「パーメット」の版間の差分
タグ: モバイル編集 モバイルウェブ編集 |
|||
(同じ利用者による、間の3版が非表示) | |||
2行目: | 2行目: | ||
『[[機動戦士ガンダム 水星の魔女]]』に登場する物質。月開発時代に太陽系内に偏在する鉱物から発見された元素「パーメットニウム」の有機錯体から生成される金属化合物。主に[[水星]]や[[月]]などで採掘される。 | 『[[機動戦士ガンダム 水星の魔女]]』に登場する物質。月開発時代に太陽系内に偏在する鉱物から発見された元素「パーメットニウム」の有機錯体から生成される金属化合物。主に[[水星]]や[[月]]などで採掘される。 | ||
− | + | パーメットは発見当初は極めて不安定な物質だったが、金属錯体として固定化する技術が発見され、製造法が確立されたことから開発が進み、太陽系全域で研究が加速。[[モビルスーツ]]などの軍事技術に与えた影響も大きく、これを使用した電子対抗装備は、無人機によるドローン戦争に終止符を打ったとされている。 | |
− | + | 入射する素粒子によって振る舞いを変え、同じ素粒子を放射させることで他のパーメット粒子にボゾンによる情報共有を行うという性質を持つ。これによって一定の空間内に拡散したパーメット群が、あたかも統率された群のような動きをする「パーメット空間挙動(PSB)現象」と呼ばれる働きを見せる。このパーメットの空間統制行動や特性を利用するため、人類はパーメットが直接解釈し、動きを実行できる一種のプログラムコードを開発。これが「パーメット言語工学」へと発展していき、パーメットを用いた通信、機械、エネルギー、制御を同時に兼ねることが可能となり、様々な通信や工学の技術革新が進んでいった。 | |
+ | |||
+ | ただし、パーメット空間制御技術に必要な情報量は極めて大きく、最新の量子コンピュータでも高速処理には限界があるため、パーメットの制御はAIなどを使用したコード伝達システムで改良が続けられているが、これもいずれは「パーメット限界」と呼ばれる限界に至ると言われている。 | ||
+ | |||
+ | パーメットを人体に流入させる身体機能拡張技術「パーメットリンク」は宇宙に進出する基盤と考えられており、人体に流入させたパーメットを介して様々なシステムにリンクさせることが可能となる。[[ヴァナディース機関]]はこれを用いて人体と機械を有機的にリンクさせる「GUND」を開発。同技術は軍事転用によって[[GUNDフォーマット]]へと発展する事になった。 | ||
== 登場作品 == | == 登場作品 == | ||
14行目: | 18行目: | ||
;[[GUNDフォーマット]] | ;[[GUNDフォーマット]] | ||
:パーメットを基幹技術として使用する[[モビルスーツ]]用制御システム。 | :パーメットを基幹技術として使用する[[モビルスーツ]]用制御システム。 | ||
+ | ;パーメット発電システム | ||
+ | :特定のレーザー発振を行うと内部から放射性崩壊を順次起こすというパーメットの性質を利用した発電システム。放射性崩壊時の壊変エネルギーを取り出して利用するもので、大規模な設備が必要なく、発電システムの小型化・高出力化が一気に進んでいった。なお、崩壊が進んでパーメットが規定以下の薄さになった場合は交換される。 | ||
+ | ;パーメット推進 | ||
+ | :パーメットを混合したパーメット知性化推進剤を加速噴射して推力を得る推進機関。パーメット言語工学によって生まれたパーメットコードを利用して予めパーメット間の相互関係をプログラムし、推進剤自らが推力偏向などを行う。これによって大掛かりな制御システムなどが大幅に簡略化され、推進システムの小型軽量化が可能になった。 | ||
;データストーム | ;データストーム | ||
− | : | + | :機体とパイロット間で情報の交信を行う際、情報量が増大し続けることで人体に悪影響を与える侵害的情報逆流現象。通常、PSB現象は時間とともにノイズが増大して一定時間で収束していくが、データストームが発生すると、PSB現象による統率が失われ、各粒子がランダムな動きで暴走して膨大な熱が発生し、パーメットで制御された機械や人体にダメージを与えてしまう。GUNDフォーマット使用時のリスクとして挙げられるが、同時に空間そのものに作用して膨大な情報をやりとりする超密度情報体系としての側面を持つ。 |
== リンク == | == リンク == |
2025年1月13日 (月) 04:45時点における最新版
パーメット (Permet) 編集
『機動戦士ガンダム 水星の魔女』に登場する物質。月開発時代に太陽系内に偏在する鉱物から発見された元素「パーメットニウム」の有機錯体から生成される金属化合物。主に水星や月などで採掘される。
パーメットは発見当初は極めて不安定な物質だったが、金属錯体として固定化する技術が発見され、製造法が確立されたことから開発が進み、太陽系全域で研究が加速。モビルスーツなどの軍事技術に与えた影響も大きく、これを使用した電子対抗装備は、無人機によるドローン戦争に終止符を打ったとされている。
入射する素粒子によって振る舞いを変え、同じ素粒子を放射させることで他のパーメット粒子にボゾンによる情報共有を行うという性質を持つ。これによって一定の空間内に拡散したパーメット群が、あたかも統率された群のような動きをする「パーメット空間挙動(PSB)現象」と呼ばれる働きを見せる。このパーメットの空間統制行動や特性を利用するため、人類はパーメットが直接解釈し、動きを実行できる一種のプログラムコードを開発。これが「パーメット言語工学」へと発展していき、パーメットを用いた通信、機械、エネルギー、制御を同時に兼ねることが可能となり、様々な通信や工学の技術革新が進んでいった。
ただし、パーメット空間制御技術に必要な情報量は極めて大きく、最新の量子コンピュータでも高速処理には限界があるため、パーメットの制御はAIなどを使用したコード伝達システムで改良が続けられているが、これもいずれは「パーメット限界」と呼ばれる限界に至ると言われている。
パーメットを人体に流入させる身体機能拡張技術「パーメットリンク」は宇宙に進出する基盤と考えられており、人体に流入させたパーメットを介して様々なシステムにリンクさせることが可能となる。ヴァナディース機関はこれを用いて人体と機械を有機的にリンクさせる「GUND」を開発。同技術は軍事転用によってGUNDフォーマットへと発展する事になった。
登場作品 編集
関連用語 編集
- GUNDフォーマット
- パーメットを基幹技術として使用するモビルスーツ用制御システム。
- パーメット発電システム
- 特定のレーザー発振を行うと内部から放射性崩壊を順次起こすというパーメットの性質を利用した発電システム。放射性崩壊時の壊変エネルギーを取り出して利用するもので、大規模な設備が必要なく、発電システムの小型化・高出力化が一気に進んでいった。なお、崩壊が進んでパーメットが規定以下の薄さになった場合は交換される。
- パーメット推進
- パーメットを混合したパーメット知性化推進剤を加速噴射して推力を得る推進機関。パーメット言語工学によって生まれたパーメットコードを利用して予めパーメット間の相互関係をプログラムし、推進剤自らが推力偏向などを行う。これによって大掛かりな制御システムなどが大幅に簡略化され、推進システムの小型軽量化が可能になった。
- データストーム
- 機体とパイロット間で情報の交信を行う際、情報量が増大し続けることで人体に悪影響を与える侵害的情報逆流現象。通常、PSB現象は時間とともにノイズが増大して一定時間で収束していくが、データストームが発生すると、PSB現象による統率が失われ、各粒子がランダムな動きで暴走して膨大な熱が発生し、パーメットで制御された機械や人体にダメージを与えてしまう。GUNDフォーマット使用時のリスクとして挙げられるが、同時に空間そのものに作用して膨大な情報をやりとりする超密度情報体系としての側面を持つ。