フルアーマー・νガンダム
フルアーマー・νガンダム | |
---|---|
外国語表記 |
|
登場作品 |
|
デザイナー | 伊東守 |
スペック | |
---|---|
分類 | ニュータイプ専用試作型モビルスーツ |
生産形態 | 試作機 / 換装形態 |
型式番号 | FA-93S |
頭頂高 | 21.2m |
全備重量 | 不明 |
主動力 | 熱核融合炉 |
ジェネレーター出力 | 不明 |
スラスター推力 | 不明 |
装甲材質 | ガンダリウム合金 |
概要編集
νガンダムの強化プランの1つ。
脚部ユニット、フロント / リア・スカート、脚部ユニットにそれぞれ増加装甲やスラスター・ユニットを増設している点など、基本構造がHWS案と酷似しているのが特徴である。ただし、それらオプション類は全体的に流線型の独特な形状となっており、角ばったシンプルな構造のHWS案とは明らかに異なっている。
一説によるとHWS案はミサイル・ランチャーにMSZ-010系の、脚部スラスター・ユニットにはMSZ-006系の設計や部材をそのまま流用する計画であったとされる。恐らく開発期間の短縮や部品調達の効率化を目的とした処置と思われるが、本機にはそうした配慮の形跡が見られない。こうした点を踏まえるならば、本機にはオプション類によるνガンダムの強化というコンセプトが提示された直後のプランであり、HWS案の雛型とも言うべき存在であったのだろうと推測される。本機の設計によって方向性を確定した後、より兵器として洗練させたものがHWS案であったという考え方である。
なお、手持ち式兵装についてもHWS案とは形状が異なっている。特にシールドについては2つの丸型開口部の形状や警戒色の塗り分けパターンから火器の類ではなくブースターのように見受けられる。少なくとも本機のプランにおいてはシールドを補助推進器として利用する計画であったのではないかと推測される。
登場作品と操縦者編集
- 機動戦士ガンダムMS大全集「機動戦士ガンダム」から「逆襲のシャア」まで
- デザイン画の初出。同誌の伊東守氏により描かれた本機の巻頭ポスターが付属している。これを基にリデザイン・公式設定化したのが『CCA-MSV』のνガンダムHWS装備型である。
- マスターアーカイブ モビルスーツ RX-93 νガンダム
- 本機がνガンダムの武装案の1つとして取り扱われ、瀧川虚至氏によるリデザインが行われた。機体解説については推測が中心で最低限のものに留まっている。
装備・機能編集
武装・必殺攻撃編集
- バルカン砲
- 頭部に左右一対2門装備されている。
- カスタムタイプ・ビーム・サーベル
- バックパックの右側にマウントされている接近戦時の主兵装。
- スペア・ビーム・サーベル
- 左腕部にマウントされている予備のビーム・サーベル。
- フィン・ファンネル
- バックパック左側に6基装備している無線式の誘導攻撃端末。『マスアカ』では未装備の状態で描かれている。
- ライフル (仮称)
- HWS装備型のハイパー・メガ・ライフルのデザイン元。ハイパー・メガ・ライフルと形状は異なるものの、バイポッド付きの大型銃である点は共通している。
- シールド (仮称)
- HWS装備型のハイ・メガ・シールドのデザイン元。νガンダムのシールドの上から装備するハイ・メガ・シールドとは異なり、こちらは単体のシールドとなっている。『マスアカ』の解説文ではオプションのブースターではないかと推測されている(ハイ・メガ・シールド自体も『B-CLUB』掲載時には「ウイング・シールド」と表記されていた)。
対決・名場面編集
関連機体編集
- νガンダム
- 素体。
- νガンダムHWS装備型
- 本機のリデザイン版。追加装備「ヘビー・ウェポン・システム」を装備している。
余談編集
- 実は韓国で本機の玩具が発売された事がある。1989年9月に韓国の玩具会社「合同科学」が発売した1/72スケールの可動フィギュアであり、パッケージアートには上記の伊東守氏のイラストを模したものが描かれている。