「グフ重装型」の版間の差分

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== 概要 ==
 
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[[グフ (後期改修型)|C-1型]]をベースに改良した機体。火力と装甲の強化が目的とされている。
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[[グフ]]の固定武装を変更し、戦場の状況への個別対応を目指した「C型」と呼ばれる機体群のうち、[[グフ (後期改修型)|C-1型]]をベースに歩兵支援任務のために装甲と火力を重点的に強化した機体。
  
フィンガーバルカンの口径が75mmから85mmに強化され、前腕部に弾倉が外付けできるようになっている。また、予備の弾倉が両腰部に装備された事で継戦能力が向上している。他にも頭頂部へのセンサー増設、頭部アンテナの形状をロッド型に変更、スパイクアーマーのスパイクを短縮など、射撃重視の機体の性格に合わせたと思われる改修が見られる。グフ用のシールドを装備可能とされるが、装甲を強化した本機には基本的に不要とされている。
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最大の特徴はヒート・ロッドを廃し、両腕にフィンガー・バルカンを装備している点にある。フィンガー・バルカンは口径が75mmから85mmに強化され、弾倉が前腕部への外付け式になった事で継戦能力が向上した改良型を採用している。手部と指部の大型化に伴い手持ちオプションこそ使い難くなったものの、近距離以内を中心とした火力が大幅に上昇した。腕部にはグフ用のシールドを装備可能とされるが、「機動力を持つ装甲砲」というコンセプトで装甲を強化した本機には基本的に不要とされている。
  
本機はヨーロッパ戦線をはじめとした戦場に投入され、実践を経験している。
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頭部は額のマルチ・ブレード・アンテナを廃止し、ロッドタイプのアンテナを左側頭部に設置。加えて新設の鶏冠状の構造物には射撃センサーと30mm砲を設置している。この他にもスパイクアーマーのスパイクを短縮するなど、射撃重視の機体の性格に合わせたと思われる改修が見られる。
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本機は対装甲戦ではなく、歩兵部隊に対する直接支援、阻止、障害物や陣地などの破壊を任務とする直接支援砲兵として、歩兵大隊に優先的に配備された。主に欧州戦線や北米をはじめとした戦場に投入され、中でもフランス南部に投入された第29機甲中隊「ブリッツ中隊」の機体が有名である。
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
;[[MSV]]
 
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:出典元。
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:出典元。グフのバリエーションでヒート・ロッドを装備していない点については、書籍『MSV THE FIRST』内の小田氏のコメンタリーでムチを振るわせたくなかった事が語られている。
 
;[[機動戦士ガンダムUC]] (アニメ版)
 
;[[機動戦士ガンダムUC]] (アニメ版)
:Ep.4のワンシーンに登場。その後、[[トリントン基地]]の襲撃に姿を現さなかったが、後にアーケードゲーム『ガンダムトライエイジ』のカードテキストで'''迷子'''になっていた事が判明した(余談の欄を参照)。
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:Ep.4のワンシーンに登場。一年戦争を生き残った機体が古城の外壁に偽装される形で秘匿され、[[カークス隊]]の呼びかけに応じる形で偽装を破って出撃した。しかし、[[トリントン基地]]の襲撃には姿を現さず<ref>[[機動戦士ガンダム外伝 ミッシングリンク]]で残党部隊が一堂に会するシーンでも登場していない。</ref>、後にアーケードゲーム『ガンダムトライエイジ』のカードテキストで'''迷子'''になっていた事が判明した(余談の欄を参照)。
  
 
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
;85mmフィンガーバルカン
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;85mmフィンガー・バルカン
:両腕部のマニュピレーターに内蔵されている。書籍『MSV THE FIRST』内の小田氏のコメンタリーによれば、両腕に装備したのはムチ(ヒート・ロッド)を振るわせたくなかっただけ、との事。
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:前腕部に搭載された5連装バルカン砲。通常のグフでは左腕に装備しているものを両腕に装備し、更に口径も10mmのボブアップを果たしている。
;頭部30mmマシンガン
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:グフとは異なり弾倉が外付け式になった事で戦闘中の弾薬の補給が可能となり、継戦能力が向上した。予備弾倉は両腰に計2つ装備。
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:一方で、両腕のマニピュレータに武器を内蔵した事によって作業性能は犠牲となっており、手持ち武器の使用には制限がかかる。
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;30mm砲 (30mmマシンガン)
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:頭部に新設された鶏冠状の構造体に搭載されている補助火器。
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:書籍「講談社のポケットカード9 機動戦士ガンダム MSVコレクション」などの一部資料では頭部の砲門は30mm口径のマシンガンとされている。
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;ジャイアント・バズ
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:主にドム系列機に装備された360mm口径バズーカ砲。『GGENERATION-F』など、ゲーム作品で携行武装として採用されていることがある。
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;シールド
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:グフ用のシールド。腕部に搭載可能とされているが、重装型では装甲の強化により装備は不要とされる。
  
== 対決・名場面 ==
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== 対決・名(迷)場面 ==
 
;旅の始まり
 
;旅の始まり
:『UC』Ep.4および『ガンダムトライエイジ』のフレーバーテキストより。古城から城壁を崩しながら現れたグフ重装型はトリントン基地を目指して歩き出す……が、パイロットが方向音痴であるがために、一向にトリントンへ到着できない。そんな旅の道中、パイロットは[[ユニコーンガンダム|赤い光を帯びたモビルスーツ]]と[[バンシィ・ノルン|1機の黒いモビルスーツ]]、そして[[トリントン基地|立ち寄った街]]の空に輝く[[アクシズ・ショック|虹色の光]]を目撃する事になる。
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:『UC』Ep.4および『ガンダムトライエイジ』のフレーバーテキストより。古城から城壁を崩しながら現れたグフ重装型はトリントン基地を目指して歩き出す……が、パイロットが'''方向音痴'''であるがために、一向にトリントンへ到着できない。そんな旅の道中、パイロットは[[ユニコーンガンダム|赤い光を帯びたモビルスーツ]]と[[バンシィ・ノルン|1機の黒いモビルスーツ]]、そして[[トリントン基地|立ち寄った街]]の空に輝く[[アクシズ・ショック|虹色の光]]を目撃する事になる。
 
;旅の後
 
;旅の後
 
:『NT』公開時の『ガンダムトライエイジ』のフレーバーテキストより。街の復興が一段落済み、息抜きに愛機と共に旅へ出たパイロットはある晩、[[フェネクス|青い光]]とそれを追いかける[[ナラティブガンダム A装備|別の光]]が夜空を描いているのを目撃する。一方、本人は街への帰り道を再び間違っているのだった。
 
:『NT』公開時の『ガンダムトライエイジ』のフレーバーテキストより。街の復興が一段落済み、息抜きに愛機と共に旅へ出たパイロットはある晩、[[フェネクス|青い光]]とそれを追いかける[[ナラティブガンダム A装備|別の光]]が夜空を描いているのを目撃する。一方、本人は街への帰り道を再び間違っているのだった。
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2024年3月20日 (水) 09:34時点における最新版

グフ重装型
外国語表記 Gouf Heavy Arms Type
登場作品

MSV

機動戦士ガンダムUC (アニメ版)
デザイナー 大河原邦男
テンプレートを表示
スペック
分類 陸戦用量産型モビルスーツ
型式番号 MS-07C-3
頭頂高 17.7m
本体重量 64.2t
主動力 熱核融合炉
装甲材質 超硬スチール合金
開発組織 ジオニック社
所属
所属部隊 ブリッツ中隊
主なパイロット
  • ジオン兵
  • ジオン残党兵
テンプレートを表示

概要編集

グフの固定武装を変更し、戦場の状況への個別対応を目指した「C型」と呼ばれる機体群のうち、C-1型をベースに歩兵支援任務のために装甲と火力を重点的に強化した機体。

最大の特徴はヒート・ロッドを廃し、両腕にフィンガー・バルカンを装備している点にある。フィンガー・バルカンは口径が75mmから85mmに強化され、弾倉が前腕部への外付け式になった事で継戦能力が向上した改良型を採用している。手部と指部の大型化に伴い手持ちオプションこそ使い難くなったものの、近距離以内を中心とした火力が大幅に上昇した。腕部にはグフ用のシールドを装備可能とされるが、「機動力を持つ装甲砲」というコンセプトで装甲を強化した本機には基本的に不要とされている。

頭部は額のマルチ・ブレード・アンテナを廃止し、ロッドタイプのアンテナを左側頭部に設置。加えて新設の鶏冠状の構造物には射撃センサーと30mm砲を設置している。この他にもスパイクアーマーのスパイクを短縮するなど、射撃重視の機体の性格に合わせたと思われる改修が見られる。

本機は対装甲戦ではなく、歩兵部隊に対する直接支援、阻止、障害物や陣地などの破壊を任務とする直接支援砲兵として、歩兵大隊に優先的に配備された。主に欧州戦線や北米をはじめとした戦場に投入され、中でもフランス南部に投入された第29機甲中隊「ブリッツ中隊」の機体が有名である。

登場作品と操縦者編集

MSV
出典元。グフのバリエーションでヒート・ロッドを装備していない点については、書籍『MSV THE FIRST』内の小田氏のコメンタリーでムチを振るわせたくなかった事が語られている。
機動戦士ガンダムUC (アニメ版)
Ep.4のワンシーンに登場。一年戦争を生き残った機体が古城の外壁に偽装される形で秘匿され、カークス隊の呼びかけに応じる形で偽装を破って出撃した。しかし、トリントン基地の襲撃には姿を現さず[1]、後にアーケードゲーム『ガンダムトライエイジ』のカードテキストで迷子になっていた事が判明した(余談の欄を参照)。

装備・機能編集

武装・必殺攻撃編集

85mmフィンガー・バルカン
前腕部に搭載された5連装バルカン砲。通常のグフでは左腕に装備しているものを両腕に装備し、更に口径も10mmのボブアップを果たしている。
グフとは異なり弾倉が外付け式になった事で戦闘中の弾薬の補給が可能となり、継戦能力が向上した。予備弾倉は両腰に計2つ装備。
一方で、両腕のマニピュレータに武器を内蔵した事によって作業性能は犠牲となっており、手持ち武器の使用には制限がかかる。
30mm砲 (30mmマシンガン)
頭部に新設された鶏冠状の構造体に搭載されている補助火器。
書籍「講談社のポケットカード9 機動戦士ガンダム MSVコレクション」などの一部資料では頭部の砲門は30mm口径のマシンガンとされている。
ジャイアント・バズ
主にドム系列機に装備された360mm口径バズーカ砲。『GGENERATION-F』など、ゲーム作品で携行武装として採用されていることがある。
シールド
グフ用のシールド。腕部に搭載可能とされているが、重装型では装甲の強化により装備は不要とされる。

対決・名(迷)場面編集

旅の始まり
『UC』Ep.4および『ガンダムトライエイジ』のフレーバーテキストより。古城から城壁を崩しながら現れたグフ重装型はトリントン基地を目指して歩き出す……が、パイロットが方向音痴であるがために、一向にトリントンへ到着できない。そんな旅の道中、パイロットは赤い光を帯びたモビルスーツ1機の黒いモビルスーツ、そして立ち寄った街の空に輝く虹色の光を目撃する事になる。
旅の後
『NT』公開時の『ガンダムトライエイジ』のフレーバーテキストより。街の復興が一段落済み、息抜きに愛機と共に旅へ出たパイロットはある晩、青い光とそれを追いかける別の光が夜空を描いているのを目撃する。一方、本人は街への帰り道を再び間違っているのだった。

関連機体編集

グフ (後期改修型)
原型機。本機と同様、両腕にフィンガー・バルカンを装備している。
グフ
系列機。

余談編集

  • 『ガンダムトライエイジ』のテキスト担当である関西リョウジ氏が、本機がトリントン基地に登場しなかった事で福井晴敏氏と談笑した結果、迷子になった本機のパイロットがあちこち旅をしながらトリントンを目指すというストーリーが生まれた。
    • ストーリーは3部構成で、PR-105『ユニコーンガンダム (デストロイモード)』、ZPR-025『バンシィ・ノルン (ユニコーンモード)』、BPR-044『ユニコーンガンダム (覚醒)』で確認する事ができる。なお、いずれも劇場公開・イベント当時のプロモーションカードであるため、現在、入手は困難と思われる。
  • なんと『機動戦士ガンダムNT』の入場者特典であるトライエイジのカード、OPR-037『ナラティブガンダム(A装備)』のフレーバーテキストに再び登場。トリントンの復興を手伝った後に旅に出て、その帰り道に『NT』の1シーンを目撃したという内容になっている。旅に出るくらいなのだから、武装は外しているのだろうか。なお、特典カードを入手できるのはNT公開3週目限定のため、期間終了後の入手は困難と思われる。

商品情報編集

リンク編集

脚注編集

  1. 機動戦士ガンダム外伝 ミッシングリンクで残党部隊が一堂に会するシーンでも登場していない。