「量産型ガンダムF91」の版間の差分

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大河原邦男(F91)
 
長谷川裕一(本機)
 
 
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| タイトル = スペック
 
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| 所属部隊 = 第17機動中隊
 
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== 概要 ==
 
== 概要 ==
[[地球連邦軍(UC)|地球連邦軍]]の依頼を受けた[[サナリィ]]が開発した[[ガンダムF91]]の量産型。
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[[コスモ・バビロニア建国戦争]]の後、[[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]][[サナリィ]]が開発した[[ガンダムF91]]の量産型。
  
量産化に辺り、基本性能はそのままにして、試作機の問題点となった熱処理を解決するためヒートシンクを強化。一般兵士が搭乗することを想定して、[[バイオコンピューター]]のリミッターを試作機の水準から下げて扱い易くなる様仕様変更を行った。試作機との外見上の差異として、コックピットハッチにV字マークの追加、左肩の「91」のマーキングの右隣に機体番号が描かれている<ref>ただし『クロスボーン・ガンダム』作中の一部コマのみ</ref>等がある。
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F91は「かつて[[ニュータイプ]]と呼ばれたようなパイロットでなければ乗りこなせない」と言われるほどの超高性能機であり、通常のパイロットではその最大稼働状態に対応出来ず、リミッターが装備されていた。ただし、その「最高性能」はあくまでトライアルの側面が強く、実際にそのような機動性が必要とされる戦闘状況は度々発生するものではない。量産型の基本的な仕様では、フェイスガードを開放する事による強制放熱を必要とする限界稼働は想定されておらず、装甲最外層面のマテリアルも[[M.E.P.E.]]による残像現象を起こすことはないとされている。特にM.E.P.E.はあくまで試作機の最大稼働時における副次的な現象であって、少数ながら量産された同型機の殆どは、そこまで「本気」になる必要は無いと判断され、量産化の際にフルスペックの[[バイオコンピューター]]ごとオミットされた<ref>ただし、通常の量産機にもフェイスガードを開放する機構そのものは組み込まれている。</ref>
  
機動力や攻撃力は試作機とほぼ同一の水準を確保しており、背部にマウントした高出力ビーム砲「V.S.B.R.(ヴェスバー)」をメインウェポンとする。
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それでも、カタログスペック的には試作機と同等の数値を達成しており、F91が装備する[[ヴェスバー]]も、開発から10年を経た[[宇宙世紀]]0130年代においても依然として強力無比なビーム兵器であり、その意味では超人的な高機動性能を伴わなくとも充分に強力な機体であったと言える。
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また、一部エースパイロット向けの機体として、増加試作機に冷却システムや各種デバイスなどの改良などを施した「限界稼働対応機」も数機ロールアウトしている<ref>これには技術転移や工業レベルの維持といった側面もあった。</ref>。一方で、高性能ではあるがその分コストが高くつく為、サポート役として構造が単純で低コストな[[133式ボール]]と部隊編成を行う事で[[ジェムズガン]]で編成された部隊と同コストに押さえていた。
  
 
== 登場作品 ==
 
== 登場作品 ==
 
;[[機動戦士クロスボーン・ガンダム]]
 
;[[機動戦士クロスボーン・ガンダム]]
:地球連邦軍の宇宙艦隊所属の[[ハリソン・マディン]]の部隊に、ハリソン機含めて5機配備された。しかし、[[クロスボーン・ガンダムX1改]]と[[キンケドゥ・ナウ]]の近接戦闘に持ち込まれて、主力武器のヴェスバーの弱点たる「射角度の狭さ」を付かれて3機が戦闘不能に追い込まれた。その後の戦闘で見かけなくなったことから、全機が修理・或いは後方に回されたと思われる。
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:初登場作品。地球連邦軍の宇宙艦隊所属の[[ハリソン・マディン]]の部隊に、ハリソン機含めて5機配備された。しかし、[[クロスボーン・ガンダムX1改]]と[[キンケドゥ・ナウ]]の近接戦闘に持ち込まれて、主力武器のヴェスバーの弱点たる「射角度の狭さ」を付かれて3機が戦闘不能に追い込まれた。その後の戦闘で見かけなくなったことから、全機が修理・或いは後方に回されたと思われる。
  
 
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
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=== 武装・必殺攻撃 ===
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
 
;バルカン砲
 
;バルカン砲
:頭部2門内蔵。
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:頭部2門内蔵されたバルカン砲。機銃クラスの威力を持ち、主に牽制や威嚇を想定している。
 
;メガマシンキャノン
 
;メガマシンキャノン
:胸部2門内蔵。
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:胸部2門内蔵された機関砲。既存の連邦製MSの頭部バルカン砲よりも強力で、近接戦闘であればMSを破壊する事も可能な威力を持っている。
;ビーム・ライフル
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;[[ビーム・ライフル]]
:内蔵コンデンサーにより当時の一般機体の物より高出力。しかし、V.S.B.R.があるためか使用しなかった。
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:15m級に最適化されたバランスを持つ標準兵装。F91専用の武装として開発されたが、後に量産機にも供給された。<br/>採用されているデバイスも非常にスタンダードな素性のものであり、安定した稼働が可能。また、出力調整機能を持ち、長射程の通常ビームの他、ビーム・マシンガンのような連射にも対応している。
;ビーム・サーベル
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;[[ビーム・サーベル]]
:右腰に2本携帯。しかし、V.S.B.R.の火力をあてにしているのか使用しなかった。
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:右腰に2本携帯。F91専用に開発されたもので、機能強化が施されているが、使用されているデバイスは一般的なものである。<br/>ビームの生成をある程度任意に変更し、間欠式ビーム生成機能や高出力稼働に対応したエミッターを内蔵し、耐久性が格段に向上しているため、マニピュレーターで保持したまま回転させ続けるなど、長時間稼働させたままでの使用も可能になっている。
 
;ビーム・ランチャー
 
;ビーム・ランチャー
:携帯式の高出力のビーム砲。作中未装備。
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:携帯式の高出力のビーム砲。強力なパルス状のビームを砲弾に見立て、ランチャーと呼んでいる。[[一年戦争]]時から試作機が存在していたビーム・バズーカの発展型で、実体弾によるバズーカ系武装の強化兵装として開発された。
;V.S.B.R.(ヴェスバー)
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;V.S.B.R.([[ヴェスバー]])
:「Variable Speed Beam Rifle(可変速ビームライフル)」の略。背部にマウントした強力なビームライフル。メガ粒子ビームの無段階可変速調整機構によりビームシールドを貫通する高収束・高速の高貫通モードや低収束・低速の高威力ビームを発射可能。宇宙世紀の中でも多機能で高性能なビーム兵器であるが、背部にマウントしている影響で射角が制限されるなど扱いが難しい兵装である。連邦軍兵士はこの武装を頼りにしていたが、命中しないと威力を発揮できないだけに、相手が高機動力な敵機になると後手に回りやすい。作中では終始射撃体勢を取っている。
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:ジェネレーター直結型の大型高出力ビーム・ライフル。低速で破壊力の高いビームから高速で貫通力の高いビームを無段階調整で撃ち分ける機能を持つ。当時の連邦軍兵士はこの武装を頼りにしていたが、命中しないと威力を発揮できないだけに、相手が高い機動力を持った敵機を相手にした際は後手に回る事になった。
;[[ビームシールド]]
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;[[ビーム・シールド]]
:左腕に装備された兵装。シールドビームが帯状に展開して大抵の攻撃を完全防御する。しかし、高出力のビーム兵器には対応できない。
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:左腕に装備された兵装。ビーム・サーベルと同等のビームを膜状に展開する攻防一体の装備で、通常のシールドのようにデッドウェイトにならず、ビーム兵器にも実体弾にも有効。腰部に予備のユニットを装備しており、投擲して使うこともできた。
  
 
== 対決・名場面 ==
 
== 対決・名場面 ==
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== 関連機体 ==
 
== 関連機体 ==
 
;[[ハリソン専用ガンダムF91]]
 
;[[ハリソン専用ガンダムF91]]
:デチューン状態だった本機にカスタマイズを施し、原型機並みの性能を取り戻した機体。
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:増加試作機をベースにした限界稼働対応機の内、[[ハリソン・マディン]]の専用機として運用された機体。
 
;[[ガンダムF91]]
 
;[[ガンダムF91]]
 
:原型機。
 
:原型機。
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== 余談 ==
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*『スパロボ』シリーズ出演時にはオリジナルのF91との差別化のために、白色の部分が薄いクリーム系色に変更され、オリジナルとは若干異なる配色になっている事がある。
  
 
== 商品情報 ==
 
== 商品情報 ==

2024年4月19日 (金) 00:04時点における最新版

量産型ガンダムF91
外国語表記 Gundam F91 Mass-produced type
登場作品 機動戦士クロスボーン・ガンダム
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スペック
分類 汎用量産型モビルスーツ
生産形態 少数生産機
型式番号 F91
主動力 熱核融合炉
開発組織 サナリィ
所属組織 地球連邦軍
所属部隊 第17機動中隊
主なパイロット 地球連邦軍一般兵
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概要 編集

コスモ・バビロニア建国戦争の後、地球連邦軍サナリィが開発したガンダムF91の量産型。

F91は「かつてニュータイプと呼ばれたようなパイロットでなければ乗りこなせない」と言われるほどの超高性能機であり、通常のパイロットではその最大稼働状態に対応出来ず、リミッターが装備されていた。ただし、その「最高性能」はあくまでトライアルの側面が強く、実際にそのような機動性が必要とされる戦闘状況は度々発生するものではない。量産型の基本的な仕様では、フェイスガードを開放する事による強制放熱を必要とする限界稼働は想定されておらず、装甲最外層面のマテリアルもM.E.P.E.による残像現象を起こすことはないとされている。特にM.E.P.E.はあくまで試作機の最大稼働時における副次的な現象であって、少数ながら量産された同型機の殆どは、そこまで「本気」になる必要は無いと判断され、量産化の際にフルスペックのバイオコンピューターごとオミットされた[1]

それでも、カタログスペック的には試作機と同等の数値を達成しており、F91が装備するヴェスバーも、開発から10年を経た宇宙世紀0130年代においても依然として強力無比なビーム兵器であり、その意味では超人的な高機動性能を伴わなくとも充分に強力な機体であったと言える。

また、一部エースパイロット向けの機体として、増加試作機に冷却システムや各種デバイスなどの改良などを施した「限界稼働対応機」も数機ロールアウトしている[2]。一方で、高性能ではあるがその分コストが高くつく為、サポート役として構造が単純で低コストな133式ボールと部隊編成を行う事でジェムズガンで編成された部隊と同コストに押さえていた。

登場作品編集

機動戦士クロスボーン・ガンダム
初登場作品。地球連邦軍の宇宙艦隊所属のハリソン・マディンの部隊に、ハリソン機含めて5機配備された。しかし、クロスボーン・ガンダムX1改キンケドゥ・ナウの近接戦闘に持ち込まれて、主力武器のヴェスバーの弱点たる「射角度の狭さ」を付かれて3機が戦闘不能に追い込まれた。その後の戦闘で見かけなくなったことから、全機が修理・或いは後方に回されたと思われる。

装備・機能編集

武装・必殺攻撃編集

バルカン砲
頭部2門内蔵されたバルカン砲。機銃クラスの威力を持ち、主に牽制や威嚇を想定している。
メガマシンキャノン
胸部2門内蔵された機関砲。既存の連邦製MSの頭部バルカン砲よりも強力で、近接戦闘であればMSを破壊する事も可能な威力を持っている。
ビーム・ライフル
15m級に最適化されたバランスを持つ標準兵装。F91専用の武装として開発されたが、後に量産機にも供給された。
採用されているデバイスも非常にスタンダードな素性のものであり、安定した稼働が可能。また、出力調整機能を持ち、長射程の通常ビームの他、ビーム・マシンガンのような連射にも対応している。
ビーム・サーベル
右腰に2本携帯。F91専用に開発されたもので、機能強化が施されているが、使用されているデバイスは一般的なものである。
ビームの生成をある程度任意に変更し、間欠式ビーム生成機能や高出力稼働に対応したエミッターを内蔵し、耐久性が格段に向上しているため、マニピュレーターで保持したまま回転させ続けるなど、長時間稼働させたままでの使用も可能になっている。
ビーム・ランチャー
携帯式の高出力のビーム砲。強力なパルス状のビームを砲弾に見立て、ランチャーと呼んでいる。一年戦争時から試作機が存在していたビーム・バズーカの発展型で、実体弾によるバズーカ系武装の強化兵装として開発された。
V.S.B.R.(ヴェスバー
ジェネレーター直結型の大型高出力ビーム・ライフル。低速で破壊力の高いビームから高速で貫通力の高いビームを無段階調整で撃ち分ける機能を持つ。当時の連邦軍兵士はこの武装を頼りにしていたが、命中しないと威力を発揮できないだけに、相手が高い機動力を持った敵機を相手にした際は後手に回る事になった。
ビーム・シールド
左腕に装備された兵装。ビーム・サーベルと同等のビームを膜状に展開する攻防一体の装備で、通常のシールドのようにデッドウェイトにならず、ビーム兵器にも実体弾にも有効。腰部に予備のユニットを装備しており、投擲して使うこともできた。

対決・名場面編集

関連機体編集

ハリソン専用ガンダムF91
増加試作機をベースにした限界稼働対応機の内、ハリソン・マディンの専用機として運用された機体。
ガンダムF91
原型機。

余談編集

  • 『スパロボ』シリーズ出演時にはオリジナルのF91との差別化のために、白色の部分が薄いクリーム系色に変更され、オリジナルとは若干異なる配色になっている事がある。

商品情報編集

リンク編集

脚注編集

  1. ただし、通常の量産機にもフェイスガードを開放する機構そのものは組み込まれている。
  2. これには技術転移や工業レベルの維持といった側面もあった。