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=== 概要 ===
 
=== 概要 ===
[[宇宙世紀]]0153年、[[地球連邦政府]]は形骸化し、統制を離れた[[スペースコロニー]]は各地で紛争をはじめていた。サイド2にある[[ザンスカール帝国]]は地球侵攻をはじめ、レジスタンス組織「[[リガ・ミリティア]]」はザンスカール支配への抵抗運動をはじめていた。
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劇場作品[[機動戦士ガンダムF91]]が不振に終わり、本来TVシリーズで展開されるはずだったF91に代わって企画された作品。
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初代より監督を務めた富野監督が携わる宇宙世紀は本作を以て最後を迎える。冨野監督自身はF91以前にやってきたガンダムはここで終わりにしようという「新しいガンダム」「ガンダムを終わらせる」を意識して臨んだという。
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ガンダムファンの高齢化・マニア化に歯止めをかけ小学生の取り込みなどが特に強く意識されており、敵MSが一目で敵と分かる奇抜なメカデザインや若干13歳の主人公[[ウッソ・エヴィン]]が毎話トリッキーな戦術で敵を倒すなど、方策が色濃く現れている。
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しかし製作陣の決意とは裏腹に、本作はサンライズ買収の絡みからバンダイの強権が最も行使されたことでも知られる。本来4話に登場するはずだったVガンダムを登場させるためストーリーを無理やり再構成し1話と入れ替えたり、登場させなければ監督を降板させると言われ[[アドラステア|バイク戦艦]]を登場させたりと、現場はかなり混乱したようである。冨野監督は本作を後年'''「一生懸命見たりするのはやめた方がいいの」「大人の汚濁に満ちた結果の作品」'''と酷評している。
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初代以来「リアルさ」を売りにしていたガンダム作品では見られなかった奇抜なメカが多数登場させたにも関わらず、ギロチンや宗教観を取り入れたストーリーは低年齢層には今一つ受け入れられず、購買層・視聴層の中心は20代男性は占めた。富野監督の下に「小さい頃にZガンダムを見ていました」というファンからの声も届いたという。
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こうした諸々の事情と伴わない結果から冨野監督は体調も崩しかけ鬱に近い状態に陥いる。そして半ば自暴自棄気味になり中盤以降は敵味方区別なく主要キャラが死亡するストーリーを展開、最終回に至っては「僕の恨みつらみを込めただけで作品として終わらせられなかった」とも語っている。
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若干13歳の主人公[[ウッソ・エヴィン]]の苦悩と成長する姿を中心に描かれているが、その主人公に降りかかる「戦争の現実」に当初の視聴者は付いて来れず、監督も視聴者も鬱気分だった。その一方で戦闘シーンなどは高い評価を与えられているが、敵側の奇抜なメカデザインは視聴者の度肝を抜いた。
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こうした多くの問題を商品の販売結果もSDガンダムの販売不振を補う程度には売上を記録したものの[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア|逆襲のシャア]]公開時とほぼ横ばいに終わり、以降ガンダムは富野監督の手を離れる。
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監督の富野氏は制作時の心境のせいかこの作品を特に酷評しており、それが理由かは不明だが[[ガンダムシリーズ]]の中ではメディアにて冷遇されがちな傾向にある(ガンダムを取り扱うゲームでなかなか参戦出来なかったりするなど)。
      
ボンボンにて連載されたコミカライズは、読者層に合わせて原作の暗い雰囲気は抑えられ、ギャグ漫画のようなノリになっている。ストーリーはシリアスなのだが、キャラクターが妙に奇抜だったりする。
 
ボンボンにて連載されたコミカライズは、読者層に合わせて原作の暗い雰囲気は抑えられ、ギャグ漫画のようなノリになっている。ストーリーはシリアスなのだが、キャラクターが妙に奇抜だったりする。
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=== あらすじ ===
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[[宇宙世紀]]0153年、[[地球連邦政府]]は形骸化し、統制を離れた[[スペースコロニー]]は各地で紛争をはじめていた。サイド2にある[[ザンスカール帝国]]は地球侵攻をはじめ、レジスタンス組織「[[リガ・ミリティア]]」はザンスカール支配への抵抗運動をはじめていた。
    
== 登場人物 ==
 
== 登場人物 ==
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