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== クワイエット・ゼロ (Quiet Zero) ==
 
== クワイエット・ゼロ (Quiet Zero) ==
『[[機動戦士ガンダム 水星の魔女]]』に登場する要塞型の巨大施設。[[デリング・レンブラン]]と[[プロスペラ・マーキュリー]]が推進していた計画の名でもある。
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『[[機動戦士ガンダム 水星の魔女]]』に登場する要塞型の巨大施設。[[デリング・レンブラン]]と[[プロスペラ・マーキュリー]]が推進していた計画名でもある。
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全長10kmにも及ぶ施設全体にシェルユニットを備えており、[[ガンダム・エアリアル (改修型)]]の[[GUNDフォーマット]]と組み合わせることで、極めて広大なデータストーム空間を作り出す機能を持つ。これは人類史上最大の情報量を流通させる情報網となる可能性を秘めており、現状のデータストームと呼ばれる現象を技術の基盤としている。完成時には太陽系規模の強力なGUNDフォーマットネットワークを構築できるようになる。展開された空間に存在するパーメットリンクを利用したあらゆるインフラ設備や機器を無効化することが可能となるが、大勢の人の命が奪われることに繋がりかねない危険な代物でもある。この空間で稼働できるのはパーメットリンクを使用していない機器か、パーメットスコア・ファイブの[[GUND-ARM]]だけである。
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全長10kmにも及ぶ施設全体にシェルユニットを備えており、[[ガンダム・エアリアル (改修型)|ガンダム・エアリアル]]の[[GUNDフォーマット]]と組み合わせることで、極めて広大なデータストーム空間を作り出す機能を持つ。これは人類史上最大の情報量を流通させる情報網となる可能性を秘めており、現状のデータストームと呼ばれる現象を技術の基盤とし、完成時には太陽系規模の強力なGUNDフォーマットネットワークを構築できるようになる。データストームが展開された空間では、そこに存在するパーメットリンクを利用したあらゆるインフラ設備や機器を無効化することが可能となるが、それ故に大勢の人の命が奪われることに繋がりかねない危険性を有する。この空間内で稼働できるのはパーメットリンクを使用していない機器か、パーメットスコア・ファイブ以上の[[GUND-ARM]]だけである。
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元々はデリングが妻ノートレットの創案を起点として進めていた計画で、環境ごとに変化する植物の多様性を人間社会に応用して戦争の無い平和を実現するという考えであった。ノートレットの死後、デリングは極秘にこの計画を進め、途中でプロスペラという協力者を得て完成を目指した。デリングはクワイエット・ゼロが展開するGUNDフォーマットネットワークを使い、[[地球]]圏の政治軍事経済を掌握し、戦争の無い世界に書き換えることを目論んでいたが、これは「自分でなければ人類の未来は救えない」という独善的な諦観・厭世観によるものであった。その行動が直接的な人類社会の破壊に向かわなかったのは、亡き妻であるノートレットの理想を実現するという動機に突き動かされていたからである。このデリングの計画にはパーメットスコア・シックスに到達したエアリアルが必要であった。
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元々はデリングが妻ノートレットの創案を起点として進めていた計画で、環境ごとに変化する植物の多様性を人間社会に応用して戦争の無い平和を実現するという考えであった。ノートレットの死後、デリングは極秘にこの計画を進め、途中でプロスペラという協力者を得て完成を目指した。デリングはクワイエット・ゼロが展開するGUNDフォーマットネットワークを使い、[[地球]]圏の政治軍事経済を掌握し、戦争の無い世界に書き換えることを目論んでいたが、これは「自分でなければ人類の未来は救えない」という独善的な諦観・厭世観によるものであった(その行動が直接的な人類社会の破壊に向かわなかったのは、亡き妻であるノートレットの理想を実現するという動機に突き動かされていたからである)。
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しかし、プロスペラはこの計画を利用し、パーメットスコア・エイトに到達したエアリアルのGUNDフォーマットに[[エリクト・サマヤ|エリクト]]をアクセスさせ、地球圏全域に広がるデータストームによるネットワークにエリクトを解き放つことを目的にしている。現状のGUNDフォーマットは情報量が膨大で人類が扱えない人類不可知領域にあるため、容易にアクセスすることはできない。アクセスするためにはエアリアルを通じてインターフェースである[[スレッタ・マーキュリー|スレッタ]]がパーメットスコア・エイトを安定的に維持し、アクセス可能とする必要があった。そのためには断続的に高いパーメットスコアを経験させ、安定したエリクトとのアクセスを少しずつ確立していく必要があった。本当の戦闘だとエアリアルが破壊され、スレッタも死亡する可能性があったため、学園という箱庭で擬似的な戦闘である決闘によって安全にエアリアルの覚醒を促すためにも、スレッタの[[アスティカシア高等専門学園]]入学に帯同させたのである。
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このデリングの計画にはパーメットスコア・シックスに到達したエアリアルが必要であったが、プロスペラはこの計画を利用し、パーメットスコア・エイトに到達したエアリアルのGUNDフォーマットに[[エリクト・サマヤ|エリクト]]をアクセスさせ、地球圏全域に広がるデータストームネットワークにエリクトを解き放つことを目的としていた。現状のGUNDフォーマットは情報量が膨大で人類が扱えない人類不可知領域にあるため、容易にアクセスすることはできない。アクセスするためにはエアリアルを通じてインターフェースである[[スレッタ・マーキュリー|スレッタ]]がパーメットスコア・エイトを安定的に維持し、アクセス可能とする必要があった。そのためには断続的に高いパーメットスコアを経験させ、安定したエリクトとのアクセスを少しずつ確立していく必要があったが、実戦だとエアリアルが破壊され、スレッタも死亡する可能性があったため、学園という箱庭で擬似的な戦闘である決闘によって安全にエアリアルの覚醒を促すためにも、スレッタの[[アスティカシア高等専門学園]]入学に帯同させたのである。
    
== 登場作品 ==
 
== 登場作品 ==
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