差分

1,044 バイト追加 、 2013年12月26日 (木) 04:06
18行目: 18行目:  
また、全編を通して[[フリット・アスノ|フリット]]が物語の中心人物であり続けたため、「三つの運命が ひとつになる」というキャッチコピーと大きく異なり、フリットの物語となってしまっていた。そのため、フリットが物語を牽引してしまい、アセムやキオはその影響下で動く副主人公のような立場であった。復讐という妄執に取り付かれたフリットは、後半には[[ヴェイガン]]を倒すことが行動理念となっていたため、キオに対して洗脳教育を施すなど非人道的な振る舞いや、何かと「ヴェイガンを全滅させる」「ヴェイガンは絶滅じゃ」といった過激な発言を連発するようになる。これまでのガンダムシリーズは、あくまでも「権益を取得するための戦闘行為」という決着点のある「戦争」であったが、ガンダムAGEは地球人を絶滅させたいヴェイガンと、ヴェイガンを絶滅させたいフリットの、血みどろの「殺し合い」になっている。この点も、”子供向け”とした方針と大きく食い違っている。<br/>
 
また、全編を通して[[フリット・アスノ|フリット]]が物語の中心人物であり続けたため、「三つの運命が ひとつになる」というキャッチコピーと大きく異なり、フリットの物語となってしまっていた。そのため、フリットが物語を牽引してしまい、アセムやキオはその影響下で動く副主人公のような立場であった。復讐という妄執に取り付かれたフリットは、後半には[[ヴェイガン]]を倒すことが行動理念となっていたため、キオに対して洗脳教育を施すなど非人道的な振る舞いや、何かと「ヴェイガンを全滅させる」「ヴェイガンは絶滅じゃ」といった過激な発言を連発するようになる。これまでのガンダムシリーズは、あくまでも「権益を取得するための戦闘行為」という決着点のある「戦争」であったが、ガンダムAGEは地球人を絶滅させたいヴェイガンと、ヴェイガンを絶滅させたいフリットの、血みどろの「殺し合い」になっている。この点も、”子供向け”とした方針と大きく食い違っている。<br/>
 
翻って、戦争を「敵を全滅させれば勝ち」という幼稚な発想、という意味では子供向けではあるが、それはあまりにも穿った見方であろう。
 
翻って、戦争を「敵を全滅させれば勝ち」という幼稚な発想、という意味では子供向けではあるが、それはあまりにも穿った見方であろう。
 +
 +
放映期間中、時折シリーズ構成を担当したレベルファイブの日野晃博氏がtwitterを通じてコメントすることがあったが、「3話まで見てから批判してほしい」「ここから面白くなる」といったリップサービス(いわゆる煽り)を行っていたが、たいていは視聴者の期待したものとかけ離れていたため、逆に批判を浴びることになった。放映終了後、日野氏は「ガンダムという視聴者の思い入れが大きいタイトルでは、自分の思うものが作れなかった」と、責任転嫁をにおわせる発言も行っており、さらに評判を下げた。
    
小説版も発売されており、大筋こそテレビ版と同じであるものの大幅な世界観の変更とともに、アニメでは描写されなかった部分や説明不足だった部分が補完されており、人によっては「もはや別物」と言われている(ただし、低年齢層を取り入れたいという思惑のあったテレビ版とは違い残酷な描写も多く、第二部ではアセムがXラウンダーに対する劣等感を募らせるシーンやビッグリング攻防戦のすべてが省かれていたり、第三部以降のオブライトやユノアなど、一部登場人物や場面の描写に関しては否定意見も多く見られており、必ずしも良い意味というわけではない)。
 
小説版も発売されており、大筋こそテレビ版と同じであるものの大幅な世界観の変更とともに、アニメでは描写されなかった部分や説明不足だった部分が補完されており、人によっては「もはや別物」と言われている(ただし、低年齢層を取り入れたいという思惑のあったテレビ版とは違い残酷な描写も多く、第二部ではアセムがXラウンダーに対する劣等感を募らせるシーンやビッグリング攻防戦のすべてが省かれていたり、第三部以降のオブライトやユノアなど、一部登場人物や場面の描写に関しては否定意見も多く見られており、必ずしも良い意味というわけではない)。
 +
 +
コミック版は複数の作者によって執筆されているが、アニメ版の設定でボツになったものや、ストーリー展開が改変されているものなどがある。それぞれの評価はさまざまではあるが、ガンダムAGEの世界の広がり、解釈の多様性を示した作品となっている。
    
== ストーリー ==
 
== ストーリー ==
251

回編集