アムロ・レイ (影武者)
アムロ・レイ (影武者) | |
---|---|
登場作品 | 機動戦士ゼータガンダム1/2 |
プロフィール | |
---|---|
種族 | 人間 |
性別 | 女 |
所属 | カラバ |
役職 |
アムロ・レイの影武者 地球の環境生態学 |
概要編集
伝説のエースパイロットであるアムロ・レイの影武者の1人。グリプス戦役後期にカラバがティターンズに対する欺瞞工作のため用意した影武者であり、他にも最低で2人の影武者が存在しているとされる。
その正体は地球の環境生態学を本職とする女性であり、職業柄、地球は汚いところと認識しているが故に、地球至上主義を唱えながらもジャブローで核爆弾を使用したティターンズや宇宙移民を唱えながらも自分達の住処をコロニー落としに使用するジオン公国軍など、人類が平然と自分達が住む環境を汚染・破壊している現実を諦観している。それ故に裏切りや見捨てる行為についてもそれが現実であると達観しており、影武者になった動機にもなっている。
なお本人は男顔である事にコンプレックスを抱いており、サングラスを着用しただけで誰もアムロ・レイだと疑わない事に心を痛めている(身体検査さえされないと嘆く程)。
登場作品と役柄編集
- 機動戦士ゼータガンダム1/2
- 初登場作品。「アムロとKiss!」で登場した。ティターンズに捕まり、東南アジア方面のティターンズ基地で取り調べを受けていたが、カラバ本部は貴重な戦力を影武者の救助に割り当てる事を渋っており、本人も非常時であってもカラバがあらゆる交渉に応じない事を事前に通告されていた。しかし、カラバのエドガー・エドモンド・スミスが本部に直談判した事により時間制限付きかつ最小限の戦力で救出作戦が決行。基地を強襲したエドガーのハーフゼータに救出され、共に基地を脱出した。ハーフゼータが戦闘での損傷でジャングルに墜落してしまった事で陸路による移動を余儀なくされるも、影武者の的確な指示で追撃してきたハイザック部隊を各個撃破。最終的に全滅に追いやり輸送機との合流に成功した。その際の戦闘で左腕を負傷したものの、数日後には基地を発つエドガーを見送っている。
- 機動戦士ガンダム ピューリッツァー
- 第18話でベルトーチカ・イルマからその存在が語られており、背格好の似た人間が何人も集められて影武者に仕立てられており、本物のアムロの動向もカラバ内で重要機密として扱われていた。
人間関係編集
- エドガー・エドモンド・スミス
- 影武者を救出したカラバのパイロット。救助してくれた事に感謝はしつつも、影武者であっても躍起になって助けようとする姿に生き急いでいると感じ取り危機感を覚えた。
- アムロ・レイ
- 本物のアムロ・レイ。グリプス戦役後期にディジェを始めとする複数の機体に搭乗した記録があり、Ζプラスのように本人が乗り終わった後の機体がアムロ搭乗機としてプロパガンダに使用されるケースもあった。
- ホワイト・ユニコーン
- グリプス戦役後期に活動していたカラバのエースパイロット。容姿・声が共にアムロに酷似しているが、本人が偽名を使っているのかあるいは本項の影武者が言う複数人いる影武者の内の1人なのかは不明。
名台詞編集
- 「地球環境学をやってるとね しみじみ思うのはね 地球は――なんて汚いとこだろうってことさ」
- 「きみの言う自然の中にはゲジゲジもいればスピロヘータだっている」
- 「ぶっちゃけ地球の半分はウンコみたいなものさ」
- 夜明けを見て自然の美しさに感嘆するエドガーに対して「シロウトの考え」と説きながら。ここから下記のセリフに繋がるのだが、やけにウンコ発言が多い。
- 「世の中もそんなもんだよエドガー」
- 「人間が自然から生まれた 自然の一部である以上は」
- 「ティターンズが本当に地球至上主義なら酸素を生む南米のジャブローで核は使うまい」
- 「ジオンの目的が本当に宇宙移民の独立なら自分達の大地たるコロニーを落としたりはすまい」
- 「どれもウソっぱちだ だからやるんだ だがそれが現実なんだ」
- 「本当にきみが譲られた命に恥じない生き方をしたいと思うなら…」
- 「たとえば世の中のためになりたいと思うなら――その救う世界の半分くらいはどうしようもないゴミみたいなもんさ… ウンコだって助ける気がないとな」
- 上記の続き。どんなに環境保全を訴えたところでそれは嘘。結局は私利私欲のために人は環境を破壊するのが現実だ。だからこそ「それが世界であり、諦めるのではなく呑む必要がある」という影武者の考え。事実、後年に至っても大規模破壊を伴う作戦が多く実行されていく事になる。一方、最後のウンコ発言にはさすがにエドガーも全力で拒否していた。
- 「もっと自然に構えてごらんよ」
- 「どんなに汚くて汚れててそれでひん曲がったって決して折れやしない」
- 「自然が美しく見えるならそれはきっとそういう強さを持っているからなんだと思うよ」
- 真面目過ぎるあまり肩に力が入りすぎているエドガーに対しての助言。この後、エドガーにお礼のキスをし、包囲網からの最後の脱出を試みる。
- 「エドガー!エドガー!さっき話した卑怯な手を使えっ!」
- 「ばかっ!ためらうなっ 奴はまだぼくを本物のアムロ・レイだと思っている!そこに…かけるんだっ!」
- 残り1機のハイザックに追い詰められた際に。影武者が取った卑怯な手というのは「攻撃する際にコックピットハッチを全開にし、上半身裸の姿を見せる」というもの。ハイザックのパイロットが度肝を抜かれている一瞬を突いて止めを刺す事には成功したものの、衝撃で左腕を負傷した上、エドガー共々全身泥まみれになる羽目になった。なお、実際のコマでは乳首まで描かれている。
- 「もう行け!また…キスしたくなるからな」
- 基地を発つエドガーを見送る際、「わかる男になれるよう努力するつもり」「(アムロ・レイではなかったけれど)確かに”本物”でした」と恥ずかしげもなく大声で言うエドガーに対して。何が「本物」なのかは聞くだけ野暮だろう。何も知らない人からすればエドガーの発言は何の変哲もない内容だが、さすがに影武者の方の発言には脇にいた兵士も驚愕していた。アムロにあらぬ噂が流れないとよいのだが…。
搭乗機体・関連機体編集
- ハーフゼータ
- エドガーに救出された際に同乗。泥を目潰しに使わせるなど、的確な指示でエドガーをサポートした。