オデッサ作戦(Odessa day)
宇宙世紀0079年11月7日から同月9日にかけて敢行された、地球連邦軍によるオデッサ奪還作戦。作戦指揮はレビル将軍。「オデッサ・デイ」とも呼称される。
ヨーロッパ、中東、アフリカ方面の地上・航空戦力を集結させ、ジオン軍の数倍に相当する戦力を以ってオデッサへと侵攻。11月7日、同作戦へ参加する為にオデッサへ移動中だったホワイトベースが黒い三連星を退けたとの報告を受け、これを切っ掛けとしてレビルは作戦開始を命じた。対するジオン軍は連邦軍中将エルランを内通させ、彼の連邦軍離反を計算に入れた上で部隊を展開しており、同部隊に対して兵力を割いていなかった。しかし、アムロ・レイによってエルランの内通が発覚。エルラン逮捕に伴い、連邦軍は戦力の薄いこのポイントを基点として一気に戦線の突破を図った。
3日に及ぶ攻防の末、連邦軍は陸上艦隊を中心に、陸戦型ジムや陸戦強襲型ガンタンクなどを投入し、最終防衛戦を突破する。追い詰められたオデッサ基地司令マ・クベは連邦軍への恫喝を目的に水爆ミサイルの使用を示唆。だが、レビルはそれに臆する事なく攻撃を指示。発射されたミサイルもガンダムによって空中で弾頭部を切り落とされ不発に終わった。この一件が決定打となり、11月9日にオデッサは陥落。ジオン残存部隊はその後、宇宙や地球各地へと退却し、この戦いの決着によって一年戦争の主戦場は宇宙へと移りゆく事になった。
登場作品
- 機動戦士ガンダム
- 初出作品。この段階では主戦場となったオデッサにMS部隊は殆ど登場していなかった。
- 機動戦士ガンダム 第08MS小隊
- ユーリ・ケラーネがオデッサから脱出する件が描かれ、その際に核兵器[1]を使用し、追撃部隊を退けた。この際、連邦軍の追撃部隊は陸戦型ジムを運用している。
- 機動戦士ガンダム MS IGLOO
- 『一年戦争秘録』第3話でオデッサから脱出した兵士達の乗るHLV救援の為、第603技術試験隊が派遣される。この際、脱出部隊は陸戦用のザクIIJ型等でHLVの防衛を担当していたが、宇宙戦用装備を廃した陸戦機であった為に、ボールにも一方的に撃破される姿が描かれている[2]。
- 機動戦士ガンダム MS IGLOO2 重力戦線
- 第3話で144高地での戦闘が描かれ、ヘビィ・フォーク級や陸戦強襲型ガンタンク、陸戦型ジム等が戦線に投入されている。
- 機動戦士ガンダム THE ORIGIN
- 作戦の発動がジャブローの戦いの後とされ、これによって地上での最後の決戦として描かれた。