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== ヘリウム3 (helium-3) ==
ヘリウムの同位元素の1つ。普通のヘリウム(<sup>4</sup>He)の原子核が陽子2個・中性子2個であるのに対し、陽子2個・中性子1個から成り立っており、分子量が小さいため、通常のヘリウムよりも密度が小さく、沸点と融点が共に低いのが特徴。

[[熱核融合炉]]のエネルギー生成に必要なD-He<sup>3</sup>反応にはデューテリウム(重水素<sup>2</sup>H)と共に無くてはならない燃料となっている。核融合には他にもD-T(デューテリウム ― トリチウム)反応やD-D反応などがあるが、どれも大量の中性子が発生するため扱いにくく、D-He<sup>3</sup>反応は中性子がほとんど発生しないクリーンで扱いやすい組み合わせとなっている。

ヘリウム3はヘリウム全体の内、0.015%に過ぎない超希少元素であり、しかも地球上にはほとんど存在しないため、地球上よりは高濃度が含まれる[[月]]の土壌から採取されるか、ヘリウムを大量に大気中に含む[[木星]]に[[木星船団|ヘリウム船団]]が赴き採取してくる他、大量生産には難しいものとなっている。[[一年戦争]]の頃に[[地球連邦軍 (UC)|地球連邦軍]]と[[ジオン公国軍]]の間で締結された[[南極条約]]においてヘリウム3を輸送するヘリウム船団の不可侵の条約が交わされた事からも、宇宙植民の時代においてヘリウム輸送がいかに重要かが分かる。

== 登場作品 ==
;[[機動戦士ガンダム]]
:放送当時にヘリウム3に関する設定は登場しないものの、[[シャリア・ブル]]に木星エネルギー船団を率いているという設定があるように、木星で何らかのエネルギーが採取されている事がこの時点でも伺える。
;[[ガンダムセンチュリー]]
:設定の初出。熱核融合炉などと共に以降のガンダムシリーズで公式設定化された。
;[[機動戦士Ζガンダム]]
:公式作品における初出。ヘリウム3輸送を任務とする[[パプテマス・シロッコ]]率いる木星船団が登場した。
;[[機動戦士ガンダムNT]]
:宇宙におけるヘリウム3の保管場所として[[サイド6]]の備蓄基地が登場。数十~数百規模の超巨大タンクが並んでいる。

== 関連技術 ==
;[[熱核融合炉]]
:ヘリウム3と重水素の核融合反応によりエネルギーを生成する動力機関。[[宇宙世紀]]作品における艦艇や[[モビルスーツ]]の基礎的な動力源となっている。

== 関連項目 ==
;[[南極条約]]
:一年戦争時に連邦軍とジオン軍の間で締結された戦時条約。木星船団の保護が条文に含まれている。
;[[木星船団]]
:ヘリウム3採取のため地球と木星を数年かけて往復する輸送船団。[[ジュピトリス]]に代表される超巨大輸送艦が旗艦を担っている。
;[[サイド6ヘリウム3備蓄基地臨界爆発事故]]
:『[[機動戦士ガンダムNT]]』において発生した事故。その実は[[IIネオ・ジオング]]がサイコ・シャードを使用して引き起こした臨界爆発であり、最終的に地球まで巻き込む大規模な無差別破壊を目論んでいた。
<!-- == 余談 == -->
<!-- *説明 -->

== リンク ==
*[[技術]]
*[[小辞典]]

<!-- == 脚注 == -->
<!-- <references /> -->
<!-- 本文には<ref>内容</ref>のかたちで挿入してください。 -->

{{DEFAULTSORT:へりうむ3}}
[[Category:技術]]
[[Category:技術な行]]
[[Category:機動戦士ガンダム]]
[[Category:ガンダムセンチュリー]]
[[Category:機動戦士Ζガンダム]]
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