差分
概要を追加
シリーズ2作目。<br />後に[[機動戦士Ζガンダム A New Translation|劇場版]]が制作された。
シリーズ2作目。<br />後に[[機動戦士Ζガンダム A New Translation|劇場版]]が制作された。
ファーストガンダムのガンプラが成功を得たバンダイがメインスポンサーとなった最初のガンダム。(ファーストガンダムのメインスポンサーだったクローバーは倒産。)既に劇場三部作の上映が終わっており、ガンプラの売上げが落ち始めていたため、バンダイからの企画により製作が決定した。なお富野監督は子供向けに製作し青年層にヒットしてしまったファーストガンダムは、アニメらしさを損なったアニメという見方だったため当初続編製作は否定的だった。
こうした背景からバンダイの意向が強く働くガンダム作品の中でも特に際立っており、製作期間が十分にあったにも関わらずバンダイの意向と合わず主人公機のデザインがなかなか決定しなかったこともその一例である。結果的に初代のマイナーチェンジである[[ガンダムMk-II|マーク2]]を登場させたが、この出来事からガンダムのお約束の一つである「主人公の乗り換え」が生まれた。
1作目よりも複雑な勢力構造や理不尽な現実を描く作風になっており、そうした世界の流れに翻弄され悲運の最期を遂げる登場人物も少なくない。戦争におけるシビアな面を描いている。
[[ニュータイプ]]論は前作よりもスポットが当たり、主人公の[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]をはじめ多くのニュータイプと人工ニュータイプである[[強化人間]]も登場、概念の扱いが本格化した。一方でニュータイプ能力と感応した[[Ζガンダム]]の「身体を通して出る力」は(発生する設定が存在するとは言え)リアルロボットにはあるまじき超常現象であり、一部製作者からは「やりすぎた。」との声も挙がるなど扱いの難しさも露呈した。
平均視聴率やガンプラの売れ行きは好成績を収めたものの、バンダイが求める水準には至らなかった。主な原因として、ストーリー複雑化や全体的に暗い雰囲気による子供離れ、MS構造の複雑化により一目で敵か味方か判別しにくいこと、ガンプラの価格高騰が挙げられている。これにより次回作の[[機動戦士ガンダムΖΖ|ガンダムΖΖ]]では明るく分かりやすいガンダムへの方針転換を図られることとなる。
当時こそ旧来のファンには一部敬遠されたが、後に続くガンダムシリーズの基礎を築いた本作は多くのファンの支持を集め、20世紀のリアルロボットアニメのスタンダードを盤石化させた。
当時こそ旧来のファンには一部敬遠されたが、後に続くガンダムシリーズの基礎を築いた本作は多くのファンの支持を集め、20世紀のリアルロボットアニメのスタンダードを盤石化させた。