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| 声優 = 梅原 裕一郎
 
| 声優 = 梅原 裕一郎
 
| デザイナー =  
 
| デザイナー =  
*高橋久美子(原案)
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*高橋久美子 (原案)
*金 世俊(アニメーションキャラクターデザイン)
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*金 世俊 (アニメーションキャラクターデザイン)
 
}}<!-- 必要に応じて追加をお願いします。 -->
 
}}<!-- 必要に応じて追加をお願いします。 -->
    
{{登場人物概要
 
{{登場人物概要
 
| タイトル  = プロフィール
 
| タイトル  = プロフィール
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| 本名 = ティート・トゥッチ (漫画版NT)
 
| 種族 = 人間 ([[強化人間]])
 
| 種族 = 人間 ([[強化人間]])
 
| 性別 = 男
 
| 性別 = 男
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== 概要 ==
 
== 概要 ==
「シャアの再来計画」の被検体となった[[強化人間]]の1人。適応不足と判断された失敗作で、計画の完成形である[[フル・フロンタル]]とは異なり、自我の封殺や整形処置をされておらず<ref>https://www.famitsu.com/news/201905/13175546.html</ref>、計画を知る人間からは「失敗作」と揶揄されている。
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「シャアの再来計画」の被検体となった[[強化人間]]の1人。適応不足と判断された失敗作で、計画の完成形である[[フル・フロンタル]]とは異なり、自我の封殺や整形処置をされておらず<ref>[https://www.famitsu.com/news/201905/13175546.html 【『ガンダムNT(ナラティブ)』パッケージ版発売記念】福井晴敏氏(脚本)×吉沢俊一氏(監督)スペシャルインタビュー。福井氏がニュータイプ論を熱く語る!]</ref>、計画を知る人間からは「失敗作」と揶揄されている。
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幼少期に戦場となったコロニーで一人生き残った所、[[ジオン公国]]に収容されたゾルタンは無理矢理強化人間へと改造され、強化実験では肉体が限界を迎えた箇所を人工臓器に置き換えられ、実験が失敗した際には潰れた右目の代わりに[[サイコミュシステム]]内蔵の義眼を埋められ、これで力を増幅して感応波を発生させる<ref name="181P">小説版「NT」181頁より。</ref>。
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幼少期に戦場となったコロニーで一人生き残った所、[[ジオン公国]]に収容されたゾルタンは無理矢理強化人間へと改造され、強化実験では肉体が限界を迎えた箇所を人工臓器に置き換えられ、実験が失敗した際には潰れた右目の代わりに[[サイコミュシステム]]内蔵の義眼を埋められ、これで力を増幅して感応波を発生させる<ref name="181P">小説版『NT』181頁より。</ref>。
    
性格も凶暴かつ好戦的であり、[[シャア・アズナブル]]や[[フル・フロンタル]]のように人望やカリスマ性に優れる訳でもない。周囲から「失敗作」として扱われることに強いコンプレックスを抱いており、その評価を覆すことを行動原理にしている。一方で気性の激しさの中にも気難しさや繊細さも持ち合わせており、それが彼の残虐性をより一層際立てている。
 
性格も凶暴かつ好戦的であり、[[シャア・アズナブル]]や[[フル・フロンタル]]のように人望やカリスマ性に優れる訳でもない。周囲から「失敗作」として扱われることに強いコンプレックスを抱いており、その評価を覆すことを行動原理にしている。一方で気性の激しさの中にも気難しさや繊細さも持ち合わせており、それが彼の残虐性をより一層際立てている。
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義眼が埋め込まれた右目に傷があり、左目や全身にも同じ形の入れ墨を入れている<ref>漫画版「NT」の単行本2巻の巻末インタビューより。</ref>。
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義眼が埋め込まれた右目に傷があり、左目や全身にも同じ形の入れ墨を入れている<ref>漫画版『NT』の単行本2巻の巻末インタビューより。</ref>。
    
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
 
;[[機動戦士ガンダムNT]]  
 
;[[機動戦士ガンダムNT]]  
 
:初登場作品。今作のラスボス的立ち位置であり、野心のために[[フェネクス]]を付け狙う人物の1人。[[モナハン・ハバロ]]の命令から[[地球連邦軍_(UC)|連邦軍]]の「[[不死鳥狩り]]」に乗じてフェネクス捕縛を目論み、同じくフェネクスを追い求めるヨナ達の前に強大な敵として立ち塞がった。<br/>また、Youtubeの公式PV「ゾルタン様の3分でわかる宇宙世紀!」ではナレーションを担当しており、一年戦争から本作までの年表を好き勝手に解説している。ちなみに『UC』では「100秒で分かるガンダムUC」と題した解説PVが制作されており、最後は「結局100秒では語り尽くせない」とオチをぶん投げてしまっているが、こちらはピッタリ3分でしっかりと締めている。
 
:初登場作品。今作のラスボス的立ち位置であり、野心のために[[フェネクス]]を付け狙う人物の1人。[[モナハン・ハバロ]]の命令から[[地球連邦軍_(UC)|連邦軍]]の「[[不死鳥狩り]]」に乗じてフェネクス捕縛を目論み、同じくフェネクスを追い求めるヨナ達の前に強大な敵として立ち塞がった。<br/>また、Youtubeの公式PV「ゾルタン様の3分でわかる宇宙世紀!」ではナレーションを担当しており、一年戦争から本作までの年表を好き勝手に解説している。ちなみに『UC』では「100秒で分かるガンダムUC」と題した解説PVが制作されており、最後は「結局100秒では語り尽くせない」とオチをぶん投げてしまっているが、こちらはピッタリ3分でしっかりと締めている。
;機動戦士ガンダムNT(小説版)
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;[[機動戦士ガンダムNT]] (小説版)
 
:上述の映画のノベライズである本作では、劇中で開かされなかった出自や義眼などの設定、心理描写が詳しく解説されている。
 
:上述の映画のノベライズである本作では、劇中で開かされなかった出自や義眼などの設定、心理描写が詳しく解説されている。
;機動戦士ガンダムNT(漫画版)
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;[[機動戦士ガンダムNT]] (漫画版)
:上述の映画・小説版とはパラレル設定であり、サイド3のコロニー貨物船労働協会の会長の息子であるという設定に変更された。それに伴って描写されたゾルタンを主人公にした過去編では、若き日の[[モナハン・バハロ]]少年と知り合いであり、幼い頃から残留思念との対話能力や軽度の未来予知能力を有しているニュータイプである、本名はティート・トゥッチで、ゾルタンの名前はモナハンに拾われて付けられたなど、独自の設定が付加されている。
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:上述の映画・小説版とはパラレル設定であり、サイド3のコロニー貨物船労働協会の会長の息子であるという設定に変更された。それに伴って描写されたゾルタンを主人公にした過去編では、若き日の[[モナハン・バハロ]]少年と知り合いであり、幼い頃から残留思念との対話能力や軽度の未来予知能力を有しているニュータイプである。本名はティート・トゥッチで、ゾルタンの名前はモナハンに拾われて付けられたなど、独自の設定が付加されている。
    
== 人間関係 ==
 
== 人間関係 ==
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:ゾルタンの部下兼監視役。ゾルタンはモナハンからの指示を受けた彼女に監視されていたが、途中、モナハンから証拠隠滅し一人だけ「グルトップ」から離脱するよう指示を受けている場面を目撃した後、彼女を射殺した。
 
:ゾルタンの部下兼監視役。ゾルタンはモナハンからの指示を受けた彼女に監視されていたが、途中、モナハンから証拠隠滅し一人だけ「グルトップ」から離脱するよう指示を受けている場面を目撃した後、彼女を射殺した。
 
;[[モナハン・バハロ]]
 
;[[モナハン・バハロ]]
:[[ジオン共和国]]の外務大臣。フェネクス奪還を任務としてジオン共和国軍への指示を出しているが、ゾルタンに関しては能力は認めているが、その人格から持て余している感もある。
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:[[ジオン共和国]]の外務大臣。フェネクス奪還を任務としてジオン共和国軍への指示を出しているが、ゾルタンに関しては能力は認めているが、その人格から持て余している感もある。<br/>「シャアの再来計画」を指揮した張本人である。[[ネオ・ジオン]]残党軍「[[袖付き]]のカリスマとなるべき存在としてシャアの再来を造り出そうとして<ref name="181P" />、フロンタルやゾルタンなど強化人間の資質がある候補者を集めた<ref>「機動戦士ガンダムUC コンプリート・アナリシス」137頁。</ref>。<br/>漫画版ではゾルタンとは幼い頃から知り合いという設定に変更されている。仲は良好だったものの、孤児となったゾルタンを引き取った後は彼を強化人間と改造。大人になった後も自室で一人の時には「坊ちゃん」のあだ名でゾルタンを呼ぶなど、依然愛着があるような素振りを見せている。
:「シャアの再来計画」を指揮した張本人である。[[ネオ・ジオン]]残党軍「[[袖付き]]のカリスマとなるべき存在としてシャアの再来を造り出そうとして<ref name="181P" />、フロンタルやゾルタンなど強化人間の資質がある候補者を集めた<ref>機動戦士ガンダムUC コンプリート・アナリシス137頁。</ref>。
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:漫画版ではゾルタンとは幼い頃から知り合いという設定に変更されている。仲は良好だったものの、孤児となったゾルタンを引き取った後は彼を強化人間と改造。大人になった後も自室で一人の時には「坊ちゃん」のあだ名でゾルタンを呼ぶなど、依然愛着があるような素振りを見せている。
   
;[[白の三ツ星]] ([[マリク・ユーゴ]] / [[シーク・ユーゴ]] / [[ビアギッテ・クヌッセン]])
 
;[[白の三ツ星]] ([[マリク・ユーゴ]] / [[シーク・ユーゴ]] / [[ビアギッテ・クヌッセン]])
 
:漫画版『NT』にてゾルタンの部隊に配属されたエースパイロット3人組。ゾルタンと浅からぬ因縁を持つ。
 
:漫画版『NT』にてゾルタンの部隊に配属されたエースパイロット3人組。ゾルタンと浅からぬ因縁を持つ。
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=== [[ネオ・ジオン]]残党「[[袖付き]]」 ===
 
=== [[ネオ・ジオン]]残党「[[袖付き]]」 ===
 
;[[フル・フロンタル]]
 
;[[フル・フロンタル]]
:ゾルタンと同じく「シャアの再来計画」に選ばれた強化人間。
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:ゾルタンと同じく「シャアの再来計画」に選ばれた強化人間。こちらは成功例であり、シャアに瓜二つの顔になるよう整形処置が施され<ref>「ガンダム宇宙世紀メモリアル」35頁。</ref>、[[ラプラス事変]]においてそのカリスマ性や手腕を発揮した。
:こちらは成功例であり、シャアに瓜二つの顔になるよう整形処置が施され<ref>ガンダム宇宙世紀メモリアル35頁。</ref>、[[ラプラス事変]]においてそのカリスマ性や手腕を発揮した。
   
;[[ネオ・ジオン兵]] (不死鳥狩り)
 
;[[ネオ・ジオン兵]] (不死鳥狩り)
 
:『NT』の原案小説『不死鳥狩り』に登場した強化人間。本名・容姿共に不明ではあるが、ネオ・ジオングに搭乗しフェネクスと対峙するなど、ゾルタンと同様、物語の最後の敵としての立ち位置にある。
 
:『NT』の原案小説『不死鳥狩り』に登場した強化人間。本名・容姿共に不明ではあるが、ネオ・ジオングに搭乗しフェネクスと対峙するなど、ゾルタンと同様、物語の最後の敵としての立ち位置にある。
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=== その他 ===
 
=== その他 ===
 
;[[シャア・アズナブル]]
 
;[[シャア・アズナブル]]
:[[一年戦争]]以来「赤い彗星」として名を馳せたエースパイロット。
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:[[一年戦争]]以来「赤い彗星」として名を馳せたエースパイロット。「シャアの再来計画」において彼の再現が試みられたが失敗に終わり、失敗作と揶揄される事になる。
    
== 名台詞 ==
 
== 名台詞 ==
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<!-- :説明 -->
 
<!-- :説明 -->
 
<!-- キャラクターソングやゲーム作品での専用戦闘BGM等がある場合、任意で記述してください。 -->
 
<!-- キャラクターソングやゲーム作品での専用戦闘BGM等がある場合、任意で記述してください。 -->
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== 余談 ==
 
== 余談 ==
アニメ版での彼の最後は小説版『機動戦士ガンダムUC』のフル・フロンタルと同じ。わかり合おうとするニュータイプに対し、わかり合えないと諦観しているフロンタルは覚醒したバナージ・リンクスに討ち取られる役だが、アニメ版『UC』では分かり合う可能性を遺すものに変更された。『NT』は明らかに『UC』と対象的になっている設定や展開、描写が多く、ゾルタンの最後もそれを意識したものとなっている。『失敗作』のゾルタンが小説版の『成功作』の役を務めるというのはなんという皮肉だろうか。
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*OVA版での彼の最期は小説版『機動戦士ガンダムUC』のフル・フロンタルと同じで、共に主人公に対する恨み言を呟きつつビーム・トンファーで討たれた点が共通している。わかり合おうとするニュータイプに対し、わかり合えないと諦観しているフロンタルは覚醒したバナージ・リンクスに討ち取られる役だが、OVA版『UC』では分かり合う可能性を遺す者に変更された。『NT』は明らかに『UC』と対象的になっている設定や展開、描写が多く、ゾルタンの最期もそれを意識したものとなっている。『失敗作』のゾルタンが小説版の『成功作』の役を務めるというのはなんという皮肉だろうか。
また、失敗作として生み出された自身と、それを生み出した世界への無尽蔵の憎悪と悪意は[[機動戦士ガンダムSEED]]の[[ラウ・ル・クルーゼ]]を、最後の最期までおのれを曲げず、女性達の思念体に守られたモビルスーツにコクピットを潰されるという描写や、死してなお悪意の思念で「連れて行こう」とするなどは『機動戦士Ζガンダム』の[[パプテマス・シロッコ]]を彷彿とさせる。
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**また、失敗作として生み出された自身と、それを生み出した世界への無尽蔵の憎悪と悪意は[[機動戦士ガンダムSEED]]の[[ラウ・ル・クルーゼ]]を、最後の最期まで己を曲げず、女性達の思念体に守られたモビルスーツにコクピットを潰されるという描写や、死してなお悪意の思念で「連れて行こう」とする点などは『機動戦士Ζガンダム』の[[パプテマス・シロッコ]]を彷彿とさせる。
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== 商品情報 ==
 
== 商品情報 ==
 
<amazon>B07TCBR8TT</amazon>
 
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<references />
 
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<!-- 本文には<ref>内容</ref>のかたちで挿入してください。 -->
 
<!-- 本文には<ref>内容</ref>のかたちで挿入してください。 -->
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{{DEFAULTSORT:そるたん あつかねん}}
 
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[[Category:登場人物さ行]]  
 
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[[Category:機動戦士ガンダムNT]]
 
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