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− | + | トールギスをベースにしながらも徹底したコストダウンと機能の縮小化によって完成しており、一般兵でも操縦が可能な高い操作性と大量生産に向いた生産性を獲得した。また、装備の変更によって地上と宇宙双方に対応し、豊富な武装やオプションパーツによって幅広い任務に対応出来る汎用性も併せ持つ。 | |
− | + | [[ロームフェラ財団]]から[[地球圏統一連合]]に提供されたこのモビルスーツは各地の紛争を鎮圧し、コロニー国家群に対する軍事的牽制となるなど、連合の影響力を強める一端となった。 | |
− | + | その後20年に渡りアップデートを繰り返しつつ連合の主力モビルスーツを務めていたが、ガンダムの登場でその優位性が一変。戦乱の拡大で性能不足に陥ることとなり、連合が[[OZ]]に乗っ取られた後は次々と現れる新型のモビルスーツにその座を譲り渡した。しかし、それでも機体生産数は圧倒的であり、[[ホワイトファング]]など様々な陣営で運用されている。 | |
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+ | また、リーオーはアフターコロニーのモビルスーツの性能的な指標となっており、本機の性能を基準とした「アビリティレベル」と呼ばれるステータスが設定されている。 | ||
== 登場作品と役柄 == | == 登場作品と役柄 == | ||
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+ | :連合軍が東南アジアで運用している機体。機体色は青紫。OZの一般機にも同様の機体色が用いられている。 | ||
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== 装備・機能 == | == 装備・機能 == | ||
=== 特殊機能 === | === 特殊機能 === | ||
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;[[モビルドール|MDシステム]] | ;[[モビルドール|MDシステム]] | ||
− | :第18話に登場した実験機が装備。背部に外部入力用のケーブルが接続されている。 | + | :第18話に登場した実験機が装備。背部に外部入力用のケーブルが接続されている。<br/>なお『オペレーション・ガリアレスト』に登場した機体はケーブル無しでの自律行動が可能となっている。 |
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:本機の主兵装の1つで、地上用の主力武器。機関部下部に装弾数が約100発のドラムマガジンを取り付けており、交換の際はマガジン上部のハンドルを握って着脱する。このハンドルは射撃時のサブグリップとしても機能する。 | :本機の主兵装の1つで、地上用の主力武器。機関部下部に装弾数が約100発のドラムマガジンを取り付けており、交換の際はマガジン上部のハンドルを握って着脱する。このハンドルは射撃時のサブグリップとしても機能する。 | ||
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:トールギスの物と同型の円形の実体盾。裏側のジョイントにより左肩に装着される。サーベルホルダーを兼ねており、サーベルを予備を含めて2本収容する事が可能。 | :トールギスの物と同型の円形の実体盾。裏側のジョイントにより左肩に装着される。サーベルホルダーを兼ねており、サーベルを予備を含めて2本収容する事が可能。 | ||
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:空挺降下用の装備。背部にアタッチメントで取り付ける。 | :空挺降下用の装備。背部にアタッチメントで取り付ける。 | ||
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== 対決・名場面 == | == 対決・名場面 == | ||
=== 新機動戦記ガンダムW === | === 新機動戦記ガンダムW === | ||
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:第18話より。MDシステムを搭載したリーオーのテスト風景を満足げに眺める[[デルマイユ]]と[[ツバロフ・ビルモン|ツバロフ]]だったが、そこへ[[トレーズ・クシュリナーダ|トレーズ]]の乗るリーオーが乱入し、生身の兵士を代表してモビルドールに挑む。反抗しようとしたツバロフを部下に拘束させたトレーズは、そのまま全てのリーオーを叩き切り、モビルドールに勝利する。しかし、ロームフェラ財団によるOZの支配は刻一刻と進んでいた。<br/>余談だが、このトレーズが乗ったリーオーも、他のガンダムパイロットが搭乗した時と同様、マシンガンの集中砲火を食らってもびくともしなかった。<s>これもエレガントさの一端だろうか。</s> | :第18話より。MDシステムを搭載したリーオーのテスト風景を満足げに眺める[[デルマイユ]]と[[ツバロフ・ビルモン|ツバロフ]]だったが、そこへ[[トレーズ・クシュリナーダ|トレーズ]]の乗るリーオーが乱入し、生身の兵士を代表してモビルドールに挑む。反抗しようとしたツバロフを部下に拘束させたトレーズは、そのまま全てのリーオーを叩き切り、モビルドールに勝利する。しかし、ロームフェラ財団によるOZの支配は刻一刻と進んでいた。<br/>余談だが、このトレーズが乗ったリーオーも、他のガンダムパイロットが搭乗した時と同様、マシンガンの集中砲火を食らってもびくともしなかった。<s>これもエレガントさの一端だろうか。</s> | ||
== 関連機体 == | == 関連機体 == | ||
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;リーオー・アーリータイプ | ;リーオー・アーリータイプ | ||
− | : | + | :初期量産型。肩部・膝部の装甲、シールドのアタッチメントの形状が異なる。『W』12話に登場した[[ブント軍]]所属機などが該当する。 |
+ | ;リーオー (モビルドールシステム機) | ||
+ | :『W』第18話に登場したモビルドールシステム試験機。ケーブル接続による外部操作式であり、背部から無数のケーブルが伸びているのが特徴。 | ||
+ | ;[[リーオーIV型[グライフ]]] | ||
+ | :『敗者たちの栄光』に登場する旧型のリーオーの1つ。生産性を度外視し、量産型の域を超えたOZスペシャルズ専用の特別機。白いカラーリングの機体に[[ゼクス・マーキス]]が搭乗し、降下作戦の最中だったウイングガンダムを急襲した。 | ||
+ | ;リーオーIII | ||
+ | :『BATTLEFIELD OF PACIFIST』第1話に登場した機体。北米の[[オースターインダストリ]]で秘密裏に建造されていたが、ヒイロの爆破工作により破壊された。機体形状は[https://twitter.com/kouichi_tokita/status/1200662309481283584 画稿]と作中で異なっている。 | ||
;[[偵察型リーオー]] | ;[[偵察型リーオー]] | ||
:偵察用の改修機。 | :偵察用の改修機。 | ||
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;[[レオス]] | ;[[レオス]] | ||
:カスタム機の1つ。 | :カスタム機の1つ。 | ||
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;[[トラゴス]] | ;[[トラゴス]] | ||
:リーオーから派生した、地上支援用MS。 | :リーオーから派生した、地上支援用MS。 | ||
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;[[リーオーNPD]] | ;[[リーオーNPD]] | ||
:『[[ガンダムビルドダイバーズ]]』に登場する、本機をベースとする[[ガンプラ]]。 | :『[[ガンダムビルドダイバーズ]]』に登場する、本機をベースとする[[ガンプラ]]。 |
2023年12月19日 (火) 23:15時点における最新版
リーオー | |
---|---|
外国語表記 | LEO |
登場作品 | |
デザイナー | カトキハジメ |
スペック | |
---|---|
分類 | 汎用量産型モビルスーツ |
型式番号 | OZ-06MS |
頭頂高 | 16.2m |
本体重量 | 7.0t |
装甲材質 | チタニュウム合金 |
アビリティレベル |
(本機を基準とする)
|
開発組織 |
地球圏統一連合 OZ |
所属 |
地球圏統一連合 OZ その他多数 |
主なパイロット |
概要編集
十二星座の「しし座」の名を有すモビルスーツ。アフターコロニー初の戦闘用モビルスーツ、トールギスの量産型であり、トールギスは(その性能の高さ故に)未完成のまま開発が中断されたため、リーオーが実質的にアフターコロニー初の戦闘用モビルスーツとなった。
トールギスをベースにしながらも徹底したコストダウンと機能の縮小化によって完成しており、一般兵でも操縦が可能な高い操作性と大量生産に向いた生産性を獲得した。また、装備の変更によって地上と宇宙双方に対応し、豊富な武装やオプションパーツによって幅広い任務に対応出来る汎用性も併せ持つ。
ロームフェラ財団から地球圏統一連合に提供されたこのモビルスーツは各地の紛争を鎮圧し、コロニー国家群に対する軍事的牽制となるなど、連合の影響力を強める一端となった。
その後20年に渡りアップデートを繰り返しつつ連合の主力モビルスーツを務めていたが、ガンダムの登場でその優位性が一変。戦乱の拡大で性能不足に陥ることとなり、連合がOZに乗っ取られた後は次々と現れる新型のモビルスーツにその座を譲り渡した。しかし、それでも機体生産数は圧倒的であり、ホワイトファングなど様々な陣営で運用されている。
また、リーオーはアフターコロニーのモビルスーツの性能的な指標となっており、本機の性能を基準とした「アビリティレベル」と呼ばれるステータスが設定されている。
登場作品と役柄編集
- 新機動戦記ガンダムW
- 初登場作品。全編を通して各勢力の機体として登場する。
- 新機動戦記ガンダムW Endless Waltz
- X18999コロニーの警備用としてカーキ色の機体が登場。同コロニーに潜入したヒイロ搭乗の紫、デュオ搭乗の青のリーオーと交戦している。
- 新機動戦記ガンダムW Endless Waltz 敗者たちの栄光
- 新機動戦記ガンダムW デュアルストーリー G-UNIT
- 新機動戦記ガンダムW G-UNIT オペレーション・ガリアレスト
- ホワイトファングの自由コロニー旅団の装備としてMDシステム搭載機が登場。48機投入されたが、PXシステムを発動したガンダムポリュクスの攻撃で全機撃墜された。
勢力毎のカラーバリエーション 編集
- 地上標準仕様
- OZや連合軍が地上で運用している機体。機体色はモスグリーン(またはカーキ色)。
- 連合軍東南アジア仕様
- 連合軍が東南アジアで運用している機体。機体色は青紫。OZの一般機にも同様の機体色が用いられている。
- 連合軍宇宙仕様
- 連合軍が宇宙で運用している機体。機体色は深紫。ホワイトファングの宇宙仕様も同色が用いられている。
- OZプライズ仕様
- OZプライズが運用している機体。機体色は紫、赤、金色の計三色。
- MO-V宇宙仕様
- MO-Vが運用している機体。機体色は白。
装備・機能編集
特殊機能編集
- MDシステム
- 第18話に登場した実験機が装備。背部に外部入力用のケーブルが接続されている。
なお『オペレーション・ガリアレスト』に登場した機体はケーブル無しでの自律行動が可能となっている。
武装・必殺攻撃編集
固定武装は無く、装備は全て選択式となる。
- 105mmライフル
- 本機の主兵装の1つで、地上用の主力武器。機関部下部に装弾数が約100発のドラムマガジンを取り付けており、交換の際はマガジン上部のハンドルを握って着脱する。このハンドルは射撃時のサブグリップとしても機能する。
- ビームライフル
- 宇宙用の主力武器。バレルを切り詰めたショートサイズの物も存在する。
- シールド
- トールギスの物と同型の円形の実体盾。裏側のジョイントにより左肩に装着される。サーベルホルダーを兼ねており、サーベルを予備を含めて2本収容する事が可能。
- ビームサーベル
- 一部の機体に装備。シールドに備えられている。
- バズーカ
- 実弾式砲弾を使用。
- ドーバーガン
- 肩部のアタッチメントに装備する大火力火器。トールギスのものと同型だが、反動が大きいため両手で保持して発射する。両肩に装備する事も可能。
- 大型ビーム砲
- 右肩のアタッチメントに装備するビーム兵器。第1クールのあらすじに登場するリーオーなどが使用している。
- ビーム砲
- 両肩にアタッチメントで取り付ける。
オプション装備 編集
- 宇宙用バックパック
- 宇宙用の機体が装備するラウンド・バーニア。背部にアタッチメントで取り付ける。
- パラシュートパック
- 空挺降下用の装備。背部にアタッチメントで取り付ける。
- 高機動オプション
- 大気圏内で単体飛行を可能にする装備。飛行性能はエアリーズに並になるが航続距離は劣る。背部にアタッチメントで取り付ける。
対決・名場面編集
新機動戦記ガンダムW 編集
関連機体編集
別仕様・強化型など 編集
- リーオー・アーリータイプ
- 初期量産型。肩部・膝部の装甲、シールドのアタッチメントの形状が異なる。『W』12話に登場したブント軍所属機などが該当する。
- リーオー (モビルドールシステム機)
- 『W』第18話に登場したモビルドールシステム試験機。ケーブル接続による外部操作式であり、背部から無数のケーブルが伸びているのが特徴。
- リーオーIV型[グライフ]
- 『敗者たちの栄光』に登場する旧型のリーオーの1つ。生産性を度外視し、量産型の域を超えたOZスペシャルズ専用の特別機。白いカラーリングの機体にゼクス・マーキスが搭乗し、降下作戦の最中だったウイングガンダムを急襲した。
- リーオーIII
- 『BATTLEFIELD OF PACIFIST』第1話に登場した機体。北米のオースターインダストリで秘密裏に建造されていたが、ヒイロの爆破工作により破壊された。機体形状は画稿と作中で異なっている。
- 偵察型リーオー
- 偵察用の改修機。
系列機・派生機など 編集
- トールギス
- 原型機。
- レオス
- カスタム機の1つ。
- レオール
- 運動性を重視したカスタム機。
- レオン
- 防御力とパワーを重視したカスタム機。
- エアリーズ
- リーオーから派生した、空戦用MS。
- トラゴス
- リーオーから派生した、地上支援用MS。
- Dユニット
- MO-Vが本機をベースに開発した拠点防衛用モビルドール。
その他 編集
- リーオーNPD
- 『ガンダムビルドダイバーズ』に登場する、本機をベースとするガンプラ。
- ポーンリーオー
- 『SDガンダムフォース』に登場する、本機をモチーフとしたキャラクター。
商品情報編集
ガンプラ編集
フィギュア 編集