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[[ルイス・ハレヴィ]]に一目惚れし何度かアプローチを試みたり、パイロットを止めるよう説得したりしたが、いずれも失敗に終わった。異性として見られないどころか鬱陶しがられていた節もあったが、彼が撃墜された(と思われた)時には、[[ルイス・ハレヴィ|ルイス]]が怒りを露にするなど、少なくともどうでもいい人ではなかったようである。
 
[[ルイス・ハレヴィ]]に一目惚れし何度かアプローチを試みたり、パイロットを止めるよう説得したりしたが、いずれも失敗に終わった。異性として見られないどころか鬱陶しがられていた節もあったが、彼が撃墜された(と思われた)時には、[[ルイス・ハレヴィ|ルイス]]が怒りを露にするなど、少なくともどうでもいい人ではなかったようである。
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登場当初は00の中でも屈指の人格者の父セルゲイに対して否定的な発言が目立ち、勝手な思い込みからセルゲイを殺してしまったことから嫌う視聴者が多かったが、劇場版の最期のシーンで「見直した」「彼に泣かされるとは…」と彼を評価し直す視聴者もまた多かった。良くも悪くも真っ直ぐ過ぎるのである。
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登場当初は00の中でも屈指の人格者の父セルゲイに対して否定的な発言が目立ち、勝手な思い込みからセルゲイを殺してしまったことから嫌う視聴者が多かったが、劇場版の最期のシーンで「見直した」「彼に泣かされるとは…」と彼を評価し直す視聴者もまた多かった。良くも悪くも真っ直ぐ過ぎるのである。(軍人として愚直であるからこそ、所属していたのがよりにもよってアロウズだったことが間違いと言える。)
    
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
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:ブレイクピラーで落下する破片を破壊しながら。セルゲイへの誤解と、彼の生真面目すぎる性格を如実に現したセリフ。
 
:ブレイクピラーで落下する破片を破壊しながら。セルゲイへの誤解と、彼の生真面目すぎる性格を如実に現したセリフ。
 
;「軍規を守って母さんを殺したくせに、クーデターに加担するなんて!」<br />「軍人の風上にも!」
 
;「軍規を守って母さんを殺したくせに、クーデターに加担するなんて!」<br />「軍人の風上にも!」
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:軌道エレベーターからクーデター首謀者と共に出てきたセルゲイを見て。視聴者から誤解だとわかるが、以前から父を憎んでいた彼の目には状況証拠としては十分なものだった。ちなみにセルゲイは密命で交渉に参加している為に、表向きは周囲も彼が裏切ったように見えてしまってもいる。
 
;「母さんの…!」<br />「仇ぃぃっ!!」
 
;「母さんの…!」<br />「仇ぃぃっ!!」
 
:セルゲイの命を奪う直前のセリフ。父が手を下したわけでもないにもかかわらず「仇」と言うあたりに彼の複雑な感情と、情深さが窺える。おそらく、アンドレイは「ロシアの荒熊」と呼ばれたほどのセルゲイを慕っていたはずである。しかし、母を助けられなかったという事実によって、「なぜ理想の軍人である父が母を見捨てたのか」と、その信頼が全て逆転してしまったと推察される。それほどに彼が母親を深く愛していたことの証でもある。これは、TV版最終回と、劇場版での彼の言動が裏付けている(小説版でも、幼いアンドレイは「セルゲイは妻を見殺しにした冷血漢だ」という周囲の侮蔑の言葉に傷付いており、セルゲイからの謝罪なり弁解なりを期待していたことが描写されている)。
 
:セルゲイの命を奪う直前のセリフ。父が手を下したわけでもないにもかかわらず「仇」と言うあたりに彼の複雑な感情と、情深さが窺える。おそらく、アンドレイは「ロシアの荒熊」と呼ばれたほどのセルゲイを慕っていたはずである。しかし、母を助けられなかったという事実によって、「なぜ理想の軍人である父が母を見捨てたのか」と、その信頼が全て逆転してしまったと推察される。それほどに彼が母親を深く愛していたことの証でもある。これは、TV版最終回と、劇場版での彼の言動が裏付けている(小説版でも、幼いアンドレイは「セルゲイは妻を見殺しにした冷血漢だ」という周囲の侮蔑の言葉に傷付いており、セルゲイからの謝罪なり弁解なりを期待していたことが描写されている)。
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;「平和の為だ!」<br />「紛争をなくしたいと願う人々の為だ。軍を離反し、政権を脅かす者は処断されなければならない。せめて、肉親の手で葬ろうと考えたのは私の情けだよ」
 
;「平和の為だ!」<br />「紛争をなくしたいと願う人々の為だ。軍を離反し、政権を脅かす者は処断されなければならない。せめて、肉親の手で葬ろうと考えたのは私の情けだよ」
 
:ブレイク・ピラー事件の後に実の父であるセルゲイを殺したことをリヴァイヴとヒリングに嘲笑された際、自分の肉親を手にかけた行為を知ってショックを受けていたルイスに対して。セルゲイの死を悼んでいる視聴者が聞くと言い訳がましいが、おそらく本気で言ってるところが怖い。
 
:ブレイク・ピラー事件の後に実の父であるセルゲイを殺したことをリヴァイヴとヒリングに嘲笑された際、自分の肉親を手にかけた行為を知ってショックを受けていたルイスに対して。セルゲイの死を悼んでいる視聴者が聞くと言い訳がましいが、おそらく本気で言ってるところが怖い。
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;「父は軍を裏切った!恒久平和を乱す行為だ!」
 
;「あいつは、あの男は何も言ってくれなかった!言い訳も、謝罪も!僕の気持ちなんて知ろうともしなかった!だから殺したんだ、この手で!」
 
;「あいつは、あの男は何も言ってくれなかった!言い訳も、謝罪も!僕の気持ちなんて知ろうともしなかった!だから殺したんだ、この手で!」
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:最終決戦時に刹那が起こしたトランザムバーストの影響でソーマ・ピーリス(マリー・パーファシー)と会話した際に、どうして実の父を殺したかという言葉に対して。最初は前半のように建前を話したが、会話を進めていくと後半の父親に対する本音を吐いている。「言い訳」と「謝罪」は本来性質が真逆のもののはずだが、アンドレイにとってはどちらであっても救いがあったのかもしれない。しかし、セルゲイは何を言えばいいかわからずに黙ってしまっていた。対話の難しさを象徴する台詞であると言える。
 
;「なら…どうしてあの時、何も言ってくれなかったんだ!言ってくれなきゃ、何も分からないじゃないか!言ってくれなきゃ…うぁぁぁぁぁぁぁぁッ!」
 
;「なら…どうしてあの時、何も言ってくれなかったんだ!言ってくれなきゃ、何も分からないじゃないか!言ってくれなきゃ…うぁぁぁぁぁぁぁぁッ!」
:最終決戦時に刹那が起こしたトランザムバーストの影響でソーマ・ピーリス(マリー・パーファシー)と会話した際、セルゲイを殺したことを批難する彼女に反発するも、彼女の言葉でセルゲイの心情と自分への愛情を理解し、「言ってくれなきゃ」と言い返しながらも、取り返しの付かないことをしてしまったことを痛感して涙した。対話していれば分かり合えたこと、そのチャンスを自ら放棄してしまった事実を理解して涙するという、この直前に対話によって和解した沙慈とルイスのシーンと対照的なシーンになっている。
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:前の会話の続きで。セルゲイを殺したことを批難する彼女に反発するも、彼女の言葉でセルゲイの心情と自分への愛情を理解し、「言ってくれなきゃ」と言い返しながらも、取り返しの付かないことをしてしまったことを痛感して涙した。対話していれば分かり合えたこと、そのチャンスを自ら放棄してしまった事実を理解して涙するという、この直前に対話によって和解した沙慈とルイスのシーンと対照的なシーンになっている。
 
;「私は軍人として生きる。市民を守り、平和を脅かすものと戦う。父と母が目指した、軍人に…!」
 
;「私は軍人として生きる。市民を守り、平和を脅かすものと戦う。父と母が目指した、軍人に…!」
 
:最終話でのアンドレイの決意。17話では「私は命を見捨てない。父と違う生き方をする。」と語っていた。これは誤解であったが、それが解けたことが伺える。
 
:最終話でのアンドレイの決意。17話では「私は命を見捨てない。父と違う生き方をする。」と語っていた。これは誤解であったが、それが解けたことが伺える。
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