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月面[[ダイダロス基地]]に設置された巨大ビーム砲と、各宙域に配置された複数の廃棄[[スペースコロニー|コロニー]]で構成される。各廃棄コロニーは内部に[[ゲシュマイディッヒ・パンツァー]]を設置したビーム偏光ステーションとして機能し、基地から発射されたビームを、各コロニーを中継点として軌道を変える事で目標地点を攻撃する。「全方位」の名の通り廃棄コロニーの配置を変更する事であらゆる位置への砲撃が可能な自由度を誇る。ただし、レクイエム本体であるビーム砲の射角は狭いため、第一次中継点となるコロニーに不備が生じれば、目標への照準合わせは不可能となる欠点を持つ。また、廃棄コロニーも巨大な一方で攻撃に対しては脆弱なため、防衛戦力の配置が不可欠となる。
 
月面[[ダイダロス基地]]に設置された巨大ビーム砲と、各宙域に配置された複数の廃棄[[スペースコロニー|コロニー]]で構成される。各廃棄コロニーは内部に[[ゲシュマイディッヒ・パンツァー]]を設置したビーム偏光ステーションとして機能し、基地から発射されたビームを、各コロニーを中継点として軌道を変える事で目標地点を攻撃する。「全方位」の名の通り廃棄コロニーの配置を変更する事であらゆる位置への砲撃が可能な自由度を誇る。ただし、レクイエム本体であるビーム砲の射角は狭いため、第一次中継点となるコロニーに不備が生じれば、目標への照準合わせは不可能となる欠点を持つ。また、廃棄コロニーも巨大な一方で攻撃に対しては脆弱なため、防衛戦力の配置が不可欠となる。
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[[第2次連合・プラント大戦]]の最終盤に連合軍によって運用され、[[レクイエム攻防戦]]が展開された。この兵器に対する設置は実に巧妙で、実際に発射されるまでは[[ロード・ジブリール]]以下[[地球連合軍]]の一部しかその存在を把握していなかった。その後、レクイエムはダイダロス基地ごと[[ザフト軍]]によって接収され、[[ギルバート・デュランダル]]の指示の下で修復され、[[デスティニー・プラン]]に反対する勢力への武力行使に使用されたが、[[オーブ連合首長国]]と[[プラント]]内の[[クライン派]]、連合軍残存勢力の合同軍による総攻撃の中で破壊される。
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[[第2次連合・プラント大戦]]の最終盤に連合軍によって運用され、[[レクイエム攻防戦]]が展開された。この兵器に対する設置は実に巧妙で、実際に発射されるまでは[[ロード・ジブリール]]以下[[地球連合軍]]の一部しかその存在を把握していなかった。その後、レクイエムはダイダロス基地ごと[[ザフト軍]]によって接収され、[[ギルバート・デュランダル]]の指示の下で修復された後、[[デスティニー・プラン]]に反対する勢力への武力行使に使用されたが、[[オーブ連合首長国]]と[[プラント]]内の[[クライン派]]、連合軍残存勢力の合同軍による総攻撃の中で破壊される。
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終戦後、地上設備の解体が行われたが、地下の反応炉は解体不可能であったため、[[プラント]]が動力炉として平和利用する手はずになっていた。その動力炉はプラント国防委員長である[[ハリ・ジャガンナート]]の働きかけによって軍部が使用する事になるが、実際には密かに兵器としての修復が続けられており、ジャガンナートと協力関係にあった[[ファウンデーション王国]]がディスティニー・プラン実行の恫喝目的で使用。[[ユーラシア連邦]]首都モスクワを消滅させ、オーブにもその照準を向けたが、[[コンパス]]がこれを阻止。地下深くに存在する反応炉が完全に破壊された事で、その機能を停止した。
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終戦後、地上設備の解体が行われたが、地下の反応炉は解体不可能であったため、[[プラント]]が動力炉として平和利用する手はずになっていた。その動力炉はプラント国防委員長である[[ハリ・ジャガンナート]]の働きかけによって軍部が使用する事になるが、実際には密かに兵器としての修復が続けられており、ジャガンナートと協力関係にあった[[ファウンデーション王国]]がデスティニー・プラン実行の恫喝目的で使用。[[ユーラシア連邦]]首都モスクワを消滅させ、オーブにもその照準を向けたが、[[コンパス]]がこれを阻止。地下深くに存在する反応炉が完全に破壊された事で、その機能を停止した。
    
第2次大戦時、ビーム偏光ステーションは全5基が配置され、それぞれ「フォーレ」「ヴェルディ」「チェルニー」「マルタン」「グノー」のコードネームが付けられていた。レクイエムの名称も、カトリック教会で行われる死者のためのミサ及びそれに用いる葬送曲から採られており、各コロニーの名称もレクイエムの作曲家から命名されていた。一方、ファウンデーション王国が使用した際にはビーム偏光ステーションは[[ミラージュコロイド]]によるステルスを装備した偏光リングへと仕様変更されており、その所在を掴む事が難しくなっていたが、一時中継点への攻撃による欠点は変わっていない。
 
第2次大戦時、ビーム偏光ステーションは全5基が配置され、それぞれ「フォーレ」「ヴェルディ」「チェルニー」「マルタン」「グノー」のコードネームが付けられていた。レクイエムの名称も、カトリック教会で行われる死者のためのミサ及びそれに用いる葬送曲から採られており、各コロニーの名称もレクイエムの作曲家から命名されていた。一方、ファウンデーション王国が使用した際にはビーム偏光ステーションは[[ミラージュコロイド]]によるステルスを装備した偏光リングへと仕様変更されており、その所在を掴む事が難しくなっていたが、一時中継点への攻撃による欠点は変わっていない。
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