ガンプラバトル(GUNPLA BATTLE)
ガンプラをスキャンし、仮想空間上で戦わせる競技。発想の原点は『プラモ狂四郎』に登場した「プラモシミュレートマシン」で、プラモや玩具をコンピュータ上で戦わせるという設定が当時のガンプラブームと相まって人気を生み、それ以降も同様のコンセプトの作品がコミックボンボン誌上で展開されていった。
『模型戦士ガンプラビルダーズ ビギニングG』からガンダムシリーズのアニメ作品でも同様の競技が描かれるようになり、『ガンダムビルドファイターズ』以降、同様にガンプラバトルを題材にした作品は『ガンダムビルドシリーズ』として分類されている。
ガンプラバトルは現実でも開発が進められており、『ガンダムブレイカー』シリーズではゲーム内のパーツをアセンブリする事で、『機動戦士ガンダムAGE』のタイアップコンテンツである『ゲイジングバトルベース』ではICチップを筐体や連動玩具とスキャンする事でゲームを擬似的に再現している。現実に開発されているガンプラバトルは、3Dスキャンによってガンプラの外観をゲームに反映する研究が行われており、イベント等でその経過が発表されている。
各世界観におけるガンプラバトル
模型戦士ガンプラビルダーズ ビギニングGシリーズ
機動戦士ガンダム 戦場の絆の筐体にハロ型のガンプラスキャナーを増設したガンプラバトルシミュレーターが用いられ、仮想空間内でガンプラ同士を戦わせる事が出来る。バトル内でのガンプラの性能は、スキャン時の出来栄えによって決定される。また、ガンプラのスケールも設定を遵守するのではなく、スキャン時のスケールがそのまま反映される。
バトルに用いられるガンプラは基本的にスキャナーに収められるサイズと決められているが、デンドロビウムのような大型キットに対応した大型スキャナーも用意されている。
操作方法は基本的にレバーとペダルを用いるが、中には『機動武闘伝Gガンダム』のモビルトレースシステムを再現したバトル筐体も存在している。
ガンプラを自作してバトルに参加するプレイヤーは「ガンプラビルダー」と呼ばれ、その中でも特に優れた腕を持つ者には「ガンプラマイスター」の称号が与えられる。
ガンダムビルドファイターズシリーズ
ガンプラのプラスチックに反応・浸透するプラフスキー粒子を利用し、バトルシステム上で粒子を流体的に操作する事で仮想空間ではなく実際にガンプラを動かしてバトルを行う。同時に、バトルフィールドや攻撃時のエフェクトもプラフスキー粒子によって再現される。最大の特徴としてガンプラを実際に動かして攻防を行う為、バトル中にガンプラが負ったダメージは実際にガンプラへと反映される。
ガンプラバトルのプレイヤーは「ガンプラファイター」と呼ばれ、ガンプラの制作を行う「ガンプラビルダー」とは分業体制を採る場合もある。バトルの操作はプラフスキー粒子で構成されたアームレイカー型のコントローラーで行われ、このコントローラーは必要に応じて変形も可能。
バトルは六角形のバトルシステムが用いられ、プレイヤーやガンプラのデータを登録したGPベースをセッティングする事でバトルが開始される。バトルシステムは1基でもバトルは可能だが、筐体を複数つなぎ合わせる事でフィールドを拡大させ、多人数によるプレイに対応する事も出来る。世界大会では大人数用でのバトルロイヤルを想定した大型バトルシステムが使用されている。
ガンダムビルドダイバーズシリーズ
「プラネット」と呼ばれる特殊導電膜を利用してガンプラを操作する「GPデュエル」と、スキャンしたガンプラを使い「ディメンション」と呼ばれる仮想空間でミッションを攻略する「ガンプラバトル・ネクサスオンライン(GBN)」の二種類が存在し、GBNのプレイヤーは「ダイバー」と呼ばれる。
GPデュエルは実機バトルとも呼ばれ、ガンプラバトルによるダメージが実際のガンプラに反映されるが、GBNはスキャンしたデータを基にディメンション内で再現されたガンプラが用いられる為、現実のガンプラへダメージが及ぶ事は無い。
どちらのバトルも操作方法は同様だが、GBNではダイバーがディメンション内を自由に探索する事が可能であり、ガンプラを実物のモビルスーツサイズで鑑賞する事も出来る。
ガンダムビルドリアル
ガンプラスキー粒子を使いガンプラを量子レベルでスキャン、仮想空間でバトルを行う。バトルの様子は特殊ドローンによって現実空間に投影する事もでき、ドローンは実際の地形をスキャンする際にも用いられている。
操縦はVR機材を介して行われており、操作はタッチパネル、フルボディトラッキング、コントローラーの三種類から選択可能。
大会ではガンプラの事前審査が必要であり、試合中は事前審査でスキャンしたガンプラ以外のパーツを使用してのガンプラの修理・改造は禁止されている。