差分

5,505 バイト追加 、 2023年7月26日 (水) 16:00
2行目: 2行目:  
| 読み = <!-- 読み方が難しい場合に使用 -->
 
| 読み = <!-- 読み方が難しい場合に使用 -->
 
| 外国語表記 = Messala
 
| 外国語表記 = Messala
| 登場作品 = [[機動戦士Ζガンダム]]
+
| 登場作品 =  
 +
*[[機動戦士Ζガンダム]]
 +
*[[機動戦士Ζガンダム Define]]
 
<!-- *続編、或いは個別作品に出演した作品のみ記載。 -->
 
<!-- *続編、或いは個別作品に出演した作品のみ記載。 -->
| デザイン = 永野護
+
| デザイナー =  
 +
*永野護(Ζ)
 +
*瀧川虚至(Ζ Define)
 
}}<!-- 必要に応じて追加をお願いします。 -->
 
}}<!-- 必要に応じて追加をお願いします。 -->
   10行目: 14行目:  
| タイトル = スペック
 
| タイトル = スペック
 
| 分類 = 宇宙用試作型[[可変モビルアーマー]]
 
| 分類 = 宇宙用試作型[[可変モビルアーマー]]
 +
| 生産形態 = 試作機
 
| 型式番号 = PMX-000
 
| 型式番号 = PMX-000
 
| 頭頂高 = 23.0m
 
| 頭頂高 = 23.0m
16行目: 21行目:  
| 全備重量 = 89.1t
 
| 全備重量 = 89.1t
 
| 主動力 = [[熱核融合炉]]
 
| 主動力 = [[熱核融合炉]]
| ジェネレーター出力 = 4,900kw
+
| ジェネレーター出力 = 4,900kW
| スラスター総推力 = 96,000kg
+
| スラスター総推力 = 96,000kg<ref>背部連装スラスターのみから算出されたもの。脚部マニューバースラスターなど機体各部のスラスターと合わせた真の総推力は不明。</ref>
 
| 姿勢制御バーニア数 = 8
 
| 姿勢制御バーニア数 = 8
 
| 装甲材質 = [[ガンダリウム合金]]
 
| 装甲材質 = [[ガンダリウム合金]]
24行目: 29行目:  
| 開発拠点 = [[ジュピトリス]]
 
| 開発拠点 = [[ジュピトリス]]
 
| 開発者 = [[パプテマス・シロッコ]]
 
| 開発者 = [[パプテマス・シロッコ]]
| 所属 = 木星船団 ⇒ [[ティターンズ]]
+
| 所属 = [[木星船団]] ⇒ [[ティターンズ]]
 
| 所属組織 =  
 
| 所属組織 =  
 
| 所属部隊 =  
 
| 所属部隊 =  
32行目: 37行目:  
*[[サラ・ザビアロフ]]
 
*[[サラ・ザビアロフ]]
 
*[[レコア・ロンド]]
 
*[[レコア・ロンド]]
 +
*[[コンチェッタ・フィリー]]
 
}}<!-- 必要に応じて追加をお願いします。 -->
 
}}<!-- 必要に応じて追加をお願いします。 -->
    
== 概要 ==
 
== 概要 ==
超大型輸送艦[[ジュピトリス]]で[[パプテマス・シロッコ]]大尉が設計・開発したハンドメイドの試作型[[可変モビルアーマー]]。[[モビルスーツ]]形態に変形可能。
+
超大型輸送艦[[ジュピトリス]]で[[パプテマス・シロッコ]]が設計・開発したハンドメイドの[[可変モビルアーマー]]。この機体はシロッコによってデザインされた完全なワンオフ機であり、コンセプトも通常の機体とは大きく異なる。
   −
[[木星]]の高重力下での運用を前提に設計されており、地球圏で使用されている物よりも大型のスラスターが装備されており、その為、従来の[[モビルスーツ]]をはるかに凌駕する機動性を有している。フレームも強度の高いものが採用されている。
+
元々[[木星]]圏においては、大重力の環境に対応する作業機器が開発・運用されており、これらは基本的に複雑に干渉し合う木星の重力を振り切り、母艦との往復を可能とするスペックを持っていた。ただし、プロペラントとペイロードの効率は決して良いとは言えず、バーニアスラスターの性能もほぼ限界に達していた。そこに[[モビルスーツ]]が登場した事によって状況が一変。MSは宇宙用の作業機器としての側面を有し、燃料を必要以上に消費しない姿勢制御技術が兵器として成功した理由の一つであった。その周辺技術は瞬く間に木星開発用の機器にも影響を及ぼし、[[AMBAC]]機動やスラスターユニットの可変機構を搭載した機器がMSに先行する形で実用化されていった。メッサーラもそのコンセプトに則って開発された機体であり、フレーム構成やデバイスの配置など、地球圏の機体とは異なっているものの、実際には他の可変MSや可変MAと同様の「可変機」であり、所謂収斂進化を果たした機体と言える。
 +
 
 +
この機体は、木星圏から[[ティターンズ]]に召還されたシロッコ自身の手によって調整が続けられていたが、その途上での[[テンプテーション]]の襲撃や[[エゥーゴ]]の[[ジャブロー]]降下部隊との交戦が記録されている。その後、シロッコは[[ジ・O]]を乗機とした為、本人が搭乗するケースは殆ど無かったが、本機がグリプス戦役期における傑作機の一つである事は揺るぎない事実である。
    
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
;[[機動戦士Ζガンダム]]
 
;[[機動戦士Ζガンダム]]
:第10話で初登場。劇中で初めて登場した[[可変モビルアーマー]]である。劇中初期はシロッコが搭乗し、[[ブライト・ノア]]の乗るテンプテーションの襲撃を始めに、[[エゥーゴ]]のジャブロー降下作戦の阻止に現れ、[[クワトロ・バジーナ|クワトロ]]の乗る[[百式]]や[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]の乗る[[ガンダムMk-II]]を圧倒した。その後、サラやレコアが搭乗したが、それ以後の本機の行方は不明である。
+
:初登場作品。第10話よりシロッコ初期の乗機として登場し、[[ブライト・ノア]]の乗るテンプテーションの襲撃を始めに、[[エゥーゴ]]のジャブロー降下作戦の阻止に現れ、[[クワトロ・バジーナ|クワトロ]]の乗る[[百式]]や[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]の乗る[[ガンダムMk-II]]を圧倒。その後、サラやレコアが搭乗した。劇中で初めて登場した[[可変モビルアーマー]]であるが、中盤以後は撃墜描写もないままフェードアウトする事になった。
 +
;[[機動戦士Ζガンダム Define]]
 +
:瀧川虚至氏によりデザインが一新。細身になり、メガ粒子砲とメインスラスターが大型化している。
 +
;[[機動戦士ガンダム ヴァルプルギス]]
 +
:[[トニオ・オークス|トニオ・マンハイム]]が[[ハイファン]]への不信から[[クラン]]を脱走する際に使用していた事が明かされている。その後、コンテナに封印された状態の機体を[[ユーロン]]が回収。長らくコンテナを開封出来ずにいたが、[[コンチェッタ・フィリー]]が[[フィオリーナ・フィリー]]と協力してその封印を解き、運用した。
    
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
   
=== 特殊機能 ===
 
=== 特殊機能 ===
 
;変形
 
;変形
:[[MS]]形態に変形可能。
+
:[[MS]]形態に変形可能。変形所要時間は約0.5秒。
    
=== 武装・必殺攻撃 ===
 
=== 武装・必殺攻撃 ===
;9連装ミサイルポッド
+
;ミサイル・ポッド
:両肩に内蔵されたミサイルランチャー。
+
:両肩に内蔵されたミサイル・ランチャー。9発のマイクロミサイルを内蔵し、MS形態ではショルダーユニットに相当するが、構造的にはMA形態でも使用可能。発射されるミサイルは先端部のシーカーと側面のバーニアによって、ある程度の追尾が可能。
;グレネードランチャー
+
;腕部クロー
:両腕に内蔵。2発ずつ装填。
+
:両腕部に装備された収納式クロー。クローの内側にグレネード・ランチャーを、サブアームの側面にはバルカン砲をそれぞれ有する。
;クローアーム
+
:;バルカン
:両腕に内蔵。通常はグレネードランチャーの発射口を塞ぐ形で畳まれている。腕のギミックの上手さはシロッコの開発技術が如何に優れているかが分かる。
+
::腕部クローの左右に備えたバルカン砲。両腕で計4門装備。クローで敵機を掴んだまま発砲する事も可能。
;ビームサーベル
+
:;グレネード・ランチャー
:両腕に仕込んである。本機は一撃離脱戦法が主なので、使う局面が少ない。
+
::腕部クローの中心部に内蔵。グレネードは3発ずつ装填されている。
;メガ粒子砲
+
;[[ビーム・サーベル]]
:背部と一体化した二基のスラスター内蔵型ビーム砲。MSなら一撃で破壊できる。
+
:出力0.5MWの近接格闘兵装。大型のビーム発信デバイスを内蔵し、使用時にグリップを伸縮する独自の機構を備えたカスタム仕様。非使用時は前腕部と腕部クローの間に格納される。
 +
;[[メガ粒子砲]]
 +
:背部スラスターの先端部に装備されたビーム砲。ジェネレーター直結型で戦艦並みの破壊力を発揮する。連装スラスター群と一体化したAMBACユニットでもあり、1基辺りで機体質量の30%を担っている。出力11.3MW。
 +
;脚部クロー
 +
:脚部はMA形態時に可動肢として機能する。公国系の初期のMAと同様、敵機の捕縛や圧壊が可能なトルクを持つ。
    
== 対決・名場面 ==
 
== 対決・名場面 ==
<!-- ;内容:説明 -->
+
=== 機動戦士Ζガンダム ===
 +
;対 [[百式]]&[[ガンダムMk-II]]
 +
:第10話より、シロッコとメッサーラの初登場シーン。メッサーラの機能テストを兼ねて[[テンプテーション]]を襲撃し、救助に訪れたクワトロとカミーユを高い機動性で翻弄。特にクワトロに対しては、高いニュータイプ能力でプレッシャーを与えた。テンプテーションにしか危害を加えず、終始無言だったものの、突如現れた謎のニュータイプとして強い印象を残した。
 +
;[[可変モビルアーマー]]
 +
:第11話より。エゥーゴのジャブロー降下作戦の開始に合わせて艦隊を襲撃。現れるや否や[[サラミス改級|シチリア]]を轟沈せしめ、[[ジムII]]複数機をまとめて撃墜した。そして迎撃に現れたエマとカミーユの目の前でMS形態へ変形。ガンダムシリーズ初の可変機としての姿を、カミーユ達だけでなく視聴者に対しても見せ付けた。
    
== 関連機体 ==
 
== 関連機体 ==
;[[パラス・アテネ]][[ボリノーク・サマーン]][[ジ・O]][[タイタニア]]
+
;[[パラス・アテネ]] / [[ボリノーク・サマーン]] / [[ジ・O]] / [[タイタニア]]
 
:本機以降のPMXナンバー。
 
:本機以降のPMXナンバー。
 +
;[[メッサーラ・グラシュティン]]
 +
:本機の設計を改修し開発された[[オーヴェロン]]の支援機。
 
;[[メッサーラ・ディノファウスト・ジュピター]]
 
;[[メッサーラ・ディノファウスト・ジュピター]]
 
:雑誌企画『[[TYRANT SWORD of NEOFALIA]]』に登場する木星師団専用機。
 
:雑誌企画『[[TYRANT SWORD of NEOFALIA]]』に登場する木星師団専用機。
 
:;[[メッサーラ・ディノファウスト・アルファ]]
 
:;[[メッサーラ・ディノファウスト・アルファ]]
 
::上記ジュピターの量産型。
 
::上記ジュピターの量産型。
 +
;[[ガンダムTR-6[ファイバーII]]]
 +
:[[機種統合計画]]における[[ガンダムTR-6[ウーンドウォート]|ガンダムTR-6]]のメッサーラ代替形態。
 +
 +
== 余談 ==
 +
*[[ガンプラ]]「HGUC 1/144 メッサーラ」のバーニア部分には[[GNドライヴ]]を無加工でハメ込む事ができ(接続ピンは無いため接着必須)、6基のGNドライヴを搭載した[[ダブルオーガンダム|ツインドライヴ]]ならぬセクスタプレットドライヴにする事が可能。『[[ガンダムビルドダイバーズRe:RISE|GBD:R]]』第26話には同様の改造が施された機体が一瞬登場している(直後に砲撃によって撃墜)。
   −
<!-- == 余談 == -->
  −
<!-- *説明 -->
   
== 商品情報 ==
 
== 商品情報 ==
 
=== [[ガンプラ]] ===
 
=== [[ガンプラ]] ===
82行目: 106行目:  
*[[登場メカ]]
 
*[[登場メカ]]
   −
<!-- == 脚注 == -->
+
== 脚注 ==
<!-- <references /> -->
+
<references />
 
<!-- 本文には<ref>内容</ref>のかたちで挿入してください。 -->
 
<!-- 本文には<ref>内容</ref>のかたちで挿入してください。 -->
{{DEFAULTSORT:}}
+
 
 +
{{DEFAULTSORT:めつさあら}}
 
[[Category:登場メカま行]]
 
[[Category:登場メカま行]]
 
[[Category:機動戦士Ζガンダム]]
 
[[Category:機動戦士Ζガンダム]]
 +
[[Category:機動戦士Ζガンダム Define]]
 +
[[Category:機動戦士ガンダム ヴァルプルギス]]
 
<!-- DEFAULTSORTとCategoryを元に、各カテゴリページに表示・自動整列されます。 -->
 
<!-- DEFAULTSORTとCategoryを元に、各カテゴリページに表示・自動整列されます。 -->
5,514

回編集