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| タイトル = スペック
 
| タイトル = スペック
 
| 分類 = 試作型[[モビルスーツ]]
 
| 分類 = 試作型[[モビルスーツ]]
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| 生産形態 = 実験機
 
| 型式番号 = YFX-600R
 
| 型式番号 = YFX-600R
 
| 頭頂高 =  
 
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| センサー有効半径 =  
 
| センサー有効半径 =  
 
| 開発組織 = [[ザフト軍]]
 
| 開発組織 = [[ザフト軍]]
| 所属 =  
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| 所属 = [[ザフト軍]]
 
| 所属組織 =  
 
| 所属組織 =  
 
| 所属部隊 =  
 
| 所属部隊 =  
 
| 母艦 =  
 
| 母艦 =  
| 主なパイロット = ザフト兵
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| 主なパイロット = [[ザフト兵]]
 
}}<!-- 必要に応じて追加をお願いします。 -->
 
}}<!-- 必要に応じて追加をお願いします。 -->
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[[ザフト軍]]が開発した試作型[[モビルスーツ]]。[[フリーダムガンダム]]及び[[ジャスティスガンダム]]に搭載する武装の運用試験を目的とした機体で、[[ゲイツ]]がベース機として使用されている。それ故に実戦への投入は一切考慮されていない。
 
[[ザフト軍]]が開発した試作型[[モビルスーツ]]。[[フリーダムガンダム]]及び[[ジャスティスガンダム]]に搭載する武装の運用試験を目的とした機体で、[[ゲイツ]]がベース機として使用されている。それ故に実戦への投入は一切考慮されていない。
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装甲は[[フェイズシフト装甲]]、背部のバックパックはリフターに変更された。このリフターはジャスティスのファトゥム-00の原型機であり、同じ火器を内蔵している。無論機体からの分離も可能で、本体との連携や支援等が行える。スラスターは3発搭載しているが、後に推力不足が判明。この為、重力下における単独飛行は不可能と思われる。
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装甲はザフト製モビルスーツとしては初の[[フェイズシフト装甲]]が導入されており、背部のバックパックはリフターに変更されている。このリフターはジャスティスのファトゥム-00の原型機であり、同じ火器を内蔵している。無論機体からの分離も可能で、本体との連携や支援等が行える。スラスターは3発搭載しているが、後に推力不足が判明。この為、重力下における単独飛行は不可能と思われる。
    
本体部にもレール砲やビームライフル、ビームサーベルといった武装を装備し、高い火力を有している。しかし動力源はバッテリーであり(当時はまだ[[ニュートロンジャマーキャンセラー]]が実用化されていなかった)、これらの武装とフェイズシフト装甲を同時に使用した場合、その稼働時間は最長でも5分にも満たない。稼働時間延長の為の窮策としてリフターの内部に補助パワーパックの追加も行われたが、それでも10分と持たずにパワー切れに陥ってしまう。
 
本体部にもレール砲やビームライフル、ビームサーベルといった武装を装備し、高い火力を有している。しかし動力源はバッテリーであり(当時はまだ[[ニュートロンジャマーキャンセラー]]が実用化されていなかった)、これらの武装とフェイズシフト装甲を同時に使用した場合、その稼働時間は最長でも5分にも満たない。稼働時間延長の為の窮策としてリフターの内部に補助パワーパックの追加も行われたが、それでも10分と持たずにパワー切れに陥ってしまう。
    
本機の運用試験から得られたデータによりジャスティスのファトゥム-00は再設計が行われ、スラスターを3発から6発に増加させている。また核エンジン搭載機であるが故に補助パワーパックが不要となった為、そのスペースにはM9M9 ケルフス旋回砲塔機関砲が追加される事となった。
 
本機の運用試験から得られたデータによりジャスティスのファトゥム-00は再設計が行われ、スラスターを3発から6発に増加させている。また核エンジン搭載機であるが故に補助パワーパックが不要となった為、そのスペースにはM9M9 ケルフス旋回砲塔機関砲が追加される事となった。
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試験の結果は良好で、その圧倒的火力は設計陣を満足させたものの、数々の問題点を抱えている事もあり、実戦への投入は考慮されていなかった。ところがその後の[[第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦]]にて少なくとも1機が参戦していたらしく、パワーケーブルを繋げたままの状態で[[ヤキン・ドゥーエ]]の防衛に当たっていた本機の姿を目撃したという非公式の証言が両軍の兵士から得られている。軍が正式に本機の出撃を命令した記録が存在しない事から前線の兵士が独断で出撃させたものと考えられているが、詳細は不詳である。
    
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
<!-- :作品名:説明 -->
 
<!-- :作品名:説明 -->
 
;[[機動戦士ガンダムSEED MSV]]
 
;[[機動戦士ガンダムSEED MSV]]
:出典元。試験の結果は良好で、その火力は設計陣を満足させたという。<br />その後[[第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦]]にて、パワーケーブルを繋げたままの状態で[[ヤキン・ドゥーエ]]の防衛に当たっていた本機の姿を目撃したという非公式の証言が両軍の兵士から得られている。軍が正式に本機の出撃を命令した記録が存在しない事から前線の兵士が独断で出撃させたものと考えられているが、詳細は不詳である。
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:出典元。「ホビージャパン」2003年11月号掲載のVol.11で本機の解説が行われた。
 
;[[機動戦士ガンダムSEED MSV戦記]]
 
;[[機動戦士ガンダムSEED MSV戦記]]
:第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦時、[[バリー・ホー]]の[[M1Aアストレイ]]がヤキン・ドゥーエ内から脱出してきたところを攻撃し、返り討ちにあって本体部が沈黙している。その直後にリフターで不意打ちをかけたが、[[ジャン・キャリー]]によって阻止された。
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:「フィールド5.」にて登場。第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦時、[[バリー・ホー]]の[[M1Aアストレイ]]がヤキン・ドゥーエ内から脱出してきたところを攻撃したが返り討ちに会い、駆動部を破壊された本体部が沈黙している。その直後にリフターで不意打ちをかけたが、[[ジャン・キャリー]]によって阻止された。
 
;[[機動戦士ガンダムSEED|機動戦士ガンダムSEED スペシャルエディション完結編 鳴動の宇宙]]<br/>[[機動戦士ガンダムSEED|機動戦士ガンダムSEED HDリマスター]]
 
;[[機動戦士ガンダムSEED|機動戦士ガンダムSEED スペシャルエディション完結編 鳴動の宇宙]]<br/>[[機動戦士ガンダムSEED|機動戦士ガンダムSEED HDリマスター]]
:[[シグーディープアームズ]]と共にヤキン・ドゥーエ表面で防衛を行っていたが、[[ジャスティスガンダム]]によって一蹴されている。『SEED MSV』の設定通り、稼働時間の延長のためにケーブルを接続した状態で運用されていた。
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:新規追加シーンにて登場。[[シグーディープアームズ]]と共にヤキン・ドゥーエ表面で防衛を行っていたが、[[ジャスティスガンダム]]によって一蹴されている。『SEED MSV』の設定通り、稼働時間の延長のためにケーブルを接続した状態で運用されていた。
 
;[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]](高山版)
 
;[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]](高山版)
 
:「エピソード0」において[[ジェネシス]]第二射の時間稼ぎの為に出撃し、[[モーガン・シュバリエ]]の[[ガンバレルダガー]]と交戦。損傷しつつも役目を果たし、発射直前に射線上から離脱した。
 
:「エピソード0」において[[ジェネシス]]第二射の時間稼ぎの為に出撃し、[[モーガン・シュバリエ]]の[[ガンバレルダガー]]と交戦。損傷しつつも役目を果たし、発射直前に射線上から離脱した。
    
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
   
=== 特殊機能 ===
 
=== 特殊機能 ===
 
<!-- :機能名:説明 -->
 
<!-- :機能名:説明 -->
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=== 武装・必殺攻撃 ===
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
<!-- :武装名:説明 -->
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==== ゲイツ本体側 ====
 
;MMI-GAU2 ピクウス76mm近接防御機関砲
 
;MMI-GAU2 ピクウス76mm近接防御機関砲
:頭部に4門内蔵されている。ゲイツと同じ物で、主に牽制や迎撃等に使用される。後にフリーダムにも採用されることとなった。
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:頭部に2門内蔵されている。ゲイツと同じ物で、主に牽制や迎撃等に使用される。後にフリーダムにも採用されることとなった。
;MA-M20 ルプス・ビームライフル
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;MA-M20 ルプス・[[ビームライフル]]
 
:携行式のビーム砲。フリーダムやジャスティスの物と同型で、カラーリングはフリーダムが装備している物と同じになっている。<br />ザフト軍のビームライフルの中でも最も早く制式化され、その出力は連合のGが装備しているビームライフルと比べて非常に高いが、エネルギー消費量の問題からバッテリーを動力源とする機体での運用はかなり難しい。<br />その為、核エンジンの搭載が決定するまではデチューンした上で採用するかオミットするという方向でも検討されていた。
 
:携行式のビーム砲。フリーダムやジャスティスの物と同型で、カラーリングはフリーダムが装備している物と同じになっている。<br />ザフト軍のビームライフルの中でも最も早く制式化され、その出力は連合のGが装備しているビームライフルと比べて非常に高いが、エネルギー消費量の問題からバッテリーを動力源とする機体での運用はかなり難しい。<br />その為、核エンジンの搭載が決定するまではデチューンした上で採用するかオミットするという方向でも検討されていた。
 
;MMI-M15 クスィフィアス・レール砲
 
;MMI-M15 クスィフィアス・レール砲
 
:両腰に2門装備されている電磁加速砲。フリーダムの腰部に装備されている物とよく似ており、型式番号も同じだがこちらは三つ折り式ではなく二つ折り式である。その性能差は不明。
 
:両腰に2門装備されている電磁加速砲。フリーダムの腰部に装備されている物とよく似ており、型式番号も同じだがこちらは三つ折り式ではなく二つ折り式である。その性能差は不明。
;MA-M01 ラケルタ・ビームサーベル
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;MA-M01 ラケルタ・[[ビームサーベル]]
:クスィフィアスのマウント部に1本ずつ、計2本を装備している。連合のGが装備している物より高出力だが、やはり核エンジン搭載機でなければ運用は困難。<br />柄尻で連結した「アンビデクストラス・ハルバード」の使用も可能と思われる。
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:クスィフィアスのマウント部に1本ずつ、計2本を装備している。連合のGが装備している物より高出力だが、やはり核エンジン搭載機でなければ運用は困難。<br />柄尻で連結した「アンビデクストラス・ハルバード」として使用できるかは不明。
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==== リフター側 ====
 
;MA-4B フォルティス・ビーム砲
 
;MA-4B フォルティス・ビーム砲
 
:リフターに2門内蔵されているビーム砲。高い出力と速射性を両立させているが、これも核エンジン搭載機でないと運用はかなり難しいとされる。分離時のリフターの主兵装としても使用される。<br />ザフト軍が持つバルルス改などの大型ビーム砲に[[地球連合軍]]から奪取した[[ガンダムタイプ|Xナンバー]]が装備するビーム兵器のノウハウを採り入れて完成させたのではないかと考えられている。ちなみに「フォルティス」はラテン語で「強い力」の意。
 
:リフターに2門内蔵されているビーム砲。高い出力と速射性を両立させているが、これも核エンジン搭載機でないと運用はかなり難しいとされる。分離時のリフターの主兵装としても使用される。<br />ザフト軍が持つバルルス改などの大型ビーム砲に[[地球連合軍]]から奪取した[[ガンダムタイプ|Xナンバー]]が装備するビーム兵器のノウハウを採り入れて完成させたのではないかと考えられている。ちなみに「フォルティス」はラテン語で「強い力」の意。
 
;GAU5 フォルクリス機関砲
 
;GAU5 フォルクリス機関砲
 
:大口径の実弾兵器で、リフターのエンジン部とフォルティス・ビーム砲の間に2門ずつ、計4門が内蔵されている。徹甲弾や炸裂弾等を発射可能で、弾種は用途に応じて変えられる。瞬時に目標を制圧できる程の速射性がある。<br />「フォルクリス」はラテン語で「鳥」を意味する。
 
:大口径の実弾兵器で、リフターのエンジン部とフォルティス・ビーム砲の間に2門ずつ、計4門が内蔵されている。徹甲弾や炸裂弾等を発射可能で、弾種は用途に応じて変えられる。瞬時に目標を制圧できる程の速射性がある。<br />「フォルクリス」はラテン語で「鳥」を意味する。
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==== その他 ====
 
;M100 バラエーナ・プラズマ収束ビーム砲
 
;M100 バラエーナ・プラズマ収束ビーム砲
 
:どのような形態かは不明だが、装備の上で発射試験が行われたことが語られている。
 
:どのような形態かは不明だが、装備の上で発射試験が行われたことが語られている。
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;[[ゲイツR]]
 
;[[ゲイツR]]
 
:ゲイツの改修機。
 
:ゲイツの改修機。
;[[フリーダムガンダム]][[ジャスティスガンダム]]
+
;[[フリーダムガンダム]] / [[ジャスティスガンダム]]
 
:これらの機体に搭載される武装の運用試験を行っている。
 
:これらの機体に搭載される武装の運用試験を行っている。
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<!-- <references /> -->
 
<!-- <references /> -->
 
<!-- 本文には<ref>内容</ref>のかたちで挿入してください。 -->
 
<!-- 本文には<ref>内容</ref>のかたちで挿入してください。 -->
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[[Category:登場メカか行]]
 
[[Category:登場メカか行]]