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| 富野由悠季監督の著書である小説『[[機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ]]』や『[[機動戦士Vガンダム]]』などに記述が見られる技術ではあるが、作品内での解説が曖昧なものであるがために明確に設定された資料は無いに等しく、その為、媒体によって「ミノフスキークラフトによる飛行」を指すニュアンス、もしくはミノフスキークラフトと同一の物として扱われるケースがあり、両者の区別は極めて不明瞭なものとなっている。上述の通り、富野監督が深く関わっている作品に多い傾向があるため、監督本人による創作である可能性があり、本人が区別せずに用いていると思わしきケースも存在している。 | | 富野由悠季監督の著書である小説『[[機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ]]』や『[[機動戦士Vガンダム]]』などに記述が見られる技術ではあるが、作品内での解説が曖昧なものであるがために明確に設定された資料は無いに等しく、その為、媒体によって「ミノフスキークラフトによる飛行」を指すニュアンス、もしくはミノフスキークラフトと同一の物として扱われるケースがあり、両者の区別は極めて不明瞭なものとなっている。上述の通り、富野監督が深く関わっている作品に多い傾向があるため、監督本人による創作である可能性があり、本人が区別せずに用いていると思わしきケースも存在している。 |
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− | 本技術に関する具体的な記述・解説があるのは、主に小説版Vガンとアンソロジーコミック集「MS SAGA」であり、以降の資料で取り扱われるのは非常に稀であるのが現状となっている。以下は両媒体における記述。
| + | 本技術に関する具体的な記述・解説があるのは、主に小説版『Vガン』とアンソロジーコミック集「MS SAGA」、劇場版『閃ハサ』など。以下は各媒体における扱い。 |
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− | ;機動戦士Vガンダム(小説版第1巻 / 初版93年4月) | + | ;機動戦士Vガンダム (小説版第1巻 / 初版93年4月) |
− | :*ゾロの「ビームロータ」は、ビームシールドを改良して「ミノフスキー・フライトを補完しているらしい」(第11章) | + | :*ビームローターはビームシールドの改良型であり、ミノフスキー・フライトを補完しているらしいとの事 (第11章)。 |
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− | ;MS SAGA VOL.2(初版93年6月20日) | + | ;MS SAGA VOL.2 (初版93年6月20日) |
− | :*まだMSへのミノフスキークラフトの搭載は難しかった | + | :*MSへのミノフスキークラフトの搭載は依然として難しい状況。 |
− | :*ビームローターは斥力の強いフィールドを形成する技術 | + | :*ビームローターは斥力の強いフィールドを形成する技術であるが、フィールドはすぐに拡散してしまう。ミノフスキーフライトはそれを再構成して利用する技術であり、ゾロのボトム・ターミナルにも活用されている。ただ、技術としては未だ未成熟であり、単独での飛行はできない。 |
− | :*ビームローターが形成したフィールドはすぐ拡散していくが、それを再構成して利用するのがミノフスキーフライトで、これを利用しているのがゾロのボトム・ターミナル。 | + | :*ミノフスキー粒子が散布された空間において、機体の周辺にIフィールドより弱いミノフスキーフィールドを生成する事によって浮力が得られる。 |
− | :*まだ未成熟な技術であり単独飛行はできない。
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− | :*「ミノフスキー粒子が散布された空間であれば」機体周辺にIフィールドより弱いミノフスキーフィールドを生成すれば浮力が獲得できる。
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− | ;機動戦士Vガンダム(小説版第2巻 / 初版93年9月1日) | + | ;機動戦士Vガンダム (小説版第2巻 / 初版93年9月1日) |
− | :*ビクトリーのコアファイタは粒子の反発力を利用したミノフスキー・フライトでホバリングする | + | :*Vガンダムのコアファイターは、粒子の反発力を利用したミノフスキー・フライトでホバリングを行う。ただし、揚力は数十秒しか発生させられないため、高高度を取る事は出来ない。 |
− | :*セッターはミノフスキー・フライトを使っている高性能機である | + | :*Vガンダムのトップ・リム(ハンガー)にはミノフスキー・フライト用の加粒子を発生させるエンジンが搭載されており、粒子噴出用のノズルが複数設けられている。 |
− | :*ビクトリーのハンガーにはミノフスキー・フライト用の加粒子を発生させるエンジンがある、粒子を噴出させるノズルがそこかしこにある
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− | :*コアファイタのミノフスキー・フライトによる揚力の発生は数十秒という短時間しかできず、高度を取ることができない
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| ;MS SAGA VOL.3(初版93年9月20日) | | ;MS SAGA VOL.3(初版93年9月20日) |
− | :*セッターもミノフスキーフライト機だったことが「明らかになった」 | + | :*Vガンダムはミノフスキーフライトシステム搭載機。ビームローターのような立方格子は不要で、単体でのミノフスキーフライトが可能。ただ、単独での高高度までの飛行は不可。 |
− | :*ベスパ以外も重力下の移動方法を完成させていたようだ | + | :*ミノフスキークラフトはエンジンとジェネレーターが健在である限り、長時間の稼働が可能。さらに自重相殺以上の立方格子を形成するため、上昇時に使うプロペラントを節約する事ができる。 |
− | :*ミノフスキークラフトの小型MSへの積載はまだ現実的でない
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− | :*ボトムターミナルのミノフスキーフライトが単独で稼働できるようになればMSの制空能力は大幅に向上するだろう
| + | ;機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ (劇場版) |
− | :*Vガンダムの飛行にもミノフスキーフライトシステムが用いられている。ビームローターの立方格子は不要で、単体でミノフスキーフライト可能になっている
| + | :*ミノフスキー・フライトはミノフスキー・クラフトを改良・小型化したもの。 |
− | :*ただしVガンダムは単独では大した高度は取れない
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− | :*飛行により揚力を生み出さない限り、数十秒しか稼働できず、ゾロと違って空中で静止することなどはできなかった
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− | :*ミノフスキークラフトはエンジンとジェネレーターが健在であるかぎり長時間稼働できる
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− | :*さらに自重相殺以上の立方格子を形成し、上昇時のプロペラントを節約できる
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− | :*ゾロとVガンダムのミノフスキーフライトは、そのどちらかを選択して開発されたものなのである。 | |
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| == 登場作品 == | | == 登場作品 == |
− | ;[[機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ]] (原作小説版)
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− | :名称の初出。上巻11章のサブタイトルと中巻50ページに「ミノフスキー・フライト」の単語が登場するが、あくまで名称のみであり、作中は従来通りミノフスキー・クラフトとして扱われている。
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| ;[[ガイア・ギア]] | | ;[[ガイア・ギア]] |
| :「ミノフスキーフライト」「ミノフスキードライブ」の名称の他にも、登場機体の設定文に「ミノフスキーフライト」の名称が度々確認できる。 | | :「ミノフスキーフライト」「ミノフスキードライブ」の名称の他にも、登場機体の設定文に「ミノフスキーフライト」の名称が度々確認できる。 |
| + | ;[[機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ]] (原作小説版) |
| + | :上巻11章のサブタイトルと中巻50ページに「ミノフスキー・フライト」の単語が登場。ただし、あくまで名称のみであり、作中は従来通りミノフスキー・クラフトとして扱われている。 |
| ;[[機動戦士Vガンダム]] (小説版および後出の一部設定資料) | | ;[[機動戦士Vガンダム]] (小説版および後出の一部設定資料) |
| :設定の初出。小説第1巻第11章に「[[ゾロ]]の「ビームロータ」は、ビームシールドを改良して「ミノフスキー・フライトを補完しているらしい」」と、簡易的な説明を含めた記述あり。また、小説第2巻では[[Vガンダム]] ([[コア・ファイター]])と[[セッター]]も搭載している事が詳細な解説と共に記述されている。ただし、同小説では「ミノフスキー・クラフト」の単語が一切登場していないため、そちらとの区別が一切されていない可能性が高い。なお、[[ガンプラ]]「HGUC Vガンダム」の解説書では「鉛直方向に斥力を発生させる事で自重を相殺している、ミノフスキークラフトの簡易版と呼べるもの」と解説されている。 | | :設定の初出。小説第1巻第11章に「[[ゾロ]]の「ビームロータ」は、ビームシールドを改良して「ミノフスキー・フライトを補完しているらしい」」と、簡易的な説明を含めた記述あり。また、小説第2巻では[[Vガンダム]] ([[コア・ファイター]])と[[セッター]]も搭載している事が詳細な解説と共に記述されている。ただし、同小説では「ミノフスキー・クラフト」の単語が一切登場していないため、そちらとの区別が一切されていない可能性が高い。なお、[[ガンプラ]]「HGUC Vガンダム」の解説書では「鉛直方向に斥力を発生させる事で自重を相殺している、ミノフスキークラフトの簡易版と呼べるもの」と解説されている。 |