最新版 |
編集中の文章 |
1行目: |
1行目: |
− | {{登場メカ概要
| + | == RGM-109 ヘビーガン(Heavy Gun) == |
− | | 外国語表記 = Heavy Gun
| |
− | | 登場作品 =
| |
− | *[[機動戦士ガンダムF91]]
| |
− | *[[機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122]]
| |
− | *[[機動戦士クロスボーン・ガンダム]]
| |
− | *[[機動戦士ガンダムF90FF]]
| |
− | | デザイナー = 大河原邦男
| |
− | }}
| |
| | | |
− | {{登場メカ概要
| + | *登場作品:[[機動戦士ガンダムF91]]、[[機動戦士クロスボーン・ガンダム]] |
− | | タイトル = スペック
| + | *デザイナー:大河原邦男 |
− | | 分類 = 汎用量産型[[モビルスーツ]]
| + | *分類:汎用量産型[[モビルスーツ]] |
− | | 生産形態 = 量産機
| + | *装甲材質:ガンダリウム合金 |
− | | 型式番号 = RGM-109
| + | *全高:15.8m |
− | | 全高 = 15.8m
| + | *本体重量:9.5t |
− | | 本体重量 = 9.5t
| + | *全備重量:23.5t |
− | | 全備重量 = 23.5t
| + | *主動力:[[熱核融合炉]] |
− | | 主動力 = [[熱核融合炉]]
| + | *出力:2,870kW |
− | | ジェネレーター出力 = 2,870kW
| + | *推力:82,260kg |
− | | スラスター推力 =
| + | *開発組織:[[アナハイム・エレクトロニクス社]] |
− | *21,250kg×2 | + | *主なパイロット:[[ビルギット・ピリヨ]]、他 |
− | *9,940kg×4 | |
− | | スラスター総推力 = 82,260kg
| |
− | | アポジモーター数 = 59
| |
− | | 装甲材質 = [[ガンダリウム合金]]
| |
− | | 開発組織 = [[アナハイム・エレクトロニクス社]]
| |
− | | 所属 = [[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]]
| |
− | | 主なパイロット =
| |
− | *[[ビルギット・ピリヨ]] | |
− | *他
| |
− | }}
| |
| | | |
− | == 概要 ==
| + | [[サナリィ]]が提出した「[[モビルスーツ]]の小型化」の案を[[地球連邦軍]]が受け入れ、その試作機として[[アナハイム・エレクトロニクス社]]に開発を依頼して完成したのがヘビーガンである。<br />[[ジェガン]]の機能を小型化、ジェネレータ等の部品はジェガンの流用である。しかし、出力や推進面、及び装備拡張機能ではジェガンを上回っており当時のジオン残党の掃討を主目的として想定した次世代の小型モビルスーツの埋め合わせとして量産が決定し、オールズモビル戦役においては同期の[[Gキャノン]]と共に十分な働きを示した。この際、サナリィはヘビーガンの性能と開発、GキャノンのOEM生産時のでチューニングによるAE社に対する不満から、後に自主開発への道を切り開くことになる。 |
− | [[宇宙世紀]]100年以降、大規模な抗争や反地球連邦運動の沈静化に伴い、MSの運用費削減を目的に[[サナリィ]]が提出した[[モビルスーツ]]小型化計画を[[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]]が受け入れ、その試作機として[[アナハイム・エレクトロニクス社]]が開発した[[モビルスーツ]]。15mサイズを基本とした第二期モビルスーツの最も初期の機体であり、現場からは「ヘビガン」の略称で呼ばれている。
| |
| | | |
− | サナリィからの提案により、小型MSの開発は技術的にも可能である事が確認されており、ある程度の効果も期待出来る事も判明していたため、アナハイムは[[ジェガン]]の機能を小型化する方向で開発を行った。
| + | しかし後に現れた[[クロスボーン・バンガード]]の量産機と比べると、出力や運動性能、ビームシールドの未装備など大半の面で劣るのは否めない。 |
| + | この頃になると現地のパイロットからも「ジェガンと大差無い」と不評だった。 |
| | | |
− | ヘビーガンは、MSを小型化した場合の量産体制の確認のために作られた側面があり、後発機となる[[Gキャノン]]などと比べ性能的に見劣りする部分がある事は否めないが、ジェネレーター等の部品はジェガンからの流用であるものの、出力や推進面、及び装備拡張機能ではジェガンを上回っていた。この結果は、廉価版量産型MSとしては十分な性能を獲得する事が出来たと言え、連邦においてもMSの小型化が推進されるようになる。しかし、当時のアナハイムはMSの小型化に消極的であり、ヘビーガンはサナリィの想定した性能に達していなかった<ref>尤もサナリィが求めていた性能はどう見ても「戦時機体」のスペックであり、平時に運用する機体の評価としては過剰に貶している部分があった。ただし、これは[[ブッホ・コンツェルン]]からリークされた[[デナン・ゾン]]のスペックに対抗するという意図がある。また、アナハイムもヘビーガンはあくまで繋ぎであり、当初はそのアップデート版である[[ヘビーガンII]]を次期主力機として売り出す予定であったが、こちらもブッホからのリークによって軌道修正する事になった。</ref>ため、サナリィはアナハイムへの開発委託から自主開発への道を切るべく[[フォーミュラ計画]]を始動する事になった。
| + | 配備数は多く、[[宇宙世紀]]0130年代の「[[機動戦士クロスボーン・ガンダム]]」でも主力モビルスーツとして勤め、後年宇宙世紀0153年「[[機動戦士Vガンダム]]」でも地球連邦軍の払い下げのヘビーガンがマケドニア政庁に配備されている。 |
− | | |
− | サナリィの評価に対し、連邦軍では当時の[[ジオン残党]]の掃討を主目的とした次世代の小型モビルスーツ開発までの埋め合わせとして量産が決定し、[[第二次オールズモビル戦役]]<ref>第一次OM戦役では何らかの理由で配備されなかったのか掃討部隊の主力機種はジェガンだった。</ref>では[[Gキャノン]]と共に十分な働きを示した。一方で、[[コスモ・バビロニア建国戦争]]では後発機である[[クロスボーン・バンガード]]の量産機群と比べると出力や運動性能、[[ビーム・シールド]]の未装備など性能面での劣勢を覆す事が出来ず<ref>CVは戦術面でも連邦軍への対抗策を予め研究・立案していた為、この戦力差が如実に現れる事になった。</ref>、この頃になると現地のパイロットからも「ジェガンと大差無い」と不評を買った。
| |
− | | |
− | 配備数は多く、整備性も高い機体の為、[[機動戦士クロスボーン・ガンダム|宇宙世紀0130年代]]も主力モビルスーツとして勤め、後年の[[機動戦士Vガンダム|宇宙世紀0153年]]には地球連邦軍から払い下げられたヘビーガンがマケドニア政庁やネオ・テキサスコロニーなどに配備されている。
| |
| | | |
| == 登場作品 == | | == 登場作品 == |
| + | <!-- :作品名:説明 --> |
| ;[[機動戦士ガンダムF91]] | | ;[[機動戦士ガンダムF91]] |
− | :初出作品。ビルギット機(24番機)を初めとして多数の機体が登場するも、殆どが[[クロスボーン・バンガード]]の機体には歯が立たず撃破されている。ビルギット機は[[ガンダムF91]]との連携もあって善戦したものの、最終的に[[バグ]]によって撃墜された。 | + | : |
− | ;[[機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122]]
| |
− | :後半ステージからジェガンに代わる味方機として登場する。…が、これといって能力面で変化は無く、相変わらずの壁役である。
| |
− | ;[[機動戦士ガンダム シルエットフォーミュラ91]]
| |
− | :漫画版第10話に[[306部隊]]所属機が1コマのみ登場したが、直後に[[ビギナ・ゼラ]]によって撃墜されている。小説版では一般機種と重装攻撃型が登場する。
| |
| ;[[機動戦士クロスボーン・ガンダム]] | | ;[[機動戦士クロスボーン・ガンダム]] |
− | :連邦軍の主力モビルスーツとして登場する。後継作品では[[ジェムズガン]]との機種転換が進み姿を消している。 | + | : |
− | ;[[機動戦士ガンダムF90FF]]
| |
− | :第1話から登場。[[第13実験戦団 (第13独立機動艦隊)|第13実験戦団]]の機体は[[リゼル]]との模擬戦で、小型機ゆえの機動性を活かしこれを圧倒。[[ガンダムF90-Eタイプ]]の電子支援があったとはいえ、従来のガンダムシリーズにない戦いぶりを見せた。
| |
| | | |
| == 装備・機能 == | | == 装備・機能 == |
− | === 特殊機能 === | + | <!-- === 特殊機能 === --> |
− | ;サーチライト
| + | <!-- :機能名:説明 --> |
− | :頭部に設けられたポップアップ方式のサーチライト。コロニー内戦闘を考慮し、電力の供給停止やミラー破損に伴う光源の消失を考え、その場合の対処法として装備されている。MSのセンサーには暗視用のものも装備されているが、パイロットによる肉眼での確認も必要であるという判断から採用された。
| + | |
| === 武装・必殺攻撃 === | | === 武装・必殺攻撃 === |
| + | <!-- :武装名:説明 --> |
| ;バルカン砲 | | ;バルカン砲 |
− | :頭部に左右一対二基内蔵された機関砲。連邦系MSの標準装備。 | + | :頭部に左右一対二基内蔵。 |
| ;ハンドグレネード | | ;ハンドグレネード |
− | :両腰のラックに各4基ずつ装填されている。マニピュレーターによる手動投擲も装備位置からの自力推進発射も可能。コロニー内での戦闘を考慮し、威力が抑えられているため、対MS戦ではあまり効果が期待できない物となっている。 | + | :両腰に各4発。マニピュレーターによる手動投擲も装備位置からの自力推進発射も可能。 |
− | ;[[ビーム・ライフル]] | + | ;ビームライフル |
− | :銃身保護、精度確保のためにブルバレル構造を採用した標準的なビーム・ライフル。この時期のMSは対MS戦闘をほとんど想定していないため、コロニー保護の見地からもライフルの使用は極力回避するよう考えられている。<br/>過剰な威力を発揮しないようサブセンサーによるリミッター機能<ref>コロニー内の構造物を射線上に検知するとコロニー構造物に重大被害を与えないレベルまでしか出力が上がらなくなる仕様。宇宙空間などでは解除される。</ref>も装備されている。非使用時は腰リアアーマーのマウントラッチに懸架される。 | + | :重厚で肉厚のブルバレル構造を採用している当時の連邦軍機標準ビームライフル。サブセンサーも用意されコロニー内での使用に適した低出力モードを使用可能。 |
− | ;[[ビーム・サーベル]] | + | ;ビームサーベル |
− | :標準的な近接白兵戦用の武装。手首を回転させることで[[ビーム・シールド]]の様に扱う事ができる。なお、サーベルラックの位置が設定されておらず、サーベルの本数も資料によって1~2本とバラつきがある。 | + | :標準的な近接戦用の武装。手首を回転させることでビームシールドの様に扱う事ができる。 |
| ;シールド | | ;シールド |
− | :実体式の防御兵装。Eパック搭載機能などの付加機能は無いシンプルな物。手部携行グリップは備えず前腕部マウントへの直接装着のみの形式。 | + | :実体式の防御兵装。 |
− | ;ビーム・ライフル ([[ジェムズガン]]用) / [[ビーム・シールド]]
| |
− | :『クロスボーン』第5巻第3話の1コマにて[[量産型クァバーゼ]]に撃墜された機体が装備。
| |
| | | |
| == 対決・名場面 == | | == 対決・名場面 == |
− | === 機動戦士ガンダムF91 ===
| |
| ;対[[バグ]] | | ;対[[バグ]] |
| : | | : |
− |
| |
− | === 機動戦士ガンダムF90FF ===
| |
− | ;対[[リゼル]]
| |
− | :第1話より、[[ガンダムF90-Eタイプ]]の運用試験を兼ねた模擬戦にて。3機のヘビーガンと3機のリゼルがデブリ帯で対決し、ヘビーガンが接近戦でリゼルを圧倒。変形し距離をとるリゼルだったが、身を潜めている最中にF90-Eタイプのジャミングによりレーダーとモニターに不具合が発生。そこに奇襲を掛け、見事圧勝した。<br/>『F91』では終始C.V.軍の後発小型機に圧倒されたヘビーガンではあるが、腐っても小型機。大型機相手には無類の強さを発揮できる事を証明したシーンである。
| |
| | | |
| == 関連機体 == | | == 関連機体 == |
− | ;[[ヘビーガン重装攻撃型]](ヘビーガンパワードウェポン) | + | ;[[ヘビーガンパワードウェポン]](ヘビーガン重装攻撃型) |
− | :火力不足を補うためのオプション重武装パーツに換装した機体。 | + | :火力不足を補うためのオプションユニットを装備した機体。 |
− | ;[[ヘビーガン (マケドニア仕様)]] | + | ;[[ヘビーガン(マケドニア仕様)]] |
− | :マケドニアコロニーの防衛用に配備されていた機体。『F91』の物とはデザインが異なりささやかながら出力もアップしている。 | + | :マケドニアコロニーの防衛用に配備されていた機体。『F91』の物とはデザインが異なる。 |
| ;[[ハーディガン]] | | ;[[ハーディガン]] |
− | :[[サナリィ]]の[[キャノンガンダム]]の仕様を本機をベースに盛り込み、量産性と本機との互換性を重視して開発した上位機体。 | + | :[[サナリィ]]の[[キャノンガンダム]]を本機をベースに再現し、量産性と本機との互換性を重視して開発した機体。 |
− | ;[[ヘビーガンII]]
| |
− | :宇宙世紀0111年にアナハイム社が設計したヘビーガンのマイナーチェンジモデル。その後、[[キャノンガンダム]]のデータをフィードバックし、出力を13パーセント向上、ミッションパックの換装機能が盛り込まれた。同機は更に改良が施され、ハーディガンとして完成している。
| |
− | ;[[シルエットガンダム]]
| |
− | :本機のフレームをベースに開発されたワンオフ実験機体。
| |
− | ;[[MSA-120]]
| |
− | :本機の発展型として開発された試作機。
| |
| ;[[ジェガン]] | | ;[[ジェガン]] |
− | :前世代機。第二次オールズモビル戦役、コスモ・バビロニア建国戦争では共に運用された。 | + | :前世代機。 |
| ;[[ジェムズガン]] | | ;[[ジェムズガン]] |
− | :後継機。ビーム・シールドを有し、信頼性も高いものの性能については心許ないものがあった。 | + | :後継機。 |
− | <!-- == 余談 == -->
| |
− | <!-- *説明 -->
| |
| | | |
| == 商品情報 == | | == 商品情報 == |
− | <amazon>B000GQMP7Y</amazon> | + | *<amazon>B000GQMP7Y</amazon> |
| | | |
| == リンク == | | == リンク == |
| *[[登場メカ]] | | *[[登場メカ]] |
− |
| |
− | == 脚注 ==
| |
− | <references/>
| |
− | <!-- 本文には<ref>内容</ref>のかたちで挿入してください。 -->
| |
− | {{DEFAULTSORT:へひいかん}}
| |
− | [[Category:登場メカは行]]
| |
− | [[Category:機動戦士ガンダムF91]]
| |
− | [[Category:機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122]]
| |
− | [[Category:機動戦士クロスボーン・ガンダム]]
| |
− | [[Category:機動戦士ガンダムF90FF]]
| |