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899 バイト追加 、 2020年11月6日 (金) 08:37
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| 装甲材質 = [[超硬スチール合金]]
 
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| センサー有効半径 =  
 
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| 開発組織 = [[ジオニック社]]または[[スウィネン社]]
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| 所属 = [[ジオン公国軍]]
 
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| 所属組織 =  
 
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| 所属部隊 =  
 
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| 母艦 =  
 
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| 主なパイロット = [[アカハナ]]、他
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| 主なパイロット =  
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*[[アカハナ]]
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*[[ハマーン・カーン]]
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*他
 
}}<!-- 必要に応じて追加をお願いします。 -->
 
}}<!-- 必要に応じて追加をお願いします。 -->
    
== 概要 ==
 
== 概要 ==
[[ジオン公国軍]]がMSM-07 [[ズゴック]]に続いて開発した水陸両用[[モビルスーツ]]。[[ゴッグ]]よりも小型軽量で調達が容易な機体として、[[ザクII]]のパーツを多く流用して開発された。
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[[ジオン公国軍]][[ズゴック]]に続いて開発した水陸両用[[モビルスーツ]]。[[ゴッグ]]よりも小型軽量で調達が容易な機体として、[[ザクIIJ型]]のパーツを多く流用して開発されている。開発は[[ジオニック社]]のスタッフによって[[キャリフォルニアベース]]で進められ、主に南米やアメリカを中心に配備された。
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水圧に耐えうる強固な機体構造と強靭な装甲を持つ水陸両用MSは、陸上での機動性向上に高いジェネレーター出力を必要とする。本機の場合、調達が容易な機体がコンセプトであるため、大出力ジェネレーターの新規開発は行わず、ザクIIのジェネレーターを2基搭載する事でジェネレーター出力を確保している。これにより生産性と運用コストをゴッグよりも低コストに抑える事に成功した。
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水圧に耐えうる強固な機体構造と強靭な装甲を持つ水陸両用MSは、陸上での機動性向上に高いジェネレーター出力を必要とするが、アッガイは生産性を向上させる目的で大出力ジェネレーターの新規開発は行わず、ザクIIのジェネレーターを2基搭載<ref>水冷式に改造したともされている。</ref>する事で出力を確保している。ジェネレーターを2基搭載する設計は陸上での活動に必要な出力を確保する為の措置であり、水中航行時には戦闘を考慮しなければジェネレーター1基のみの稼働で十分な活動が可能となっている。この設計は結果的に機体の排熱量の大幅な低減を実現し、高い隠密性能を獲得。更に外装に電波吸着剤を塗布する等の加工を施し、更にステルス性を高めている。
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水中航行時は陸上活動時のような大出力が必要とされないため、戦闘を考慮しなければ、1基を停止した状態でも活動は可能となっている。これにより排熱が抑えられ、高いステルス性能を獲得する事に成功。熱センサーに感知されにくいというメリットが確認されたため、装甲に電波吸着剤などの加工を施し、視認性が低いダークブラウン系で塗装する事で更なるステルス性の向上が図られている。かくして本機は偵察や斥候、歩兵部隊の輸送など、隠密性が必要とされる特殊任務に多用される事となった。また、複座式コックピットが採用されているため、水陸両用MSの訓練機として使われる事も多かったとされている。
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かくして本機は偵察や斥候、歩兵部隊の輸送など、隠密性が必要とされる特殊任務に多用される事となった。また、複座式コクピットが採用されているため、水陸両用MSの訓練機として使われる事も多かったとされている。
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他の水陸両用MSに比べると航続距離や水中での機動性には多少の問題は抱えているものの、反面、陸上での機動性は非常に良好で、高い移動速度はもちろんの事、跳躍も可能となっている。また、腕部構造がフレキシブル・ベロウズ・リムと呼ばれる多重関節機構となっているため伸縮性が良く、閉鎖空間で移動装備として活用する事で軽快に動く事ができる。
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他の水陸両用MSに比べると航続距離や水中での機動性には多少の問題は抱えているものの、反面、陸上での機動性は非常に良好で、高い移動速度はもちろんの事、跳躍も可能となっている。また、腕部構造にフレキシブル・ベロウズ・リムと呼ばれる多重関節機構を採用した事で伸縮性が良く、閉鎖空間で移動装備として活用する事で軽快に動く事ができる。
    
頭部はセンサー類や水中の行動に必要な装備のほとんどが集中しているため大型化しているものの、機能分化の徹底により建造・運用コスト面で優れているだけでなく、戦術に必要なセンサー類がEWAC機に匹敵するスペックを達成している。また、バリエーション化の際には頭部ブロックごと換装する事で、特性の異なる機体とする事も可能となっている。
 
頭部はセンサー類や水中の行動に必要な装備のほとんどが集中しているため大型化しているものの、機能分化の徹底により建造・運用コスト面で優れているだけでなく、戦術に必要なセンサー類がEWAC機に匹敵するスペックを達成している。また、バリエーション化の際には頭部ブロックごと換装する事で、特性の異なる機体とする事も可能となっている。
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:Vol.9で登場。が、まさかの'''[[シャア・アズナブル|シャア]]搭乗'''。ガンダムを素早い動きと格闘術で翻弄した。途中、[[ウッディ・マルデン]]の妨害を受け、味方のアッガイと共に撤退している。
 
:Vol.9で登場。が、まさかの'''[[シャア・アズナブル|シャア]]搭乗'''。ガンダムを素早い動きと格闘術で翻弄した。途中、[[ウッディ・マルデン]]の妨害を受け、味方のアッガイと共に撤退している。
 
;[[機動戦士ガンダム 第08MS小隊]]
 
;[[機動戦士ガンダム 第08MS小隊]]
:第9話に右腕を喪失した機体が登場。[[カレン・ジョシュワ|カレン]]の[[陸戦型ガンダム]]の頭を奇襲攻撃で吹き飛ばす活躍を見せた。
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:第9話にオデッサから撤退中の機体が登場。右腕部を喪失していたものの、[[カレン・ジョシュワ|カレン]]の[[陸戦型ガンダム]]の頭を奇襲攻撃で吹き飛ばす活躍を見せた。
 
;[[機動戦士ガンダムΖΖ]]
 
;[[機動戦士ガンダムΖΖ]]
:第40話で[[スタンパ・ハロイ]]のコレクションの1つとして登場。[[ハマーン・カーン|ハマーン]]が搭乗し、[[ジュドー・アーシタ|ジュドー]]達と対決した。コックピットを[[リニアシート]]に変更するなどの改修が施されている。
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:第40話で[[スタンパ・ハロイ]]のコレクションの1つとして登場。[[ハマーン・カーン|ハマーン]]が搭乗し、[[ジュドー・アーシタ|ジュドー]]達と対決した。コクピットを[[リニアシート]]・[[全天周囲モニター]]に変更するなどの改修が施されている。
 
;[[機動戦士ガンダム アッガイ北米横断2250マイル]]
 
;[[機動戦士ガンダム アッガイ北米横断2250マイル]]
 
:北米戦線にて、学徒兵の[[ノルト・キスノ]]と弟の[[ベルデ・キスノ]]が搭乗。ケープカナベラル陥落と共に、陸路で[[キャリフォルニアベース]]に向かう事になってしまうが、道中で様々な体験や荒技を披露していく事になる。
 
:北米戦線にて、学徒兵の[[ノルト・キスノ]]と弟の[[ベルデ・キスノ]]が搭乗。ケープカナベラル陥落と共に、陸路で[[キャリフォルニアベース]]に向かう事になってしまうが、道中で様々な体験や荒技を披露していく事になる。
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=== 特殊機能 ===
 
=== 特殊機能 ===
 
;フレキシブル・ベロウズ・リム
 
;フレキシブル・ベロウズ・リム
:腕部 (肩~肘)を構成する多関節構造。自由度の高い複数の関節で構成されており、陸上での戦闘に対応するために採用された。1ブロックあたりのユニットがゴッグのものより長く、最大で機体全高に匹敵する程のリーチ長を確保している。これは前腕部の武装の使い勝手を拡大するだけでなく、坑道などの閉鎖空間においては補助的な移動装備として使用する事も可能となっている。<br/>また、水流抵抗は腕部を最大まで延長していた方が特性が優れていたとされている。なお、この際に腕部をくねらせる事で推力を得る事も可能だったという説が存在するとされるが、詳細は不明となっている。
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:腕部 (肩~肘)を構成する多関節構造。自由度の高い複数の関節で構成されており、陸上での戦闘に対応するために採用された。1ブロックあたりのユニットがゴッグのものより長く、最大で機体全高に匹敵する程のリーチ長を確保している。これは前腕部の武装の使い勝手を拡大するだけでなく、坑道などの閉鎖空間においては補助的な移動装備として使用する事も可能となっている。<br/>また、水流抵抗は腕部を最大まで延長していた方が特性が優れていたとされている。なお、この際に腕部をくねらせる事で推力を得る事も可能だったという説が存在するが、詳細は不明となっている。
    
=== 武装・必殺攻撃 ===
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
 
<!-- :武装名:説明 -->
 
<!-- :武装名:説明 -->
 
;105mmバルカン砲
 
;105mmバルカン砲
:頭部に左右二対計4門内蔵されている。
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:前頭部に左右二対計4門内蔵されている機関砲。
 
;アイアン・ネイル
 
;アイアン・ネイル
:腕部先端に内蔵された出し入れ可能な6本の爪。
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:腕部先端に内蔵された出し入れ可能な格闘戦用クロー。打突や斬撃に用いられ、フレキシブル・ベロウズ・リムと組み合わせる事で優れた格闘戦能力を発揮した。非使用時には前腕部内に収納される。一般的な仕様では右腕に装備されているが、両腕に装備した機体も存在するとされる。
;6連装ロケットランチャー
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;6連装ミサイル・ランチャー
:腕部先端に内蔵されている。アイアン・ネイルとの選択式、もしくは両方を切り替えられるタイプがある。
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:腕部先端に内蔵されている。資料によっては240mmロケット・ランチャーとされる事もある。アイアン・ネイルとの選択式、もしくは両方を切り替えられるタイプがあるとされ、両腕部に装備した機体が確認されている。
;メガ粒子砲
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;[[メガ粒子砲]]
:腕部の先端部中央に装備。1門しか装備できず、連射も不可能。ほとんどの機体が右腕部に装備していた。
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:アイアン・ネイルに併設されたビーム砲。ジェネレーター出力の低さの問題から、一般的に右腕部のみに装備されるが、両腕に同じ装備を用いていた機体も存在するとされる。
;機関砲
+
;腕部バルカン砲
:腕部の先端部中央に装備。左腕、もしくは両腕に装備する機体が多い。
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:メガ粒子砲と同部位に搭載される機関砲。メガ粒子砲の採用・開発計画とともに、数機の実用例を示す資料が存在したとも言われている。
    
== 対決・名場面 ==
 
== 対決・名場面 ==
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:本機の試作機。
 
:本機の試作機。
 
;[[アッガイ (サンダーボルト版)]]
 
;[[アッガイ (サンダーボルト版)]]
:本機を小型化した機体。
+
:[[機動戦士ガンダムサンダーボルト]]に登場するアッガイ。一般的な機体よりも小型化されている。
 
;[[ザクIIJ型]]
 
;[[ザクIIJ型]]
:ジェネレーターを本機に流用している。
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:生産性向上を目的に胸部基礎フレームの他、ジェネレーターをアッガイに流用している。
 
;[[ベアッガイ]]
 
;[[ベアッガイ]]
 
:『[[模型戦士ガンプラビルダーズ ビギニングG]]』に登場する本機をベースとしたガンプラ。
 
:『[[模型戦士ガンプラビルダーズ ビギニングG]]』に登場する本機をベースとしたガンプラ。
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*ジオン公国軍水陸両用型MS(通称「ジオン水泳部」)の一員。時代を経るごとにその軍事兵器らしからぬ丸っこい姿が某ガンダムのギャグ漫画やSDガンダムでのデフォルメでの描写で人口に膾炙し、かわいいと評価されるようになった。一部では「アッガイたん」または「アガーイ」と呼ばれるなど、MSなのに所謂「萌え」の対象になるなど、マスコットキャラのような扱いを受けるようになった。多人数参加のガンダムゲームでは全員がアッガイに乗る「アッガイ祭り」が存在する。「その愛くるしい姿を観賞し、見守ろう」と言う趣向である。
 
*ジオン公国軍水陸両用型MS(通称「ジオン水泳部」)の一員。時代を経るごとにその軍事兵器らしからぬ丸っこい姿が某ガンダムのギャグ漫画やSDガンダムでのデフォルメでの描写で人口に膾炙し、かわいいと評価されるようになった。一部では「アッガイたん」または「アガーイ」と呼ばれるなど、MSなのに所謂「萌え」の対象になるなど、マスコットキャラのような扱いを受けるようになった。多人数参加のガンダムゲームでは全員がアッガイに乗る「アッガイ祭り」が存在する。「その愛くるしい姿を観賞し、見守ろう」と言う趣向である。
 
**ちなみにこのようになったきっかけとして、劇場版『哀・戦士』のパンフレット裏表紙に、安彦良和氏が描いた'''体育座りをするアッガイの上を[[カツ・コバヤシ|カツ]]、[[レツ・コバヤシ|レツ]]、[[キッカ・コバヤシ|キッカ]]が走り抜ける'''という、劇中の一シーンをデフォルメしたイラストが挙げられる。
 
**ちなみにこのようになったきっかけとして、劇場版『哀・戦士』のパンフレット裏表紙に、安彦良和氏が描いた'''体育座りをするアッガイの上を[[カツ・コバヤシ|カツ]]、[[レツ・コバヤシ|レツ]]、[[キッカ・コバヤシ|キッカ]]が走り抜ける'''という、劇中の一シーンをデフォルメしたイラストが挙げられる。
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== 話題まとめ ==
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<!-- *[[namazu:アッガイ]] (全文検索結果) -->
      
== リンク ==
 
== リンク ==
 
*[[登場メカ]]
 
*[[登場メカ]]
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<!-- == 脚注 == -->
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== 脚注 ==
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<!-- 本文には<ref>内容</ref>のかたちで挿入してください。 -->
 
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