12行目:
12行目:
| タイトル = スペック
| タイトル = スペック
| 分類 = 強襲用[[モビルスーツ]]
| 分類 = 強襲用[[モビルスーツ]]
+
| 生産形態 = 改修機
| 型式番号 = AMX-101E
| 型式番号 = AMX-101E
| 頭頂高 = 19.5m
| 頭頂高 = 19.5m
31行目:
32行目:
== 概要 ==
== 概要 ==
−
「[[袖付き]]」が開発した[[モビルスーツ]]。[[ガルスJ]]を基にしており、拠点突破に比重を置いた強襲機としてカスタマイズされている。
+
「[[袖付き]]」が[[ネオ・ジオン]]([[アクシズ]])の[[ガルスJ]]をベースに開発した強襲用[[モビルスーツ]]。
−
その運用目的に特化させるべくかなり極端な軽量化を図っており、両肩や両脚といった各部装甲は勿論、長距離航行用のスラスターすらもオミットされている。その結果、ベース機と比較して重量が50%以上軽減された。しかし、必要最低限の装甲とスラスターしか設置されていないせいで肩や脚の[[ムーバブルフレーム]]が剥き出しとなる等パイロットのサバイバビリティは非常に低く、ほとんど特攻機に近い。なお、背部には[[ズサ]]の大型ブースター・ユニット等の外装式推進機関が装着可能で、長距離移動時にはこれを装着するようになっている(戦闘時にはパージされる為、これを使って帰還する事は不可能)。
+
本機は拠点突破に重点を置いたカスタマイズが施されており、既存装甲の排除だけでなく、航行用推進器を[[ズサ]]用の大型ブースター・ユニットをはじめとする外部推進ユニットに頼るなどの徹底した改修作業によって、ベース機から50%以上もの軽量化を果たしている。しかし、徹底的な軽量化を求められた結果、必要最低限の装甲しか施されておらず、内部の[[ムーバブルフレーム]]が露出した脚部などはその最たる例となっている。
−
各部装甲をオミットしたおかげか格闘性能が上がっており、肉弾戦を得意としている。武装は基本的に火器を装備しておらず、作戦に応じて他の機体の武装を装備して戦う(場合によっては全身にペイロードの限界ギリギリまで武装を装備して出撃する事も可能とされる)。
+
標準装備には携行火器が設定されていないが、これは本機が他機種用の兵装を流用とすることを前提としているためであり、作戦内容によっては武装ペイロードの許す限り、全身に武器を懸架しての出撃も可能。
+
+
これらの改良内容は、裏を返せばパイロットのサバイバビリティが著しく低下しているともいえ、ある意味での特攻兵器としての側面が極めて強いのではないかと指摘する識者も少なからず存在している。
== 登場作品と操縦者 ==
== 登場作品と操縦者 ==
;[[機動戦士ガンダムUC]](OVA版)
;[[機動戦士ガンダムUC]](OVA版)
−
:初登場作品。episode 7の「[[ラプラスの箱]]」を巡る最終決戦に投入され、ズサと共に[[ネェル・アーガマ]]に取り付いて[[ジェガンD型]]と[[ギラ・ズール]]を瞬時に戦闘不能にしている。<br />その後、[[コンロイ・ハーゲンセン|コンロイ]]の[[ジェガン (エコーズ仕様・コンロイ機)|ジェガン]]と交戦しているところを駆けつけた[[フルアーマー・ユニコーンガンダム]]が射出したブースター・ユニットの直撃を受けて艦から弾き出された。
+
:初登場作品。episode 7の「[[ラプラスの箱]]」を巡る最終決戦に投入され、ズサと共に[[ネェル・アーガマ]]に取り付いて[[ジェガンD型]]と[[ギラ・ズール]]を瞬時に戦闘不能にしたが、[[コンロイ・ハーゲンセン|コンロイ]]の[[ジェガン (エコーズ仕様・コンロイ機)|ジェガン]]と交戦しているところを駆けつけた[[フルアーマー・ユニコーンガンダム]]が射出したブースター・ユニットの直撃を受けて艦から弾き出され、退場した。
;[[機動戦士ガンダムUC 『袖付き』の機付長は詩詠う]]
;[[機動戦士ガンダムUC 『袖付き』の機付長は詩詠う]]
−
:パイロットは[[ビランチャ・ベーア]]中尉。<br />[[レッダー]]少尉の[[ドライセン]]を挨拶代わりに一捻りしている。<br />上記の『UC』作中においてユニコーンのブースターに弾き出された後は、戦闘宙域からかなり離れた位置まで流されており、たまたま一緒に流されていた[[リゼル]]をブースターで送り返した後、機付長の[[ジューリ]]の乗るズサのブースターでビランチャは救助された(機体が回収されたかは不明)。
+
:最終話の主役機として登場。本作で[[ビランチャ・ベーア]]がパイロットとされた。上記の『UC』作中においてユニコーンのブースターに弾き出された後、戦闘宙域からかなり離れた位置まで流されており、たまたま一緒に漂流していた[[リゼル]]をブースターで送り返した後、ズサ・ブースターで駆けつけた機付長の[[ジューリ]]によって救助された。本作では宇宙空間でマグネット・アンカーのみで機体の姿勢制御と移動を行うという特異性がクローズアップされており、デブリの中を自在に移動するビランチャのパイロットとしての技量をうかがい知ることができる。
== 装備・機能 ==
== 装備・機能 ==
−
=== 特殊機能 ===
−
;分離
−
:ブースター・ユニットを分離可能。
−
=== 武装・必殺攻撃 ===
=== 武装・必殺攻撃 ===
;スパイク・シールド
;スパイク・シールド
−
:[[ザクII]]と[[ギラ・ドーガ]]の物を使って造られた武装で、両肩に装着されている。ザクII用シールドの上部にはスパイクが3つ取り付けられており、両手に持つ事で格闘武装として機能する(その際、マウントアームがグリップとなる)。勿論、通常のシールドとしても使用可能。
+
:本機にとって唯一とも言える専用兵装。その実態は[[ザクII]]と[[ギラ・ドーガ]]のシールドをミキシングした加工品である。通常は肩部にマウントされており、格闘兵器として使用する際にはマウントアームが携行用グリップとして機能する。
;チェーン・マイン
;チェーン・マイン
−
:[[ケンプファー]]から流用した武装で、複数の機雷をワイヤーでチェーン状に連結させている。機雷には高威力の炸薬が搭載され、各々を任意に爆破させられる。格納用のフレームザックを背部に装着可能で、使用する際は遠心力を使って目標に接触させる。
+
:[[ケンプファー]]などが使用していた特殊兵器。強力な炸薬を内蔵する機雷をワイヤーで連結し、鎖のように遠心力を利用して対象に密着させる。それぞれの機雷は任意での爆破が可能。通常は重ねた状態で背面のフレームザックに収納しており、使用時はザックごと取り外して携行する。
;マグネット・アンカー
;マグネット・アンカー
−
:ミサイル・ポッドに代わって両肩部のウェポン・ベイに内蔵されている電磁吸着式のワイヤーアンカー。敵機の拘束や敵母艦の甲板に向かって射出・吸着させてワイヤーを巻き上げる事で取り付く…等といった様々な使用法がある。
+
:肩前部ウェポンベイにミサイル・ポッドから差し替えられた電磁吸着式のマグネット・アンカー。アンカーを射出するのみならず、吸着後に巻き上げることにより、相手を拘束するなどテクニカルな運用が可能。
=== オプション装備 ===
=== オプション装備 ===
;ブースター・ポッド
;ブースター・ポッド
−
:[[ズサ]]用の外付けブースター。ブースターに接続されているミサイル・ポッドによって本体火力の強化ができる。通常は無人で運用されるが、機首にコクピットが設置されている為、有人での運用も可能。他の機体を運搬する[[サブ・フライト・システム]]的な運用も想定されており、大容量のスラスターユニットが採用されている。最低限のスラスターしか存在しない本機には、戦域に到達するために重要な移動手段ともなっている。
+
:[[ズサ]]用の外付けブースター。ブースターに接続されているミサイル・ポッドによって本体火力の強化ができる。通常は無人で運用されるが、機首にコクピットが設置されているため、有人での運用も可能。他の機体を運搬する[[サブ・フライト・システム]]的な運用も想定されており、大容量のスラスターユニットが採用されている。最低限のスラスターしか存在しない本機には、戦域に到達するために重要な移動手段ともなっている。
:;ミサイル・ランチャー
:;ミサイル・ランチャー
::ブースター・ユニットに2基内蔵されており、「AMS-02Hミサイル」が搭載されている。装弾数は22発。
::ブースター・ユニットに2基内蔵されており、「AMS-02Hミサイル」が搭載されている。装弾数は22発。