差分

438 バイト追加 、 2019年5月22日 (水) 19:11
編集の要約なし
53行目: 53行目:  
海軍戦略諜報機関の[[サナリィ]]の「[[フォーミュラ計画]](Fシリーズ)」により開発された[[地球連邦軍]]の試作汎用型[[モビルスーツ]]。機体名にガンダムを称しているが、これは先祖に当たる[[ガンダム]]に肖った名称で正式名称は「フォーミュラー・ナインティン」。
 
海軍戦略諜報機関の[[サナリィ]]の「[[フォーミュラ計画]](Fシリーズ)」により開発された[[地球連邦軍]]の試作汎用型[[モビルスーツ]]。機体名にガンダムを称しているが、これは先祖に当たる[[ガンダム]]に肖った名称で正式名称は「フォーミュラー・ナインティン」。
   −
サナリィの趣旨である「モビルスーツの小型化」を目指して設計され、既存のモビルスーツの機能を落とすことなくダウンサイジングに成功している。この機体は「Fシリーズ」の「F9シリーズ」のラインを採用しており、サナリィ製モビルスーツの基本体となっている。当初は搭載OSのみ異なる2機が製造されたとされていたが、後に3号機である[[クラスターガンダム]]の存在が明らかになり、さらには他の予備機が存在していたなどの事情により、正確な生産数は不明である。
+
サナリィの趣旨である「モビルスーツの小型化」を目指して設計され、既存のモビルスーツの機能を落とすことなくダウンサイジングに成功している。この機体は「Fシリーズ」の「F9シリーズ」のラインを採用しており、サナリィ製モビルスーツの基本体となっている。当初は搭載OSプログラムのみ異なる2機が製造されたとされていたが、後に3号機である[[クラスターガンダム]]の存在が明らかになり、さらには他の予備機が存在していたなどの事情により、正確な生産数は不明である。
    
ダウンサイジングにあたり、ムーバブルフレームの構成から始まり、ヤシマ重工から提供を受けたマイクロハニカム構造の採用により、フレーム断面の重量を従来品から30%カットに成功。MS用小型高出力ジェネレータの開発が遅れていたので、MS用ではない軌道レース衛星用の物をMS用に改造した物を2基当初は搭載していた。後に小型MS用ジェネレータが開発・量産されて以降はそちらを1基搭載する仕様に変更された。
 
ダウンサイジングにあたり、ムーバブルフレームの構成から始まり、ヤシマ重工から提供を受けたマイクロハニカム構造の採用により、フレーム断面の重量を従来品から30%カットに成功。MS用小型高出力ジェネレータの開発が遅れていたので、MS用ではない軌道レース衛星用の物をMS用に改造した物を2基当初は搭載していた。後に小型MS用ジェネレータが開発・量産されて以降はそちらを1基搭載する仕様に変更された。
59行目: 59行目:  
外付けの換装装備規格「ミッションパック」を採用し、ハードポイントを設置して多種多様な機能を持ち合わせ、現場での即時交換も可能にしている。また、ミッションパックは理論上装着部位が重複しない限り、別々の装備であっても装備する事ができる。そのため、素体は無駄な装備の一切を取り外した機体になっている。これは実戦を想定していない試験機としての性格が強い本機体の事情による。ただしVタイプだけは装備のジェネレータリソースの配分(特に高出力を要するヴェスバーやビームシールド)や熱配分の関係で他装備の混載は不可能となっている。
 
外付けの換装装備規格「ミッションパック」を採用し、ハードポイントを設置して多種多様な機能を持ち合わせ、現場での即時交換も可能にしている。また、ミッションパックは理論上装着部位が重複しない限り、別々の装備であっても装備する事ができる。そのため、素体は無駄な装備の一切を取り外した機体になっている。これは実戦を想定していない試験機としての性格が強い本機体の事情による。ただしVタイプだけは装備のジェネレータリソースの配分(特に高出力を要するヴェスバーやビームシールド)や熱配分の関係で他装備の混載は不可能となっている。
   −
基本OSは建造当時最新式で高性能だった8000系ニューロコンピュータに、「擬似人格OSプログラム」を持ち合わせている<ref>「[[SDガンダム GGENERATIONシリーズ|GGENRATIONシリーズ]]」では交換可能なアイテムにする為に「A.Rチップ」「C.Aチップ」とされているが原典である漫画版や当時の文字設定ではその様な交換可能なプログラムチップモジュールである描写や言及は無い</ref>。この擬似人格プログラムは初期の1号機と2号機に試験的に採用され、1号機の総称が「Type-[[アムロ・レイ|A.R]]」で先読みする機能、2号機の総称が「Type-[[シャア・アズナブル|C.A]]」で機体性能を瞬間的に約3倍に引き上げる機能をそれぞれ設定された。ただしこのニューロコンピュータは熱に弱い為格納庫での待機時でも専用の冷却設備を要する代物であった。
+
基本OSは建造当時最新式で高性能だった第五世代の「8000系ニューロコンピュータ」に、「擬似人格OSプログラム」を持ち合わせている<ref>「[[SDガンダム GGENERATIONシリーズ|GGENRATIONシリーズ]]」では交換可能なアイテムにする為に「A.Rチップ」「C.Aチップ」とされているが原典である漫画版や当時の文字設定ではその様な交換可能なプログラムチップモジュールである描写や言及は無い</ref>。この擬似人格プログラムは初期の1号機と2号機に試験的に採用され、1号機に搭載された物が「Type-[[アムロ・レイ|A.R]]」で先読みする機能、2号機の物が「Type-[[シャア・アズナブル|C.A]]」で機体性能を瞬間的に約3倍に引き上げる機能をそれぞれ設定された。ただしこのニューロコンピュータは熱に弱い為格納庫での待機時でも専用の冷却設備を要する代物であった。
    
基本的に試験機としての側面が強く、実戦投入は後継機に委ねられる予定であったが、オールズモビル戦役など不測の出来事から実戦投入の機会が多くなり、蓄積された運用データはF91などの後継機に引き継がれていき、ブラッシュアップしていった。
 
基本的に試験機としての側面が強く、実戦投入は後継機に委ねられる予定であったが、オールズモビル戦役など不測の出来事から実戦投入の機会が多くなり、蓄積された運用データはF91などの後継機に引き継がれていき、ブラッシュアップしていった。
85行目: 85行目:  
:1号機に搭載されている擬似人格プログラム。小回りが利く他、敵の動きを先読みするかのような操縦サポートを行う。劇中ではダメージコントロールを自律的に行う描写がある<ref>強奪された2号機との交戦中、胴体への直撃弾を左腕を引き換えにして防いでいる。</ref>。
 
:1号機に搭載されている擬似人格プログラム。小回りが利く他、敵の動きを先読みするかのような操縦サポートを行う。劇中ではダメージコントロールを自律的に行う描写がある<ref>強奪された2号機との交戦中、胴体への直撃弾を左腕を引き換えにして防いでいる。</ref>。
 
;C.A(TYPE ”CA-III”)
 
;C.A(TYPE ”CA-III”)
:2号機に搭載されている擬似人格プログラム。機動性が高く、通常のモビルスーツの3倍の速度を出す事ができる。
+
:2号機に搭載されている擬似人格プログラム。機動性が高く、通常のモビルスーツの3倍の速度を出す事が可能、ただし機体との相性が悪いのか試験運用中にアポジなどが不調に陥っていた。
    
=== 基本武装 ===
 
=== 基本武装 ===
93行目: 93行目:  
:背部バックパックに2基装備。配置はRX-78こと初代ガンダムと同じ。
 
:背部バックパックに2基装備。配置はRX-78こと初代ガンダムと同じ。
 
;ビームライフル
 
;ビームライフル
:本機専用のビームライフル。で当時の一般仕様ビームライフルより威力は高い。Dタイプの装備に予備Eパックが有る事からEパック式である事が分かる。
+
:本機専用のビームライフルで当時の一般仕様ビームライフルより威力は高い。Dタイプの装備に予備Eパックが有る事からEパック式である事が分かる。
 
;シールド
 
;シールド
 
:本機専用デザインの1枚板の実体盾。
 
:本機専用デザインの1枚板の実体盾。
115行目: 115行目:  
:陸上機動戦仕様。
 
:陸上機動戦仕様。
 
;[[ガンダムF90II-I|(Iタイプ)インターセプトタイプ]]
 
;[[ガンダムF90II-I|(Iタイプ)インターセプトタイプ]]
:迎撃・追撃戦仕様。巨大なフライトシールドを装備しており、この盾は[[サブ・フライト・システム|SFS]]として飛行から大気圏突入までをサポートできる。
+
:迎撃・追撃戦仕様。巨大な「フライトシールド」を装備しており、この盾は[[サブ・フライト・システム|SFS]]として飛行から大気圏突入までをサポートできる。
 
;(Jタイプ)ジャケットタイプ
 
;(Jタイプ)ジャケットタイプ
 
:増加装甲仕様。
 
:増加装甲仕様。
157行目: 157行目:  
:[[オールズモビル]](火星独立ジオン軍)が強奪した2号機を独自に改修した機体。機体色はオレンジと白。ハードポイントによるミッションパック換装機能を排除しセンサーの大型化やアポジモーターの増設などを行ったため、機体性能は向上している。V字アンテナが撤去された頭部と旧ジオン系を彷彿させる左肩のスパイクアーマーが特徴。
 
:[[オールズモビル]](火星独立ジオン軍)が強奪した2号機を独自に改修した機体。機体色はオレンジと白。ハードポイントによるミッションパック換装機能を排除しセンサーの大型化やアポジモーターの増設などを行ったため、機体性能は向上している。V字アンテナが撤去された頭部と旧ジオン系を彷彿させる左肩のスパイクアーマーが特徴。
 
;[[ガンダムF90II]]
 
;[[ガンダムF90II]]
:1号機との戦闘で大破した2号機(火星独立ジオン軍仕様)を回収し、機体パーツの6割を新造して製作された機体。試作型バイオコンピュータの搭載や小型MS規格の新型ジェネレータ搭載などにより性能が向上。デザインも変更され、F91に近いものとなった。カラーリングはトリコロール基調である面は変わらないが色の付いた部分が増え白い部分が減った物となっている。ミッションパックが使用出来る様にハードポイントシステムも戻され、本機の製造後に作られたミッションパックも存在する。
+
:1号機との戦闘で大破した2号機(火星独立ジオン軍仕様)を回収し、機体パーツの6割を新造して製作された機体。試作型バイオコンピュータの搭載や小型MS規格の新型ジェネレータ搭載などにより性能が向上。デザインも変更され、F91に近いものとなった。カラーリングはトリコロール基調である面は変わらないが色の付いた部分が増え白い部分が減った物となっている。ミッションパックが使用出来る様にハードポイントシステムも戻され、本機の製造後に作られたミッションパックも存在する。なお、当wikiを含む各種サイトでは原則機種依存文字の使用は控えられる為英大文字の「I(アイ)」で代替表記されているが本来はローマ数字の「2」表記である。
;[[ガンダムF90I (木星決戦仕様)]]
+
;[[ガンダムF90Iタイプ (木星決戦仕様)]]
:『[[機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人|鋼鉄の7人]]』に登場したインターセプトタイプの決戦仕様。パイロットは[[ミノル・スズキ]]。肩パーツがF90IIの物に変更されている他、ビームランサーの代わりに小型核ミサイルを装備したショットランサー兼ビームライフルを装備しているのが特徴。
+
:『[[機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人|鋼鉄の7人]]』に登場した1号機にIタイプを装備させた決戦仕様。パイロットは[[ミノル・スズキ]]。肩パーツがF90IIの物に変更されている他、ビームランサーの代わりに小型核ミサイルを装備したショットランサー兼ビームライフルを装備しているのが特徴。
 
;[[クラスターガンダム]]
 
;[[クラスターガンダム]]
 
:F90の3号機かつY型仕様。コアブロックシステムを採用している。
 
:F90の3号機かつY型仕様。コアブロックシステムを採用している。
165行目: 165行目:  
:F90V型装備仕様から発展開発された新型試作機。
 
:F90V型装備仕様から発展開発された新型試作機。
 
;[[シルエットガンダム]]
 
;[[シルエットガンダム]]
:V型仕様などF91開発初期のデータを盗用したアナハイムで開発された実験試作機。
+
:V型仕様などF91開発初期のデータを盗用しアナハイムの[[シルエットフォーミュラプロジェクト]]で開発された実験試作機。
 
;[[ガンダムF89]]
 
;[[ガンダムF89]]
 
:F90開発の前段階として開発された機体。この機体をダウンサイジングした物がF90となる。本来、F80シリーズは次期汎用量産機に分類されるため、「F89」というコードは設定と矛盾しているように見えるが、実際はサナリィ社内で付けられたコードというだけであり、F80シリーズとは一切関係がない。
 
:F90開発の前段階として開発された機体。この機体をダウンサイジングした物がF90となる。本来、F80シリーズは次期汎用量産機に分類されるため、「F89」というコードは設定と矛盾しているように見えるが、実際はサナリィ社内で付けられたコードというだけであり、F80シリーズとは一切関係がない。
匿名利用者