「アンジェロ・ザウパー」の版間の差分
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+ | [[バナージ・リンクス]]との邂逅は戦闘中が初めてで、彼の搭乗する[[ユニコーンガンダム]]の脅威的な性能に目を見張り、狙いを付けられたフロンタルの[[シナンジュ]]を救おうと無我夢中で発砲。フロンタルの戦場を自分の無粋な射撃が汚したとしてバナージに逆恨みに近い憎しみを抱く。後にユニコーンが鹵獲され、保護されたバナージと面会を望んだフロンタルと共に生身でも彼と対面するが、バナージを取り込むために仮面を外し、素顔を晒したフロンタルの態度に困惑。そこまでされるバナージへの嫉妬もあり、彼に対する憎しみを深くする。 | ||
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+ | 終盤ではユニコーンガンダムの『変身』を封じるために[[サイコフレーム]]がパイロットの精神波を拾うのを妨害する『サイコ・ジャマー』を搭載した[[ローゼン・ズール]]に乗り換え、変身できず苦戦するバナージを追い詰めるが、小説版ではフロンタルに付き従うばかりでその真意を知ろうとしないアンジェロの姿勢に業を煮やしたバナージの怒りについにサイコ・ジャマーを突破され、変身を許してしまい、精神感応を起こされる。OVA版では[[マリーダ・クルス]]の死によって放出された感応波と同調し、[[NT-D]]を発動させる。 | ||
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+ | アンジェロは所謂グローブ事件で父親を惨殺され、連邦兵に母親を強姦されたのみならず、それがきっかけで精神崩壊を起こした母親を娶った養父にも性的虐待を受け続けるという少年時代を過ごしたこと、母親の自殺がきっかけで家を出るも、仕事もなにもなく、袖付きに参加するまで男娼として身体を売っていたことをバナージに半ば強引に知られ、この行為を『強姦のようだ』と嫌悪。同時にバナージの自分とは違う、希望に満ちた過去を知り、分かり合うことなどできないとバナージを拒絶し、自分自身から目を背けようと衝動のままコクピットを自分のインコム・クローで握りつぶした。OVA版ではこのあたりの精神感応の描写が問題になるため、大幅に変更。病的なほどに[[フル・フロンタル]]に依存する彼に対し、フル・フロンタルはアンジェロを個人として見ることなく「有能な上官と部下」以上の関係から踏み込んでは来なかった。だからこそニュータイプとして危険視しながらも対峙し続けるバナージ・リンクスに対して憎悪=嫉妬という暗い感情を抱いていた。精神感応の際に「背を向けるフロンタル」というビジョンを見せ付けられ、自分が必要とされていないということをから逃げるために自らインコム・クローでコクピットを貫いた。 | ||
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+ | 一命を取り留めていたアンジェロは、すべての戦いが終わった後、シナンジュのコクピット・ポッド内部で息を引き取ったフル・フロンタルの亡骸を見つけ、涙を流す。OVA版ではやはり描写が異なっており、どこか満足したような、寂しげな微笑を浮かべて虚空を見上げた。 | ||
== 登場作品と役柄 == | == 登場作品と役柄 == | ||
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== 人間関係 == | == 人間関係 == | ||
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:フロンタルに気にかけられていることを始め、考え方や言動など、様々な部分が気に障る相手。精神感応をしたものの、解り合うことはできなかった。 | :フロンタルに気にかけられていることを始め、考え方や言動など、様々な部分が気に障る相手。精神感応をしたものの、解り合うことはできなかった。 | ||
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:自身が隊長を務めるフロンタル親衛隊の部下達。 | :自身が隊長を務めるフロンタル親衛隊の部下達。 | ||
== 名台詞 == | == 名台詞 == | ||
;「汚してしまった……大佐の戦場を……!」 | ;「汚してしまった……大佐の戦場を……!」 | ||
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:フル・フロンタルを前に「シャアなのか」「仮面を脱げ」と捕虜でありながら問いかける[[バナージ・リンクス]]につかみかかって。捕獲前からユニコーンとパイロットに興味を抱いていたフロンタルを見ていたり、仲間が撃墜されていたこともあって、バナージが入室してくるなり不満顔であったが、あっという間に激高してしまった。一部にはこの不安定な精神状態を見て強化人間ではないか?とささやかれることもあった。 | :フル・フロンタルを前に「シャアなのか」「仮面を脱げ」と捕虜でありながら問いかける[[バナージ・リンクス]]につかみかかって。捕獲前からユニコーンとパイロットに興味を抱いていたフロンタルを見ていたり、仲間が撃墜されていたこともあって、バナージが入室してくるなり不満顔であったが、あっという間に激高してしまった。一部にはこの不安定な精神状態を見て強化人間ではないか?とささやかれることもあった。 | ||
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;「初めてあったときから気に入らなかった……死んじゃえよ……お前ぇ!! | ;「初めてあったときから気に入らなかった……死んじゃえよ……お前ぇ!! | ||
:サイコ・ジャマーでユニコーンのNT-Dを封じ、優位に立ったことで積年の恨みが噴出したか、わざわざ通信でバナージに。 | :サイコ・ジャマーでユニコーンのNT-Dを封じ、優位に立ったことで積年の恨みが噴出したか、わざわざ通信でバナージに。 | ||
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== 搭乗機体・関連機体 == | == 搭乗機体・関連機体 == | ||
<!-- キャラクターが大きく関わった(開発した、搭乗した)機体を記述してください。 --> | <!-- キャラクターが大きく関わった(開発した、搭乗した)機体を記述してください。 --> | ||
;[[アンジェロ専用ギラ・ズール]] | ;[[アンジェロ専用ギラ・ズール]] | ||
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;[[ローゼン・ズール]] | ;[[ローゼン・ズール]] | ||
:ギラ・ズールにサイコフレームを組み込んだアンジェロ専用の機体。ネェル・アーガマのクルーからは「薔薇の機体」と呼ばれる。6基のサイコ・ジャマーを搭載し、フル・フロンタルの前に立ちふさがるであろうユニコーンのNT-Dを封じるというまさに「天敵」としての機能を持っており、ユニコーンを追い詰めるもののサイコ・ジャマーの妨害波すらも越える精神波を発揮した[[バナージ・リンクス]]によってジャミングを打ち破られる。 | :ギラ・ズールにサイコフレームを組み込んだアンジェロ専用の機体。ネェル・アーガマのクルーからは「薔薇の機体」と呼ばれる。6基のサイコ・ジャマーを搭載し、フル・フロンタルの前に立ちふさがるであろうユニコーンのNT-Dを封じるというまさに「天敵」としての機能を持っており、ユニコーンを追い詰めるもののサイコ・ジャマーの妨害波すらも越える精神波を発揮した[[バナージ・リンクス]]によってジャミングを打ち破られる。 | ||
+ | ;[[ギラ・ドーガ (アンジェロ・ザウパー専用機)]] | ||
+ | :シナンジュ強奪時に搭乗していた機体。 | ||
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+ | :テストパイロットを務めた機体。 | ||
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+ | <!-- :説明 --> | ||
+ | <!-- キャラクターソングやゲーム作品での専用戦闘BGM等がある場合、任意で記述してください。 --> | ||
+ | == 余談 == | ||
+ | :プレイステーション3専用ソフト「機動戦士ガンダムUC」の追加ダウンロードコンテンツ第一弾に原作者の福井晴敏氏描きおろしのオリジナルシナリオ「エピソード0 戦後の戦争」では、[[フル・フロンタル]]がシナンジュ・スタインを『譲渡』される物語が収録されている。「赤い彗星の再来」と呼ばれたフロンタルへ懐疑的な視線を向けていたアンジェロが、そのカリスマ性を目の当たりにして傾倒していく姿も描かれている。親衛隊、『袖付き』といってもジオン残党兵からは「お稚児さん部隊」などと侮られて鬱屈していた彼が、その絶対的な指導者を経て変化するさまは本編中でのフロンタルに対する心酔ぶりを強烈に裏付ける。 | ||
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2023年1月15日 (日) 16:08時点における最新版
アンジェロ・ザウパー | |
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外国語表記 | Angelo Sauper |
登場作品 | 機動戦士ガンダムUC |
声優 | 柿原徹也 |
プロフィール | |
---|---|
種族 | 人間 (スペースノイド) |
性別 | 男 |
年齢 | 19歳 |
出身 | サイド3 |
職業 | 軍人 (MSパイロット) |
所属組織 | ネオ・ジオン残党「袖付き」 |
所属部隊 | フロンタル親衛隊 |
役職 | フロンタル親衛隊隊長 |
階級 | 大尉 |
主な搭乗機 |
概要編集
ネオ・ジオン残党「袖付き」のパイロットの一人。『シャアの再来』ことフル・フロンタルに心酔しており、彼の側近を努め、戦闘においても親衛隊隊長として専用の紫のカラーリングを施された専用のギラ・ズールで戦う。
バナージ・リンクスとの邂逅は戦闘中が初めてで、彼の搭乗するユニコーンガンダムの脅威的な性能に目を見張り、狙いを付けられたフロンタルのシナンジュを救おうと無我夢中で発砲。フロンタルの戦場を自分の無粋な射撃が汚したとしてバナージに逆恨みに近い憎しみを抱く。後にユニコーンが鹵獲され、保護されたバナージと面会を望んだフロンタルと共に生身でも彼と対面するが、バナージを取り込むために仮面を外し、素顔を晒したフロンタルの態度に困惑。そこまでされるバナージへの嫉妬もあり、彼に対する憎しみを深くする。
終盤ではユニコーンガンダムの『変身』を封じるためにサイコフレームがパイロットの精神波を拾うのを妨害する『サイコ・ジャマー』を搭載したローゼン・ズールに乗り換え、変身できず苦戦するバナージを追い詰めるが、小説版ではフロンタルに付き従うばかりでその真意を知ろうとしないアンジェロの姿勢に業を煮やしたバナージの怒りについにサイコ・ジャマーを突破され、変身を許してしまい、精神感応を起こされる。OVA版ではマリーダ・クルスの死によって放出された感応波と同調し、NT-Dを発動させる。
アンジェロは所謂グローブ事件で父親を惨殺され、連邦兵に母親を強姦されたのみならず、それがきっかけで精神崩壊を起こした母親を娶った養父にも性的虐待を受け続けるという少年時代を過ごしたこと、母親の自殺がきっかけで家を出るも、仕事もなにもなく、袖付きに参加するまで男娼として身体を売っていたことをバナージに半ば強引に知られ、この行為を『強姦のようだ』と嫌悪。同時にバナージの自分とは違う、希望に満ちた過去を知り、分かり合うことなどできないとバナージを拒絶し、自分自身から目を背けようと衝動のままコクピットを自分のインコム・クローで握りつぶした。OVA版ではこのあたりの精神感応の描写が問題になるため、大幅に変更。病的なほどにフル・フロンタルに依存する彼に対し、フル・フロンタルはアンジェロを個人として見ることなく「有能な上官と部下」以上の関係から踏み込んでは来なかった。だからこそニュータイプとして危険視しながらも対峙し続けるバナージ・リンクスに対して憎悪=嫉妬という暗い感情を抱いていた。精神感応の際に「背を向けるフロンタル」というビジョンを見せ付けられ、自分が必要とされていないということをから逃げるために自らインコム・クローでコクピットを貫いた。
一命を取り留めていたアンジェロは、すべての戦いが終わった後、シナンジュのコクピット・ポッド内部で息を引き取ったフル・フロンタルの亡骸を見つけ、涙を流す。OVA版ではやはり描写が異なっており、どこか満足したような、寂しげな微笑を浮かべて虚空を見上げた。
登場作品と役柄編集
- 機動戦士ガンダムUC
- 初登場作品。
人間関係編集
名台詞編集
- 「汚してしまった……大佐の戦場を……!」
- 常にフル・フロンタルに付き従い、フロンタルが戦うときは手出しをしてはならないという誓いを立てている。加勢することはフロンタルの勝利を疑っている裏返しであると考え、ある意味ナンセンスではあるが、あえて手出ししないことで絶対の信頼を置いていることを示した。しかし、ユニコーンガンダムがデストロイモードとなり、その戦闘力を目の当たりにし、流れ弾で僚機が撃墜されたことで思わず引き金を引いてしまう。これ以降、むしろ積極的にフロンタルの前に立って戦闘を行い、「露払い」を行うようになる。
- 「貴っ様ぁ!!」
- フル・フロンタルを前に「シャアなのか」「仮面を脱げ」と捕虜でありながら問いかけるバナージ・リンクスにつかみかかって。捕獲前からユニコーンとパイロットに興味を抱いていたフロンタルを見ていたり、仲間が撃墜されていたこともあって、バナージが入室してくるなり不満顔であったが、あっという間に激高してしまった。一部にはこの不安定な精神状態を見て強化人間ではないか?とささやかれることもあった。
- 「では貴様はどうなのだ!?武力の全てが悪だというなら、ガンダムを使った貴様も同罪だ。貴様のせいで、我々も貴重な兵を失った!」
- パラオに連行されたバナージ・リンクスの、フロンタルに投げかけた答えに対して激昂して詰め寄った時の台詞。
- 「初めてあったときから気に入らなかった……死んじゃえよ……お前ぇ!!
- サイコ・ジャマーでユニコーンのNT-Dを封じ、優位に立ったことで積年の恨みが噴出したか、わざわざ通信でバナージに。
搭乗機体・関連機体編集
- アンジェロ専用ギラ・ズール
- 『UC』前半の搭乗機。
- ローゼン・ズール
- ギラ・ズールにサイコフレームを組み込んだアンジェロ専用の機体。ネェル・アーガマのクルーからは「薔薇の機体」と呼ばれる。6基のサイコ・ジャマーを搭載し、フル・フロンタルの前に立ちふさがるであろうユニコーンのNT-Dを封じるというまさに「天敵」としての機能を持っており、ユニコーンを追い詰めるもののサイコ・ジャマーの妨害波すらも越える精神波を発揮したバナージ・リンクスによってジャミングを打ち破られる。
- ギラ・ドーガ (アンジェロ・ザウパー専用機)
- シナンジュ強奪時に搭乗していた機体。
- クラーケ・ズール
- テストパイロットを務めた機体。
余談編集
- プレイステーション3専用ソフト「機動戦士ガンダムUC」の追加ダウンロードコンテンツ第一弾に原作者の福井晴敏氏描きおろしのオリジナルシナリオ「エピソード0 戦後の戦争」では、フル・フロンタルがシナンジュ・スタインを『譲渡』される物語が収録されている。「赤い彗星の再来」と呼ばれたフロンタルへ懐疑的な視線を向けていたアンジェロが、そのカリスマ性を目の当たりにして傾倒していく姿も描かれている。親衛隊、『袖付き』といってもジオン残党兵からは「お稚児さん部隊」などと侮られて鬱屈していた彼が、その絶対的な指導者を経て変化するさまは本編中でのフロンタルに対する心酔ぶりを強烈に裏付ける。