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*キャラクターデザイン:
 
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「[[機動戦士ガンダムSEED]]」の主人公。
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「[[機動戦士ガンダムSEED]]」、続編となる「[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]」の主人公。
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[[オーブ連合首長国]]の所有する[[スペースコロニー]]・[[ヘリオポリス]]にある工業カレッジの学生。[[コーディネイター]]の中でも人工子宮を使って生まれた「[[スーパーコーディネイター]]」という存在。
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[[オーブ連合首長国]]の所有する[[スペースコロニー]]・[[ヘリオポリス]]にある工業カレッジの学生。素直でやさしい性格をしており、ややもすると周囲に流されやすいところもある。
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[[ザフト]]の特務部隊によるヘリオポリス襲撃の現場に居合わせ、その際、古い友人であった[[アスラン・ザラ]]と再開。戦いに巻き込まれていくことになる。
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当初から参戦の意思はなく、成り行き上仕方なく[[ストライクガンダム]]に搭乗することになったが、いつ終わるともしれない戦いに加えて友人を失い、周囲との温度差に次第に心を疲弊させてゆく。
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そんな彼を救ったのは、[[プラント]]の歌姫[[ラクス・クライン]]との出会いであった。
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彼女の言葉が後押しとなり、これまでのように受動的な戦いではなく「戦いをやめさせるために」[[フリーダムガンダム]]を駆り戦場へと赴いた。
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地球連合とプラントとの最終決戦では、戦いの裏に[[ラウ・ル・クルーゼ]]の存在を知る。自分という未来のない世界を産んだ世界を憎んだクルーゼを「それでも守りたい世界」のために戦い、ついに討ち果たす。
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[[コーディネイター]]の中でも人工子宮を使って生まれた「[[スーパーコーディネイター]]」という存在。
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これを創りだしたユーレン・ヒビキ博士はこのノウハウと共に死亡したため、スーパーコーディネイターとして完成した(本編では)唯一の存在。しかし、スピンオフ作品では他にも同様のスーパーコーディネイターが存在する余地は残されている。
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しかし、キラ・ヤマトはそうした「最強のコーディネイター」ではなく、悩みも苦しみもある「普通の人間」として生きようとする彼の姿が描かれている。
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続編、[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]では地球でひっそりと孤児院を営んでいた。彼自身があまりにも多くの戦いに身を置きすぎたことと、戦争によって身寄りのない子どもたちのためになりたいという思いからである。
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しかし、地球連合とプラントの対立が表面化し、多大な影響力を持つ[[ラクス・クライン]]が狙われたことから再び戦場へ赴くことを決意する。
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ガンダムSEED DESTINYでも評価が完全に二分されるという難しいキャラクター。
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キラ・ヤマト及びアークエンジェルは劣勢の勢力に肩入れし「戦闘による勝敗」ではなく「会話で合意」させるという目的のために戦闘行為自体をやめさせようという目的を持っている。しかし、それによって戦争は終わらず、むしろ両者とも疲弊しながらも血みどろの戦いに踏み込んでいってしまう。これはまず戦闘を終わらせたいという目的だけが前面に出てしまい、戦闘以外での受け皿がなかったためである。
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最終的には二度目となる地球連合とプラントの戦いに割って入り、[[レイ・ザ・バレル]]を撃破。プラント最高議長[[ギルバート・デュランダル]]と対峙し、[[ディスティニープラン]]に対して「苦しんででも自分の手で選びとる未来」を主張。
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その後は再び地球に降り、アスランの立ち会いのもと、[[シン・アスカ]]と和解し、共に戦っていくことを誓った。
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「DESTINY」では前作に続いて極めて多くのファンがついている。しかし、前作のように悩み、共感を得ていくのではなく、すでに完成された人として振舞っている姿から、逆に反感を持つ視聴者も少なくない。
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「DESTINY」の「三人の主人公」という構成からキラが他者との対比として「周囲の思惑と関係なく、自分が思うように生きればいい」というポジションにあった。対してアスランは自分が正しいことをしようと思いつつも周囲に悩み、シンは自分の考えをデュランダル議長に依存してしまっていた。
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また、脚本家の要望により、キラは最強でなければならない、絶対でなければならないとされ、結果として、キラは[[スーパーコーディネイター]]という出自と合わせて「絶対善」の存在として描かれてしまい、「完全無欠のヒーロー」となり、共感が得られなくなってしまった。逆に完全無欠のヒーローを望んだファンからは絶大な支持を得ており、どちらが良い悪いではなく、これが彼の評価が分かれている理由である。
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一方、彼の戦闘への介入行動により戦争は終わらず、むしろ犠牲者が増えてしまったことに関しては特に何も語られておらず、物語の冒頭でオーブでの戦闘をはじめ、多くの戦いで彼によって巻き添えを受けた一般人、無力化された機体が撃破されるなど「彼自身が手を下してはいない」だけであり、それに対してなんら思うところが語られていないという点が特に批判される原因となっている。
    
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
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