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== 概要 ==
 
== 概要 ==
[[アナハイム・エレクトロニクス社]]が[[フォン・ブラウン市|フォン・ブラウン]]工場で開発した地球連邦軍の試作型[[モビルスーツ]]。[[ロンド・ベル]]隊のフラッグシップ機である。<br />[[アムロ・レイ]]が自身の専用機として基礎設計を自ら手がけており、これまでに開発された全[[ガンダムタイプ]]を参考とし、そこから算出された平均値をアップデートしている。また、アムロがこれまでの戦いで得てきた経験や[[リ・ガズィ]]搭乗時に得た経験も活かされている。後の[[量産型νガンダム|量産化]]も考慮して設計されているが、これは「RX-93」の制式番号と開発費を得る為とされる。<br />ガンダムタイプとしては初のフルスペックな[[ニュータイプ]]専用機でもあり、[[サイコミュシステム]]や誘導兵器「フィン・ファンネル」が装備されている。コクピットのリニアシート後方にはサイコミュ受信パックが存在し、敵[[ニュータイプ|NT]]の脳波を増幅して受信する事で素早く対処できるようになっている。<br />この時代の[[MS]]はとにかく多数の機能を盛り込み機体バランスを度外視する事で万能性を追及していたのだが、本機はそれに逆行するかのごとく汎用性や信頼性、耐久性に重点が置かれたベーシックな機体となっている。これは戦争の長期化を想定した結果であり、整備性を向上させつつ機体のアップデートが容易になるよう[[ムーバブルフレーム]]構造を活用し、各デバイス自体を容易に交換できるよう改装する事で各部のユニット化を図っている。そのおかげで機体の構造は極めて単純かつ堅牢となり、更に実戦で得たデータを即座に反映できるようにもなった。そのうえ機体が大型化している事を逆手にとり、軽量化も兼ねて武装等を出来るだけ内装化させないようにした事で構造的に余裕が持たされている。<br />ボディは[[ガンダム|RX-78 ガンダム]]の基本構造を踏襲し、サイコミュのデバイスを始めとする附帯機能を大型化した機体バランスにも配慮しつつ搭載、装甲材の強化等も同時に行われた。基本的にサイコミュ装備以外の大半が規格品かそれに準じた調達しやすい資材・試料で構成されている。センサー類はアナハイムが独自開発した[[バイオセンサー]]やインコムデバイスのスピンオフ技術を援用した物である等、[[Ζプロジェクト|Ζ系]][[MS]]の部材も使用されている。腕部はフレームの基本構造が他の量産機と同一であり消耗品も規格品が使われているものの、それ以外の部材やケーブルは全て標準以上の選りすぐられた物を使用している。脚部はフィン・ファンネルを分離する度に慣性重心が頻繁に移動する事を考慮し、機動性強化も兼ねて脹脛に高推力スラスターが増設された。<br />開発中には現場の独断で[[サイコフレーム]]が搭載され、これにより重量が当初の想定よりも3kg軽量化されている。このような急な仕様変更が可能だったのは、前述の構造的な余裕が功を奏した為とされる。<br />完成した本機は[[U.C.]]0093年時の機体の中でも最強クラスの高い戦闘力を持ちながら、汎用性や信頼性にも優れているという傑作機となっている。しかも継戦能力もかなり高いようで、長時間に渡って戦闘を行っていたにもかかわらず戦闘力の衰えはほとんど見受けられなかった。
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[[アナハイム・エレクトロニクス社]]が[[フォン・ブラウン市|フォン・ブラウン]]工場で開発した地球連邦軍の試作型[[モビルスーツ]]。[[ロンド・ベル]]隊のフラッグシップ機である。
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設計・開発は突貫作業で進められ、'''3ヶ月'''という驚異的な短期間で完成している。これはムーバブルフレームが技術や工業製品として成熟していた事やMSに深い造詣を持っているアムロの関与、そして何よりもエンジニア達が不眠不休で努力した事が最大の要因となっている(規格品が使われているのも、早期に完成させる為だったとも言われる)。<br />当初は調整不足故にフィン・ファンネルが意図せずに作動してしまう等のトラブルも起きていたが、後に更なる調整が加えられ、そのようなトラブルは起きなくなった。
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[[アムロ・レイ]]が自身の専用機として基礎設計を自ら手がけており、これまでに開発された全[[ガンダムタイプ]]を参考とし、そこから算出された平均値をアップデートしている。また、アムロがこれまでの戦いで得てきた経験や[[リ・ガズィ]]搭乗時に得た経験も活かされている。後の[[量産型νガンダム|量産化]]も考慮して設計されているが、これは「RX-93」の制式番号と開発費を得る為とされる。
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[[富野由悠季]]総監督は当初「シャアを超える」という意味を込めて「Hi-Sガンダム」と名づけようとしていたが、シャアは頭文字が'''C'''なので没となり、代わりに仮称であった「Newガンダム」から現在の名称が名づけられた。<br />なお、後に「Hi-Sガンダム」という名称は[[Hi-νガンダム]]と[[Sガンダム]]に流用された。
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ガンダムタイプとしては初のフルスペックな[[ニュータイプ]]専用機でもあり、[[サイコミュシステム]]や誘導兵器「フィン・ファンネル」が装備されている。コクピットのリニアシート後方にはサイコミュ受信パックが存在し、敵[[ニュータイプ|NT]]の脳波を増幅して受信する事で素早く対処できるようになっている。
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この時代の[[MS]]はとにかく多数の機能を盛り込み機体バランスを度外視する事で万能性を追及していたのだが、本機はそれに逆行するかのごとく汎用性や信頼性、耐久性に重点が置かれたベーシックな機体となっている。これは戦争の長期化を想定した結果であり、整備性を向上させつつ機体のアップデートが容易になるよう[[ムーバブルフレーム]]構造を活用し、各デバイス自体を容易に交換できるよう改装する事で各部のユニット化を図っている。そのおかげで機体の構造は極めて単純かつ堅牢となり、更に実戦で得たデータを即座に反映できるようにもなった。そのうえ機体が大型化している事を逆手にとり、軽量化も兼ねて武装等を出来るだけ内装化させないようにした事で構造的に余裕が持たされている。
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ボディは[[ガンダム|RX-78 ガンダム]]の基本構造を踏襲し、サイコミュのデバイスを始めとする附帯機能を大型化した機体バランスにも配慮しつつ搭載、装甲材の強化等も同時に行われた。基本的にサイコミュ装備以外の大半が規格品かそれに準じた調達しやすい資材・試料で構成されている。センサー類はアナハイムが独自開発した[[バイオセンサー]]やインコムデバイスのスピンオフ技術を援用した物である等、[[Ζプロジェクト|Ζ系]][[MS]]の部材も使用されている。腕部はフレームの基本構造が他の量産機と同一であり消耗品も規格品が使われているものの、それ以外の部材やケーブルは全て標準以上の選りすぐられた物を使用している。脚部はフィン・ファンネルを分離する度に慣性重心が頻繁に移動する事を考慮し、機動性強化も兼ねて脹脛に高推力スラスターが増設された。
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開発中には現場の独断で[[サイコフレーム]]が搭載され、これにより重量が当初の想定よりも3kg軽量化されている。このような急な仕様変更が可能だったのは、前述の構造的な余裕が功を奏した為とされる。
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完成した本機は[[U.C.]]0093年時の機体の中でも最強クラスの高い戦闘力を持ちながら、汎用性や信頼性にも優れているという傑作機となっている。しかも継戦能力もかなり高いようで、長時間に渡って戦闘を行っていたにもかかわらず戦闘力の衰えはほとんど見受けられなかった。
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設計・開発は突貫作業で進められ、'''3ヶ月'''という驚異的な短期間で完成している。これはムーバブルフレームが技術や工業製品として成熟していた事やMSに深い造詣を持っているアムロの関与、そして何よりもエンジニア達が不眠不休で努力した事が最大の要因となっている(規格品が使われているのも、早期に完成させる為だったとも言われる)。
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当初は調整不足故にフィン・ファンネルが意図せずに作動してしまう等のトラブルも起きていたが、後に更なる調整が加えられ、そのようなトラブルは起きなくなった。
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[[富野由悠季]]総監督は当初「シャアを超える」という意味を込めて「Hi-Sガンダム」と名づけようとしていたが、シャアは頭文字が'''C'''なので没となり、代わりに仮称であった「Newガンダム」から現在の名称が名づけられた。なお、後に「Hi-Sガンダム」という名称は[[Hi-νガンダム]]と[[Sガンダム]]に流用された。
    
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
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;[[νガンダムHWS装備型]]
 
;[[νガンダムHWS装備型]]
 
:追加装備「ヘビー・ウェポン・システム」を装着した姿。
 
:追加装備「ヘビー・ウェポン・システム」を装着した姿。
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;[[フルアーマーνガンダム]]
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:HWSの前身に当たる追加装備形態。
 
;[[νガンダム ダブル・フィン・ファンネル装備型]]
 
;[[νガンダム ダブル・フィン・ファンネル装備型]]
 
:背中の両側にフィン・ファンネルを装着した姿。
 
:背中の両側にフィン・ファンネルを装着した姿。
121行目: 137行目:  
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=== フィギュア ===
 
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