機動戦士ガンダムReon

機動戦士ガンダムReon -レオン-(Mobile Suit Gundam Reon)編集

サイバーコミックスの流れを汲むアンソロジー系雑誌MS SAGAにおいて、1994年12月から翌年の11月まで連載された漫画作品。

松浦まさふみ氏が描いてきたアナザー宇宙世紀の最終作に位置し、時系列的にはU.C.107、機動戦士ガンダム 逆襲のシャアの約15年後にあたる。
元がアンソロジー出身で公式に組み込まれた作品も何作か存在するが、本作は公式世界観とのすり合わせが難しい為、これには含まれていない。

新鋭機ガンダムレオンに秘められた重要機密を狙うクーデター組織FA-MASとそれの奪取に対抗する宇宙パトロールの戦いを描いている。

登場人物編集

貨物船ルピナス編集

ルビー・ヒューゲット
主人公。「ラッキースター」と呼ばれる伝説的人物である父から貨物船ルピナスを継いだ女艦長。余りにも大きい父の背中に無力感を感じている。ガンダムレオンの臨時パイロットになる。
クロイツ・ヒューゲット
ルピナスの副長。ルビーの父の兄に当たる叔父さん。実質的な艦の指揮官である。
ダグ・ホロニッツ
機関交信士。実質的な艦の副長。ムキムキ。

U.A.I社編集

クリフ・マクラウド
U.A.I社の御曹司。下心を隠そうともしないデリカシーゼロの人間だが、その分裏表もない。
R・フォード
MSのOS技術者。FA-MASのクーデターを阻止すべく機密を持ち出して命を落とした妻の意思を継ぎ、その機密をReonに託した。
Reon
ガンダムレオンに搭載されているゼファーファントムシステム。他のファントムシステムとは次元の違う知能を持つ。

宇宙パトロール編集

リチャード・チェンバレン
外陽系局の局長。ルピナスの面々と面識がある。アウターガンダムから継続して登場。
アド・ガーンズバック
成り上がりの艦長。ルピナスの面々とも親しい。アウターガンダムから継続して登場。

FA-MAS編集

キール・ウェラー
FA-MASの指導者。連邦軍の重役でもある。連邦軍のセキュリティを一手に引き受ける天才だったが、ある事件によって連邦軍に憎悪を抱いており、それが惨事を招く事になる。機動戦士ガンダム ムーンクライシスより登場。
スコット・T・グレン
兵器会社グレン工廠の御曹司。兵器売買の関係から、FA-MASとつながっており、自らも最新鋭機マグマックスを駆る。
レディス・レオノフスキー
FA-MASのエース。どの様な経緯で、どの様な理由から、その様な位置に居るのかは不明だが、雰囲気的には強化人間の類である。νガンダム(作中ではレプリカとして扱われる)を駆る。

用語編集

組織名編集

貨物船ルピナス
民間のフリー運送会社。余り経済状況は宜しくないようだが、元艦長であるバスクス・ヒューゲットはその類稀なる強運から伝説と化している。
宇宙パトロール
警察に位置する公的機関。ある程度の戦力を有するが、宙賊に対抗できる程度のもので、軍隊レベルではない。
FA-MAS
反地球連邦クーデター組織。ある作戦によって、連邦軍の転覆を狙っている。

技術等編集

D.J.E
Die Jungeren Engel(ドイツ語の為正確な表記ではない)。事件の発端となった致死性の高いウィルス。
ファントム
ファントムシステムによって制御される無人MSの事。
アンチファンネルシステム
AFS。詳細な原理は不明だが、ファンネルのリンク機能を阻害し、無力化する装備。

メモ編集

機動戦士ガンダムUCの類似
機密を持ったMSの争奪戦など何となくプロットが似通っている部分がある。
アナザー宇宙世紀シリーズ
アウターガンダム - 機動戦士ガンダム ムーンクライシス - 機動戦士ガンダムReon三部作で、特に最初のアウターガンダムと世界観を共有している。

収録書籍編集

話題まとめ編集

資料リンク編集

リンク編集