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== イオク・クジャン(Iok Kujan) ==
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{{登場人物概要
登場作品:[[機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ]]
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| 読み = イオク・クジャン
*声優:島崎信長
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| 外国語表記 = Iok Kujan
<!-- *生年月日: -->
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| 登場作品 = [[機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ]]
*年齢:
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<!-- *続編、或いは個別作品に出演した作品のみ記載。 -->
*身長:
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| 声優 = 島崎信長<!-- 声優 -->
<!-- *体重:---kg -->
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| デザイナー =
<!-- *血液型: -->
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*伊藤悠(原案)
*所属:[[ギャラルホルン]]月外縁軌道統合艦隊
+
*千葉道徳<!-- デザイナー名 -->
*階級:
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}}<!-- 必要に応じて追加をお願いします。 -->
*主な搭乗機:[[レギンレイズ|レギンレイズ(イオク仕様機)]]
 
  
[[ギャラルホルン]]を束ねる7つの家門「セブンスターズ」の一角、クジャン家の若き当主。アリアンロッド第二艦隊の指揮官で、パイロットとして長距離支援に特化した[[レギンレイズ]]に搭乗する。<br />同じセブンスターズの当主にしてアリアンロッドを束ねる総司令官、[[ラスタル・エリオン]]とはプライベートでも親交があり、自身が若輩である事も相俟って年長者であるラスタルに全幅の信を置いている。その反面、ラスタル直属の配下である[[ジュリエッタ・ジュリス]]とは何故かそりが合わない模様。
+
{{登場人物概要
 +
| タイトル  = プロフィール
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| 職業 = 軍人(貴族)
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| 所属 = [[ギャラルホルン]]
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| 所属組織 = [[月外縁軌道統合艦隊]][[アリアンロッド]]
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| 所属部隊 = 第二艦隊
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| 役職 = 第二艦隊司令
 +
| 称号 = クジャン家当主
 +
| 階級 = 准将
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| 主な搭乗機 = [[レギンレイズ|レギンレイズ(イオク仕様機)]]
 +
}}<!-- 必要に応じて追加をお願いします。 -->
  
『如何なる敵も正面から迎え撃つ』というクジャン家の教えを尊重する一方で、セブンスターズの当主が最前線に出る事を望まない者も多く、その為[[レギンレイズ|彼の機体]]は主に長距離射撃兵装を装備した支援機として調整され、後方からの部隊支援と指揮を担う事が多い。ところがMS戦も射撃の腕も上手とは言えず、同じ機体を駆るジュリエッタに比べると活躍しているとは言い難い(そのうえやたらと前方に出たがるきらいがあり、同行する部下達が必死で止める光景が定番と化している)<br />また、過度の正義感と騎士道精神からくる無謀さに加えて、自らの創始にかかわる歴史知識どころか戦闘に携わるなら一般的な知識にも欠く無知のせいでとんでもない事態を招いてしまう事も少なくない。
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==概要==
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[[ギャラルホルン]]を束ねる7つの家門「セブンスターズ」の一角、クジャン家の若き当主。浅黒い肌と編み込んだ長い黒髪が特徴。アリアンロッド第二艦隊の指揮官で、パイロットとして長距離支援に特化した[[レギンレイズ]]に搭乗する。
  
 +
同じセブンスターズの当主にしてアリアンロッドを束ねる総司令官、[[ラスタル・エリオン]]とは親交があり、全幅の信頼を置いている。その反面、ラスタル直属の配下である[[ジュリエッタ・ジュリス]]とはそりが合わない。
  
== 登場作品と役柄 ==
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『如何なる敵も正面から迎え撃つ』というクジャン家の教えを尊重し、セブンスターズの当主ながら最前線でモビルスーツを駆って戦うことを望んでいる。ただし彼の操縦技術はお世辞にも高いとは言えず、立場の問題もあって少しでも彼を最前線から遠ざけたい整備士や部下からは長距離支援に主眼を置いた兵装を提案されており、そもそも出撃しようとすると側近たちに必死で止められる。また、過度の正義感と騎士道精神からくる無謀さに加えて、歴史や戦闘に関連する知識の欠如から事態の悪化を招いてしまう事も少なくない。ラスタルも彼の抱える数々の問題点を把握しており、特に物事の大義名分を自分に都合よく解釈している点については、真剣に自重を促していたが、本人に伝わる事は無かった。
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このように彼には軍人としては問題があるものの、一個人としてみれば実直な性格や熱意から部下からの信頼は厚く、謹慎処分を受けた際には40人もの部下がラスタルに恩赦を嘆願する程。ラスタルもイオクには力は求めてはおらず、先代のクジャン公のような人格者になってほしいと期待しており、イオクを慕う部下たちも先代に多大な恩義を感じているが故に、彼がどれほど愚行を重ねても見捨てず支えようと感じているのである。
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しかし、彼の「熱意と正義感だけの御曹司」というキャラクターは[[ハシュマル]]戦において大きなマイナスとなってしまい、モビルアーマーを起動させる直接のきっかけを作っただけでなく徒にその後の被害を拡大させることとなってしまった。汚名返上を期した[[タービンズ]]への襲撃はかえって自身の立場を危うくする結果となり、手柄を求めた[[鉄華団]]との最後の戦いでは迂闊な行動によって命を落とすことになった。
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==登場作品と役柄==
 
;[[機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ]]
 
;[[機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ]]
:エリオン家と共にアリアンロッドを統括するクジャン家の当主として登場する。<br />当初はラスタルと同じく組織内で発言力を強めていく[[マクギリス・ファリド|マクギリス]]に警戒心を抱いていたが、[[鉄華団]]と[[マクギリス]]の派遣した地球外縁統制統合艦隊との合同作戦にも横槍を入れる形で参戦。戦用のレギンレイズで出撃したが、[[ジュリエッタ]]や[[三日月]]、[[昭弘]]達の活躍には遠く及ばず重要参考人である[[サンドバル・ロイター]]の身柄拘束の功も奪われてしまった。<br />その後、[[ガラン・モッサ]]の企てたアーブラウとSAUの紛争でも[[マクギリス]]の不行き届きを弾劾するが、[[ガルス・ボードウィン]]等が[[マクギリス]]を擁護したことで渋々引き下がらざるを得なかった。さらに、[[MA]]・ハシュマル戦では、むやみに[[MS]]をハシュマルに近づけ起動させ、[[鉄華団]]が主導する爆破作戦の足止めのための戦闘では、普段は前に出たがるのに今回に限って後方からハシュマルに[[レールガン]]を撃ち作戦を失敗させている。(この世界における機動兵器の標準装備であるナノラミネートアーマーはビーム兵器の無効、実体弾であっても遠距離ならば無効化してしまう。)<br />鉄華団がハシュマルを撃破して以降は彼の火星での問題行動は他のセブンスターズの知る所となり、敬愛していたラスタルからも厳しく叱責されてしまう。だが、これが逆にイオク自信を後戻りできない状況に追い込んでしまい(ラスタルは「秩序を重んじるギャラルホルンとしての本質を見失うな」と釘を刺したに過ぎなかったが)、協力を申し出た[[ジャスレイ・ドノミコルス]]の甘言に乗せられてしまう事になる。
+
:第二部からセブンスターズの一角としてクジャン家の当主として登場する。
 
+
:当初からラスタルと同じく組織内で発言力を強めていく[[マクギリス・ファリド|マクギリス]]に警戒心を抱いており、[[鉄華団]]と[[マクギリス]]の派遣した地球外縁統制統合艦隊との合同作戦にも横槍を入れる形で参戦。専用のレギンレイズで出撃したが、戦果を挙げられず重要参考人である[[サンドバル・ロイター]]の身柄拘束の功も奪われてしまった。その後のアーブラウとSAUの紛争でもマクギリスの不行き届きを弾劾するが、[[ガルス・ボードウィン]]等がマクギリスを擁護したことで渋々引き下がらざるを得なかった。
== 人間関係 ==
+
:マクギリスが極秘裏に火星圏に向かった際にはジャスレイからの情報で「マクギリスがMAを倒し、七星勲章を手に入れて、セブンスターズの序列を変える事で謀反を企んでいると」決めつけて、MSで拘束に向かった。その際に、むやみに[[MS]]を近付けたために[[エイハブ・ウェーブ]]に反応したハシュマルを起動させ、護衛に就いていた部下を全滅させてしまう。その後も部下の仇を取る為に単独でハシュマルに挑んだため、ダメージを与えられないどころか鉄華団の迎撃を妨害したうえ農業プラントの多数の一般人が虐殺される結果を生んでしまった。
=== ギャラルホルン ===
+
:鉄華団がハシュマルを撃破して以降は彼の火星での問題行動は他のセブンスターズの知る所となり、ラスタルからも厳しく叱責されてしまう。だが、これが逆にイオク自身を後戻りできない状況に追い込んでしまい(ラスタルは「秩序を重んじるギャラルホルンとしての本質を見失うな」と釘を刺したに過ぎなかったが)、協力を申し出た[[ジャスレイ・ドノミコルス]]の甘言に乗せられてしまう事になる。
 +
:ジャスレイに乗せられたイオクは鉄華団の後ろ盾である[[タービンズ]]を潰すため、禁止兵器である『ダインスレイヴ』を利用。タービンズに禁止兵器運用の罪をでっち上げた挙句、そのダインスレイヴをタービンズの避難船に打ち込んで多くの構成員を虐殺してしまう。しかし降伏信号を無視して虐殺を敢行したため、[[名瀬・タービン|名瀬]][[アミダ・アルカ|アミダ]]の命を賭した反撃を喰らって自軍の戦力をも削いでしまう結果となった。
 +
:ジャスレイが鉄華団に粛清された直後、マクギリス達の決起によってタービンズに働いた非道行為が白日の下に晒されたことで謹慎処分を受ける。部下の嘆願によって復帰した後はラスタル直々に指導者教育が行われ、謹慎中の反省もあってそれなりに成長。火星圏へと逃亡したマクギリスに対して「ギャラルホルンを背負う者として、力に執着した者の最後を見届ける」ために追撃部隊に志願し、指揮権を持たない一般兵として参加。専用のグレイズに乗り込み、脱出を図るマクギリスのガンダム・バエルに武装を解除しながら突撃することで先手を打たせ、攻撃の口実を作る役目を果たした。
 +
:その後の鉄華団掃討作戦では、兵を鼓舞するべく負傷をおして通常のグレイズで出撃。ダインスレイヴで大破した[[ガンダム・グシオンリベイクフルシティ]]にトドメを刺そうとするが、迂闊に名乗りを上げてしまったことで[[昭弘・アルトランド|昭弘]]の底力を呼び起こしてしまい、コクピットを握り潰されて圧死。
 +
:イオクの戦死により、クジャン家はお家断絶してしまい、セブンスターズの廃止に繋がることになった。
 +
==人間関係==
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===ギャラルホルン===
 
;[[ラスタル・エリオン]]
 
;[[ラスタル・エリオン]]
:アリアンロッドにおいて絶大な発言権を有するエリオン家当主。年長者であり、イオクとは親交もあるため全幅の信頼を置いている。
+
:アリアンロッド艦隊司令官にしてエリオン家当主。イオクにとって、もう1人の父親とも呼べる人物であり、強く信頼している。ラスタルもイオクのことは、我が子のように可愛がっているが、その甘さが、イオクの成長の妨げの1つにもなっている。
 
;[[ジュリエッタ・ジュリス]]
 
;[[ジュリエッタ・ジュリス]]
:ラスタルの擁する秘蔵っ子であり、自身と同じ[[レギンレイズ]]のパイロット。イオクとは共に前線で戦う間柄であるが、性格の違いやパイロットとしての技量差もあって当のジュリエッタからは邪険にされている模様。
+
:ラスタルの擁する秘蔵っ子であり、自身と同じ[[レギンレイズ]]のパイロット。イオクの部下にあたるものの、彼女はイオクのことを「家柄しか取り柄のない無能」と認識しており、イオクも面と向かって軽蔑してくる彼女を当然快く思っておらず、それどころか彼女を巻き込んで攻撃したことすらある。しかし、ハシュマル事件以降ジュリエッタからかけられた言葉を勝手に好意的に捉えてしまった結果、若干ではあるが印象が良くなった模様。
 
;[[ヴィダール]]
 
;[[ヴィダール]]
:アリアンロッド艦隊が保有する謎の機体『[[ガンダム・ヴィダール]]』の専任パイロット。
+
:アリアンロッド艦隊が保有する謎の機体『[[ガンダム・ヴィダール]]』の専任パイロット。だが、互いに会話をすることはほとんどない。
 +
:;[[ガエリオ・ボードウィン]]
 +
::理想に燃える面や実直な性格とそれを利用されたところまで共通しているがガエリオは改善できたのに対し、イオクは本当の意味で改善する前に戦死することになった。
 
;[[マクギリス・ファリド]]
 
;[[マクギリス・ファリド]]
:ファリド家の新当主にして、[[カルタ・イシュー]]亡き後に地球外縁統制統合艦隊を引き継いだ男。ギャラルホルンの中でも急成長を続ける傑物で、保守派思考の強いアリアンロッドからは警戒されている。
+
:ファリド家の新当主。ラスタルの政敵であることから敵視しており、鉄華団からの連絡を受けて火星のモビルアーマーを調査に向かった際も「七星勲章の獲得により序列を脅かす行為」と誤解して先走った行動に出てしまった。
 +
;イオクの父
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:実父でクジャン家の先代当主。軍人としても人間としても優れ、家臣だけでなく、ラスタルからも敬愛され続けているが、イオクの口から父親の話題は出ない為、イオクが物心付く前に亡くなったことがうかがえる。
  
 
+
===鉄華団===
=== 鉄華団 ===
 
 
;[[三日月・オーガス]]
 
;[[三日月・オーガス]]
 
:サンドバル・ロイター拘束作戦において、自分達の邪魔をした[[ガンダム・バルバトスルプス]]のパイロット。ジュリエッタと共に邪魔者として対峙するも及ばず、サンドバルの身柄は目の前で掻っ攫われてしまった。
 
:サンドバル・ロイター拘束作戦において、自分達の邪魔をした[[ガンダム・バルバトスルプス]]のパイロット。ジュリエッタと共に邪魔者として対峙するも及ばず、サンドバルの身柄は目の前で掻っ攫われてしまった。
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;[[昭弘・アルトランド]]
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:鉄華団掃討作戦において、虫の息の彼にトドメを刺そうとするが、タービンズ壊滅の元凶の1人であることに気づかれたことから、昭弘の底力を呼び起こしてしまい、道連れにされた。
  
=== テイワズ ===
+
===テイワズ===
 
;[[ジャスレイ・ドノミコルス]]
 
;[[ジャスレイ・ドノミコルス]]
:テイワズ幹部にして、クジャン家と繋がりのあるJPTトラストの代表取締役。組織内で台頭する鉄華団と後見人であるである[[名瀬・タービン|名瀬]]を出し抜くため、マクギリスの動向をリークした。自分にとって邪魔な存在であるタービンズと鉄華団、果てはマクマードさえも消す事を企んでおり、イオクとアリアンロッドを利用してそれらを一掃しようと画策している。
+
:テイワズ幹部にして、クジャン家と繋がりのあるJPTトラストの代表取締役。組織内で台頭する鉄華団と後見人である[[名瀬・タービン|名瀬]]を出し抜く為、イオクにマクギリスの動向をリークし、マクギリスと鉄華団の弱体化を図るが、ハシュマル事件で一度は失敗。しかし、それにより立場が悪くなったイオクとの結び付きが強くなり、タービンズにダインスレイヴ密輸の汚名を着せ、壊滅させることに成功。その際、イオクはジャスレイに手書きの感謝状を送っている。その後も共闘して、鉄華団を叩く算段になっていたが、マクマードとラスタルの間に取引が成立した事で部隊を送ることはなかった。
  
== 名台詞 ==
+
==名台詞==
 
;「海賊風情とはいえ、全力でたたき潰すのがクジャン家の教えだ」
 
;「海賊風情とはいえ、全力でたたき潰すのがクジャン家の教えだ」
:セブンスターズの一家門を担う当主にして、自身の矜持を言い聞かせながら専用機に搭乗する。その気概は貴族精神にも通じ、決して嘘偽りは見られない……しかし、実際に活躍していると言われれば……
+
:セブンスターズの一家門を担う当主として、部下に自身の矜持を言い聞かせながら専用機に向かう。彼を制止する部下たちの必死さの理由は出撃後すぐに明らかになった。
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;「制裁を受けろ!!」/「避けたか…なかなかやるな!」
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:34話「ヴィダール立つ」より。火星圏オセアニア連邦産業コロニーの独立運動に起因する暴動の鎮圧に向かった際に。凛々しい口上とは全く裏腹に敵機にはかすりもしなかった(回避行動すら行っていない)。にもかかわらず堂々と相手を賞賛してみせる器の大きさ(?)を見せつける。その後危機に陥ったところをジュリエッタに救出され、さらには護衛のモビルスーツに抑え込まれるというオチまで。
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;「おのれ、死にぞこないッ! このイオク・クジャンの裁きを受けよッ!」
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:50話より。ダインスレイヴの攻撃で大破寸前になったガンダム・グシオンリベイクフルシティを嬲っている場面にて。しかし、この時名乗りを上げてしまったため……
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;「あっ…あっ、あっまさか……こんなところでッ! あ、ああ」
 +
;「あ、あああ、嫌だッ! あ、あああいい゛や、ああああああああ―――」
 +
:上記の名乗りによってタービンズ壊滅の元凶であり、ラフタの死の遠因となったイオクが目の前にいることを知り、憎悪に燃える昭弘によって機体のバランスを崩してしまい、そのままサブアームで挟まれてしまう。
 +
:部下が必死に援護したが、サブアームが外れることはなく、狭まっていくコクピットの中で情けない悲鳴を叫びながら潰されて圧死した。
  
== 搭乗機体・関連機体 ==
+
==搭乗機体・関連機体==
<!-- :[[機体名]]:説明 -->
 
<!-- キャラクターが大きく関わった(開発した、搭乗した)機体を記述してください。 -->
 
 
;[[レギンレイズ|レギンレイズ(イオク機)]]
 
;[[レギンレイズ|レギンレイズ(イオク機)]]
:アリアンロッドが新たに開発した新型MS、レギンレイズのうち、イオク専用機として支給されたもの。長距離用のレールガンを備えた後方支援仕様にカスタマイズされているが、やたらと前線に出たがるイオクの性分もあって存分に活躍しているとは言い難い。
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:アリアンロッドが開発した新型MSをイオク専用機としてカスタムしたもの。少しでも前線に出ないようにと長距離用のレールガンを備えた後方支援仕様にカスタマイズされているほか、指揮官機としてブレードアンテナを装備している。やたら前に出たがる性分と劣悪な射撃の腕のため性能を十分に活かしきれていない。
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;[[グレイズ(イオク機)]]
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:イオク専用のグレイズ。火星仕様の指揮官用グレイズにイオク専用レギンレイズと同様の塗装を施し、背中にバトルブレードマウントラッチ用のバックパックを取り付けたもの。マクギリスを挑発する為に武装解除して突進を行い、先手を打たせた事でその役目を果たし大破した。
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;[[グレイズ]]
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:火星仕様の一般仕様のグレイズ。バトルブレード装備。負傷の身でありながら乗り込んだが……。
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<!-- == 余談 == -->
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<!-- *説明 -->
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<!-- == 商品情報 == -->
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<!-- ASINにはAmazonの商品ページに記載されている10桁の番号を入力してください。 -->
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==リンク==
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*[[登場人物]]
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<!-- == 脚注 == -->
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<!-- 本文には<ref>内容</ref>のかたちで挿入してください。 -->
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{{DEFAULTSORT:いおく くしあん}}<!-- 濁点・半濁点は除く。「っ」のような小書き文字は「つ」のように大きくする。「・」のような区切り文字は半角空白「 」に変える。 -->
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[[Category:登場人物あ行]]
 +
[[Category:機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ]]
 +
<!-- DEFAULTSORTとCategoryを元に、各カテゴリページに表示・自動整列されます。 -->

2022年10月2日 (日) 17:51時点における最新版

イオク・クジャン
読み イオク・クジャン
外国語表記 Iok Kujan
登場作品 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
声優 島崎信長
デザイナー
  • 伊藤悠(原案)
  • 千葉道徳
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プロフィール
職業 軍人(貴族)
所属 ギャラルホルン
所属組織 月外縁軌道統合艦隊アリアンロッド
所属部隊 第二艦隊
役職 第二艦隊司令
称号 クジャン家当主
階級 准将
主な搭乗機 レギンレイズ(イオク仕様機)
テンプレートを表示

概要編集

ギャラルホルンを束ねる7つの家門「セブンスターズ」の一角、クジャン家の若き当主。浅黒い肌と編み込んだ長い黒髪が特徴。アリアンロッド第二艦隊の指揮官で、パイロットとして長距離支援に特化したレギンレイズに搭乗する。

同じセブンスターズの当主にしてアリアンロッドを束ねる総司令官、ラスタル・エリオンとは親交があり、全幅の信頼を置いている。その反面、ラスタル直属の配下であるジュリエッタ・ジュリスとはそりが合わない。

『如何なる敵も正面から迎え撃つ』というクジャン家の教えを尊重し、セブンスターズの当主ながら最前線でモビルスーツを駆って戦うことを望んでいる。ただし彼の操縦技術はお世辞にも高いとは言えず、立場の問題もあって少しでも彼を最前線から遠ざけたい整備士や部下からは長距離支援に主眼を置いた兵装を提案されており、そもそも出撃しようとすると側近たちに必死で止められる。また、過度の正義感と騎士道精神からくる無謀さに加えて、歴史や戦闘に関連する知識の欠如から事態の悪化を招いてしまう事も少なくない。ラスタルも彼の抱える数々の問題点を把握しており、特に物事の大義名分を自分に都合よく解釈している点については、真剣に自重を促していたが、本人に伝わる事は無かった。

このように彼には軍人としては問題があるものの、一個人としてみれば実直な性格や熱意から部下からの信頼は厚く、謹慎処分を受けた際には40人もの部下がラスタルに恩赦を嘆願する程。ラスタルもイオクには力は求めてはおらず、先代のクジャン公のような人格者になってほしいと期待しており、イオクを慕う部下たちも先代に多大な恩義を感じているが故に、彼がどれほど愚行を重ねても見捨てず支えようと感じているのである。

しかし、彼の「熱意と正義感だけの御曹司」というキャラクターはハシュマル戦において大きなマイナスとなってしまい、モビルアーマーを起動させる直接のきっかけを作っただけでなく徒にその後の被害を拡大させることとなってしまった。汚名返上を期したタービンズへの襲撃はかえって自身の立場を危うくする結果となり、手柄を求めた鉄華団との最後の戦いでは迂闊な行動によって命を落とすことになった。

登場作品と役柄編集

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
第二部からセブンスターズの一角としてクジャン家の当主として登場する。
当初からラスタルと同じく組織内で発言力を強めていくマクギリスに警戒心を抱いており、鉄華団マクギリスの派遣した地球外縁統制統合艦隊との合同作戦にも横槍を入れる形で参戦。専用のレギンレイズで出撃したが、戦果を挙げられず重要参考人であるサンドバル・ロイターの身柄拘束の功も奪われてしまった。その後のアーブラウとSAUの紛争でもマクギリスの不行き届きを弾劾するが、ガルス・ボードウィン等がマクギリスを擁護したことで渋々引き下がらざるを得なかった。
マクギリスが極秘裏に火星圏に向かった際にはジャスレイからの情報で「マクギリスがMAを倒し、七星勲章を手に入れて、セブンスターズの序列を変える事で謀反を企んでいると」決めつけて、MSで拘束に向かった。その際に、むやみにMSを近付けたためにエイハブ・ウェーブに反応したハシュマルを起動させ、護衛に就いていた部下を全滅させてしまう。その後も部下の仇を取る為に単独でハシュマルに挑んだため、ダメージを与えられないどころか鉄華団の迎撃を妨害したうえ農業プラントの多数の一般人が虐殺される結果を生んでしまった。
鉄華団がハシュマルを撃破して以降は彼の火星での問題行動は他のセブンスターズの知る所となり、ラスタルからも厳しく叱責されてしまう。だが、これが逆にイオク自身を後戻りできない状況に追い込んでしまい(ラスタルは「秩序を重んじるギャラルホルンとしての本質を見失うな」と釘を刺したに過ぎなかったが)、協力を申し出たジャスレイ・ドノミコルスの甘言に乗せられてしまう事になる。
ジャスレイに乗せられたイオクは鉄華団の後ろ盾であるタービンズを潰すため、禁止兵器である『ダインスレイヴ』を利用。タービンズに禁止兵器運用の罪をでっち上げた挙句、そのダインスレイヴをタービンズの避難船に打ち込んで多くの構成員を虐殺してしまう。しかし降伏信号を無視して虐殺を敢行したため、名瀬アミダの命を賭した反撃を喰らって自軍の戦力をも削いでしまう結果となった。
ジャスレイが鉄華団に粛清された直後、マクギリス達の決起によってタービンズに働いた非道行為が白日の下に晒されたことで謹慎処分を受ける。部下の嘆願によって復帰した後はラスタル直々に指導者教育が行われ、謹慎中の反省もあってそれなりに成長。火星圏へと逃亡したマクギリスに対して「ギャラルホルンを背負う者として、力に執着した者の最後を見届ける」ために追撃部隊に志願し、指揮権を持たない一般兵として参加。専用のグレイズに乗り込み、脱出を図るマクギリスのガンダム・バエルに武装を解除しながら突撃することで先手を打たせ、攻撃の口実を作る役目を果たした。
その後の鉄華団掃討作戦では、兵を鼓舞するべく負傷をおして通常のグレイズで出撃。ダインスレイヴで大破したガンダム・グシオンリベイクフルシティにトドメを刺そうとするが、迂闊に名乗りを上げてしまったことで昭弘の底力を呼び起こしてしまい、コクピットを握り潰されて圧死。
イオクの戦死により、クジャン家はお家断絶してしまい、セブンスターズの廃止に繋がることになった。

人間関係編集

ギャラルホルン編集

ラスタル・エリオン
アリアンロッド艦隊司令官にしてエリオン家当主。イオクにとって、もう1人の父親とも呼べる人物であり、強く信頼している。ラスタルもイオクのことは、我が子のように可愛がっているが、その甘さが、イオクの成長の妨げの1つにもなっている。
ジュリエッタ・ジュリス
ラスタルの擁する秘蔵っ子であり、自身と同じレギンレイズのパイロット。イオクの部下にあたるものの、彼女はイオクのことを「家柄しか取り柄のない無能」と認識しており、イオクも面と向かって軽蔑してくる彼女を当然快く思っておらず、それどころか彼女を巻き込んで攻撃したことすらある。しかし、ハシュマル事件以降ジュリエッタからかけられた言葉を勝手に好意的に捉えてしまった結果、若干ではあるが印象が良くなった模様。
ヴィダール
アリアンロッド艦隊が保有する謎の機体『ガンダム・ヴィダール』の専任パイロット。だが、互いに会話をすることはほとんどない。
ガエリオ・ボードウィン
理想に燃える面や実直な性格とそれを利用されたところまで共通しているがガエリオは改善できたのに対し、イオクは本当の意味で改善する前に戦死することになった。
マクギリス・ファリド
ファリド家の新当主。ラスタルの政敵であることから敵視しており、鉄華団からの連絡を受けて火星のモビルアーマーを調査に向かった際も「七星勲章の獲得により序列を脅かす行為」と誤解して先走った行動に出てしまった。
イオクの父
実父でクジャン家の先代当主。軍人としても人間としても優れ、家臣だけでなく、ラスタルからも敬愛され続けているが、イオクの口から父親の話題は出ない為、イオクが物心付く前に亡くなったことがうかがえる。

鉄華団編集

三日月・オーガス
サンドバル・ロイター拘束作戦において、自分達の邪魔をしたガンダム・バルバトスルプスのパイロット。ジュリエッタと共に邪魔者として対峙するも及ばず、サンドバルの身柄は目の前で掻っ攫われてしまった。
昭弘・アルトランド
鉄華団掃討作戦において、虫の息の彼にトドメを刺そうとするが、タービンズ壊滅の元凶の1人であることに気づかれたことから、昭弘の底力を呼び起こしてしまい、道連れにされた。

テイワズ編集

ジャスレイ・ドノミコルス
テイワズ幹部にして、クジャン家と繋がりのあるJPTトラストの代表取締役。組織内で台頭する鉄華団と後見人である名瀬を出し抜く為、イオクにマクギリスの動向をリークし、マクギリスと鉄華団の弱体化を図るが、ハシュマル事件で一度は失敗。しかし、それにより立場が悪くなったイオクとの結び付きが強くなり、タービンズにダインスレイヴ密輸の汚名を着せ、壊滅させることに成功。その際、イオクはジャスレイに手書きの感謝状を送っている。その後も共闘して、鉄華団を叩く算段になっていたが、マクマードとラスタルの間に取引が成立した事で部隊を送ることはなかった。

名台詞編集

「海賊風情とはいえ、全力でたたき潰すのがクジャン家の教えだ」
セブンスターズの一家門を担う当主として、部下に自身の矜持を言い聞かせながら専用機に向かう。彼を制止する部下たちの必死さの理由は出撃後すぐに明らかになった。
「制裁を受けろ!!」/「避けたか…なかなかやるな!」
34話「ヴィダール立つ」より。火星圏オセアニア連邦産業コロニーの独立運動に起因する暴動の鎮圧に向かった際に。凛々しい口上とは全く裏腹に敵機にはかすりもしなかった(回避行動すら行っていない)。にもかかわらず堂々と相手を賞賛してみせる器の大きさ(?)を見せつける。その後危機に陥ったところをジュリエッタに救出され、さらには護衛のモビルスーツに抑え込まれるというオチまで。
「おのれ、死にぞこないッ! このイオク・クジャンの裁きを受けよッ!」
50話より。ダインスレイヴの攻撃で大破寸前になったガンダム・グシオンリベイクフルシティを嬲っている場面にて。しかし、この時名乗りを上げてしまったため……
「あっ…あっ、あっまさか……こんなところでッ! あ、ああ」
「あ、あああ、嫌だッ! あ、あああいい゛や、ああああああああ―――」
上記の名乗りによってタービンズ壊滅の元凶であり、ラフタの死の遠因となったイオクが目の前にいることを知り、憎悪に燃える昭弘によって機体のバランスを崩してしまい、そのままサブアームで挟まれてしまう。
部下が必死に援護したが、サブアームが外れることはなく、狭まっていくコクピットの中で情けない悲鳴を叫びながら潰されて圧死した。

搭乗機体・関連機体編集

レギンレイズ(イオク機)
アリアンロッドが開発した新型MSをイオク専用機としてカスタムしたもの。少しでも前線に出ないようにと長距離用のレールガンを備えた後方支援仕様にカスタマイズされているほか、指揮官機としてブレードアンテナを装備している。やたら前に出たがる性分と劣悪な射撃の腕のため性能を十分に活かしきれていない。
グレイズ(イオク機)
イオク専用のグレイズ。火星仕様の指揮官用グレイズにイオク専用レギンレイズと同様の塗装を施し、背中にバトルブレードマウントラッチ用のバックパックを取り付けたもの。マクギリスを挑発する為に武装解除して突進を行い、先手を打たせた事でその役目を果たし大破した。
グレイズ
火星仕様の一般仕様のグレイズ。バトルブレード装備。負傷の身でありながら乗り込んだが……。


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