差分

31行目: 31行目:     
== 概要 ==
 
== 概要 ==
[[モビルスーツ]]の飛行実験機として試作されたMS-07Hシリーズの8番目の改良型。この研究個体群は性能向上型[[グフ飛行型|MS-07H-4]]の実働実験で空中爆発事故に見舞われ、同機の主任テストパイロットであった[[フランク・ベルナール]]少尉とともにその機体は失われた。元来求められていた[[モビルスーツ]]の移動能力については[[ド・ダイYS]]との連携で要求が満たされており、Hシリーズはあくまで研究機枠としてその開発規模は大幅に縮小された。
+
[[モビルスーツ]]の飛行実験機として試作されたMS-07Hシリーズの8番目の改良型。MS-07B-3[[グフカスタム]]をベースに開発されたとも言われ、機体形状の一部に共通点が見られる。また、機体重量の軽減を図り、かつ状況に応じた兵装の取捨選択を可能とするべく、ヒート・ロッドを除いた武装もグフカスタムと共通のものを装備する。
   −
しかし、[[統合整備計画]]発令後、実際にはこのH型計画が再浮上。特に[[ミノフスキークラフト]]を応用して試作された地上制圧型[[モビルアーマー]]を開発する「[[アプサラス計画]]」を遂行するチベットの[[ラサ]]開発基地では、Hシリーズの発展型である本機の実戦対応型が確認されている。この機体はHシリーズの機番に連ねられてはいるものの、飛行性能を始めとして大幅な設計の見直しが計られており、確認可能な記録映像による限り、開発母機となったのがB型シリーズの改設計機である[[グフカスタム]]である事が判明している。
+
本機は実験飛行中に失われながらも比較的良好な実験結果を得られた[[グフ飛行型|MS-07H-4]]の設計コンセプトを継承しつつ、細部に改良が施された。ランドセルと腰部スラスターはより強力なものに換装され、脚部の[[熱核ジェットエンジン]]も出力の高いものが使用されている。また、バックパックとスカートアーマーに取り付けられた可動式の安定翼により空中での姿勢制御能力も向上。その結果MS-07H系列機の最終形とも言える性能を獲得し、同型機の中でもっとも成功した機体とされた。だが、プロペラントや熱核ジェットエンジンの冷却問題は解消されておらず、高速で高高度の飛行を行うと滞空時間は極端に短くなってしまうという欠点を有しており、試作機の域を越えられず、生産数はごく少数に留まったと言われている。
   −
本機はH-4型の設計コンセプトを継承しつつ、細部に改良が施されており、その変更箇所の要は推力を大幅に向上させたメイン・バーニア及び脚部推進装置(新規設計の高出力エンジン合計4基)の換装、姿勢制御用ベクタード・スラスター及びベントラル・フィンへの高精密度デジタル制御システムの導入があり、これによって空中での飛行制御が格段に向上。さらには空中でのホバリングも可能としていた。
+
本機は[[アプサラス計画]]を遂行するチベットの[[ラサ]]開発基地において数機の試験が行われているが、これはアプサラスの護衛用として[[ギニアス・サハリン]]技術少将が[[サイド3]]から運び込んだパーツを組み上げた機体であり、少なくとも3機が運用されている。[[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]]の特務小隊の記録映像によると、離陸後の[[ザンジバル級]]機動巡洋艦「ケルゲレン」への空中での収容行動が確認されている事から、この機体の飛行能力、推進エンジン推力がいかに強大なものとして完成されていたかが推測される。
 
  −
これらの機体は[[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]]の特務小隊の記録映像によると、離陸後の[[ザンジバル級]]機動巡洋艦「ケルゲレン」への空中での収容行動が確認されている事から、この機体の飛行能力、推進エンジン推力がいかに強大なものとして完成されていたかが推測される。
      
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
6,073

回編集