陸戦型ジム

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RGM-79[G] 陸戦型ジム(GM Ground Type)

概要

陸戦型ガンダムと生産ラインを共有して連邦陸軍が開発したMS。「先行量産型ジム」とも呼ばれる。主に陸軍の拠点であったマドラスや北京等の重要拠点に多く配備されていた。また、東南アジアの密林地帯を拠点とする「コジマ大隊」にも配備された。

MS運用の経験が少ない連邦軍の実戦データ収集のために作られたといわれており、連邦にしては珍しく量より質を選んでいる。製造コストは通常のジムの約4倍。しかし整備経験の少なさから少しでも楽にしようとさまざまなオプション(打撃と防御どちらでも使える小型シールドや足に装備されたオプションサスペンションという関節のクッションのようなもの)等が装備された。このMSを元に開発されたMSは多く、デザートジム陸戦用ジムもこの機体の派生型である。 後にジムが正式に量産化されてからは連邦軍MSの量産機の座から外れ、遅くともグリプス戦役が起きる頃までにはこの機体の派生機を含めた全機が退役したと言われている。

ちなみにこの機体と同期にルナツーで開発されたと言われる機体があるが、それは初期型ジムと呼ばれる。こちらもジムが量産化されてからは姿を消している。

登場作品と操縦者

機動戦士ガンダム 第08MS小隊
一般機や第07MS小隊所属機などが登場。
機動戦士ガンダム ギレンの野望シリーズ
オデッサ作戦のムービーの1つにジムと同じシールドを持つ本機が映っている。下記の重力戦線の元ネタである可能性がある。
機動戦士ガンダム MS IGLOO2 重力戦線
第3話にジムと同じシールドを持った機体が複数登場。オデッサ作戦に参戦した連邦軍の量産型モビルスーツとしては映像作品初だが、敵の塹壕を用いた罠にまんまと嵌る、砲撃が直撃する等、終始やられ役としての扱いだった。
機動戦士ガンダム戦記
初期にマット・ヒーリィアニッシュ・ロフマンが搭乗している。
機動戦士ガンダム スピリッツオブジオン~修羅の双星
ジャブローやニューヤークステージで登場する。
機動戦士ガンダム外伝 ミッシングリンク
スレイヴ・レイスに濃淡グレーの機体が配備されている。各隊員に合わせたチューンナップが施されている。
機動戦士ガンダム0083 REBELLION
ラサ基地に配備されており、テリー・サンダースJr.がパイロットとして再登場している。
機動戦士ガンダムUC 『袖付き』の機付長は詩詠う
8話で海賊側のMSとして登場。頭に「天」の文字が書かれている。ゲルググジムII等と共にカークス隊基地内部まで侵入するが、爆弾が仕掛けられている事に気づかず爆弾が爆発、カークス隊基地の崩落に巻き込まれた。

装備・機能

装備はほぼ陸戦型ガンダムと共通している。

武装・必殺攻撃

100mmマシンガン
連邦軍の汎用装備であるマシンガン。両サイドアーマーに1個ずつ予備マガジンを装着することが可能。
ビーム・ライフル
少数生産されたビーム・ライフル。劇中には本装備の機体も登場しているが、資料によっては使用できないと記述されている場合がある。
ビーム・サーベル
両脚部に1本ずつ、計2本をマウントしている。
ロケットランチャー
密林戦での取り回しを考慮したショートバレルのロケットランチャー。
ミサイルランチャー
6連装のミサイルランチャー。
180mmキャノン
長距離支援用のキャノン砲。
ショート・シールド
取り回しに長けた小型のシールド。
シールド FADEGEL RGM-M-Sh-003(十字マーク付き)/ RGM-M-Sh-007(十字マーク無し)
ジム系列機が装備するシールド。『08』では一部の機体が十字マーク無しの物を、『MS IGLOO2』に登場する機体は十字マーク付きの物を装備している。
マゼラ・トップ砲
本来はザクIIの武装。スレイヴ・レイスのマーヴィン機が暗殺任務の際に使用している。

オプション装備

ウェポンラック
陸戦型ガンダムのバックパック部分。ウェポンコンテナ等の装着が可能。デルタ小隊のアニッシュ機やスレイヴ・レイスのマーヴィン機などが装備している。

対決・名場面

機動戦士ガンダム戦記

グフ
第1話より。防水処理が施されたグフとザクIIに対し、裏をかいて形成を逆転させたマットだったが、唯一残ったグフの水中からの奇襲を受け窮地に陥る。ところが、ジムを叩き切ろうとしたヒート・サーベルはシールドに浅く刺さるだけで留まった。サーベルが水を帯びて低温化したからだ。この隙を突き、マットはグフの頭部を破壊。敵味方に犠牲者を出すことなく勝利を収めた。

関連機体

ジム・スナイパー
ロングレンジ・ビーム・ライフルを使用する為の調整が施された機体。
陸戦型ジム[ステルス]
ブルーディスティニー1号機の換装式胸部をフィードバックした機体。
初期型ジム
本機と同様、先行量産されたジム。
陸戦型ガンダム
生産ラインを共有している。その為、本機のパーツの8割がこの機体と共通。純正パーツが少ないこの機体の応急処置に、本機のパーツが使われる事があった。
ブルーディスティニー0号機
本機をベースにしたブルーディスティニーの試作機。EXAMシステムの稼動テスト用として用いられた。十分な要求性能を満たせなかった為、EXAMシステムを搭載している頭部が1号機に移植されている。
陸戦用ジム
よく似た名前だが、全く別の機体である。

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