウンを起こしている。こちらでは核エンジンの炉心がオーバーヒートした事に加え、ヴァリアブルフェイズシフト装甲の耐衝撃限界に迫る被弾を受けた事が要因となっている。