陸戦型ジム

2023年9月28日 (木) 22:42時点におけるジェス中尉 (トーク | 投稿記録)による版
陸戦型ジム
外国語表記 GM Ground Type
登場作品
デザイナー 大河原邦男
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スペック
分類 地上用先行量産型モビルスーツ
生産形態 量産機
型式番号 RGM-79[G]
全高 18.0m
本体重量 53.8t
全備重量 66.0t
主動力 熱核融合炉
ジェネレーター出力 1,150kW (初期モデル)
1,250kw (制式モデル)
スラスター総推力 49,000kg
装甲材質 ルナ・チタニウム合金
センサー有効半径 6,000m
開発組織 地球連邦軍
所属組織 地球連邦軍
所属部隊 コジマ大隊など
主なパイロット
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概要

陸戦型ガンダムと生産ラインを共有して地球連邦陸軍が開発したMS。「先行量産型ジム」とも呼ばれる。主に陸軍の拠点であったマドラスや北京等の重要拠点に多く配備されていた。また、東南アジアの密林地帯を拠点とする「コジマ大隊」にも配備された。

MS運用の経験が少ない連邦軍の実戦データ収集のために作られたといわれており、連邦にしては珍しく量より質を選んでいる。製造コストは通常のジムの約4倍。しかし整備経験の少なさから少しでも楽にしようとさまざまなオプション(打撃と防御どちらでも使える小型シールドや足に装備されたオプションサスペンションという関節のクッションのようなもの)等が装備された。このMSを元に開発されたMSは多く、デザート・ジム陸戦用ジムもこの機体の派生型である。 後にジムが正式に量産化されてからは連邦軍MSの量産機の座から外れ、遅くともグリプス戦役が起きる頃までにはこの機体の派生機を含めた全機が退役したと言われている。

カラーバリエーション 

陸戦型ジム (レイス仕様)
第20独立機械化混成部隊「スレイヴ・レイス」の所属機。部隊カラーであるグレーに塗装されている。
陸戦型ジム (LA)
北米戦線で活躍したリリス・エイデンの搭乗機。後に制式採用されるジムと同様に、肩部及び胸部が赤く塗装されている他、先行配備されたツイン・ビーム・スピアを装備している。

登場作品と操縦者

機動戦士ガンダム 第08MS小隊
初登場作品。一般機や第07MS小隊所属機などが登場しているが、初登場の第2話でいきなり本機を主力とする部隊が壊滅したのを皮切りに、敵の気化爆弾で消滅味方の策略で爆弾代わりにされる等々、専らのやられ役として描かれている。
機動戦士ガンダム ギレンの野望シリーズ
オデッサ作戦のムービーの1つにジムと同じシールドを持つ本機が映っている。下記の重力戦線の元ネタである可能性がある。
機動戦士ガンダム戦記 Lost War Chronicles
初期にマット・ヒーリィアニッシュ・ロフマンが搭乗している。
機動戦士ガンダム スピリッツオブジオン~修羅の双星
ジャブローやニューヤークステージで登場する。
機動戦士ガンダム MS IGLOO2 重力戦線
第3話にジムと同じシールドを持った機体が複数登場。オデッサ作戦に参戦した連邦軍の量産型モビルスーツとしては映像作品初だが、敵の塹壕を用いた罠にまんまと嵌る、砲撃が直撃する等、終始やられ役としての扱いだった。
機動戦士ガンダム外伝 ミッシングリンク
スレイヴ・レイスに濃淡グレーの機体が配備されている。各隊員に合わせたチューンナップが施されている。
機動戦士ガンダムUC 『袖付き』の機付長は詩詠う
8話で海賊側のMSとして登場。頭に「天」の文字が書かれている。ゲルググジムII等と共にカークス隊基地内部まで侵入するが、爆弾が仕掛けられている事に気づかず爆弾が爆発、カークス隊基地の崩落に巻き込まれた。
機動戦士ガンダム0083 REBELLION
ラサ基地に配備されており、テリー・サンダースJr.がパイロットとして再登場している。
機動戦士ガンダム アグレッサー
第1話から登場。アグレッサー基地に配備されていたが、ダガー隊の攻撃により出撃前に全機撃破されている。第11話ではグレイブ・ファントムスマイリー機が登場し、ジオン軍に扮したチェイスザクIIJ型と交戦。性能では勝っていたがパイロットの差で圧倒され撃破された。
機動戦士ガンダム バトルオペレーション Code Fairy
一般機の他にもリリス・エイデン機が登場。陸戦型ジムでは珍しいパーソナルカラーに塗装された機体となっている。

装備・機能

装備はほぼ陸戦型ガンダムと共通している。

武装・必殺攻撃

100mmマシンガン
ヤシマ重工が開発した、連邦軍の汎用装備であるMS用マシンガン。両サイドアーマーに1個ずつ予備マガジンを装着することが可能。
ビーム・ライフル
少数生産されたビーム・ライフル。『08』劇中には本装備の機体も登場しているが、資料によっては使用できないと記述されている場合がある。
ビーム・サーベル
両脚部に1本ずつ、計2本をマウントしている。
ロケットランチャー
密林戦での取り回しを考慮したショートバレルのロケットランチャー。
ミサイルランチャー
6連装のミサイルランチャー。
180mmキャノン
長距離支援用のキャノン砲。
ショート・シールド
取り回しに長けた小型のシールド。
シールド FADEGEL RGM-M-Sh-003(十字マーク付き)/ RGM-M-Sh-007(十字マーク無し)
ジム系列機が装備するシールド。『08』では一部の機体が十字マーク無しの物を、『MS IGLOO2』に登場する機体は十字マーク付きの物を装備している。
ロングレンジ・ビーム・ライフル
主にジム・スナイパーが使用する、長射程の大型ビーム・ライフル。オデッサ作戦後に緊急配備され、出力を想定の3分の1に抑えた上で本機による試験射撃が行われている。

オプション装備

ウェポンラック
陸戦型ガンダムのバックパック部分。ウェポンコンテナ等の装着が可能。デルタ小隊のアニッシュ機やスレイヴ・レイスのマーヴィン機などが装備している。

対決・名場面

機動戦士ガンダム戦記 (漫画版)

グフ
第1話より。防水処理が施されたグフとザクIIに対し、裏をかいて形成を逆転させたマットだったが、唯一残ったグフの水中からの奇襲を受け窮地に陥る。ところが、ジムを叩き切ろうとしたヒート・サーベルはシールドに浅く刺さるだけで留まった。サーベルが水を帯びて低温化したからだ。この隙を突き、マットはグフの頭部を破壊。敵味方に犠牲者を出すことなく勝利を収めた。

関連機体

別仕様・装備バリエーションなど 

ジム・スナイパー
ロングレンジ・ビーム・ライフルを使用する為の調整が施された狙撃仕様。
陸戦型ジム[ステルス]
ブルーディスティニー1号機の換装式胸部をフィードバックした機体。

系列機・派生機 

陸戦型ガンダム
生産ラインを共有している。その為、本機のパーツの8割がこの機体と共通。純正パーツが少ないこの機体の応急処置に、本機のパーツが使われる事があった。
ブルーディスティニー0号機
本機をベースにしたブルーディスティニーの試作機。EXAMシステムの稼動テスト用として用いられた。十分な要求性能を満たせなかった為、EXAMシステムを搭載している頭部が1号機に移植されている。
ジムRR (レッズ)
連邦軍の部隊「赤い三巨星」が2機運用する現地改修機。それぞれの機体が近距離・中距離に特化した新造武器を装備している。

その他 

初期型ジム
本機と同様、先行量産型に分類されるジムシリーズ
陸戦用ジム
よく似た名前だが、こちらはRGM-79 ジムがベースの機体である。

余談

  • 本来はルナ・チタニウム合金製の装甲を持つ強固な機体のはずなのだが、初出の『08』や以降の作品においても頑丈さが強調される描写が乏しい。
  • GC用ソフト「機動戦士ガンダム 戦士達の軌跡」に収録されている解説ムービー「MSグラフィックス」における本機の解説で、「この陸戦型ジムには、宇宙機として改修された空間戦闘仕様の[E]型が存在したと言われる。当時、まだ目処の立っていなかったRGM-79に対し、先行して生産されたこのRGM-79[G]は、宇宙軍としても喉から手が出る程の存在であったようだ」と、初期型ジムを本機の改修機と解釈していると思わしき部分がある。

商品情報

ガンプラ

フィギュア 

資料リンク 

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