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== 概要 ==
 
== 概要 ==
[[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]]の試作型[[モビルスーツ]]。[[宇宙世紀]]0120年、小型MSの開発で[[サナリィ]]に遅れを取った[[アナハイム・エレクトロニクス社]]は、連邦軍の次期主力兵器の開発製造からスポイルされる事を懸念し、[[Gキャノン]]のOEM供給に前後し[[シルエットフォーミュラプロジェクト]]を発動。ハーディガンは、それによって非合法に入手した情報を基に開発を行った機体である。
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[[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]]の試作型[[モビルスーツ]]。[[宇宙世紀]]0112年6月14日、小型MSの開発で[[サナリィ]]に遅れを取った[[アナハイム・エレクトロニクス社]]は、連邦軍の次期主力兵器の開発製造からスポイルされる事を懸念し、[[フォーミュラ計画]]と同等の技術獲得およびその超克を目指し[[シルエットフォーミュラプロジェクト]]を発動。その過程で一旦は[[キャノンガンダム]]に敗れ廃案となっていた[[ヘビーガンII]]をベースとし、合法・非合法問わずかき集められたフォーミュラ計画のデータを投入し再設計した機体がハーディガンである。
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Gキャノンは戦時下での開発ではなかった為、暴徒鎮圧などを主任務として作られていたが、ハーディガンは対MS戦闘を想定しており、通常装備のGキャノンを上回る戦闘性能を有している。また、サナリィの技術で大幅なジェネレーターのパワーアップも達成され、[[ガンダムF90]]と同様のハードポイントが装備された事でマニピュレータのフレキシビリティが温存されており、[[ビーム・ライフル]]などの武装を各所に装着する事が可能である。
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[[ガンダムF90]]のフィードバック機であるキャノンガンダムから直接リニューアルされた機体であり、、同時期に進行していたキャノンガンダムの量産プロジェクトであるGキャノンと同時並行で進行しており、系統的には[[ヘビーガン]]と[[Gキャノン]]の中間に位置していたため、計画の初期段階からF90及びF70のデータが盛り込まれることは決定していた。対外的には「[[プロト・ハーディガン|ヘビーガン・カスタム]]」を経て独自に開発した機体であるとアナウンスされているが、一部ミッションパックに対応している事から、同機がアナハイム版[[F80]]であることをうかがわせる。
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F90のフィードバック機である[[キャノンガンダム]]から直接リニューアルされた機体であり、系統的には[[ヘビーガン]]とGキャノンの中間に位置する。対外的には「[[プロト・ハーディガン|ヘビーガン・カスタム]]」を経て独自に開発した機体であるとアナウンスされているが、一部ミッションパックに対応している事から、同機がアナハイム版[[F80]]であることを伺わせる。
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Gキャノンは戦時下での開発ではなかった為、暴徒鎮圧などを主任務として作られていたが、ハーディガンは対MS戦闘を想定しており、通常装備のGキャノンを上回る戦闘性能を有している。また、サナリィの技術で大幅なジェネレーターのパワーアップも達成され、F90と同様のハードポイントが装備された事でマニピュレータのフレキシビリティが温存されており、[[ビーム・ライフル]]などの武装を各所に装着する事が可能である。
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また、ハーディガンは当初からその主兵装として[[ヴェスバー]]を搭載することを前提としている。当時のヴェスバーはサナリィの極秘技術であり、一時は代替案として[[ジェスタ・キャノン]]のビーム・キャノンをダウンサイジングした[[メガ粒子砲]]、ないしは[[MSA-120|MSA-0120]]のハイ・インパクト・ガンを改修した擬似重力レールガンの搭載も検討されていたが、いずれもヴェスバーに比して実用性で大きく水を開けられていた。その後、宇宙世紀0016年に[[フロンティアI]]から流出した情報から開発された簡易ヴェスバーがビーム・ランチャーとして搭載されることになった。
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結果、キャノンガンダムの性能を引き継ぎハーディガンはヘビーガンとGキャノン譲りの整備性を持ちながら[[ガンダムF90-Vタイプ]]並みの火力を持った汎用モビルスーツとしてロールアウトしたハーディガンは、仮想敵とも言うべきF80ともども次期量産機MSコンペティションであるRGM-Xに提出されたが、キャノンガンダム譲りの高コストが評価に影響し、[[プロト・ジェムズガン]]に敗北することになった。しかし、大火力とドッグファイト性能が評価され、高級量産機として正規軍及び[[マン・ハンター]]に納入されている。
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[[コスモ・バビロニア建国戦争]]ではフロンティア・サイドに配備されていなかった(少数が配備されていたとする説もある)ため、その交戦記録は殆ど残されていないが、その後の地球圏紛争においてはその高性能が遺憾なく発揮され、シルエットフォーミュラ計画の結実と呼ぶにふさわしい機体となった。
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なお、ハーディガンのフレームおよびエクステリア、そして簡易ヴェスバーはサナリィに対する特許侵害および技術盗用であるとして係争に発展するが、鉄壁で知られるアナハイム弁護団はこれを粉砕。フレームとエクステリアの盗用についてもあくまでヘビーガンIIの再設計であるとして押し通した(型式番号が採用年と一致しないのも、これに起因している)。
    
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
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:初出作品。[[ブレイウッド]]に1機が試験運用機体として配備されており、[[ケビン・フォレスト]]がテストパイロットを務めている。作中の[[ゼブラゾーン事件]]はケビンにとって初の実戦だった事もあり、危うい状況に見舞われる場面もあったが、[[ダーク・タイガー隊]]との戦闘では[[カール・シュビッツ|カール]]のフォローもあり、敵の[[デナン・ゾン]]1機の撃破に成功。その後も[[トキオ・ランドール|トキオ]]と[[アイリス・オーランド|アイリス]]の窮地を2度に渡って救い、事件の収束まで無事に生き残った。
 
:初出作品。[[ブレイウッド]]に1機が試験運用機体として配備されており、[[ケビン・フォレスト]]がテストパイロットを務めている。作中の[[ゼブラゾーン事件]]はケビンにとって初の実戦だった事もあり、危うい状況に見舞われる場面もあったが、[[ダーク・タイガー隊]]との戦闘では[[カール・シュビッツ|カール]]のフォローもあり、敵の[[デナン・ゾン]]1機の撃破に成功。その後も[[トキオ・ランドール|トキオ]]と[[アイリス・オーランド|アイリス]]の窮地を2度に渡って救い、事件の収束まで無事に生き残った。
 
;[[機動戦士ガンダムF90FF]]
 
;[[機動戦士ガンダムF90FF]]
:バリエーション機として[[プロト・ハーディガン]]や[[Gカスタム]]などが設定された。また、宇宙世紀0140年代には近代化改修を経て連邦正規軍やコロニー国家軍によって運用された事が月刊モビルマシーンで語られている。
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:バリエーション機として[[プロト・ハーディガン]]や[[Gカスタム]]などが設定された。
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;[[月刊モビルマシーン]]
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:宇宙世紀0140年代には近代化改修を経て連邦正規軍やコロニー国家軍によって運用された事が語られている他、VOLUME29でプロト・ハーディガンからの開発系譜が改めて解説された。この際、ロールアウトに際してサナリィとアナハイムの間で係争があったことも示唆されている。
 
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
 
=== 特殊機能 ===
 
=== 特殊機能 ===
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;[[シルエットガンダム]] / [[Gキャノン・マグナ]]
 
;[[シルエットガンダム]] / [[Gキャノン・マグナ]]
 
:シルエットフォーミュラプロジェクトで開発された同期機体。
 
:シルエットフォーミュラプロジェクトで開発された同期機体。
;[[ジェムズガン]] / [[ジャベリン]]
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;[[ジェムズガン]] / [[F80]]
:後継と思しき機体(シルエットフォーミュラプロジェクト開発機体は存在が機密扱いである為)。
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:RGM-X計画での共作機。
 
;[[ジェスタ]] / [[グスタフ・カール]]
 
;[[ジェスタ]] / [[グスタフ・カール]]
 
:前世代の特殊部隊用・特務用機。
 
:前世代の特殊部隊用・特務用機。
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