キュクロープス

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キュクロープス(Cyclops)

機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST』に登場する地球連邦軍の一派閥。

ティターンズの末裔を名乗る部隊であり、サイド1に存在する宇宙要塞「ティターノ・マキア」を拠点に活動する、宇宙世紀0160年代における連邦最大派閥の一つ。

かつてのティターンズと同じく「地球圏の治安維持」を目的としているが、内部腐敗によってそれが正しく機能している状態ではなく、キュクロープス大佐エルヴィンによる強化人間育成計画[1]が破綻した事を契機に、アーノルド・ジルベスターによる上層部の綱紀粛正と再編が行われ、本来の活動目的に従事するようになる。

讃美歌の国の建国宣言が行われた「再灯火の日」以降は讃美歌の国と対抗出来る唯一の組織として人心を集め、その影響力を強めていった。一方で不都合な事実を隠蔽・隠匿する連邦の悪癖も継承しており、その結果各地のデータを閲覧する権限を得たアーノルドは、地球圏の人口増加によって宇宙世紀は近い将来破綻するという結果を導き出し、讃美歌の国の頭目である実兄エバンス・ジルベスターとの密談で余分な人口を間引くという、独自の目的の為に部隊を運用するようになる[2]。その一環としてネオ・1バンチを賛美歌の国との戦闘に巻き込んで破壊する事を画策したものの、ネオ・1バンチはDUST計画を発動してその場から逃走。賛美歌の国を退けたキュクロープスは、失敗すれば地球へのコロニー落としに繋がるであろうDUST計画を阻止する為に、投降した賛美の民を戦力に加えてネオ・1バンチを追撃するが、コロニーの降下を阻止する事は出来ず、最終的にフォント・ボーの次善策としてコロニー降下を補助する事でDUST計画を完遂させる事になった。

宇宙戦国時代には珍しくモビルスーツを独自に生産できる能力を有しており[3]、主に過去の連邦軍機をベースにした機体を多数開発している。各機に搭載されている一つ目型のセンサー・ユニットは、知覚センサーと通信システムを内蔵しており、これを共通化する事で年代の違うベース機を持つキュクロープス機の通信網とデータ管理を一本化しており、接収・鹵獲したミキシングビルドモビルスーツに取り付けてキュクロープス機として使用する場合にも有効な手段であった。

登場作品

機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST

構成員

アーノルド・ジルベスター
エバンス・ジルベスターの実弟。地球圏を手中に納める為に手段を選ばない野心を持ち、フォントの後押しを受けて部隊内で地位を固めていく。
エルヴィン
キュクロープス大佐。「強化人間育成計画」の実態をアーノルドとフォントによって暴かれ失脚した。
フォント・ボー
戦闘で窮地に陥ったアーノルドを救援し、その伝手で入隊。コードネームとして「幽霊(ゴースト)」を名乗る。
ベルナデット・ドゥガチ
フォントと共に「幽霊の花嫁(ゴースト・ブライド)」を名乗り参加した。
オンド・サン
フォントとベルを救助したジャンク屋船団のリーダー。フォント直属の部下として参加した。

開発・製造機体

関連用語

地球連邦軍
キュクロープスが所属する組織。事実上解散状態にあった所を、隆盛したキュクロープスが率いる形になった。
ティターンズ
グリプス戦役期の連邦軍特殊部隊。キュクロープスはこの組織の末裔を自称している。

資料リンク 

リンク

脚注

  1. 強化人間の育成を名目に二千人の女児を集めていたが、有用性に疑念があり、また不透明な資金運用の形跡も認められていた。計画そのものはアッシュらの活躍で破綻し、エルヴィンもフォントとアーノルドの計略によって失脚した。
  2. これは変貌してしまった兄の真意を理解しているつもりでいたアーノルドの判断によるものだったが、当のエバンスは破滅願望に取り憑かれており、アーノルドもそれに利用される形となった。
  3. アナハイムやサナリィ等の関与については不明。