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*Wong Yunfat
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*Wong Yun-fat
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*黄潤發
 
| 登場作品 = [[機動武闘伝Gガンダム]]
 
| 登場作品 = [[機動武闘伝Gガンダム]]
 
<!-- *続編、或いは個別作品に出演した作品のみ記載。 -->
 
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猜疑心が強く、武闘家でもないためガンダムファイトはあくまで野望に近づくゲームとして遂行するが、目的の相違や手段を選ばない強行的な手段からマスター・アジアとの対立を深めることになり、[[ランタオ島]]の最終バトルロイヤルでデビルガンダムの復活を成し遂げると彼を用済みとして本性を露わにするものの、彼が生体ユニットとして目をつけていた[[アレンビー・ビアズリー]]の乗る[[ウォルターガンダム]]と、[[レイン・ミカムラ]]の乗る[[ライジングガンダム]]の戦闘に巻き込まれ重傷を負い、[[ドモン・カッシュ]]がデビルガンダムを破壊しファイトに優勝したことで野望は完全に潰え、デビルガンダムの研究レポートも[[ウルベ・イシカワ]]によって接収された。
 
猜疑心が強く、武闘家でもないためガンダムファイトはあくまで野望に近づくゲームとして遂行するが、目的の相違や手段を選ばない強行的な手段からマスター・アジアとの対立を深めることになり、[[ランタオ島]]の最終バトルロイヤルでデビルガンダムの復活を成し遂げると彼を用済みとして本性を露わにするものの、彼が生体ユニットとして目をつけていた[[アレンビー・ビアズリー]]の乗る[[ウォルターガンダム]]と、[[レイン・ミカムラ]]の乗る[[ライジングガンダム]]の戦闘に巻き込まれ重傷を負い、[[ドモン・カッシュ]]がデビルガンダムを破壊しファイトに優勝したことで野望は完全に潰え、デビルガンダムの研究レポートも[[ウルベ・イシカワ]]によって接収された。
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その後、レインを生体ユニットにデビルガンダムが復活した際にウォルターガンダムに搭乗し、グレート・ウォンを名乗って宇宙へ向かうドモンに襲いかかったが、ドモンの下に駆けつけた[[風雲再起]]のバックキックを受けて倒された。
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その後、レインを生体ユニットにしてデビルガンダムが復活した際にウォルターガンダムに搭乗し、グレート・ウォンを名乗って宇宙へ向かうドモンに襲いかかったが、ドモンの下に駆けつけた[[風雲再起]]のバックキックを受けて倒された。
    
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
 
;[[機動武闘伝Gガンダム]]
 
;[[機動武闘伝Gガンダム]]
:初登場作品。[[マスター・アジア]]が勝ち取った覇権を永遠のものとしようと[[デビルガンダム]]を利用しようと画策していた。実際、デビルガンダムの生体ユニットに女性を使うことまで研究しており、アレンビーを意のままに操ろうともしていた。結局アレンビーはファイトに介入してきたレインによって敗れ、最大限利用しようとしていた東方不敗もドモンに敗れている。更にはデビルガンダムもネオジャパンに持ち去られ、孤立した彼はウォルターガンダムに乗り込み、宇宙へ上がろうとするドモンに最後の抵抗を試みるが、風雲再起のバックキックを受けて雲の彼方へ弾き飛ばされた。
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:初登場作品。第25話から登場する。[[マスター・アジア]]が勝ち取った覇権を永遠のものとしようと[[デビルガンダム]]を利用しようと画策していた。実際、デビルガンダムの生体ユニットに女性を使うことまで研究しており、アレンビーを意のままに操ろうともしていた。結局アレンビーはファイトに介入してきたレインによって敗れ、最大限利用しようとしていた東方不敗もドモンに敗れている。更にはデビルガンダムもネオジャパンに持ち去られ、孤立した彼はウォルターガンダムに乗り込み、宇宙へ上がろうとするドモンの妨害を試みるが、風雲再起のバックキックを受け頭部を破壊されたウォルターガンダム諸共爆発した。
 
;[[機動武闘伝Gガンダム外伝 天地天愕]]
 
;[[機動武闘伝Gガンダム外伝 天地天愕]]
 
:決勝大会の開会式の前夜に[[ダーク・シャッフル]]の接触を受けており、彼らの意向を汲んで暗躍。ダーク・シャッフルがコーナーポスト落としという予想外の展開を見せたことでネオホンコン壊滅の危機を招いてしまうが、各国ガンダムファイターと[[シャッフル同盟]]の活躍によって事なきを得る。
 
:決勝大会の開会式の前夜に[[ダーク・シャッフル]]の接触を受けており、彼らの意向を汲んで暗躍。ダーク・シャッフルがコーナーポスト落としという予想外の展開を見せたことでネオホンコン壊滅の危機を招いてしまうが、各国ガンダムファイターと[[シャッフル同盟]]の活躍によって事なきを得る。
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:マスター・アジアと手を組み、各地を移動していたデビルガンダムの痕跡をその威権を以て秘匿していたことが語られている。
 
:マスター・アジアと手を組み、各地を移動していたデビルガンダムの痕跡をその威権を以て秘匿していたことが語られている。
 
;[[機動武闘伝Gガンダム外伝 三侠新傳 〜東方の珠〜]]
 
;[[機動武闘伝Gガンダム外伝 三侠新傳 〜東方の珠〜]]
:[[デビルガンダム事件|DG事変]]後も生存しており、メインビジュアルでも顔の右半分が[[DG細胞]]によって機械化している姿が描かれている。本来は法の下に裁かれる筈であったが、DG細胞に感染した副作用としてDGダストを感知する能力に目覚めており、それを理由にDG特区となった[[ギアナ高地]]に隔離され、特区の首相の座を得ていた。同じくギアナの地下から発見した東方の珠を入手し、それを盾にドモンを用心棒として利用。また珠の噂を広めて労働力となるDGハンターを特区に集めるなど暗躍した。
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:[[デビルガンダム事件|DG事変]]でドモンに敗れた後も生存しており、メインビジュアルでも顔の右半分が[[DG細胞]]によって機械化している姿が描かれている。本来は法の下に裁かれる筈であったが、DG細胞に感染した副作用としてDGダストを感知する能力に目覚めており、それを理由にDG特区となった[[ギアナ高地]]に隔離され、特区の首相の座を得ていた。同じくギアナの地下から発見した東方の珠を入手し、それを盾にドモンを用心棒として利用。また珠の噂を広めて労働力となるDGハンターを特区に集めるなど暗躍した。
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== 関連人物 ==
 
== 関連人物 ==
 
;[[マスター・アジア]]
 
;[[マスター・アジア]]
:第12回大会でネオホンコンに世界の覇権をもたらした[[ガンダムファイター]]。地球再生のためにデビルガンダムを利用する彼と共にデビルガンダムに相応しい生体ユニットの選別を行っていた。ウォンはマスターを「先生」と呼ぶが、これは用心棒のことを先生と呼ぶのと同じ意味合いがある。
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:第12回大会でネオホンコンに世界の覇権をもたらした[[ガンダムファイター]]。地球再生のためにデビルガンダムを利用する彼と共にデビルガンダムに相応しい生体ユニットの選別を行っていた。ウォンはマスターを「先生」と呼ぶが、これは用心棒のことを先生と呼ぶのと同じ意味合いがある。マスターの方もウォンに武闘家の何たるかを説こうとしたが、最後までウォンがそれを理解する事は無かった。
 
;[[ミケロ・チャリオット]] / [[ジェントル・チャップマン]]
 
;[[ミケロ・チャリオット]] / [[ジェントル・チャップマン]]
 
:デビルガンダム四天王に名を連ねる配下のガンダムファイター。かつてドモンに敗れ失格となった二人を特別権限で決勝大会へ出場させた。
 
:デビルガンダム四天王に名を連ねる配下のガンダムファイター。かつてドモンに敗れ失格となった二人を特別権限で決勝大会へ出場させた。
 
;[[アレンビー・ビアズリー]]
 
;[[アレンビー・ビアズリー]]
:ネオスウェーデンのガンダムファイター。デビルガンダムの生体ユニットとして目をつけ、彼女を手中に収めるも、命令通りに動かない彼女の暴走によって庁舎ビルを破壊されることになった。
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:ネオスウェーデンのガンダムファイター。デビルガンダムの生体ユニットとして目をつけ、彼女を手中に収めて「デビルアレンビー」として利用した。しかし命令通りに動かない彼女の暴走によって庁舎ビルを破壊され、危うく命を落としかけた。
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;[[ベルイマン]]
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:ネオスウェーデンのサポーター。アレンビーが[[アンドリュー・グラハム]]とタッグを組んだ際、庁舎に呼び寄せたベルイマンをネオホンコンが用意したバーサーカーシステムに拘束させ、アレンビーを強制的に暴走させた。
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;[[ウィリアム]]
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:ネオイングランドのガンダムファイト委員会の一員。チャップマンの決勝大会辞退を申し出た相手をチャップマンに暗殺させた。その際、殺害現場をネオフランスの[[マリアルイゼ]]に目撃されている。
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;[[ウルベ・イシカワ]]
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:ネオジャパンの軍人。ウォンが残したデビルガンダムの研究レポートを基に、女性であるレインをデビルガンダムの生体ユニットとして利用した。ウォンはDG細胞に感染した影響からか、デビルガンダムが女性を生体ユニットにした事で復活した事を感知している。
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== 名台詞 ==
 
== 名台詞 ==
;「素晴らしい…素晴らしいですよアレンビー!はっはっはっはっはっはっはっ!アレンビィィーッ!」
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=== 機動武闘伝Gガンダム ===
:バーサーカーシステムを使い、操ったアレンビーの戦果を見て興奮する。
+
;「長い11ヶ月間を闘い抜いたファイターの諸君。まずはおめでとうと言っておこう。だが、これからはもっと苦しい闘いとなるだろう。なぜならば、君達には私の決めた決勝三カ条に従ってもらわなければならない」
;「東方先生…もうこうなれば、あなたはただの老人なのですよ」
+
;「ひとぉーつ!決勝大会においては機体の交換、及び修理改造が何度でも認められる。ふたぁーつ!勝利のためにはコックピットを狙うのもよし。手段は問わず」
:第44話より。
+
;「フッ…みっつ!このルールの下に最終バトルロイヤルを勝ち抜いた最後の一体に、ガンダム・ザ・ガンダムの栄誉が与えられる!」
;「そうだ、今の私はDG細胞の力を得た、グレート・ウォンだぁ!!」
+
:第25話より、決勝大会開会式で三カ条を公表した際に。そのスポーツマンシップを逸脱した内容に周囲は愕然とした。
:第46話より。ウォルターガンダムに乗って宇宙へ向かうドモンの邪魔をするが、「グレート」を名乗ったところでガンダムファイターではない彼はドモンの敵ではなく、風雲再起に文字通り一蹴され、敢え無く退場となった。
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;「フッフッフッフッ…。いよいよ来ましたよ、東方先生。我らの夢のビックリ箱が」
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:第32話冒頭より、マスターと共にギアナ高地から密かに輸送されてきた巨大コンテナを眺めながら。その中には回収されたデビルガンダムが入っており、ネオホンコンの空気は更に不穏さを増す事になる。
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;「フッフッフッフッ…東方先生…もうこうなればあなたはただの老人なのですよ」
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:第44話より、バトルロイヤル中に本性を現し、デビルガンダムにマスターを襲わせた際に。
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;「いやいや…!地球再生とはご立派な御志…」
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;「これはまた手厳しいお言葉ですな…いや、お叱りはごもっとも…。ですが、東方先生に是非ともガンダムファイトで、優勝してもらいたいという気持ちに嘘偽りはありません…。なぜなら、今一度ネオホンコンに4年間の主導権をもたらしていただきたいのです!そして、デビルガンダムを人と地球に優しいガンダムに蘇らせれば…」
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:同上。ゴッドガンダムにデビルガンダムを破壊され意気消沈するも、マスターの目的がデビルガンダムを利用した地球再生にあると知るや否や、手の平を返してマスターに再び協力を求めた。しかしマスターはウォンの軽々しい発言を一蹴。次に彼の口から出たのは信じがたい目的であった。
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;「く、狂ってる…狂ってるぞぉ……!」
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:同上。マスターの掲げる地球再生というのは、地球環境を破壊し続ける人類の抹殺であった。この恐ろしい計画にはウォンも冷や汗を流しながら戦慄するばかりだった。
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;「や、やめろぉ…アレンビー…!」<br/>「た、た、助けてくれぇぇぇ…!!」
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:同上。マスターの真の目的を知った直後、ライジングガンダムとウォルターガンダムの戦いが庁舎ビルにまで拡大。自分のいる方向に向けてビームを放とうとするウォルターガンダムから慌てて逃げだすウォンだったが、直後、ビームで撃ち抜かれた最上階は爆発した。これでウォンの命運も尽きたかに見えたが……?
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;「そうだ!今の私はDG細胞の力を得た、グレート・ウォンだぁぁぁ!!」
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:第46話より、レインを救うべく宇宙へ向かおうとするドモンの前にウォルターガンダムに乗って現れた際に。自身の野望を打ち砕いたドモンに復讐すべく、ゴッドガンダムの乗っていた[[ブッドキャリアー]]を破壊して墜落させるというはた迷惑な妨害をした。ドモンの妨害をした後、デビルガンダムの下に向かって全宇宙の王になろうとするウォンではあったが……
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;「うぅぅぅ…!どうせお前達は終わりだ…デビルガンダムの人類抹殺の意志は、生きている…!」
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:同上。「グレート」を名乗ったところでガンダムファイターではない彼はドモンの敵ではなく、風雲再起に乗って復帰したゴッドガンダムのゴッドフィンガーを食らって敗北。負け惜しみも「うるさい」と一蹴された挙句、先の「人の恋路を邪魔する奴は馬に蹴られて地獄へ落ちろ」の言葉通り風雲再起に蹴飛ばされて敢え無く退場となった。この際、蹴飛ばされたウォルターガンダムの頭部にウォンの生首が明滅しながら重なるように描かれている。
    
== 搭乗機体・関連機体 ==
 
== 搭乗機体・関連機体 ==
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:ギアナ高地で大破した同機を回収・修復した。その際にコントロール装置も組み込み、その絶大な力で世界を支配しようと試みた。
 
:ギアナ高地で大破した同機を回収・修復した。その際にコントロール装置も組み込み、その絶大な力で世界を支配しようと試みた。
 
;[[ウォルターガンダム]]
 
;[[ウォルターガンダム]]
:ガンダムファイト閉幕後、グレート・ウォンと名乗って搭乗。
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:『Gガン』第46話で搭乗。ガンダムファイト閉幕後、残骸となっていた機体の下に辿り着き、グレート・ウォンと名乗って搭乗した。
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== テーマ曲 ==
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;ウォン・ユンファの機動遊戯
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:主にGガン本編でウォンが悪だくみするシーンで流れる曲。いかにも胡散臭さが漂うコミカルなメロディが印象的。
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== 余談 ==
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*レーザーディスク「機動武闘伝Gガンダム Vol.4」付属の今川監督のロングインタビュー(第4回)でウォンのキャラクター設定を作るまでの経緯が語られている。
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**モデルとなったのは香港映画「ゴッド・ギャンブラー」の主人公コウ・ジョンの役を務めたチョウ・ユンファ(監督は大のチョウ・ヨンファ好き)であり、作中でウォンがチョコレートをよく食べるのもギャンブル中にチョコレートを食べるコウに因んだものとなっている。名前もチョウ・ユンファにしたかったが露骨すぎるため断念しているとの事。
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**監督のチェック漏れで一度だけワインを飲む場面(恐らく『Gガン』第28話の[[キラル・メキレル|キラル]]戦)がある。また、コートに丸サングラスという服装は監督の冬の恰好が由来。
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**首相というとスタッフ達がジジイや腹黒そうな大臣を想像したため、(マスターと)ジジイ同士で絡ませては典型的すぎてつまらない。意外性を持たせようにもマスター自体が凄いので無茶苦茶な人物は出せない。そこでマスターと組んだ時に面白い人物と考えた結果、現在のウォン・ユンファのキャラクターが生まれた。
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**ウォンの優男的なイメージは森川久実による漫画「南京路に花吹雪」「蘇州夜曲」に登場するアンチヒーロー的な人物が由来。
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**「ゴッド・ギャンブラー」の主人公コウは記憶喪失で幼児退行しており、相棒のナイフ(アンディ・ラウ)との間で非常に心温まる友情話がある。その際の幼児性からくる感情表現 (≠幼児性を持った芝居)をウォン・ユンファにもやらせた。
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**ネオホンコンを衰退した地球の中で唯一コロニー並みに繁栄させたのがウォンであり、それ故に首相の地位にいる。ネオホンコンがコロニーを持っていないのもその繁栄ぶりゆえ。
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== 資料リンク ==
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*[https://g-gundam.net/character/detail.php?id=18 ウォン・ユンファ|登場人物]
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== リンク ==
 
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*[[登場人物]]
 
*[[登場人物]]