グルーデック・エイノア

グルーデック・エイノア(Grodek Alnoa)

アリンストン基地に所属する軍人で、後にディーヴァの艦長に就任する。
元はコンピュータの技術者だったが「天使の落日」によって妻子を失い、それを行ったUEに対して尋常ならざる憎悪を抱き、復讐の為に軍人となった。
また、主人公機の母艦の艦長でありながら、時折悪役じみた邪悪な笑みを見せる事があった。

一人称は「私」。

登場作品と役柄

機動戦士ガンダムAGE(第一部)
スペースコロニーノーラ」へのUEの襲来による混乱に乗じて正規のディーヴァ艦長らを秘密裏に拘束(小説版ではその場で処刑した)し、艦内のパーソナルデータ改竄と部下達への虚偽の説明で後任の艦長になりすます。その後は度重なる連邦の追撃を権謀術数をもってかわしつつ、「ファーデーン」の有力者で「ザラム」のリーダーであるドン・ボヤージの協力を取り付け、対UE用の戦力を整えた。「ファーデーン」出港前後にはブリッジクルーへ自らの真意を明かし、多少の波紋を起こしつつもクルー全員から賛同を得る。また、同じ様に大切な者を失ったフリットには、同じ痛みを知る者として共に戦う事を誓い合っていた。
アンバット攻略作戦後は一人艦長室に戻り、そこで亡き妻と娘の幻影を見て復讐を遂げた事に満足し、彼の復讐は幕を閉じた。
その後は軍に戻り、軍法会議でクルーを脅して従わせたと嘘の証言をして全ての罪を被り、アンバットを落とした功労者ではなく、反逆者として収監施設に収監された。
機動戦士ガンダムAGE(第二部)
コウモリ退治戦役の真実を知る一部の人間からは「栄冠なき真の英雄」と呼ばれている。
収監施設から26年ぶりに出所し、フリットに接触し、軍内部にヴェイガンと内通している者がいると告げる。
後日、収監中に集めた証拠をフリットに渡そうとするも、その道中でアラベル・ゾイによって刺される。その時に復讐を遂げたアラベルを労い、データを消去して路地裏にてその生涯を終えた。

人間関係

フリット・アスノ
同じ痛みを知る者として、共に戦おうと手を差し伸べる。
彼との関係は釈放後も変わっていなかったが、彼に自分の集めたデータを渡す事は叶わなかった。
ギーラ・ゾイ
天使の落日の時にガフランをエンジェルに入れた張本人で、グルーデックの家族の仇とも言える存在。アンバットにて射殺し、家族の仇を討つ。
アラベル・ゾイ
アンバット攻防戦でグルーデックが殺害したギーラ・ゾイの息子。彼に復讐者としての時分を印象付けさせて見逃すが、第二部ではその彼によって殺害される。
ミレース・アロイ
ドン・ボヤージ
協力者。
ストラー・グアバラン
グルーデックを捕縛するためにミンスリーで仕掛けて来た連邦軍人。その戦闘中にディーヴァを見逃している。
小説版ではアンバット攻防戦にも参加し、終結後はグルーデックの意思を組んで彼を拘束している。
アイリーン・エイノア
妻。天使の落日で死亡している。
サラ・エイノア
娘。天使の落日で死亡している。

名台詞

「お前と私は同志だ。一緒に来いフリット。ガンダムのパイロットはお前だ……そしてそれを一番上手く指揮することが出来るのは、この私だ!」
ファーデーンのボヤージ邸での台詞。
「ディーヴァ艦長のグルーデック・エイノアだ。同士諸君、いよいよ最後の決戦だ。犠牲は免れないであろうしかし、我々は勝利しなくてはならない!これは人類が生き残るための戦い人間の尊厳を守る戦いだ!散っていった、多くの命に報いるためにも…!我々は今こそ反撃を開始する!」
アンバット攻略作戦の前に全艦隊に対しての台詞。
「ついにたどり着いたぞ……宇宙に身を隠すコウモリどもめ!敵をいぶり出すぞ、全艦に攻撃開始を通達!目標、アンバット!」
「コロニー・エンジェルには私の家があった、家族がいた……私は全てを奪われたんだ!私は復讐のためにここへ来た。お前たちをこの手で殺すために!」
家族の仇であるギーラ・ゾイと対峙した時の台詞。家族を殺された恨みを吐くがそれをギーラはつまらない感情と一蹴した。
「だからお前たちは、コロニーを破壊して多くの人間の命を奪ったというのか!お前たちがやったことは報復戦争、つまりただの復讐だ!」
ギーラ・ゾイからヴェイガンの事を聞かされた時の台詞。
「私の名はグルーデック・エイノア。お前の父親を殺したのはこの私だお前は私と同じだ復讐という亡霊にとりつかれて、悲劇的な人生を歩め」
家族の仇を取った後、ギーラの息子のアラベルに対しての台詞。
「みんな……ありがとう」
アンバットが陥落した時にディーヴァのブリッジクルーに対しての台詞。
「アイリーン、サラ、少し休んでいいか?ああ……ただいま」
アンバットが陥落し、家族の復讐を遂げて自室で復讐を遂げた事を実感した時の台詞。復讐を遂げやり遂げた事に涙を流し、妻と娘の幻影もグルーデックを労っていた。
「艦長か……懐かしい響きだな」
26年ぶりにフリットと再会した時の台詞。フリットは未だにグルーデックを艦長と呼んでいた。
「そうか、重い荷物を背負い続けてお前も疲れただろう……全て、今日で終わりにしろ…これでお前は自由になれる……」
父親の仇としてアラベルに刺された時に台詞。
「これでいい……フリット、すまんな……」
最後の台詞。
「長い旅だったな」
幻影としてかつての仲間と共にフリットの前に現れた時の台詞。


搭乗機体・関連機体

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