アグレッサー中隊
アグレッサー中隊編集
『機動戦士ガンダム アグレッサー』に登場する地球連邦軍の部隊。部隊章は骸骨に突き刺さった4本の剣。通称は「アグレッサー」。
中隊長ダグラス・トランブル以外はジオン公国軍からの亡命兵や戦争によって流れ込んだジオン系不法居住者によって構成されており、「ジオン亡命隊」とも呼ばれ、ジオン側からも「裏切りのアグレッサー」と呼ばれている。ハイウェイやチェイスがかつて所属していたグリフォン隊と同じ「名誉と共に生き、威厳と共に死を」という矜恃を持つ。
亡命兵中心の編成を採っているのは、連邦にとっての厄介者達を監視付きで1つにまとめて最前線に送ることが出来る最善の策とされたためである。また部隊はエルラン派の息がかかっていることもあって、ジャブロー麾下の部隊でありながら本部から冷遇されており、他の部隊からも吹き溜まり部隊と称されるなど友軍とは思われておらず、ジャブロー内での行動規制も厳しくされている。
連邦内でも最も致死率の高い作戦ばかりに補給なしで駆り出されるなど危険な任務が多い部隊であるが、一方で入隊するメリットも存在しており、終戦まで生き残れば正式な居住権を獲得できる他、戦死した場合でも残された家族に地球連邦政府から一時滞在許可証が与えられることになっている。
宇宙世紀0079年11月、ジオン軍のジャブローゲート探索部隊に対して、ジャブロー防衛部隊の1つとして出撃。友軍の03中隊と共にダガー隊や親衛隊と交戦し、これを撃破する活躍を見せるが、本部の命令でジオンの奇襲を受けた04と05中隊の救出作戦に補給なしかつ03中隊抜きで駆り出されることとなる。奇襲したジオンの部隊がかつてハイウェイとチェイスが所属していたグリフォン隊であったこともあり苦戦を強いられるが、犠牲を出しながらもこれを完遂しジャブローへと帰還を果たした。
11月30日にグリフォン隊のコウノトリ作戦が開始されていることを知り、保安部があてにならないと悟っていたかつ何の命令も受けていなかったため独自に行動するが、グリフォン隊の工作兵により連邦からスパイ容疑をかけられてしまう。同時にジオン軍のジャブロー降下作戦が開始されたため、その混乱に乗じてチェイスは作戦を阻止するために連邦に追われながらも親衛隊のノイスやグリフォン隊の面々と交戦し、死闘の果てにハイウェイの犠牲もあって作戦阻止に成功した。その功績により、アグレッサー中隊は第23独立艦隊に第3主力部隊として編入されることとなった。
登場作品編集
- 機動戦士ガンダム アグレッサー
- 初登場作品。
構成員編集
- ダグラス・トランブル
- 中隊長。階級は大尉。ジオンのスパイだったエルランの部下だったため昇進コースから外されている。そのため自分の出世のことしか興味はない。中隊の監視役であり、指揮能力は低い。
- ハインツ・ハイウェイ
- 隊員。階級は軍曹。実質的な中隊の指揮官で、主にスコルピオン戦車隊の指揮官を務めている。
- チェイス・スカルガード
- 隊員。階級は伍長。試験運用部隊を救助した際に成り行きでレッドライダーのパイロットを任され、中隊で唯一のMSパイロットとして活躍する。
- ロッコ
- 隊員。お調子者だが、家族を食わせるために入隊した。
- ルドガー
- 隊員。救出作戦で片腕と片足を失いジャブローにて離脱した。その際に生きて帰れたことに対してチェイスとハイウェイに感謝を述べた。
- サノ・カオリ
- 中隊と合流した試験運用部隊の責任者。階級は少尉。自身の権限でチェイスにレッドライダーを託した。トランブルに代わって中隊の指揮を行うこともある。
- エルザ
- 試験運用部隊の技術部に所属していた技術士官。上官達が戦死したため、臨時でレッドライダーの技術主任となった。