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== 概要 ==
== 概要 ==
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[[デギン・ソド・ザビ]]の三男。顔中の傷跡に身長2mを越す巨漢。情に脆く部下の人望が厚い。『THE ORIGIN』では冒頭に登場し、散っていく将兵を涙と共に見送った。兄[[サスロ・ザビ]]に「顔の割にお人良し」と言われるほどのお人良し。
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[[デギン・ソド・ザビ]]の三男で[[ジオン軍]][[宇宙攻撃軍]]の司令官。身長2メートルを越す巨漢で、顔の傷は[[ザビ家]]次兄[[サスロ・ザビ]]の暗殺に巻き込まれた際に負ったもの。現場第一主義から自ら前線に立って指揮を執るため、部下からの人望も厚いが、情に脆く家族思いな優しさも持ち合わせている。
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家族を人一倍大切に思っており、兄妹のやり取りで[[キシリア・ザビ]]に手を挙げたサスロ・ザビに抗議するなど(即座に一喝されて逆に縮み上がってしまったが)家族の仲たがいは耐えられないほど気は優しい。気位の高い兄と妹に囲まれ、険悪なムードにあたふたするなど普段はその強面との大きなギャップでほほえましい姿を見せる。また、その反動か年の離れた弟で、優しい性格の[[ガルマ・ザビ]]を溺愛するなど、とにかく家族思い。
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当初は[[モビルスーツ]]に対して懐疑的であったが、[[一週間戦争]]での戦果を受けてその認識を改めるようになり、以降は専用機をもって前線に赴くようになった。
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しかしその分、兄サスロを失ったときは自らは全身血みどろになりながらも怒号し身を震わせるなど決してやさしいだけの男ではない。また、弟ガルマに期待をかけていたが、戦死。ガルマを守れなかったシャアを左遷し、配下の[[ランバ・ラル隊]]を仇討ちに向かわせた。
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指揮官として統率力や指揮能力は十分である一方、[[ギレン・ザビ|ギレン]]や[[キシリア・ザビ|キシリア]]と比べると腹芸が苦手であり、政治に疎い。特に弟の[[ガルマ・ザビ|ガルマ]]が[[ホワイトベース隊]]と交戦して戦死したことを受け、[[ランバ・ラル隊]]や[[コンスコン]]艦隊を仇討ちに派遣させるなど、私情に走る傾向が強かった。自らもギレンやキシリアとは異なり一環して現場で戦い続ける軍人として振る舞っていたことから、次第に家族の中でも孤立するようになる。
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『THE ORIGIN』では同乗する車が爆破され、兄サスロは即死、自らは大怪我(信じがたいが命に別状はなかったらしい)を負う。顔に残った大きな傷はこの時のもの。このテロはサスロを狙ったものとされているが、爆発の瞬間、会話のなかでサスロはドズルに詰め寄っており、ドズルはその剣幕に仰け反っていた。そのため本来なら両者の間で爆発するはず(=ドズルも狙われていた)の爆発はサスロに直撃し、姿勢を崩していたドズルはサスロの体が盾となって一命をとりとめたものと思われる。なお、この設定は後付けで、それまでは顔の古傷は一年戦争での名誉の負傷によるものということになっていた。
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[[ソロモン]]攻防戦では要塞指揮を行ったが、[[ソーラ・システム]]によって甚大な被害を被り、劣勢に立たされると撤退を指示。妻[[ゼナ・ザビ|ゼナ]]と娘[[ミネバ・ラオ・ザビ|ミネバ]]を脱出させ、自らは殿として試作型[[モビルアーマー]]「[[ビグ・ザム]]」で出撃し、ソロモン攻撃部隊の司令官であった[[ティアンム]]や[[ホワイトベース隊]]の[[スレッガー・ロウ]]を撃破するなど奮戦したが、[[アムロ・レイ]]の乗る[[ガンダム]]に撃破される。それでも生身でマシンガンを連射しアムロを戦慄させるが力及ばず、ビグ・ザムの爆発に巻き込まれて戦死した。
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兄や妹と比べると腹芸のできないタイプで、現場主義の軍人。そのためか政敵であるラル家の嫡男[[ランバ・ラル]]を正当に評価しており、ラル家の人間でなければ部下にほしかった、とまで語っている。また、[[モビルスーツ]]の将来性を見越し、兄・[[ギレン・ザビ]]によって計画の中止を決定されていたモビルスーツ計画を水面下で続行させ、そのテストパイロットとして[[黒い三連星]]に加えてランバ・ラルを(当時は迫害されていたダイクン派にも拘わらず)招聘。後に[[一年戦争]]で[[ジオン公国]]が[[地球連邦]]に対抗しうるだけの絶大な働きをしたことを考えればかなりの慧眼も持ち合わせている模様。
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[[ソロモン]]攻防戦では試作型[[モビルアーマー]]「[[ビグ・ザム]]」で自ら出撃し、ソロモン攻撃部隊の司令官であった[[マクファティ・ティアンム|ティアンム]]や[[ホワイトベース隊]]の[[スレッガー・ロウ]]を撃破するなど奮戦したが、[[アムロ・レイ|アムロ]]の乗る[[ガンダム]]に撃破される。死の直前には生身でマシンガンを連射しアムロを戦慄させるが、力及ばなかった。享年28歳。
== 登場作品と役柄 ==
== 登場作品と役柄 ==
;[[機動戦士ガンダム]]
;[[機動戦士ガンダム]]
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:初出作品。ジオン軍中将。宇宙攻撃軍司令官。
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:初出作品。
;[[機動戦士ガンダム (小説版)]]
;[[機動戦士ガンダム (小説版)]]
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:アニメとは異なり、連邦軍がソロモンを無視し、グラナダを攻撃した事に怒りを感じ、自ら艦隊を率いて出撃。コレヒドール宙域でペガサス隊と交戦するが、アムロの乗るガンダムに敗北、戦死した。
;[[機動戦士ガンダム THE ORIGIN]]
;[[機動戦士ガンダム THE ORIGIN]]
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:家族思いの側面が強調されるなど、人間味のあるキャラクターとされている。一年戦争以前[[サスロ・ザビ]]諸共同乗する車が爆破され、兄サスロが即死する中、自らは大怪我(信じがたいが命に別状はなかったらしい)を負い、この事件の反動から年の離れた弟であるガルマを溺愛するようになる。その後は士官学校の校長を務めつつモビルスーツの開発を進めたが、[[暁の蜂起]]の際にガルマら暴走の責任を負う形で校長を退任。蜂起の際に自身に銃を向けてまで足止めした[[ゼナ・ザビ|ゼナ・ミア]]に惚れ、結婚したことが語られている。
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;[[機動戦士Gundam GQuuuuuuX]]
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:名前のみの登場。当初はシャアが鹵獲した[[白いガンダム|ガンダム]]のリバースエンジニアリングに反対の意志を示していたが、その後キシリアと共同でガンダムの簡易MSの開発を承認するが、第一次ソロモン会戦の際に戦死した。
== 人間関係 ==
== 人間関係 ==
=== 家族 ===
=== 家族 ===
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== 搭乗機体・関連機体 ==
== 搭乗機体・関連機体 ==
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<!-- :[[機体名]]:説明 -->
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<!-- キャラクターが大きく関わった(開発した、搭乗した)機体を記述してください。 -->
;[[ビグ・ザム]]
;[[ビグ・ザム]]
:[[ソロモン]]防衛戦にて搭乗。
:[[ソロモン]]防衛戦にて搭乗。