11行目: |
11行目: |
| | タイトル = スペック | | | タイトル = スペック |
| | 分類 = 指揮官用[[モビルスーツ]] | | | 分類 = 指揮官用[[モビルスーツ]] |
| + | | 生産形態 = パーソナルカスタマイズ機 |
| | 型式番号 = MS-06FS | | | 型式番号 = MS-06FS |
| | 全高 = 17.5m | | | 全高 = 17.5m |
20行目: |
21行目: |
| | 装甲材質 = [[超硬スチール合金]] | | | 装甲材質 = [[超硬スチール合金]] |
| | センサー有効半径 = | | | センサー有効半径 = |
| + | | 原型機 = [[ザクIIFS型]] |
| | 開発 = [[ジオニック社]] | | | 開発 = [[ジオニック社]] |
| | 所属 = [[ジオン公国軍]] | | | 所属 = [[ジオン公国軍]] |
28行目: |
30行目: |
| | | |
| == 概要 == | | == 概要 == |
− | [[ザクIIF型]]の初期生産機体をベースに少数生産された[[ザクIIFS型]]の内、[[ガルマ・ザビ]](当時少佐)専用機として製造された機体。 | + | [[ザクIIFS型]]の[[ガルマ・ザビ]]専用機。[[ザクIIF型|F型]]の先行量産機を改修したともされる。機体色はブラウンを基調としたいわゆる「ガルマパターン」で塗装されており、彼専用の[[ドップ]]も同様に塗装されている。 |
| | | |
− | カラーリングはガルマのパーソナルカラー、通称「ガルマ・パターン」と呼ばれるブラウンである。
| + | ガルマ自身、地球攻撃軍司令として[[ニューヤーク]]に駐留していた時期、どちらかと言えばドップに乗ることの方が多かったと伝えられており、ザクへの騎乗に関してはセレモニー的な場面で多かったという。一方、ガルマがFS型のパイロットとして最もよく知られた人物であるため、FS型自体がガルマ専用機として紹介される事も少なくなかったという。 |
− | | |
− | 他のFS型と同様、固定武装として頭部に30mm機関砲が4門内臓されている他、本機専用の追加装備として独自形状の大型ヒートホークが追加されている。本機は儀礼的に製造された宣伝効果の意味合いが強い機体であり、ガルマ本人は第一次[[地球降下作戦]]後に北米方面軍司令官へ転身して以降、[[ドップ]]を多用したため、この機体で実戦参加する機会があまりなかった。さらに後に彼が戦死したためほとんど戦線に投入されることの無いまま役目を終えている。
| |
− | | |
− | しかし、[[一年戦争]]末期に[[ガルマザク事件|とある計画]]を遂行するために別人が搭乗、実際に戦闘を行なっている。
| |
| | | |
| == 登場作品と搭乗者 == | | == 登場作品と搭乗者 == |
| ;[[MSV]] | | ;[[MSV]] |
− | :出典元。 | + | :出典元。劇中のガルマは[[ガウ]]やドップに搭乗していた事もあり、本機に搭乗した事例は殆どなかったとこの時点で設定された。 |
| ;[[機動戦士ガンダム オレら連邦愚連隊]] | | ;[[機動戦士ガンダム オレら連邦愚連隊]] |
− | : | + | :[[一年戦争]]末期、連邦軍が戦後を見越した策謀を行う中、ある目的で戦死したガルマを騙った[[タラ・I・キケロ]]が搭乗。ジオン軍兵士の扇動に用いられ、実際に戦闘を行なうも、[[ピクシー]]との戦闘で中破している。 |
| ;[[機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還]] | | ;[[機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還]] |
− | : | + | :ニューヤーク市開放10周年記念展において[[グフ複合試験型]]とともに展示されている姿が確認出来る。 |
| | | |
| == 装備・機能 == | | == 装備・機能 == |
| === 武装・必殺攻撃 === | | === 武装・必殺攻撃 === |
− | <!-- ;武装名:説明 -->
| |
| ;30mm機関砲 | | ;30mm機関砲 |
− | :頭部に左右二対4門内臓された近接防御用のバルカン砲。装弾数は少なく、10秒程度の斉射で撃ち切りとなる。40mmガトリング砲を採用するプランもあり、そちらが実装されていたとする資料も存在する。 | + | :側頭部に左右計4門装備された機関砲。FS型の最大の特徴で、口径こそ小さいが門数が多く、近接戦闘時における命中率はかなり高い。機構的には[[グフカスタム|B3グフ]]などに採用された35mmガトリング砲に近いが、装弾数が少ない上、威力も低いため、実践では威嚇や牽制以外に降下は薄かったと思われる。<br/>なお、40mmガトリング砲を採用するプランもあり、そちらが実装されていたとする資料も存在する。 |
| ;[[ザク・マシンガン]] | | ;[[ザク・マシンガン]] |
− | :ザクII系列機の主兵装である120mm口径のMS用マシンガン。 | + | :ドラムマガジン式の120mm口径マシンガン。ザクのもっとも一般的な携行武装で、[[一年戦争]]初期に多用された。 |
| ;ザク・バズーカ | | ;ザク・バズーカ |
− | :280mmないし240mm口径の対艦用バズーカ砲。 | + | :ザクの使用する大型火器の一つ。口径は280mm。開戦当初は核弾頭の射出にも使用されたが、南極条約締結後は通常弾頭を装備している。 |
| ;大型ヒート・ホーク | | ;大型ヒート・ホーク |
− | :本機専用の加熱式の実体斧。全体の形状が通常型から変更されており、特に刀身の先端部が大型・鋭利化している。2002年発売の[[ガンプラ]]「HGUC 1/144 ザクIIFS型 (ガルマ・ザビ専用機)」に付属しており、以降の各媒体で本機の武装として採用されている。 | + | :MSの白兵戦用武器。ブレード部分が赤熱化し、敵の機体を溶断する。ガルマ専用機は装飾・形状等全体がカスタマイズされたヒート・ホークを装備している。。<br/>2002年発売の[[ガンプラ]]「HGUC 1/144 ザクIIFS型 (ガルマ・ザビ専用機)」に付属しており、以降の各媒体で本機の武装として採用されている。 |
| ;マゼラトップ砲 | | ;マゼラトップ砲 |
− | :[[マゼラアタック|マゼラトップ]]の主砲をMS用の携行武器に改造したもの。こちらもHGUCキットの付属品で、以降の一部立体物やゲーム作品においても本機の武装として採用されている。 | + | :公国軍地上部隊の主力戦車[[マゼラアタック]]の主砲として使用されていた175mm砲を取り外し、MS用の手持ち武器として改修したもの。マゼラアタックの砲塔は本体から分離して自走するマゼラトップとして運用されたため、この名称となっている。<br/>こちらもHGUCキットの付属品で、以降の一部立体物やゲーム作品においても本機の武装として採用されている。 |
| | | |
| == 対決・名場面 == | | == 対決・名場面 == |
| | | |
| == 関連機体 == | | == 関連機体 == |
| + | ;[[ザクIIFS型]] |
| + | :原型型。主にエースパイロットを中心に配備された。 |
| ;[[ザクIIF型]] | | ;[[ザクIIF型]] |
− | :原型機。 | + | :本機の先行量産機をベースとしたとする資料もある。 |
− | ;[[ザクIIFS型]]
| |
− | :本機の制式採用型。主にエースパイロットを中心に配備された。
| |
| ;[[ドップ]] (ガルマ専用機) / [[ガウ]] | | ;[[ドップ]] (ガルマ専用機) / [[ガウ]] |
| :[[機動戦士ガンダム]]作中でガルマが実際に搭乗した兵器。 | | :[[機動戦士ガンダム]]作中でガルマが実際に搭乗した兵器。 |
− | ;[[獅電 (オルガ機)]]
| |
− | :専用機でありながら[[オルガ・イツカ|本人]]が作中で一度も搭乗せずに死亡、その後[[ユージン・セブンスターク|別の人物]]がパイロットを務めるといった共通点がある。
| |
| | | |
| == 商品情報 == | | == 商品情報 == |