差分

編集の要約なし
12行目: 12行目:  
| 分類 = 他惑星用試作型[[モビルスーツ]]
 
| 分類 = 他惑星用試作型[[モビルスーツ]]
 
| 型式番号 =  
 
| 型式番号 =  
XM-X2ex(海賊軍用)
+
XM-X2ex(木星軍側)
 
F97(サナリィ側)
 
F97(サナリィ側)
 
| 頭頂高 = 15.9m
 
| 頭頂高 = 15.9m
33行目: 33行目:  
}}<!-- 必要に応じて追加をお願いします。 -->
 
}}<!-- 必要に応じて追加をお願いします。 -->
   −
==概要==
+
== 概要 ==
[[木星帝国]]の試作型[[モビルスーツ]]。[[宇宙海賊クロスボーン・バンガード|海賊軍]]から鹵獲した[[クロスボーン・ガンダムX2]]の改修機である。<br />中枢部である[[コア・ファイター]]が捕虜となった[[トビア・アロナクス]]に奪還されて逃げられた為、その部分は木星軍が製造した物を使用している。しかし木星の技術力はガンダムの開発元である[[サナリィ]]よりも低く、それ故に[[コアブロックシステム]]は再現されておらず緊急時の脱出は不可能。背部のフレキシブルスラスターユニットも同等の推進力を取り戻させようと苦心した結果、サブスラスターや放熱フィンが追加されて大型化している。一方、本体部は特に変化はなく、基本性能も変わっていない。武装も基本的には同じ物を使用するが、バスター・ランチャーは木星軍によって新しく用意された。<br />コア・ブロック・システムのオミットという点を鑑みれば、結果的に本機は'''改悪された改修機'''とも言える。だが本体部のコンピュータから得たデータやこれまで観測した戦闘データ等を使い、中枢部の欠落した見慣れぬ機体の戦闘力を改修前とほぼ同程度にまで復元できたという事実は、木星軍の潜在的な開発能力の高さを物語っているのである。
+
[[木星帝国]]の試作型[[モビルスーツ]]。[[宇宙海賊クロスボーン・バンガード|海賊軍]]から鹵獲した[[クロスボーン・ガンダムX2]]の改修機である。
 +
 
 +
中枢部である[[コア・ファイター]]が捕虜となった[[トビア・アロナクス]]に奪還されて逃げられた為、その部分は木星軍が製造した物を使用している。しかし木星の技術力はガンダムの開発元である[[サナリィ]]よりも低く、それ故に[[コアブロックシステム]]は再現されておらず緊急時の脱出は不可能。背部のフレキシブルスラスターユニットも同等の推進力を取り戻させようと苦心した結果、サブスラスターや放熱フィンが追加されて大型化している。一方、本体部は特に変化はなく、基本性能も変わっていない。武装も基本的には同じ物を使用するが、バスター・ランチャーは木星軍によって新しく用意された。
 +
 
 +
コア・ブロック・システムのオミットという点を鑑みれば、結果的に本機は'''改悪された改修機'''とも言える。だが本体部のコンピュータから得たデータやこれまで観測した戦闘データ等を使い、中枢部の欠落した見慣れぬ機体の戦闘力を改修前とほぼ同程度にまで復元できたという事実は、木星軍の潜在的な開発能力の高さを物語っているのである。
    
型式番号の「ex」は改修に伴い便宜的に追加されたもの。
 
型式番号の「ex」は改修に伴い便宜的に追加されたもの。
   −
ゲームで登場する場合、X2とは差別化されている事が多い。例として『[[SDガンダム G GENERATIONシリーズ]]』ではX2改の方が僅かに高性能な反面、脱出機能やABCマントはオミットされている。
+
ゲームで登場する場合、X2とは差別化されている事が多い。例として『[[SDガンダム GGENERATIONシリーズ]]』ではX2改の方が僅かに高性能な反面、脱出機能やABCマントはオミットされている。
    
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
44行目: 48行目:  
:改造前の機体に引き続いて[[ザビーネ・シャル]]が搭乗し、地球圏で[[キンケドゥ・ナウ|キンケドゥ]]の[[クロスボーン・ガンダムX1改|X1改]]と交戦。[[死の旋風隊]]との戦闘で消耗していたとはいえ、キンケドゥを圧倒し、勝利する。しかし、奇跡的に復活したキンケドゥと再戦して敗北。本機も破壊されている。
 
:改造前の機体に引き続いて[[ザビーネ・シャル]]が搭乗し、地球圏で[[キンケドゥ・ナウ|キンケドゥ]]の[[クロスボーン・ガンダムX1改|X1改]]と交戦。[[死の旋風隊]]との戦闘で消耗していたとはいえ、キンケドゥを圧倒し、勝利する。しかし、奇跡的に復活したキンケドゥと再戦して敗北。本機も破壊されている。
 
;[[ガンダムEXA]]
 
;[[ガンダムEXA]]
:ザビーネが乗り、[[レオス・アロイ]]の[[エクストリームガンダム type-レオス エクリプス・フェース|エクストリームガンダム]]と戦って勝利している。<br />なお、この時はABCマントを装着していたが、レオスの攻撃で消失している。
+
:ザビーネが乗り、[[レオス・アロイ]]の[[エクストリームガンダム type-レオス エクリプス・フェース|エクストリームガンダム]]と戦って勝利している。なお、この時はABCマントを装着していたが、レオスの攻撃で消失している。
    
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
50行目: 54行目:  
=== 特殊機能 ===
 
=== 特殊機能 ===
 
;ABCマント
 
;ABCマント
:MS用の追加装甲として用意された特殊装備。「ABC」は「アンチ・ビーム・コーティング」の略である。<br />耐ビーム材と特殊繊維から成るマントで、機体の全身を覆う事ができる対ビーム用リアクティブアーマーである。フルアーマーと違って、機体の機動力を落とす事無く防御力を向上させられる。ビームが着弾すると表面が蒸発し、エネルギーを相殺して機体を守る。ビーム・シールドと違って視認性が低く、機体のエネルギーを消費する事がないので稼働時間の延長にも繋がる。耐弾性は平均で通常のビーム・ライフル5発程度とされ、当時最強クラスのビーム兵器であるヴェスバーも1発なら相殺可能。<br />弱点として物理攻撃に対しては特に効果が無く、またビーム兵器であっても同じ部分を長時間攻撃し続けられると破られてしまう。製造コストも高額で、複数が造られたものの後に量産化は断念されている。なお本機がマントで全身を覆えるのはフレキシブルスラスターユニットを採用しているからで、通常のMSではメインスラスターまでマントで覆う事になる為に一部分でしか使用できない。<br />本編では使用されなかったが、『ガンダムEXA』登場時には装備されていた。
+
:MS用の追加装甲として用意された特殊装備。「ABC」は「アンチ・ビーム・コーティング」の略である。
 +
:耐ビーム材と特殊繊維から成るマントで、機体の全身を覆う事ができる対ビーム用リアクティブアーマーである。フルアーマーと違って、機体の機動力を落とす事無く防御力を向上させられる。ビームが着弾すると表面が蒸発し、エネルギーを相殺して機体を守る。ビーム・シールドと違って視認性が低く、機体のエネルギーを消費する事がないので稼働時間の延長にも繋がる。耐弾性は平均で通常のビーム・ライフル5発程度とされ、当時最強クラスのビーム兵器であるヴェスバーも1発なら相殺可能。
 +
:弱点として物理攻撃に対しては特に効果が無く、またビーム兵器であっても同じ部分を長時間攻撃し続けられると破られてしまう。製造コストも高額で、複数が造られたものの後に量産化は断念されている。なお本機がマントで全身を覆えるのはフレキシブルスラスターユニットを採用しているからで、通常のMSではメインスラスターまでマントで覆う事になる為に一部分でしか使用できない。
 +
:本編では使用されなかったが、『ガンダムEXA』登場時には装備されていた。
 
;分離
 
;分離
 
:ABCマントを脱ぎ捨てる。
 
:ABCマントを脱ぎ捨てる。
62行目: 69行目:  
:ビーム・サーベルは格納したままでもビーム・ガンとして使用可能。コア・ファイターの武装としても使用される。
 
:ビーム・サーベルは格納したままでもビーム・ガンとして使用可能。コア・ファイターの武装としても使用される。
 
;ザンバスター
 
;ザンバスター
:本機専用のビーム・ライフル。前後で分離する事でバスターガンとビーム・ザンバーとして使用可能。腰部にマウントする際も分離される。<br />銃口にグレネード弾を装着して発射する事も可能。
+
:本機専用のビーム・ライフル。前後で分離する事でバスターガンとビーム・ザンバーとして使用可能。腰部にマウントする際も分離される。銃口にグレネード弾を装着して発射する事も可能。
 
;バスターガン
 
;バスターガン
 
:ザンバスターのバレル部を構成するビーム・ピストルで、威力は低め。不使用時は右腰部にマウントされる。
 
:ザンバスターのバレル部を構成するビーム・ピストルで、威力は低め。不使用時は右腰部にマウントされる。
 
;ビーム・ザンバー
 
;ビーム・ザンバー
:ザンバスターのグリップ部を構成する大型ビーム・サーベルで、名称は「斬馬刀」から取られている。本機の主兵装であり、バスターガンとの合体によるライフルとしての機能はあくまでも補助的なものでしかない。<br />大型の高出力ビーム刃を形成し、粒子を縦方向に偏向加速させている。これによって敵機をビーム・サーベルや[[ビーム・シールド]]諸共両断できるようになった。だが相手のビーム出力の方が高い場合はその限りではない。<br />不使用時は左腰部にマウントされる。
+
:ザンバスターのグリップ部を構成する大型ビーム・サーベルで、名称は「斬馬刀」から取られている。本機の主兵装であり、バスターガンとの合体によるライフルとしての機能はあくまでも補助的なものでしかない。大型の高出力ビーム刃を形成し、粒子を縦方向に偏向加速させている。これによって敵機をビーム・サーベルや[[ビーム・シールド]]諸共両断できるようになった。だが相手のビーム出力の方が高い場合はその限りではない。不使用時は左腰部にマウントされる。
 
;ヒート・ダガー
 
;ヒート・ダガー
:両脚部に格納されている実体式の短剣。発熱機能は無く、スラスターの排熱を使って刀身部を加熱する。<br />脹脛部から取り出して手に持つ以外に足裏から刀身を出せば蹴りの威力を強化できる。或いは足裏から射出して攻撃する事も可能。
+
:両脚部に格納されている実体式の短剣。発熱機能は無く、スラスターの排熱を使って刀身部を加熱する。脹脛部から取り出して手に持つ以外に足裏から刀身を出せば蹴りの威力を強化できる。或いは足裏から射出して攻撃する事も可能。
 
;ブランド・マーカー
 
;ブランド・マーカー
 
:両腕部に装備されている格闘武器。ナックルガードのようにマニピュレーターに被せて四角錘状のビーム刃を形成した後、殴りつけて敵機の頭部やコクピット等を破壊する。そのままの状態でも肘打ちの要領で攻撃可能。
 
:両腕部に装備されている格闘武器。ナックルガードのようにマニピュレーターに被せて四角錘状のビーム刃を形成した後、殴りつけて敵機の頭部やコクピット等を破壊する。そのままの状態でも肘打ちの要領で攻撃可能。
 
;[[ビーム・シールド]]
 
;[[ビーム・シールド]]
:ブランド・マーカーから展開可能。四角錘状のビーム刃の先端からシールドを形成する仕組みである為、通常のMSのそれとは異なり発生器をも覆う事ができる。<br />発生器は腕部から分離できるようになっているので、その状態でも内部に貯蔵されたエネルギーでシールドの形成を維持できる。
+
:ブランド・マーカーから展開可能。四角錘状のビーム刃の先端からシールドを形成する仕組みである為、通常のMSのそれとは異なり発生器をも覆う事ができる。発生器は腕部から分離できるようになっているので、その状態でも内部に貯蔵されたエネルギーでシールドの形成を維持できる。
 
;シザー・アンカー
 
;シザー・アンカー
 
:フロントスカートを展開し、射出式のアンカーとしたもの。本体とはチェーンで接続されている。主に敵機の拘束や自機のポジション固定、接近戦時の牽制、間合い取り等に使用される他、手放した武器を掴んで振り回すといった使い方がされる事もある。
 
:フロントスカートを展開し、射出式のアンカーとしたもの。本体とはチェーンで接続されている。主に敵機の拘束や自機のポジション固定、接近戦時の牽制、間合い取り等に使用される他、手放した武器を掴んで振り回すといった使い方がされる事もある。
 
;ショット・ランサー
 
;ショット・ランサー
:右腕部に装備される槍型の接近戦用武装。元々は[[クロスボーン・バンガード|旧クロスボーン・バンガード]]が[[スペースコロニー|コロニー]]内戦闘による住民への被害を抑える為に造った物で、MSを爆発させずに倒す為の武器である。<br />穂先はレール砲と同様の原理を用いる事によって打ち出せるようになっており、パイルバンカーのような使い方を可能とする。更に先端部は仕込まれた炸薬によって射出できるようになっている。<br />ザビーネは[[ベルガ・ギロス (黒の部隊仕様)|以前の乗機]]で使い慣れている為か、海賊軍にいた頃は好んでこの武器を使用していたが、実は'''X2改では一度も装備された事がない'''(ゲームや『ガンダムEXA』登場時には装備されている)。
+
:右腕部に装備される槍型の接近戦用武装。元々は[[クロスボーン・バンガード|旧クロスボーン・バンガード]]が[[スペースコロニー|コロニー]]内戦闘による住民への被害を抑える為に造った物で、MSを爆発させずに倒す為の武器である。穂先はレール砲と同様の原理を用いる事によって打ち出せるようになっており、パイルバンカーのような使い方を可能とする。更に先端部は仕込まれた炸薬によって射出できるようになっている。ザビーネは[[ベルガ・ギロス (黒の部隊仕様)|以前の乗機]]で使い慣れている為か、海賊軍にいた頃は好んでこの武器を使用していたが、実は'''X2改では一度も装備された事がない'''(ゲームや『ガンダムEXA』登場時には装備されている)。
;ヘビー・マシンガン
+
:;ヘビー・マシンガン
:ショット・ランサーに4門内蔵されている実弾兵器。先端部を射出した後も使用可能。<br />当然、こちらも本編では使用された事はない。
+
::ショット・ランサーに4門内蔵されている実弾兵器。先端部を射出した後も使用可能。当然、こちらも本編では使用された事はない。
 
;バスター・ランチャー
 
;バスター・ランチャー
 
:X2改用として木星軍が用意した大型ビーム砲で、射程距離がかなり長い。威力も遠距離から艦艇を容易く撃沈させられる程で、本体と接続した状態でエネルギーをチャージすれば更に強化できる。
 
:X2改用として木星軍が用意した大型ビーム砲で、射程距離がかなり長い。威力も遠距離から艦艇を容易く撃沈させられる程で、本体と接続した状態でエネルギーをチャージすれば更に強化できる。
90行目: 97行目:  
:改修前の姿。
 
:改修前の姿。
    +
<!-- == 余談 == -->
 +
<!-- *説明 -->
 
== 商品情報 ==
 
== 商品情報 ==
 
=== [[ガンプラ]] ===
 
=== [[ガンプラ]] ===
*<amazon>B0101N48IK</amazon><amazon>B071472NJF</amazon>
+
<amazon>B0101N48IK</amazon><amazon>B071472NJF</amazon>
 +
 
 
=== フィギュア ===
 
=== フィギュア ===
*<amazon>B0025PNTVU</amazon><amazon>B00KMO1COW</amazon>
+
<amazon>B0025PNTVU</amazon><amazon>B00KMO1COW</amazon>
 
  −
== 話題まとめ ==
  −
<!-- *[[namazu:クロスボーン・ガンダムX2改]] (全文検索結果) -->
  −
 
  −
== 資料リンク ==
  −
<!-- *[[一覧:クロスボーン・ガンダムX2改]] -->
      
== リンク ==
 
== リンク ==
 
*[[登場メカ]]
 
*[[登場メカ]]
 +
 +
<!-- == 脚注 == -->
 +
<!-- <references /> -->
 +
<!-- 本文には<ref>内容</ref>のかたちで挿入してください。 -->
 +
{{DEFAULTSORT:くろすほおん かんたむX2かい}}
 +
[[Category:登場メカか行]]
 +
[[Category:機動戦士クロスボーン・ガンダム]]
 +
[[Category:ガンダムEXA]]
 +
<!-- DEFAULTSORTとCategoryを元に、各カテゴリページに表示・自動整列されます。 -->