ヴィム・ジェターク | |
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登場作品 | |
声優 | 金尾哲夫 |
プロフィール | |
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種族 | 人間 (スペーシアン) |
性別 | 男 |
職業 | 次期CEO候補 → CEO |
所属 | ジェターク・ヘビー・マシーナリー |
主な搭乗機 | ディランザ・ソル |
概要
ベネリットグループ御三家の一つ、ジェターク・ヘビー・マシーナリー社のCEO。グエル、ラウダの父親。一族経営のジェターク社をまとめ上げる野心家で、その気質は息子たちにも受け継がれている。
グループ総裁のデリング・レンブランを疎んじており、彼の暗殺や排除を幾度となく企てたが、何れも失敗。最終手段としてサリウス・ゼネリ、シャディク・ゼネリと結託して再度デリングの暗殺を計画。プラント・クエタで行動を起こしたが、シャディクの裏切りに激昂し、自らディランザ・ソルに乗ってプラントを襲撃したフォルドの夜明けの迎撃を試みた。その際、グエルがフォルドの夜明けから奪ったデスルターと接触。お互いに誰が乗っているのかを知らないまま交戦し、命を落とした。
登場作品と役柄
- 機動戦士ガンダム 水星の魔女 PROLOGUE
- 初登場作品。当時はCEOであった父親の部下であり、モビルスーツ開発評議会の一員として登場した。
- 機動戦士ガンダム 水星の魔女
- ジェターク社CEOとなった彼が登場。デリングの暗殺や排除を幾度となく企て、総裁の座を手に入れようとする野心家として描かれた。しかし、その試みは幾度となく失敗を重ね、その焦りをグラスレーのゼネリ親子に利用される事になった。
人間関係
- グエル・ジェターク
- 息子。パイロットとして厳しく育てた彼の腕を信用していたが、ガンダム・エアリアルとの決闘で敗北した際にそれまでの評価を翻す。基本的に政治の道具として見ているものの、親として心配はしていたようであり、彼の手にかかって死ぬ間際になっても彼の身を案じていた。
- ラウダ・ニール
- 妾の子。自分の子供として認知しており、グエルと共にアスティカシア高等専門学園に通わせていた。
- サリウス・ゼネリ
- グラスレー・ディフェンス・システムズCEO。ヴァナディース事変以前からの付き合いで、彼の持ちかけたデリング暗殺計画に乗る。
- シャディク・ゼネリ
- サリウスと共に暗殺計画を企てる。計画実行時、想定外の行動を行った彼に対し「養子野郎」と毒づく。
- デリング・レンブラン
- ベネリットグループ総裁。長い付き合いだが、彼の存在を疎んじ、幾度となくその命を狙った。
- プロスペラ・マーキュリー
- シン・セー開発公社CEO。裏でシン・セー社のデータを受け取っていた。
名台詞
- 「ディランザを出せ」
「俺が乗る。準備しろ」
「グラスレーの若造にこれ以上舐められてたまるか!」 - 13話。フォルドの夜明けに対する迎撃へと向かおうとする。CEO自ら出撃しようとしたことに驚いた視聴者もいるのではないだろうか。
- 「俺はライバルの頭を直接ぶっ叩くことで勝ち上がってきた男だ」
- 同上。部下3機と共に出撃した後の独白。
- 「グエル…か? 無事…だったか? 探したんだぞ?」
- 同上。グエルのデスルターに撃墜されて死ぬ間際にグエルにかけた言葉。
余談
- グエルとラウダは母親違いの同い年の兄弟である。つまり同時期に正妻と別の女性との間に子供を設けていたわけだが、彼女らはヴィムを見限って、出産と同時に二人が揃って出ていってしまったらしい。そのためヴィムは(自業自得だが)男手ひとつで子どもたちを育て、再婚もしないまま二人を立派に成長させた。公式Xでは少年時代のグエルとラウダに「女に振られたからってクヨクヨすんなヨ~」と自虐しつつも良好な家族仲であったことがうかがえるイラストが公開されている。子供を権力闘争や野望の道具として見ていたのは事実かもしれないが、「必要だから愛している」だけではなかったこともまた事実と言えるよう。
搭乗機体・関連機体
- ダリルバルデ
- エアリアルとの再戦時に息子グエルに供与した実証実験機。敗北したグエルの腕を信用しておらず、意思拡張AIによって自律操作を行うよう設定されていた。
- ディランザ・ソル
- ディランザの実戦仕様。クエタ襲撃時に搭乗。
- ガンダム・シュバルゼッテ
- プロスペラから受け取ったデータを元に次世代コンセプトモデルとして開発を進めていた。