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:初出作品。ジオン公国公王。実質的には隠居した状態。
 
:初出作品。ジオン公国公王。実質的には隠居した状態。
 
;[[機動戦士ガンダム THE ORIGIN]]
 
;[[機動戦士ガンダム THE ORIGIN]]
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:TV版より厚い描写がされており、血気盛んな子供たちを諫めることが多かった。過激な[[ギレン・ザビ|ギレン]]のやり方を快く思っておらず、TV版よりも穏健的で思慮深く描かれている。
 
;[[機動戦士ガンダム MSV-R 宇宙世紀英雄伝説 虹霓のシン・マツナガ]]
 
;[[機動戦士ガンダム MSV-R 宇宙世紀英雄伝説 虹霓のシン・マツナガ]]
 
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:三男。
 
:三男。
 
;[[ガルマ・ザビ]]
 
;[[ガルマ・ザビ]]
:四男。その資質と明るい性格から、次代を担うものとして溺愛していた。
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:四男。その資質と明るい性格から、次代を担うものとして溺愛していた。</br>ORIGINでは普段は傍らに置いて心を砕いていたが、一年戦争開戦時には彼の一喜一憂する姿を『幼い』と評して軍人や戦争の心構えを説いた。
    
== 名台詞 ==
 
== 名台詞 ==
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;「貴公はそのヒトラーのしっぽだな」
 
;「貴公はそのヒトラーのしっぽだな」
 
:ギレンに向かって。
 
:ギレンに向かって。
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;「焚きつけるだけではいかん…そろそろ鎮めねば」/「それでもいかん、連邦に…つまらん口実を与える」
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:ジオン・ダイクンの死とサスロ・ザビの暗殺によって世間の非難は政敵であったラル家へと向いた。これは(おそらくは)ギレンの手腕によるものだが、加熱した市民は暴徒へと変貌しつつあった。</br>デギンは政敵を追い落とした「先」をすでに見据えており、政治家としての視野の広さが伺える。
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;「ギレンよ、お前もすこしは『腹芸』を身に着けんとな」
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:ランバ・ラルの人望の厚さを褒めたあとに。デギンは敵を叩き潰すだけでなく、味方に引き入れるような立ち回りをの必要性を説いた。</br>政敵を追い落としても「敵」がいなくなっただけで自分たちの立場が強固になる(≒味方が増える)わけではない。あえて敵を味方に引き入れることで周囲に懐の広さを示し、信頼といった無形のものを手に入れることも可能になる。結果的にはそれが得になるのだ、という政治家らしい一言。</br>これにギレンは「うっ」と言葉に詰まってしまった。
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;「作ってやれ、逃げ道を。寛容になれるのも勝者の特権だ」
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:勝負が決したところで手を引く「落とし所」の付け方を示してみせる。徹底的にやればそれだけ反感も買いかねない。ダイクン家やラル家への寛容な姿勢を見せれば大衆はそれでザビ家を「勝者」とみなす。古来日本でも城攻めをする際には完全包囲をせず1箇所だけ逃げ道を作り、三国志では馬謖が「用兵の道は心を攻むるを上となし、城を攻むるを下となす」と語っている。こうした押し引きの妙はやはり「ジオンの右腕」と呼ばれただけの傑物の一端か。
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;「そういうことを言って誤ったのだ!ナポレオンも、ヒトラーも!」
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:ルウム会戦での大勝利を持って地球連邦との早期停戦の締結を提起したデギンの案に「今後も勝ち続けて自分たちの一番いいところで停戦する」というギレンに対して。まさに歴史は繰り返す……。
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:「あれは鬼になった…ダイクンの無念が悪魔に変じて、あれに憑いたのだ。あれはこの国を…わが一族をも滅ぼす…」
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:まさしくデギンの慧眼。結局、止まれずにどこまでも行ってしまったギレンによって最終的にザビ家ジオン公国は破滅を迎えることになる。</br>興味深いのは、ギレンの扇動的で強行的な姿を「ジオンが憑いた」と評しており、むしろデギンはジオン・ダイクンのブレーキ役であったような描写がなされていること。
    
== 搭乗機体・関連機体 ==
 
== 搭乗機体・関連機体 ==
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