「ジム・スパルタン」の版間の差分
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亜熱帯地域でのジャングル戦を想定して開発され、機体前面に増加装甲を取り付け、バックパックを出力向上型に換装している。 | 亜熱帯地域でのジャングル戦を想定して開発され、機体前面に増加装甲を取り付け、バックパックを出力向上型に換装している。 | ||
− | + | 武装もハンドガンやヒート・ナイフなどといったMS相手の近接戦闘を重視したものとなっており、赤外線遮断シートや[[ミノフスキー粒子|M粒子]]散布ポッド、スモーク・ディスチャージャーなどの隠密性向上のための各種装備を有している。 | |
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== 登場作品と操縦者 == | == 登場作品と操縦者 == | ||
;[[F.M.S.]] | ;[[F.M.S.]] | ||
− | : | + | :出典元。第2回が初出で、名称は「GMスパルタン」表記。パイロットはグレイ大尉。[[宇宙世紀]]0079年12月2日にボルネオ島に展開した第17機甲海兵師団の内、第2特務小隊の隊長機として[[グフ・ハンター]]と[[ザクII]]で構成された小隊と交戦し、僚機の[[ジム・キャノン]]と[[ジム・スカウト]]の連携で撃破している。 |
;書籍[[マスターアーカイブ モビルスーツ|『マスターアーカイブ モビルスーツ RGM-79 ジム Vol.2』]] | ;書籍[[マスターアーカイブ モビルスーツ|『マスターアーカイブ モビルスーツ RGM-79 ジム Vol.2』]] | ||
− | : | + | :瀧川虚至によってリデザインされ、更に詳細な設定が追加された。初出時に描かれなかった下半身についても、ジム・スナイパーIIの下半身に[[陸戦用ジム]]の足パーツを付け足したデザインとして描かれた。また、カラーバリエーションとして[[ジム・スナイパーカスタム]]寄りのカラーの機体が設定されている。 |
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+ | :2022年9月8日に通販サイト「プレミアムバンダイ」において限定HGキットの受注販売が開始。初出から実に33年ぶりの公式立体化となった。機体デザインはマスアカ版に準じているが、同誌で描写されていなかったミニガンとWAMMが立体化されている。 | ||
== 装備・機能 == | == 装備・機能 == | ||
=== 特殊装備 === | === 特殊装備 === | ||
;M粒子散布ポッド | ;M粒子散布ポッド | ||
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;スモーク・ディスチャージャー | ;スモーク・ディスチャージャー | ||
− | : | + | :頭部左側面に2発(マスアカ版では3発)装備されている発煙弾発射機。 |
;カモフラージュ・ジャケット | ;カモフラージュ・ジャケット | ||
− | : | + | :アラミド繊維製の赤外線遮断シート。『マスターアーカイブ』で詳細設定が追加された。初出時は背面のガード用に用いられているが、『マスアカ』ではショルダー・アーマー以下の機体全周をカバーする事が可能と設定されている。 |
=== 武装・必殺攻撃 === | === 武装・必殺攻撃 === | ||
;ミニガン | ;ミニガン | ||
− | : | + | :アサルトライフル型の実弾兵器。銃口が3本の銃身を束ねたガトリング砲となっている。下部に下記のハンドガンと思わしき物が横向きに付いているが、後にガンプラで立体化された際、正式にハンドガンとして明記された。他にもオリジナルギミックとして後部側面にマガジンアームが追加されており、予備マガジンの交換が出来るようになっている他、リアスカートに懸架用のマウントラックも造形された。 |
+ | :;ハンドガン | ||
+ | ::ミニガンの下部にマウントされている拳銃。グリップにロングマガジンが装填されており、グリップ自体がミニガンのサブグリップとしても機能する。 | ||
;WAMM (有線式対MSミサイル) | ;WAMM (有線式対MSミサイル) | ||
− | : | + | :対モビルスーツ用の有線式ミサイル。右肩に発射筒を2発装備している。発射後にワイヤー操作で誘導を行うが、目標に命中するまで動く事ができないという欠点がある。 |
+ | :『マスターアーカイブ』ではスペック欄に記載はあるものの画稿ではビーム・サーベルに置き換えられており、解説文においても「有線式対MSミサイルを装備していた、という記録も散見できるが、近接戦闘を主任務とする本機にとって、有線式ミサイルの戦術的価値は見いだせず、また連邦軍が制式採用している同形状のミサイルランチャーをMSに搭載した、という記録もこれまでの研究から確認することはできなかった旨を記載しておく」と、存在を疑問視されている扱いとなっており、実際に画稿も描かれていない。 | ||
+ | :ただ、『Code Fairy』など他の媒体ではしっかり武装として描写されており、ガンプラにおいてはビーム・サーベルと共に立体化を果たしている。 | ||
;ヒート・ナイフ (パルス・ナイフ) | ;ヒート・ナイフ (パルス・ナイフ) | ||
− | : | + | :バックパック左側面の鞘にマウントされている近接戦闘用の実体剣。『マスターアーカイブ』で名称が設定され、[[ヤシマ重工]]製とされた。加えて、後者の名称についてはあくまで俗称であり、実際の仕様書や公式書類でその記載を見る事ができないとされている。 |
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− | : | + | :近接戦闘用の斬撃武器。『マスターアーカイブ』で武装の1つとして設定された。WAMMと同様に肩部のマウントラッチにサーベル2本をマウントできるサーベルラックを装着可能。ガンプラにおいては前腕部にもマウントラックを装備可能になっている。 |
;ハンド・グレネード | ;ハンド・グレネード | ||
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== 対決・名場面 == | == 対決・名場面 == | ||
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+ | :連邦軍の特殊部隊[[ブラックドッグ隊]]の配備機。機体がダークグレーに塗装されており、ある程度のステルス性能を持つが、機体自体の仕様は通常配備機と同一となっている。 | ||
;[[ジム・スパルタン (RG)]] | ;[[ジム・スパルタン (RG)]] | ||
− | : | + | :ブラックドッグ隊の隊長である[[レナート・ジェルミ]]の専用機。白兵戦を重点に置いた運動性の向上が図られている。 |
;[[ジム・コマンド]] | ;[[ジム・コマンド]] | ||
:原型機。 | :原型機。 | ||
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;[[陸戦用ジム]] | ;[[陸戦用ジム]] | ||
:『マスアカ』で本機の全体像が設定された際、足部に陸戦用ジムの機材が流用されていると解説されている。 | :『マスアカ』で本機の全体像が設定された際、足部に陸戦用ジムの機材が流用されていると解説されている。 | ||
+ | ;[[ジム]] (指揮官機) | ||
+ | :指揮官用にビーム・サーベルを2本装備したジム。『[[機動戦士ガンダム ギレンの野望シリーズ|ギレンの野望]]』シリーズなど一部媒体で型式番号が重複している。 | ||
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2023年2月28日 (火) 20:14時点における最新版
ジム・スパルタン | |
---|---|
外国語表記 | GM SPARTAN |
登場作品 | F.M.S. |
デザイナー |
|
スペック | |
---|---|
分類 | 陸戦用量産型モビルスーツ |
型式番号 | RGM-79S |
全高 | 18.0m |
本体重量 | 43.6t |
全備重量 | 61.7t |
主動力 | 熱核融合炉 |
ジェネレーター出力 | 1,250kW |
スラスター総推力 | 67,800kg |
装甲材質 | チタン・セラミック複合材 |
開発組織 | 地球連邦軍 |
所属組織 | |
所属部隊 | 第17機甲海兵師団 第2特務小隊 |
主なパイロット |
|
概要編集
G型ジムをベースに開発された局地戦用機体。
亜熱帯地域でのジャングル戦を想定して開発され、機体前面に増加装甲を取り付け、バックパックを出力向上型に換装している。
武装もハンドガンやヒート・ナイフなどといったMS相手の近接戦闘を重視したものとなっており、赤外線遮断シートやM粒子散布ポッド、スモーク・ディスチャージャーなどの隠密性向上のための各種装備を有している。
一年戦争時に少数生産され、大半がアジア地域に配備された(北米においても特殊部隊の配備機が確認されている)。戦後もジム・スナイパーIIの生産ラインを利用し10機程度量産され、未確認情報ながらグリプス戦役時にカラバで運用された機体も存在したとされている。
登場作品と操縦者編集
- F.M.S.
- 出典元。第2回が初出で、名称は「GMスパルタン」表記。パイロットはグレイ大尉。宇宙世紀0079年12月2日にボルネオ島に展開した第17機甲海兵師団の内、第2特務小隊の隊長機としてグフ・ハンターとザクIIで構成された小隊と交戦し、僚機のジム・キャノンとジム・スカウトの連携で撃破している。
- 書籍『マスターアーカイブ モビルスーツ RGM-79 ジム Vol.2』
- 瀧川虚至によってリデザインされ、更に詳細な設定が追加された。初出時に描かれなかった下半身についても、ジム・スナイパーIIの下半身に陸戦用ジムの足パーツを付け足したデザインとして描かれた。また、カラーバリエーションとしてジム・スナイパーカスタム寄りのカラーの機体が設定されている。
- ガンプラ
- 2022年9月8日に通販サイト「プレミアムバンダイ」において限定HGキットの受注販売が開始。初出から実に33年ぶりの公式立体化となった。機体デザインはマスアカ版に準じているが、同誌で描写されていなかったミニガンとWAMMが立体化されている。
装備・機能編集
特殊装備編集
- M粒子散布ポッド
- バックパック中央に装備されているミノフスキー粒子散布装置。チャージは母艦で行う。
- スモーク・ディスチャージャー
- 頭部左側面に2発(マスアカ版では3発)装備されている発煙弾発射機。
- カモフラージュ・ジャケット
- アラミド繊維製の赤外線遮断シート。『マスターアーカイブ』で詳細設定が追加された。初出時は背面のガード用に用いられているが、『マスアカ』ではショルダー・アーマー以下の機体全周をカバーする事が可能と設定されている。
武装・必殺攻撃編集
- ミニガン
- アサルトライフル型の実弾兵器。銃口が3本の銃身を束ねたガトリング砲となっている。下部に下記のハンドガンと思わしき物が横向きに付いているが、後にガンプラで立体化された際、正式にハンドガンとして明記された。他にもオリジナルギミックとして後部側面にマガジンアームが追加されており、予備マガジンの交換が出来るようになっている他、リアスカートに懸架用のマウントラックも造形された。
- ハンドガン
- ミニガンの下部にマウントされている拳銃。グリップにロングマガジンが装填されており、グリップ自体がミニガンのサブグリップとしても機能する。
- WAMM (有線式対MSミサイル)
- 対モビルスーツ用の有線式ミサイル。右肩に発射筒を2発装備している。発射後にワイヤー操作で誘導を行うが、目標に命中するまで動く事ができないという欠点がある。
- 『マスターアーカイブ』ではスペック欄に記載はあるものの画稿ではビーム・サーベルに置き換えられており、解説文においても「有線式対MSミサイルを装備していた、という記録も散見できるが、近接戦闘を主任務とする本機にとって、有線式ミサイルの戦術的価値は見いだせず、また連邦軍が制式採用している同形状のミサイルランチャーをMSに搭載した、という記録もこれまでの研究から確認することはできなかった旨を記載しておく」と、存在を疑問視されている扱いとなっており、実際に画稿も描かれていない。
- ただ、『Code Fairy』など他の媒体ではしっかり武装として描写されており、ガンプラにおいてはビーム・サーベルと共に立体化を果たしている。
- ヒート・ナイフ (パルス・ナイフ)
- バックパック左側面の鞘にマウントされている近接戦闘用の実体剣。『マスターアーカイブ』で名称が設定され、ヤシマ重工製とされた。加えて、後者の名称についてはあくまで俗称であり、実際の仕様書や公式書類でその記載を見る事ができないとされている。
- ビーム・サーベル
- 近接戦闘用の斬撃武器。『マスターアーカイブ』で武装の1つとして設定された。WAMMと同様に肩部のマウントラッチにサーベル2本をマウントできるサーベルラックを装着可能。ガンプラにおいては前腕部にもマウントラックを装備可能になっている。
- ハンド・グレネード
- MS用の手榴弾。右腰のサイドスカートに3発装備。
対決・名場面編集
- 対グフ・ハンター&ザク
- ボルネオ北部のキナバル鉱山とブルネイ基地の偵察任務を受けたグレイ大尉率いる第2特務小隊は、ジャングルを分け入り北へと向かっていた。その途中、僚機のGMスカウトがMS3機の動体反応をキャッチ、1機のザクに初手を食らわせたタイミングで残りのグフとザクを立て続けに攻撃する。その最中、僚機のGMキャノンが戦闘不能に陥り、グフが姿を消す。ジム・スパルタンがスモークを撒き、ミニガンを掃射した後、数分間の静寂が続くが、突如としてグフがスパルタンに切り掛かる。ミニガンを盾にハンドガンでグフを撃破、敵MS部隊の撃破に成功した第2特務小隊だったが、その脇ではジャングルが友軍のナパームによって焼かれていた。
旧世紀以来、再び焼かれつつあるジャングルの光景を、ゼロ戦の残骸を見つけつつ遺憾に思うグレイだったが、彼らにできる事は眼前のジオンを倒す事だけだった。
関連機体編集
- ジム・スパルタン[BD隊仕様]
- 連邦軍の特殊部隊ブラックドッグ隊の配備機。機体がダークグレーに塗装されており、ある程度のステルス性能を持つが、機体自体の仕様は通常配備機と同一となっている。
- ジム・スパルタン (RG)
- ブラックドッグ隊の隊長であるレナート・ジェルミの専用機。白兵戦を重点に置いた運動性の向上が図られている。
- ジム・コマンド
- 原型機。
- ジム・スナイパーII
- 同じG型ジム系列の機体。『マスアカ』では本機がその雛形とされている。機体形状や運用コンセプトが似ており、戦後に生産ラインを共有している。
- 陸戦用ジム
- 『マスアカ』で本機の全体像が設定された際、足部に陸戦用ジムの機材が流用されていると解説されている。
- ジム (指揮官機)
- 指揮官用にビーム・サーベルを2本装備したジム。『ギレンの野望』シリーズなど一部媒体で型式番号が重複している。
商品情報編集
書籍 編集