オペレーション・パンドラ
オペレーション・パンドラ (Operation Pandora) 編集
アフターコロニー195年にOZプライズの士官、シルヴァ・クラウンが立案・実行に移した作戦。
廃棄された資源衛星に加速ブースターを取り付け、それを標的のMO-Vに衝突させて破壊するというのが表向きの目的だが、その実は衛星内部の工場で完成したガンダムグリープをMO-Vにいるアディン・バーネットの下に届けるという、衛星自体を「パンドラの箱」に見立てた作戦内容となっている。これはMO-VがOZプライズに対抗できる戦力を確保できずにいる状況に対し、ドクター・ペルゲのMO-VからOZプライズへの寝返り、ヴァルダー・ファーキルによるOZプライズの掌握など、OZプライズが着実に戦力を強化しつつある状況にシルヴァ・クラウンことオデル・バーネットが危機感を覚えた事に起因する。
作戦の実施にあたってはロッシェ・ナトゥーノの副官であるアリサ・ウォーカーがグリープの引渡し役に任命され、衛星内部で待機。ブースターの点火により加速した衛星はMO-Vに約80分で40%の確率で衝突するコースで接近した。 コース変更のため衛星に接近したアディンは内部にいたアリサからの通信を受け、衛星内部に侵入。内部の工場でアリサからガンダムグリープを託された後、衛星は逆噴射をかけエリアB-707で停止。作戦は成功した。
しかし、作戦の真の目的を見抜いたヴァルダーはクラーツと共に、衛星の停止を見届けていたシルヴァ・クラウンの追撃を開始。衛星の表面まで追い詰めるが、そこで起動したグリープと交戦。相手の性能を前に撤退した。
登場作品 編集
- 新機動戦記ガンダムW デュアルストーリー G-UNIT
- 初登場作品。G#7~G#8で実行に移され、同作における主役機交代の舞台となった。
関連人物 編集
MO-V編集
- アディン・バーネット
- ガンダムL.O.ブースターのパイロット。この作戦でガンダムグリープを受け取り、以降、同機のパイロットとなる。
OZプライズ編集
- シルヴァ・クラウン (オデル・バーネット)
- 作戦の立案者兼実行者。身分を偽ってOZプライズに潜入し、MO-VがOZプライズに対抗するための力を手に入れられるよう着々と準備を進めていた。作戦中にヴァルダーによる追撃を受け、絶体絶命の危機に陥るが、すんでのところでグリープが起動し形勢を逆転したため、無事MO-Vに帰還した。
- アリサ・ウォーカー
- ロッシェの副官。前回の戦闘でロッシェが撃墜され悲しみに暮れていたところ、シルヴァ・クラウンからロッシェとの再会を唆され作戦に参加。作戦後はそのままOZプライズを離反し、MO-Vに収容されていたロッシェとの再会を果たした。
- ヴァルダー・ファーキル
- OZプライズの将軍。作戦の真の目的を見抜き、クラーツと共にシルヴァ・クラウンを追撃した。衛星を墓場にしようと目論むがそこでグリープと相対。相手の性能を目の当たりにしてから撤退した。
- クラーツ・シェルビィ
- レオールのパイロット。ヴァルダーと共にシルヴァ・クラウンを追撃するが、衛星でグリープと相対。レオールを損傷し、ヴァルダーと共に撤退した。
交戦戦力 編集
MO-V編集
- ガンダムグリープ
- ガンダムアスクレプオス (OZプライズより離反)