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| タイトル = スペック
| タイトル = スペック
| 分類 = [[ゼハート・ガレット]]専用[[モビルスーツ]]
| 分類 = [[ゼハート・ガレット]]専用[[モビルスーツ]]
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| 生産形態 = ワンオフ機
| 型式番号 = xvm-zgc
| 型式番号 = xvm-zgc
| 頭頂高 =
| 頭頂高 =
| 全高 = 20.0m
| 全高 = 20.0m
| 重量 = 46.7t
| 重量 = 46.7t
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| 主動力 =
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| 主動力 = プラズマ圧縮炉
| ジェネレーター出力 =
| ジェネレーター出力 =
| スラスター総推力 =
| スラスター総推力 =
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== 概要 ==
== 概要 ==
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[[ヴェイガン]]が開発した[[モビルスーツ]]。
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[[ヴェイガン]]が本格的に[[Xラウンダー]]の力を覚醒させた[[ゼハート・ガレット]]専用に開発した機体。カラーリングは「[[火星]]の赤」を意識した真紅を主体としており、以降はゼハートのパーソナルカラーとして用いられている。
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本格的に[[Xラウンダー]]の力を覚醒させた[[ゼハート・ガレット]]専用に造られた機体で、[[A.G.]]141年時の[[ヴェイガン]]におけるXラウンダー専用機の到達点ともなっている。カラーリングは「火星の赤」を意識した真紅を主体としており、以降、ゼハートのパーソナルカラーとして用いられている。
+
ヴェイガンでは[[地球連邦軍 (AGE)|地球連邦軍]]よりXラウンダー専用機の開発に力が入れられており、量産機とは異なり最新の研究開発を基に開発するとうスタンスで行われていた。ゼイドラは同じXラウンダー専用機として開発された[[ゼダスR]]のデータを参照しつつも、新規の専用設計とすることで総合的な性能は大きく上回り、機動性能を優先した汎用機として完成した。系譜的には[[ゼダス]]の流れを色濃く残しながらも、基本的な構造の一部に量産機[[ドラド]]の設計ノウハウも積極的に投入されており、生産性もある程度考慮されている。長距離移動を考慮していないため、翼状の推進器は短距離での加速力に優れた小型の物が採用されており、各部に搭載された推進器とゼハートの技量も相まって暗礁宙域でもドラドの3倍以上の速度を発揮し、ストライダー形態の[[ガンダムAGE-2]]にも匹敵する程の機動性を持つ。
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同じXラウンダー専用機である[[ゼダス]]の系譜を汲んでおり、(ゼハートの高い技量も手伝って)暗礁宙域内でも[[ドラド]]の3倍以上の速度を出せ、ストライダー形態の[[ガンダムAGE-2 ノーマル|ガンダムAGE-2]]とも互角という優れた機動性を持つ。また、そのドラドの設計ノウハウも積極的に取り入れる事で非常に高性能な機体として仕上がった。また、ヴェイガンのMSでは携行武器を装備する初めての機体となっている。
+
Xラウンダー能力への機体性能の対応は、[[A.G.]]141年時に完成した本機を持って一定の到達点に達することとなり、本機もその登場以降に連邦軍から畏怖すべき存在として知られることとなる。それでもパイロットであるゼハートのXラウンダー能力をフルに発揮させるには機体側の能力が不足しており、Xラウンダー能力を安定して機体に伝えるために専用の仮面型デバイスの装着が必須であった。
== 登場作品と操縦者 ==
== 登場作品と操縦者 ==
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<!-- :作品名:説明 -->
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;[[機動戦士ガンダムAGE]] (アセム編)
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;[[機動戦士ガンダムAGE]](アセム編)
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:初登場作品。パイロットは[[ゼハート・ガレット]]。<br />初登場の第20話で、暗礁宙域に入った[[ディーヴァ]]への攻撃の為に出撃し、機体性能とゼハートのXラウンダー能力により[[アセム・アスノ]]の[[ガンダムAGE-2]]を破壊寸前まで追い込むが、止めを刺さずに撤退する。<br />[[ビッグリング基地|ビッグリング]]攻防戦や[[スペースコロニー]]・ソロンシティ付近での戦闘でも出撃し、[[フリット・アスノ]]の[[ガンダムAGE-1 フラット]]と交戦し、ビッグリング攻防戦では圧倒されていたが、後のソロンシティ近海ので戦闘では互角に戦った。ノートラム攻防戦では前線で指揮を執る為に出撃している。その戦闘でAGE-2 ダブルバレットと交戦し腕を上げたアセムとの動きに圧倒されつつも戦闘を繰り広げていたが、地球に[[ダウネス]]が落下し始めた為、決着がつく事は無かった。その後、ダウネスが地球に落ちる事を阻止する為に内部に突入した。その時に同じ目的を持ってダウネスに突入していたアセムと遭遇し、彼と協力してエネルギーコアを破壊して脱出する。しかし、その直後にアセムを爆発したダウネスの破片が襲った為にそれを庇って地球へ落下した。
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:初登場作品。パイロットは[[ゼハート・ガレット]]。<br />初登場の第20話で、暗礁宙域に入った[[ディーヴァ]]への攻撃の為に出撃し、機体性能とゼハートのXラウンダー能力により[[アセム・アスノ]]の[[ガンダムAGE-2 ノーマル|ガンダムAGE-2]]を破壊寸前まで追い込むが、止めを刺さずに撤退する。<br />[[ビッグリング基地|ビッグリング]]攻防戦や[[スペースコロニー]]・ソロンシティ付近での戦闘でも出撃し、[[フリット・アスノ]]の[[ガンダムAGE-1 フラット]]と交戦し、ビッグリング攻防戦では圧倒されていたが、後のソロンシティ近海ので戦闘では互角に戦った。ノートラム攻防戦では前線で指揮を執る為に出撃している。その戦闘でAGE-2 ダブルバレットと交戦し腕を上げたアセムとの動きに圧倒されつつも戦闘を繰り広げていたが、地球に[[ダウネス]]が落下し始めた為、決着がつく事は無かった。その後、ダウネスが地球に落ちる事を阻止する為に内部に突入した。その時に同じ目的を持ってダウネスに突入していたアセムと遭遇し、彼と協力してエネルギーコアを破壊して脱出する。しかし、その直後にアセムを爆発したダウネスの破片が襲った為にそれを庇って地球へ落下した。
;[[機動戦士ガンダムAGE MEMORY OF EDEN]]
;[[機動戦士ガンダムAGE MEMORY OF EDEN]]
:本機のカラーリングが「火星の赤」を意識して採用されたものであると明かされている。それと共にゼハートの身に着けているマスクについてもXラウンダー能力の安定化および機体への伝達を目的としている事も明かされている。
:本機のカラーリングが「火星の赤」を意識して採用されたものであると明かされている。それと共にゼハートの身に着けているマスクについてもXラウンダー能力の安定化および機体への伝達を目的としている事も明かされている。
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=== 特殊機能 ===
=== 特殊機能 ===
;電磁装甲
;電磁装甲
−
:装甲の表面に電磁シールドを展開して防御する。[[地球連邦軍 (AGE)|地球連邦軍]]の[[MS]]の主力武装であるドッズライフルすらも拡散・無効化する事が出来るが、打撃を始めとする物理攻撃を受けた際の衝撃は普通に通ってしまう。また、前腕部等の一部分にしか展開できない為、使い勝手が悪い。<br />ちなみに劇中で一度ハイパードッズライフルを防ごうとした事があるが、[[Xラウンダー]]としての直感で「あの威力は防げない」と感じたのか、直後に回避している。
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:装甲の表面に電磁シールドを展開して防御する。[[地球連邦軍 (AGE)|地球連邦軍]]の[[MS]]の主力武装である[[ドッズライフル]]すらも拡散・無効化する事が出来るが、打撃を始めとする物理攻撃を受けた際の衝撃は普通に通ってしまう。また、前腕部等の一部分にしか展開できない為、使い勝手が悪い。<br />ちなみに劇中で一度ハイパードッズライフルを防ごうとした事があるが、[[Xラウンダー]]としての直感で「あの威力は防げない」と感じたのか、直後に回避している。
=== 武装・必殺攻撃 ===
=== 武装・必殺攻撃 ===
−
<!-- :武装名:説明 -->
+
;ビームバルカン / [[ビームサーベル]]
−
;ビームバルカン
+
:両掌に内蔵された[[ヴェイガン]]機共通の小型ビーム砲。砲口からはビームサーベルの発振も可能。砲口は他の外部兵装と接続し、エネルギー供給及び制御を行うコネクターも兼ねている。
−
:両掌に1門ずつ、計2門内蔵されている。
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:;[[ビームサーベル]]
−
::接近戦用の武装。ビームバルカンから発生させる。
;ゼイドラガン
;ゼイドラガン
−
:ヴェイガン製MSとしては初の携行武装となる[[ビームライフル]]。連射性が高い代わりに射程は短いがシールドで防いだAGE-2を弾き飛ばした事から高い力を持っている。銃口からはビームサーベルも形成可能。
+
:ヴェイガン製MSとしては珍しい携行式の[[ビームライフル]]。取り回しに優れ、中距離戦において多用された。銃口からはビームサーベルを形成することも可能。連邦製MSの影響を受けた兵装と推測されている。
;ゼイドラソード
;ゼイドラソード
−
:腰背部に尻尾のようにマウントされている実体剣。ゼダスソードと同様、ビームサーベル以上の斬撃力を誇る。
+
:腰背部に尻尾のようにマウントされた実体剣。使用時にはビームバルカンの砲口に接続して携行する。ゼダスソードと同様、ビームサーベル以上の斬撃力を発揮する。
;ビームバスター
;ビームバスター
−
:胸部に1門内蔵されている高出力ビーム砲。その破壊力は標準的なビームライフルを超えており、ハイパードッズライフルとも相打つ程。
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:胸部に内蔵された大出力ビーム砲。その破壊力は標準的なビームライフルを超えており、[[ガンダムAGE-2]]のハイパードッズライフルとも相打つ程。
;キック
;キック
:本機の機体構造は堅牢であり、相手にぶつけることで機体そのものを武器と化すことができる。特にそのスピードから繰り出されるキックは尋常ならざる破壊力を誇る。<br />ガンダムAGE-2 ノーマルとの戦闘で披露し、相手をデブリに叩きつけて戦闘不能に陥らせている。この時、脚部からは赤いオーラのようなものが放出されていたが、これが本機に搭載されている機能なのか、単なる演出なのかは不明。
:本機の機体構造は堅牢であり、相手にぶつけることで機体そのものを武器と化すことができる。特にそのスピードから繰り出されるキックは尋常ならざる破壊力を誇る。<br />ガンダムAGE-2 ノーマルとの戦闘で披露し、相手をデブリに叩きつけて戦闘不能に陥らせている。この時、脚部からは赤いオーラのようなものが放出されていたが、これが本機に搭載されている機能なのか、単なる演出なのかは不明。
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== 対決・名場面 ==
== 対決・名場面 ==
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<!-- :内容:説明 -->
;対[[ガンダムAGE-2 ノーマル]]
;対[[ガンダムAGE-2 ノーマル]]
:『AGE』第20話より、本機の初陣。当初は互角の戦いを繰り広げるが、Xラウンダーとしての力を見せつけたゼハートが完勝し、止めを刺そうとする。だが、ゼハートの甘さからアセムを殺す事はできず、AGE-2を撃墜せずに撤退していった。
:『AGE』第20話より、本機の初陣。当初は互角の戦いを繰り広げるが、Xラウンダーとしての力を見せつけたゼハートが完勝し、止めを刺そうとする。だが、ゼハートの甘さからアセムを殺す事はできず、AGE-2を撃墜せずに撤退していった。
== 関連機体 ==
== 関連機体 ==
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<!-- :機体名:説明 -->
=== 別仕様・カラーバリエーションなど ===
=== 別仕様・カラーバリエーションなど ===
;[[ジルスベイン]]
;[[ジルスベイン]]
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=== 系列機・派生機 ===
=== 系列機・派生機 ===
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;プロトゼイドラ
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:本機の試作機と思われる機体。書籍「機動戦士ガンダムAGE メカニック&ワールド」に機体名称のみ記載されている。
;[[クロノス]]
;[[クロノス]]
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:姉妹機。
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:同時期に開発された兄弟機。
;[[ゼダス]]
;[[ゼダス]]
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:本機を含めたXラウンダー専用機の大元。
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:本機を含めたXラウンダー専用機の大元。本機の開発には[[ゼダスR]]のデータが用いられた。
;[[ギラーガ]]
;[[ギラーガ]]
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:本機に続いてゼハートが搭乗したXラウンダー専用機。本機と同様、赤を主体とするカラーリングとなっている。
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:本機の後継に位置する機体。実験機であったが、ゼハートの専用機として改修された。
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;[[グルード]]
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:系譜上、本機とクロノスを統合する形で開発された機体。
=== 技術的関与のある機体・関与が疑われる機体 ===
=== 技術的関与のある機体・関与が疑われる機体 ===
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;[[グルード]]
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;[[ドラド]] / [[ゼイダルス]]
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:本機の携行武装を流用可能。
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:本機の基本構造に設計ノウハウが取り入られている。
;[[ガンダムレギルス]]
;[[ガンダムレギルス]]
:ゼイドラガンに似た銃を携行している。
:ゼイドラガンに似た銃を携行している。