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| 背部には[[AMBAC]]用の大型テール・スタビレーターがあり、その回転モーメントの大きさを活かして細かな姿勢制御を行うのに用いられる。この内部には電子機器やセンサー類、プロペラントタンクが搭載されており、特にプロペラントタンクが占める容積の割合が高いとされる。テール・スタビレーターはバルカン砲を内蔵したタイプへの換装も可能で、用途に応じて使い分ける。この他、Gアタッカーの主翼もMS形態時にはサブ・スタビレーターとして機能し、バックパック自体も[[AMBAC]]ユニットとして活用可能。 | | 背部には[[AMBAC]]用の大型テール・スタビレーターがあり、その回転モーメントの大きさを活かして細かな姿勢制御を行うのに用いられる。この内部には電子機器やセンサー類、プロペラントタンクが搭載されており、特にプロペラントタンクが占める容積の割合が高いとされる。テール・スタビレーターはバルカン砲を内蔵したタイプへの換装も可能で、用途に応じて使い分ける。この他、Gアタッカーの主翼もMS形態時にはサブ・スタビレーターとして機能し、バックパック自体も[[AMBAC]]ユニットとして活用可能。 |
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− | Sガンダムは無人MS構想の試作機という側面も持っており、その為のメイン・コンピューター・システム「[[ALICE]]」を搭載している。このシステムの実戦における稼働データを収集する為に頭部は[[Ζ計画|Ζ系MS]]の設計を参考としつつ担当のデザインチームによって独自開発されている。シルエットこそΖ型に近いものの、インコムシステムや60mmバルカン、サブプロセッサーフレームなど熱源となるものが多くかったため、排熱構造の高効率化を図った事で外見以外はΖ系とほとんど別物と化している。センサー等はALICE用に高性能な物を採用し、サブプロセッサーや強力な冷却機構も搭載した事でかなり高額化している。 | + | Sガンダムは無人MS構想の試作機という側面も持っており、その為のメイン・コンピューター・システム「[[ALICE]]」を搭載している。このシステムの実戦における稼働データを収集する為に頭部は[[Ζ計画|Ζ系MS]]の設計を参考としつつ担当のデザインチームによって独自開発されている。シルエットこそΖ型に近いものの、インコムシステムや60mmバルカン、サブプロセッサーフレームなど熱源となるものが多かったため、排熱構造の高効率化を図った事で外見以外はΖ系とほとんど別物と化している。センサー等はALICE用に高性能な物を採用し、サブプロセッサーや強力な冷却機構も搭載した事でかなり高額化している。 |
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| 本機は「芸術的」と評される程の高度なユニット化によって高い性能を獲得していたが、同時にそれは構造の複雑化も招いており、設計が困難で開発・運用にかかるコストも膨大なものとなった。それ故、実際に完成したのは4機だけで、オプションの方もペーパープランだけで終えた物を除いた数セット分しか完成していない。その反省なのか、本機の後に開発されたアナハイム・ガンダムは「信頼性を重視したシンプルな機体」というコンセプトへシフトしている。 | | 本機は「芸術的」と評される程の高度なユニット化によって高い性能を獲得していたが、同時にそれは構造の複雑化も招いており、設計が困難で開発・運用にかかるコストも膨大なものとなった。それ故、実際に完成したのは4機だけで、オプションの方もペーパープランだけで終えた物を除いた数セット分しか完成していない。その反省なのか、本機の後に開発されたアナハイム・ガンダムは「信頼性を重視したシンプルな機体」というコンセプトへシフトしている。 |
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| === Gアタッカー === | | === Gアタッカー === |
− | Aパーツ(上半身)が変形した飛行形態。両肩ブロックに熱核融合炉を有する為、同様の構成をしたΖΖガンダムのコア・トップと比較して格段の出力を誇っている。航宙・航空戦闘攻撃来としても充分な戦闘能力を持ち、軽快な運動性能を示す。両肩はエンジンをカバーするショルダージャケットを残してエンジン自体が肩関節を軸に180度回転し、その中に腕を収納後、再度ジャケットがカバーされる。
| + | Aパーツ(上半身)が変形した飛行形態。両肩ブロックに熱核融合炉を有する為、同様の構成をしたΖΖガンダムのコア・トップと比較して格段の出力を誇っている。航宙・航空戦闘攻撃機としても充分な戦闘能力を持ち、軽快な運動性能を示す。両肩はエンジンをカバーするショルダージャケットを残してエンジン自体が肩関節を軸に180度回転し、その中に腕を収納後、再度ジャケットがカバーされる。 |
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| === Gボマー === | | === Gボマー === |
| Bパーツ(下半身)の飛行形態。ふくらはぎに[[熱核ジェットエンジン]]が搭載されており、脛の裏側の可変ノズルから推力を発生させる。また、エンジン自体がムーバブルフレームの一部を形成しており膝関節と足首に直接接続されている。大腿部に標準装備されるビーム・カノンは勿論、ビーム・スマートガンを装着した状態でも変形可能。ビーム・スマートガンを装備した状態ではGボマーは機能的に自立型の[[サブ・フライト・システム]]としての運用が可能であり、戦局によっては分離あるいは合体といったギミックが有効に機能する事となる。Gアタッカーよりも火力面で秀でており、主翼下のパイロンにミサイルを装備可能。 | | Bパーツ(下半身)の飛行形態。ふくらはぎに[[熱核ジェットエンジン]]が搭載されており、脛の裏側の可変ノズルから推力を発生させる。また、エンジン自体がムーバブルフレームの一部を形成しており膝関節と足首に直接接続されている。大腿部に標準装備されるビーム・カノンは勿論、ビーム・スマートガンを装着した状態でも変形可能。ビーム・スマートガンを装備した状態ではGボマーは機能的に自立型の[[サブ・フライト・システム]]としての運用が可能であり、戦局によっては分離あるいは合体といったギミックが有効に機能する事となる。Gアタッカーよりも火力面で秀でており、主翼下のパイロンにミサイルを装備可能。 |
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− | === Gコア === | + | === Gコア === |
− | コクピットブロックが変形した[[コア・ファイター]]。Sガンダムと、その兵装システムの中核を成し、機体の中枢であるALICEを搭載している。基本思想や可変機構においては歴代コア・ファイターと同じであるが、双胴の推進器を搭載し、Gアタッカー、Gボマーと同程度の航続距離・巡航速度を誇る。合体状態ではA・Bパーツのコクピットユニットが互いに結合固定され、脱出時には各コクピットを装着した状態で安全圏へ避難する。ただし、この状態での空力特性は決して良好ではないため、その状態での「航空機」としての運用は控えたほうが賢明であり、大気圏突入後のアプローチやランディングにしても何らかのバックアップが必要だと言われている。また、Sガンダムのオプションパーツとして用意されているブースター・ユニット1基と合体する事で[[コア・ブースター]]として運用でき、火力と推力が向上する。ここから更にプロペラントタンクを増設する事により[[コア・ブースター・エクステンディッド]]としても運用できる。 | + | コクピットブロックが変形した[[コア・ファイター]]。Sガンダムと、その兵装システムの中核を成し、機体の中枢であるALICEを搭載している。基本思想や可変機構においては歴代コア・ファイターと同じであるが、双胴の推進器を搭載し、Gアタッカー、Gボマーと同程度の航続距離・巡航速度を誇る。合体状態ではA・Bパーツのコクピットユニットが互いに結合固定され、脱出時には各コクピットを装着した状態で安全圏へ避難する。ただし、この状態での空力特性は決して良好ではないため、その状態での「航空機」としての運用は控えたほうが賢明であり、大気圏突入後のアプローチやランディングにしても何らかのバックアップが必要だと言われている。また、Sガンダムのオプションパーツとして用意されているブースター・ユニット1基と合体する事で[[コア・ブースター"0088"|コア・ブースター]]として運用でき、火力と推力が向上する。ここから更にプロペラントタンクを増設する事により[[コア・ブースター・エクステンディッド"0088"|コア・ブースター・エクステンディッド]]としても運用できる。 |
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| == 登場作品と操縦者 == | | == 登場作品と操縦者 == |
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| == 装備・機能 == | | == 装備・機能 == |
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| === 特殊機能 === | | === 特殊機能 === |
| ;[[ALICE]](アリス) | | ;[[ALICE]](アリス) |
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| === 武装 === | | === 武装 === |
− | ;60mmバルカン砲 | + | ;60mmバルカン |
| :頭部に4門内蔵されている近接防御用武器。炸裂弾を発射する。 | | :頭部に4門内蔵されている近接防御用武器。炸裂弾を発射する。 |
− | ;テール・スタビレーター・60㎜バルカン砲 | + | ;テール・スタビレーター・60㎜バルカン |
| :テール・スタビレーターに4門内蔵。主にGアタッカー時の武装として使用されるが、MS形態時にも後方の敵機に対して使用可能。<br />固定武装ではなくオプションであり、装備する場合はテール・スタビレーターそのものをバルカン砲内蔵型に換装する必要がある。 | | :テール・スタビレーターに4門内蔵。主にGアタッカー時の武装として使用されるが、MS形態時にも後方の敵機に対して使用可能。<br />固定武装ではなくオプションであり、装備する場合はテール・スタビレーターそのものをバルカン砲内蔵型に換装する必要がある。 |
− | ;インコム・システム | + | ;[[インコム]]・システム |
− | :頭部に1基装備されている有線式の[[準サイコミュシステム|準サイコミュ]]兵器。[[オーガスタ研究所]]からの流出技術を使用している。その為、[[ガンダムMk-V]]が装備している物と基本設計を共有している。<br />左右にビームの発射口を3門ずつ、計6門備える。1回の使用につき3発まで発射でき、回収してエネルギーを再充填すれば再使用も可能。<br />2次元的な軌道しか描けない為に簡易的ではあるものの、オールドタイプの一般兵でもオールレンジ攻撃を行う事が可能。ビームの出力はあまり高くないが、不意打ちに使えるなど有効性が高い。 | + | :頭部に1基装備されている有線式の[[準サイコミュシステム|準サイコミュ]]兵器。出力は3.8MW。[[オーガスタ研究所]]からの流出技術を使用している。その為、[[ガンダムMk-V]]が装備している物と基本設計を共有している。<br />左右にビームの発射口を3門ずつ、計6門備える。1回の使用につき3発まで発射でき、回収してエネルギーを再充填すれば再使用も可能。<br />2次元的な軌道しか描けない為に簡易的ではあるものの、オールドタイプの一般兵でもオールレンジ攻撃を行う事が可能。ビームの出力はあまり高くないが、不意打ちに使えるなど有効性が高い。 |
| ;大腿部ビーム・カノン | | ;大腿部ビーム・カノン |
− | :大腿部に2門装備されているビーム砲。ムーバブルフレームに直接接続され、広範囲への攻撃を可能とする。[[Ζプラス]]が装備していた物の改良型で、通常のビーム・ライフル以上の射程距離や命中精度を有するなど高性能化されている。携行武装ではないので、攻撃しながら別の武器を手にして使用する事が可能。<br />ビーム・スマートガンを装備する場合は取り外される。 | + | :大腿部に2門装備されているビーム砲。出力は14MW。ムーバブルフレームに直接接続され、広範囲への攻撃を可能とする。[[Ζプラス]]が装備していた物の改良型で、通常のビーム・ライフル以上の射程距離や命中精度を有するなど高性能化されている。携行武装ではないので、攻撃しながら別の武器を手にして使用する事が可能。<br />ビーム・スマートガンを装備する場合は取り外される。 |
| ;大口径ビーム・カノン | | ;大口径ビーム・カノン |
− | :バックパックに2門装備。こちらもムーバブルフレームに直に接続される。Gアタッカー時には主兵装となる。<br />コストパフォーマンスが比較的に良好であり、[[FAZZ]]にも転用されている。 | + | :バックパックに2門装備。出力は12MW。こちらもムーバブルフレームに直に接続される。Gアタッカー時には主兵装となる。<br />コストパフォーマンスが比較的に良好であり、[[FAZZ]]にも転用されている。 |
| ;[[ビーム・サーベル]] | | ;[[ビーム・サーベル]] |
− | :両膝部のボックス・ユニットに計2本格納されている。<br />ちなみにこのボックス・ユニットもムーバブルフレームに接続され、[[AMBAC]]ユニットとして機能する。質量は小さいので、射撃時などの微調整が主な役割となる。またユニット自体もニークラッシャーとして攻撃に使用可能。 | + | :両膝部のボックス・ユニットに計2本格納されている。出力は0.9MW。<br />ちなみにこのボックス・ユニットもムーバブルフレームに接続され、[[AMBAC]]ユニットとして機能する。質量は小さいので、射撃時などの微調整が主な役割となる。またユニット自体もニークラッシャーとして攻撃に使用可能。 |
− | ;ビーム・スマートガン | + | ;[[ビーム・スマートガン]] |
− | :本機のオプションとして採用された長砲身の[[ビーム・ライフル]]。[[百式|メガ・バズーカ・ランチャー]]と比較して出力は劣る(それでも通常のビーム・ライフルを凌駕するレベル)が、使い勝手はこちらの方が良い。<br />装備時には大腿部ビーム・カノンを取り外し、右側にクランクを介して砲身を、左側にエネルギー供給用のサポートユニット(サブグリップも格納されている)を接続して機体の前方で合体させる。エネルギーはムーバブルフレームから供給する仕組みである。<br />この武装自体にもオプションが用意されており、Ζプラスのビーム・スマートガンと同じディスク・レドームが装着できる。この場合、通常時よりも広範囲のスキャンが行えるようになるというメリットがあり、特にGボマー形態時や3人でMS形態時の操縦を行う場合に索敵手が性能を存分に発揮させられる。他にも大容量冷却装置を持つ砲身に換装する事で連射性が向上するが、こちらはコストの高騰化と重量増加が問題視されている。 | + | :本機のオプションとして採用された長砲身の[[ビーム・ライフル]]。出力は56MWで[[メガ・バズーカ・ランチャー]]と比較して出力は劣る(それでも通常のビーム・ライフルを凌駕するレベル)が、使い勝手はこちらの方が良い。<br />装備時には大腿部ビーム・カノンを取り外し、右側にクランクを介して砲身を、左側にエネルギー供給用のサポートユニット(サブグリップも格納されている)を接続して機体の前方で合体させる。エネルギーはムーバブルフレームから供給する仕組みである。<br />この武装自体にもオプションが用意されており、Ζプラスのビーム・スマートガンと同じディスク・レドームが装着できる。この場合、通常時よりも広範囲のスキャンが行えるようになるというメリットがあり、特にGボマー形態時や3人でMS形態時の操縦を行う場合に索敵手が性能を存分に発揮させられる。他にも大容量冷却装置を持つ砲身に換装する事で連射性が向上するが、こちらはコストの高騰化と重量増加が問題視されている。 |
− | ;ミサイル | + | ;ミサイル・ランチャー |
| :Gコアに4基装備されている他、Gボマーの主翼の下側に設置されたハードポイントにも追加が可能。 | | :Gコアに4基装備されている他、Gボマーの主翼の下側に設置されたハードポイントにも追加が可能。 |
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| ;[[ディープストライカー]] | | ;[[ディープストライカー]] |
| :ユニットやレドーム、艦艇の主砲、[[Iフィールド]]と多数の装備を追加した状態。 | | :ユニットやレドーム、艦艇の主砲、[[Iフィールド]]と多数の装備を追加した状態。 |
| + | ;[[コア・ブースター"0088"]] / [[コア・ブースター・エクステンディッド"0088"]] |
| + | :後部にブースターユニットを装備したGコアの各種バリエーション。 |
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| === 技術的関与のある機体 === | | === 技術的関与のある機体 === |
147行目: |
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| ;[[ガンダムMk-V]] | | ;[[ガンダムMk-V]] |
| :オーガスタ研究所で開発された機体。インコムの基本設計を共有している。 | | :オーガスタ研究所で開発された機体。インコムの基本設計を共有している。 |
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| === その他 === | | === その他 === |
| ;[[ガンダムTR-6[ウーンドウォート]]] | | ;[[ガンダムTR-6[ウーンドウォート]]] |